
『シビル・ウォー/キャプテンアメリカ』(2016)にてMCUシリーズにファン待望の登場を果たした「スパイダーマン」。
今回はそのスパイダーマンのMCUシリーズ初単体作品『スパイダーマン1:ホームカミング』(2017)について感想と考察を交えて紹介していきます。
今までに2つのシリーズで既に映画化されているスパイダーマンとの比較、トニー・スタークとピーターの関係、ネッドやMJなど彼を取り巻く友人たち、そして強力なヴィラン。
ファン必見のその内容を解説していきます。
項目 | 評価 | 点数 |
オリジナリティ | ★★★★★ | 90点 |
アクションシーン | ★★★★☆ | 85点 |
ストーリー展開 | ★★★★☆ | 80点 |
興奮度 | ★★★★★ | 95点 |
ハートフル | ★★★★★ | 95点 |
キャラクター | ★★★★★ | 95点 |
目次
- 1 『スパイダーマン1:ホームカミング』(2017)の作品情報
- 2 『スパイダーマン1:ホームカミング』(2017)の感想と考察
- 3 『スパイダーマン1:ホームカミング』(2017)の登場人物(キャラクター)一覧まとめ
- 4 『スパイダーマン1:ホームカミング』(2017)のスーツやアイテムを解説!スーツの変化とは?
- 5 『スパイダーマン1:ホームカミング』(2017)で登場するピーター・パーカー(スパイダーマン)の能力とは?
- 6 『スパイダーマン1:ホームカミング』(2017)の疑問、伏線やアベンジャーズとの繋がりを解説
- 7 『スパイダーマン1:ホームカミング』(2017)の順番や時系列は?
- 8 『スパイダーマン1:ホームカミング』(2017)の小ネタ・トリビア・裏話を解説
- 9 『スパイダーマン1:ホームカミング』(2017)の最後は? ラストシーンや結末を解説
- 10 【レビュー】『スパイダーマン1:ホームカミング』(2017)の評価・評判
- 11 『スパイダーマン1:ホームカミング』(2017)の総合評価:未熟な高校生の青春成長日記!
- 12 『スパイダーマン1:ホームカミング』(2017)はエンドロール後に本編はある?
『スパイダーマン1:ホームカミング』(2017)の作品情報
製作年 | 2017 |
原題 | Spider-Man: Homecoming |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 133分 |
ジャンル | アクション |
監督 | ジョン・ワッツ |
脚本 | ジョナサン・ゴールドスタイン ジョン・フランシス・デイリー ジョン・ワッツ クリストファー・フォード クリス・マッケナ |
主要キャスト | トム・ホランド/日本語吹替:榎木淳弥
マイケル・キートン/日本語吹替:大川透 ジョン・ファヴロー/日本語吹替:大西健晴 ジェイコブ・バタロン/日本語吹替:吉田ウーロン太 ローラ・ハリアー/日本語吹替:美山加恋 ゼンデイヤ/日本語吹替:真壁かずみ マリサ・トメイ/日本語吹替:安藤麻吹 ロバート・ダウニー・Jr/日本語吹替:藤原啓治 |
『スパイダーマン1:ホームカミング』(2017)の感想と考察

