『天気の子』(2019) は2019年に公開されたアニメーション映画。
社会現象を巻き起こした『君の名は。』(2016)から3年ぶりとなる新海誠監督の作品でもあります。
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3日間で16億円、『君の名は。』(2016)をしのぐ好調な滑り出しをみせました。
果たして、今作も大ヒットとなるでしょうか。
新海監督、待望の新作である『天気の子』(2019)について、あらすじと感想、作品の魅力をネタバレを交えて紹介していきます!
目次
『天気の子』(2019)の作品情報とキャスト
作品情報
原題:天気の子
公開年:2019年
製作国:日本
上映時間:112分
ジャンル:アニメ
監督とキャスト
監督:新海誠
代表作:『秒速5センチメートル』(2007)『君の名は。』(2016)
出演者:醍醐虎汰朗(森嶋帆高)
代表作:『兄に愛されすぎて困ってます』(2017)
出演者:森七菜(天野陽菜)
代表作:『心が叫びたがってるんだ。』(2017)
『天気の子』(2019)のあらすじ

陽菜:©︎東宝
家出して東京にやってきた高校1年生の森嶋帆高。
しかし、数日で残金が尽きてしまい、上京途中のフェリーで出会った須賀圭介を頼る。
小さな編集プロダクションを経営していた圭介は、オカルト雑誌で記事を書いていた。
帆高はそこで働くようになり、ある事件から晴れを呼び寄せる能力をもつ天野陽菜と出会う。
晴れ女の能力で商売することにした帆高と陽菜。
晴れ女は次第に評判を呼び、順調に仕事を増やしていくが……。
【ネタバレあり】『天気の子』(2019)の感想と考察

陽菜:©︎東宝
圧倒的な映像美
新海監督といえば、美しい風景描写でしょう。
その圧倒的映像美は日本アニメーション界No.1といっても過言ではなく、新作『天気の子』(2019)でも見ることができました。
今回はタイトルにもあるように、空、雲、雨、雲の合間から差す光など、天気に関する風景が美しいです。
雨粒が地面に落ちていく細かい部分まで丁寧につくりこまれていたのが印象的。
新海監督の真骨頂といえる緻密で美しい映像を劇場のスクリーンで観ないのは損です。
ラストを巡って賛否両論ある作品
見終えた後、人それぞれ意見が割れる結末になっている。
でも、エンターテインメント大作として絶対に面白い、損はさせないものになっている。
その上で、見た人の意見が分かれる映画かなと思います。
王道の物語として、見た人が納得できるのとは、違うことをやっていると思います。
あなたはどうする?と投げかける作品です。
新海監督は作品に対してこのように語っています。
さらにRADWIMPSの野田洋次郎も、
分かりやすく、マス向けの物語を描くのかなと思っていたら、すごく攻めていて、“新海節”を発揮しています。
賛否を巻き起こすんだろうなと思い、それで余計に新海誠さんを好きに、グッとなりました。
と語っています。
では、どのような点が賛否両論を巻き起こすのか。
それは、すごく大事な人を選ぶのか、もっと多くの人の幸せを選ぶのかという最後の選択。
主人公、帆高は大切な人である陽菜を選び、結果的に天気の調和は狂ったままで雨が延々と降り続くようになってしまいます。
陽菜を消してしまう代わりに天気の調和を戻す。
つまり、多くの人を救う選択もできましたが、帆高は大切な人である陽菜を選ぶというわがままな選択をした。
このラストの選択に関して賛否が分かれるようです。
個人的な意見としては“賛”。
多くの人の幸せよりも自分の幸せを選ぶという自分勝手な選択ではありますが、大切な人がこの先いなくなってしまう世界よりも、ずっと一緒にいられる世界を望みます。
なぜなら大切な人(愛する人)を失ってしまう絶望感や怖さを知っているから。
多くの人の幸せを犠牲にしてでも、ずっと好きな人と一緒に生きていきたい。
筆者はそう考えます。
この最後の選択に正解も不正解もないでしょう。
すごく大事な人を選ぶのか、もっと多くの人の幸せを選ぶのか。
あなただったら最後にどのような選択をとるでしょうか?
あの2人に会える!?
『天気の子』(2019)ではあの2人に会うことができます。
その2人とは『君の名は。』(2016)の主人公だった立花瀧と宮水三葉。
ちょい役という感じで出てきますが、旧友にあったかのような「久しぶり」という懐かしい気持ちになりました。
知りたいのは2人の仲。
三葉は宝石店の店員をしており、胸につけているネームには“MIYAMIZU”とあったので、おそらく結婚はしていないでしょう。
付き合っているかどうかも分かりませんでした。
しかし、ファンからすれば2人にはせひ付き合っていて欲しいです。
【ネタバレあり】『天気の子』(2019)の主題