クイーンズ:© 2017 -Columbia Pictures/Marvel Studios
『スパイダーマン1:ホームカミング』(2017)の感想
これから『スパイダーマン1:ホームカミング』(2017)の感想を書いていきます。
本作は、今までに映画化された2つのスパイダーマンシリーズとは年齢の設定が違い、主人公であるピーター・パーカーはクイーンズの高校に通う15歳。
思春期ならではの無鉄砲さと、自分の力を認めてもらいたいという欲求のせいで、数々の失敗を繰り返します。
誰もが経験したことのある若さ故の感情に、観ている人はどこか共感できる部分もあるではないでしょうか。
しかし、それを超越したピーターの正義感が悪を討ち、多くの人々を救うこととなる結末に心打たれます。
高校生ならではの甘酸っぱい恋愛や、親友との友情も見所の一つ。
キャプテン・アメリカが「ブルックリン」出身なのに対し、本作の物語の舞台となる「クイーンズ」も、作品のカラーとなっています。
マーベルヒーローの中でも人気の高いスパイダーマンは、その能力や躍動的なアクションも必見です。
ピーターに感情移入することで、観た後にどこか心が若返り、小さな正義感が芽生える、そんな作品でした。
以上『スパイダーマン1:ホームカミング』(2017)の感想でした。
『スパイダーマン1:ホームカミング』(2017)の考察
本作はファン待望、MCUシリーズでの初のスパイダーマン単体作品。
『シビル・ウォー/キャプテンアメリカ』(2016)で少しだけ登場したピーターのストーリーや人となりが観れるとあって、多くの人が劇場に足を運びました。
今までのサム・ライミ版、マーク・ウェブ版とはまた雰囲気の異なった作品に、興味を持った方も多いのではないでしょうか。
まず年齢の設定が15歳の高校生であるということが大きな違いです。
天才的な頭脳と蜘蛛の能力は持つものの、それ以外は普通の地味な高校生。
誰もが身に覚えのあるような経験を作中に盛り込む事で、視聴者の共感を呼んだのではと考えられます。
また、ピーターがスパイダーマンの能力を得ることになったきっかけの場面が一切描かれていない所がにくいポイント。
今まで2つの映画シリーズで既に描かれているので、観ている人は周知の事実であるという判断でしょう。
本作では、ピーターがネッドに「蜘蛛に噛まれたことで、能力を得た」という旨を説明する場面が数秒だけ描かれています。
『アイアンマン』(2008)や『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)が公開された時とは違い、既に全世界で有名なスパイダーマンだからこそ、遊び心のある演出ができたのかもしれません。
『スパイダーマン1:ホームカミング』(2017)の登場人物(キャラクター)一覧まとめ

Tom Holland stars as Spider-Man in Columbia Pictures' SPIDER-MAN™: HOMECOMING.
ここでは『スパイダーマン1:ホームカミング』(2017)の登場人物(キャラクター)やキャスト一覧として下記の人物を紹介していきます。
【メインキャラクター・主な登場人物】
ピーター・パーカー/スパイダーマン(演: トム・ホランド)日本語吹替:榎木淳弥
エイドリアン・トゥームス/バルチャー(演:マイケル・キートン)日本語吹替:大川透
トニー・スターク/アイアンマン(演:ロバート・ダウニー・Jr)日本語吹替:藤原啓治
ミシェル・ジョーンズ/MJ(演:ゼンデイヤ)日本語吹替:真壁かずみ
ネッド・リーズ(演:ジェイコブ・バタロン)日本語吹替:吉田ウーロン太
リズ・トゥームス(演:ローラ・ハリアー)日本語吹替:美山加恋
ピーター・パーカー/スパイダーマン(演: トム・ホランド)日本語吹替:榎木淳弥

ピーター・パーカー:© 2017 -Columbia Pictures/Marvel Studios
ニューヨークのクイーンズの高校に通う15歳の青年。
特殊な蜘蛛に噛まれたことにより、蜘蛛の特性に似た様々な能力や強靭な力とスピードを得る。
また天才的な頭脳を持ち、学力コンテストのチームの主力メンバー。
その頭脳をいかして秘密裏に開発したウェブシューターと、蜘蛛の能力を駆使して街中を飛び回る。
正義感が強く困っている人を放っておけない性格のため、近隣の人助けに勤しんでいたが、トニー・スタークにスカウトされ、『シビル・ウォー/キャプテンアメリカ』(2016)ではアベンジャーズの内乱に参加。
その後もトニーに認められようと、彼からの連絡を待ちながら自警活動を続けていた際に発見した闇の組織の陰謀を阻止すべく活躍する。
エイドリアン・トゥームス/バルチャー(演:マイケル・キートン)日本語吹替:大川透

トゥームス:© 2017 -Columbia Pictures/Marvel Studios
元々は残骸処理会社の経営者で、トニー・スタークの会社とアメリカ政府からなるダメージコントロール局に仕事を奪われ途方にくれるが、『アベンジャーズ』(2012)でのニューヨークの戦いの際に出た宇宙エネルギーを有した残骸から、秘密裏に強力な兵器を生み出し商売をしていた。
翼型の飛行兵器に身を包み、盗みと密売を繰り返していたが、それをスパイダーマンに見つかり、彼を目の敵に。
ピーターが想いを寄せるリズの父親であり、ホームカミングのパーティーの際にピーターと鉢合わせ脅しをかけるも、最終的には計画を阻止され捕まることとなる。
トニー・スターク/アイアンマン(演:ロバート・ダウニー・Jr)日本語吹替:藤原啓治

トニー・スターク:© 2017 -Columbia Pictures/Marvel Studios
アイアンマンスーツの生みの親であり、アベンジャーズの主力メンバー。
天才的な頭脳を持ち、地球の平和を守るために活躍している。
『シビル・ウォー/キャプテンアメリカ』(2016)でピーターをスカウトし、アベンジャーズの内乱に参加させた後は、ピーターの父親のような存在として彼に目をかけていた。
ピーターの有り余る行動に彼を叱咤し、自身が開発したスパイダースーツを取り上げるも、最終的にはピーターに助けられ彼を認める。
ミシェル・ジョーンズ/MJ(演:ゼンデイヤ)日本語吹替:真壁かずみ

ミシェル:© 2017 -Columbia Pictures/Marvel Studios
ピーターの通う高校の学力コンテストのチームメンバー。
頭脳明晰だが、人と群ない地味な性格で、ことあるごとにピーターの行動を監視している。
変人扱いをされているが、チームのメンバーとは次第に打ち解けていく。
本作の最後に自身のニックネームが「MJ」であることを明かす。
ネッド・リーズ(演:ジェイコブ・バタロン)日本語吹替:吉田ウーロン太

ネッド:© 2017 -Columbia Pictures/Marvel Studios
ピーターの親友であり、巨漢で気の優しい青年。
学力コンテストのチームメンバーでもあり、コンピューター関連に長けている。
本作ではピーターがスパイダーマンであることを知り興奮する場面もあるが、最後にはピーターをサポートする名助手となる。
リズ・トゥームス(演:ローラ・ハリアー)日本語吹替:美山加恋

リズ:© 2017 -Columbia Pictures/Marvel Studios
ピーターの通う高校のマドンナで学力コンテストのチームメンバー。
容姿端麗で周りから憧れられる存在だが、ピーターからの誘いでホームカミングパーティーのパートナーとなる。
父がバルチャーであることは知らず、父が捕まった後は母とオレゴンに引っ越すこととなる。
【スパイダーマンの関係者】
カレン(演:ジェニファー・コネリー)日本語吹替:井上喜久子
メイ・パーカー(演:マリサ・トメイ)日本語吹替:安藤麻吹
カレン(演:ジェニファー・コネリー)日本語吹替:井上喜久子
トニーがピーターに託したスパイダースーツに搭載された音声AI。
ネッドがスーツのセキュリティー「補助輪モード」を解除したことで起動し、ピーターにスーツの機能を説明したり、敵の情報を伝えたりする。
「カレン」はピーターがつけた名前。
メイ・パーカー(演:マリサ・トメイ)日本語吹替:安藤麻吹

メイ:© 2017 -Columbia Pictures/Marvel Studios
ピーターと二人暮らしをしている叔母。
ピーターがスパイダーマンであることは知らないが、彼の不審な行動に不安を感じている。
母親代わりとしてピーターに助言をしたり、彼を慰めることも。
本作の最後には、ピーターがスパイダーマンであることを知ることとなる。
【バルチャーの関係者】
バルチャーの関係
ハーマン・シュルツ/ショッカー(二代目)(演:ボキーム・ウッドバイン)日本語吹替:諏訪部順
フィニアス・メイソン/ティンカラー(演: マイケル・チャーナス)日本語吹替:山本満太
マック・ガーガン(演: マイケル・マンド)日本語吹替: 青山穣
ハーマン・シュルツ/ショッカー(二代目)(演:ボキーム・ウッドバイン)日本語吹替:諏訪部順