陽菜:©︎東宝
『天気の子』(2019)は簡単に言えば、少年少女の出会いと恋です。
これは『君の名は。』(2016)も同じでした。
ただ今回は隠された主題があるように思います。
『天気の子』(2019)は天候の調和が狂っている時代が舞台であり、これは現実の世界でも通ずるものではないでしょうか。
現代では天候の異常気象はもちろん、テロや紛争、世界情勢が混沌としており、調和が狂っている時代といえます。
そんな混沌とした時代でも大切な人と一緒であれば“きっと大丈夫”。
そのようなメッセージが隠されているように思います。
現代では結婚を選択しなかったり、1人で生きていくことが普通な感じになってきています。
確かにそれも選択の自由でいいとは思いますが、やはり“誰かのために”という思いがあれば、人はきっと力強く生きていけるはず。
それが大切な人であればなおさらのこと。
調和の狂った混沌とした時代の中だからこそ、大切な人と手を取り合って生きていきたいものです。
『天気の子』(2019)の主題歌を解説

帆高と陽菜:©︎東宝
『天気の子』(2019)の主題歌はRADWIMPS
『天気の子』(2019)の主題歌・劇中音楽を担当したのは、『君の名は。』(2016)と同じくRADWIMPSです。
主題歌は『愛にできることはまだあるかい』というなんともRADWIMPSらしい曲名。
とてもしっとりとした優しい楽曲になっています。
まさに映画を締めくくるにはぴったりな1曲。
聞いていると胸が温かくなり、映画に対する感動がさらに増します。
オリコンチャートで週間、デイリー、共に1位を記録しました。
そして、もうひとつの主題歌は『グランドエスケープ』。
feat.三浦透子となっています。
ちなみに三浦透子は1996年生まれの女優であり、映画やドラマではその表現力の高さが注目されています。
彼女の起用は「僕ではない誰か女性の声で歌が入ってほしい」という野田洋次郎の発案を受け、約1年にもおよぶオーディションを経て決まったそう。
野田洋次郎に絶賛された三浦透子の歌声が入った『グランドエスケープ』はとても透き通るような、爽やかな楽曲。
思わず駆け出したくなる!そんな1曲になっています。
劇中、帆高と陽菜が空で手を握るシーンで流れるのですが、とても印象に残りました。
『天気の子』(2019)の音楽を収録した『天気の子』が2019年7月19日に、EMI Records(ユニバーサルミュージック)から発売されました。
こちらもオリコンチャートで週間、デイリー、共に1位を記録。
『君の名は。』に続き、RADWIMPSの代表作になりそうです。
新海誠監督とRADWIMPSの関係について
今回もRADWIMPSが音楽監督を担当。
『君の名は。』(2016)に引き続き、再び新海誠監督とタッグを組むことになりました。
新海監督は『君の名は。』(2016)でRADWIMPSへ音楽を依頼。
RADWIMPSが好きだということでオファーし、新たな挑戦を求めていたRADWIMPSがこれに応じ、新海誠×RADWIMPSのタッグができました。
今回もRADWIMPSと新海監督は『君の名は。』(2016)と同様に脚本段階から、密にミーティングを重ねていたそう。
RADWIMPSは『君の名は。』(2016)以上にストーリー作りの場にも参加。
頻繁に、毎日毎日、新海監督と野田洋次郎はメールのやり取りをしながら作業を進めたそうです。
とても親密そうな関係。
もはや新海監督作品にRADWIMPSの音楽はなくてはならない存在になったといっていいかもしれません。
次回作でも音楽はRADWIMPSが担当するのでしょうか。
「またかよ……」という声も聞こえてきそうな気もしますが……。
新海作品の音楽にも注目です。
『天気の子』(2019)の評価は?

帆高:©︎東宝
『天気の子』(2019)はどのような評価がなされているのでしょうか。
映画レビューサイトでのレビューをいくつかまとめると、
・「映像の綺麗さ、音楽、登場キャラなども素晴らしい」
・「言葉に表せないほど繊細な情景でした」
・「映像が綺麗すぎるのと曲の入り方が完璧すぎて鳥肌もの」
などやはり映像美と音楽に関してとても高い評価を得ています。
さらに全体の点数としても5点満点中3.8と高評価。
厳しい評価として「主人公の自分勝手さにイライラする場面が何度かある」「主人公に全く共感が出来ない」という声も。
やはり『君の名は。』(2016)が大ヒットしたこともあり、今作と比べてしまう点があるのかもしれません。
しかし、全体としては肯定的な評価が多いです。
『天気の子』(2019)のまとめ

帆高:©︎東宝
新海監督、3年ぶりの新作である『天気の子』(2019)。
圧倒的な映像美と音楽で期待を裏切らない内容になっていました。
海外での公開が決定しており、『君の名は。』(2016)の公開規模を上回る140の国と地域で公開。
さらに第44回トロント国際映画祭スペシャル・プレゼンテーション部門出品とさらに勢いを増していきそうな予感がします。
2019年、間違いなく注目の一作になるでしょう。
ぜひ世界でも高い評価を得て、日本のアニメーション映画を世界に広めてくれる作品になって欲しいです。
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