ショッカー:© 2017 -Columbia Pictures/Marvel Studios
トゥームスの部下であり、悪の組織の一員。
兵器を密売しているところを、スパイダーマンに見つかってしまう。
トゥームスより強力なエネルギーを発生させるガントレットを受け取り、スパイダーマンの行く手を阻むも、ネッドのサポートによりスパイダーマンに負けてしまう。
フィニアス・メイソン/ティンカラー(演: マイケル・チャーナス)日本語吹替:山本満太

メイソン:© 2017 -Columbia Pictures/Marvel Studios
トゥームスの部下であり、兵器の開発を担当。
『アベンジャーズ』(2012)でのニューヨークの戦いの際に出た宇宙エネルギーを有した残骸から、ビーム砲やガントレット、バルチャーの飛行兵器も開発した。
計画のオペレーター的な存在も担っている。
マック・ガーガン(演: マイケル・マンド)日本語吹替: 青山穣

マック・ガーガン:© 2017 -Columbia Pictures/Marvel Studios
トゥームスの組織の取引相手で、首元にサソリの刺青がある悪党。
本作ではフェリーでの兵器売買の際にスパイダーマンに見つかり捕まってしまう。
最後、刑務所のシーンではトゥームスと顔を合わせ話す場面もある。
原作ではスコーピオンという名のヴィラン。
【アイアンマンの関係者】
ハロルド・“ハッピー”・ホーガン(演:ジョン・ファヴロー)日本語吹替:大西健晴
ヴァージニア・“ペッパー”・ポッツ(演: グウィネス・パルトロー)日本語吹替:岡寛恵
スティーヴ・ロジャーズ(演:クリス・エヴァンス)日本語吹替: 中村悠一
ハロルド・“ハッピー”・ホーガン(演:ジョン・ファヴロー)日本語吹替:大西健晴

ハッピー:© 2017 -Columbia Pictures/Marvel Studios
トニー・スタークの親友であり運転手。
『シビル・ウォー/キャプテンアメリカ』(2016)以降は、ピーターの世話役も担っていて、常に位置情報などを監視している。
本作では、アベンジャーズタワーの引っ越し業務に追われており、ピーターからの連絡には冷たい対応をとるが、バルチャーの陰謀には気づかず。
ピーターの陰謀阻止に救われたことで、ピーターに謝罪をし彼を認める。
ヴァージニア・“ペッパー”・ポッツ(演: グウィネス・パルトロー)日本語吹替:岡寛恵

ペッパー:© 2017 -Columbia Pictures/Marvel Studios
トニー・スタークの助手であり恋人。
ことあるごとにトニーを助ける容姿端麗な女性。
本作の最後は、ピーターのアベンジャーズ加入記者会見のキャンセルを受け、急遽トニーとの結婚発表会見に参加することになる。
スティーヴ・ロジャーズ(演:クリス・エヴァンス)日本語吹替: 中村悠一

キャプテン・アメリカ:© 2017 -Columbia Pictures/Marvel Studios
超人結成により強靭な肉体を手に入れた、母国アメリカを愛するアベンジャーズのリーダー。
本作では、ピーターの高校で行われた体力テストの説明ビデオに登場している。
『スパイダーマン1:ホームカミング』(2017)のスーツやアイテムを解説!スーツの変化とは?

塔に登るスパイダーマン:© 2017 -Columbia Pictures/Marvel Studios
スタイリッシュなスーツもスパイダーマンの魅力の一つ。
本作では、今までの2つのスパイダーマンシリーズとはまた違った機能ののスーツが登場しファンを楽しませました。
その違いや機能について解説していきます。
前作までとの違いは?
今までのサム・ライミ版、マーク・ウェブ版決定的に違うのは、本作のスーツはトニースタークからもらったものだということ。
今までのスパーダーマン映画はどちらもピーターのハンドメイドという設定でしたが、本作ではトニーの会社で開発された最新テクノロジー搭載のスーツという設定になっています。
ウェブシューターについて。
スパーダーマンの代名詞である蜘蛛の糸。
サム・ライミ版ではピーターの手首から実際に出ている設定となっていますが、マーク・ウェブ版以降本作でも「ウェブシューター」という手首に装着したマシンから蜘蛛の糸を発射しています。
マーク・ウェブ版ではオズコープ社の開発となっていましたが、本作ではピーター自身が開発。
理科室での化学の授業の際、ピーターが内緒で蜘蛛の糸を作る実験をしているシーンがありました。
最新のハイテク機能!
本作のスパイダースーツには、アイアンマンスーツのような様々な機能が盛りだくさん。
ネッドのハッキングにより「補助輪モード」がはずれ、それらを使えるようになりました。
まずは音声AI。
ピーターはそれに「カレン」と言う名前をつけ、数々の機能の説明を受けます。
「偵察モード」では遠くにいる悪党の体温や声を感知しましたが、カレンが「即死モード」のに設定するとピーターは慌ててそれを止めました。
胸にある蜘蛛のマークが「ドローン」となり、遠隔で情報や映像をキャッチ出来たり、偵察用の「小型の蜘蛛ロボット」なども役に立ちます。
「ウェブシューター」には576通りもの種類があり、電流を流せる「テイザーウェブ」や同時に二つの方向へ発射できる「スプリットウェブ」など様々。
劇中、ピーターが閉じ込められたダメージコントロール局の倉庫の中で、彼はしばらくそれらの機能の練習をしていました。
『スパイダーマン1:ホームカミング』(2017)で登場するピーター・パーカー(スパイダーマン)の能力とは?

放課後:© 2017 -Columbia Pictures/Marvel Studios
スーツの機能も特徴的ですが、そもそもピーターには蜘蛛に噛まれて覚醒した高い身体能力があります。
物語冒頭、自身で撮影していたビデオの中には、軽々バク転をする映像が映っていたり、劇中ではビルをよじ登ったり、ビルからビルへ飛び移る様子も沢山登場しました。
建物の非常階段からスマホを落としそうになり、柵に垂直に張り付きギリギリで拾ったシーンも印象的。
物語後半、トゥームスの攻撃で瓦礫の下敷きになった際は、人間離れしたパワーでそれを担ぎ上げ、バルチャーの討伐に向かうのでした。
『スパイダーマン1:ホームカミング』(2017)の疑問、伏線やアベンジャーズとの繋がりを解説

闇組織の基地:© 2017 -Columbia Pictures/Marvel Studios
『スパイダーマン1:ホームカミング』(2017)の伏線解説①:タイトル「ホームカミング」の意味とは?
本作のタイトル「ホームカミング」には2つの意味があると言われています。
まずは直訳の「帰宅、帰郷」という意味。
SONYがキャラクター使用の権利を持っていたため、今までMCUシリーズには登場しなかったスパイダーマンが、ついにシリーズ参加となったことへの喜びを込めたのでしょう。
もう一つは、劇中にも出てくる「ホームカミングパーティー」。
アメリカの高校では毎年パーティーを開催し、気になる異性をダンスに誘うという風習があります。
奥手のピーターでしたが、学内のアイドルであるリズを誘い、見事パーティーのパートナーとして認められるのでした。
『スパイダーマン1:ホームカミング』(2017)の伏線解説②:MJは誰?本作に登場するヒロイン
ピーターと同じ学力コンテストのメンバーであるミシェルは、変わり者でひねくれ屋な性格。
一匹狼的の彼女ですが、チームメンバーには心を開いているようです。
本作後半で自身のニックネームが「MJ」であることを明かし、マーベルファンを興奮させました。
と言うのも、サム・ライミ版スパイダーマンのヒロインの名前がメリー・ジェーン・ワトソン、通称「MJ」だったのです。
同一人物かとの噂もありましたが、本作のプロデューサーでケヴィン・ファイギはそれを否定していて、単なる遊び心だったよう。
とは言え、これからの登場のしかたも楽しみですね。
『スパイダーマン1:ホームカミング』(2017)の伏線解説③:ダメージコントロール局とはなに?
『アベンジャーズ』(2012)でのニューヨークの戦いの以降、戦闘で出た宇宙エネルギー有する残骸を回収・保管する機関として、「タメージコントーロール局」がアメリカ政府とトニー・スタークの会社の合同で設立されました。
ニューヨークの戦いでは、トゥームスの会社が残骸撤去を担う予定でしたが、タメージコントーロール局にその仕事を取られて途方にくれ、秘密裏にくすねていた残骸から、その後数々の兵器を開発したのでした。
『スパイダーマン1:ホームカミング』(2017)の伏線解説④:トゥームスの正体・目的とは?
トゥームスの正体
トゥームスは『アベンジャーズ』(2012)の時点では、瓦礫撤去作業員でしたが、その後は裏で兵器を開発・密売する組織のリーダーとなりました。
ピーターが想いを寄せるリズの父親であり、ピーターがスパイダーマンであることを知り脅しをかけます。
翼を持つ飛行型の兵器を乗りこなし、数々の犯罪を働く悪党でしたが、最後にはスパイダーマンに阻止されます。
トゥームス(バルチャー)の目的
彼の目的はお金稼ぎ。
仕事を無くした後、残骸から得た宇宙エネルギーで兵器を作り、犯罪者に密売をしていました。
家族を守るため、と言い張る彼。
最後の大仕事と言い、アベンジャーズの最新武器を積んだ飛行機を盗むことを計画します。
トゥームス(バルチャー)はなぜスパイダーマンの正体をばらさないのか?
トゥームスは、家族にも刑務所でマック・ガーガンに聞かれた際にも、スパイダーマンの正体をバラすことはありませんでした。
根っからの悪党、という訳ではなさそうで、基本的には家族を愛し家族のために働くお父さん。
リズのパーティーのパートナーということもあり、彼の正体を知った際も彼を攻撃することはありませんでした。
最後の戦いのシーンでは、自身の命をスパイダーマンに救われたこともあって、捕らえられた際も少し笑顔だったように思います。
『スパイダーマン1:ホームカミング』(2017)の伏線解説⑤:シビル・ウォーとのつながり、なぜアイアンマンはスパイダーマンをスカウトしたのか?
トニー含めS.H.I.E.L.D.は宇宙からの危機に備え、常にスーパーヒーローを探しています。
『シビル・ウォー/キャプテンアメリカ』(2016)では、トニーが既にネットで話題になっていたスパイダーマンをスカウトし、アベンジャーズ内の内乱に参加させました。
トニーと重なる天才的な頭脳とガジェット開発能力、高い身体能力はもちろんですが、若くて無鉄砲な性格の裏にある正義感も、トニーがスカウトするに至った理由かもしれません。
『スパイダーマン1:ホームカミング』(2017)の伏線解説⑥:アベンジャーズシリーズとのつながり、スパイダーセンスがない?
本作では、今までのスパイダーマンシリーズで描かれてきた「スパーダーセンス(第六感)」がほとんど描かれていません。
本作ジョン・ワッツ監督によると、今までに沢山描かれてきて見ている人も周知の事実だったから、という理由のようで、スパイダーセンスが無いわけではないようです。
以降の作品『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)、『スパイダーマン/ファー・フロム・ホーム』(2019)ではしっかりと描かれていますが、本作ではスーツが多機能すぎて、スパイダーセンスを使う場面も少なかったのかもしれません。
『スパイダーマン1:ホームカミング』(2017)の伏線解説⑦:ハッピーが持っていた指輪はなに?
物語の最後、ハッピーはポケットから指輪を取り出しトニーに渡します。
それは、ペッパーへの婚約指輪でした。
2008年から持っていたというセリフでわかる通り、それは『アイアンマン1』(2008)を意味します。
トニーはその時から、タイミングがあればペッパーにプロポーズをするつもりにしていたのでしょう。
『スパイダーマン1:ホームカミング』(2017)の伏線解説⑧:トニー・スタークがキャプテン・アメリカに新しい盾を作るのはなぜ?
ニューヨーク北部に引っ越しをするトニーの飛行機に、ハッピーがキャプテン・アメリカの新しい盾を積んでいます。
『シビル・ウォー/キャプテンアメリカ』(2016)で二人は決別し、トニーはキャプテンから盾を奪いましたが、その物語の最後にはキャプテンよりトニーへ「いつでも力になる」とのメッセージがあり、完全な決別には至らす、トニーもそれに応え盾を制作していたようです。
『スパイダーマン1:ホームカミング』(2017)の伏線解説⑨:アベンジャーズタワーを引っ越す理由とは?
劇中では、アベンジャーズタワーを大企業に売る、という内容が出てきます。
理由は明かされていませんが、ここをアベンジャーズの本拠地にすると、ニューヨークに危険が及ぶ可能性があると判断したのかもしれません。
ファンの間では、スパイダーマンシリーズに登場するオズコープ社の手に渡るのでは?と噂されています。
『スパイダーマン1:ホームカミング』(2017)の伏線解説⑩:アベンジャーズシリーズのつながり、スタン・リーのカメオ出演
本作でも、マーベルキャラクターの生みの親である「スタン・リー」がカメオ出演しています。
ピーターが街のボランティアをしている最中、車上荒らしの男性を捕らえましたが、それは車上荒らしではなく自分の車の鍵を開けていただけのようです。
その騒ぎを聞きつけ、アパートの窓から顔を出しスパイダーマンを叱咤したのがスタン・リーでした。
彼はご近所さんと仲良くやっている老人のようです。
『スパイダーマン1:ホームカミング』(2017)の伏線解説⑪:未解決の伏線とは?
本作には幾つか気になる伏線があります。
最後に学力コンテストチームの部長となりニックネームを明かしたMJの今後の登場、スパイダーマンの正体を知ったメイおばさんの今後の立ち位置、刑務所でトゥームスが出会ったマック・ガーガンなど、これからの作品にどう関係してくるのかが見ものです。
『スパイダーマン1:ホームカミング』(2017)の順番や時系列は?

ATM強盗:© 2017 -Columbia Pictures/Marvel Studios
『スパイダーマン1:ホームカミング』(2017)はMCUシリーズでは16番目、シリーズ内では初の単体作品です。
スパイダーマンのキャラクター自体は、シリーズ13作目の『シビル・ウォー/キャプテンアメリカ』(2016)に登場しており、次の登場は『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)になります。
本作前後の作品にも登場する重要なキャラクターなので、ぜひチェックすることをおすすめします。
『スパイダーマン1:ホームカミング』(2017)の小ネタ・トリビア・裏話を解説

ボランティア中:© 2017 -Columbia Pictures/Marvel Studios
『スパイダーマン1:ホームカミング』(2017)の小ネタ・トリビア・原作との違いを解説
原作との違い。
スパイダーマンの原作はコミックで、そこでの設定はピーターが大学生やカメラマンであるのに対し、本作では高校生の設定となっています。
天才的な頭脳を持つひ弱な青年という基本設定は同じですが、本作では高校生らしい正義感と無鉄砲さが色濃く描かれ、それが原因でトラブルを巻き起こすも、最後には悪を討つこととなります。
過去のスパイダーマン映画。
過去の映画化にはサム・ライミ版、マーク・ウェブ版が存在します。
サム・ライミ版のピーター授業中蜘蛛に噛まれ、マーク・ウェブ版ではオズコープ社の研究室に侵入した際に蜘蛛に噛まれたことでスパイダーマンの能力を手にするという違いがあります。
本作でも蜘蛛に噛まれたことは話していますが、その経緯は明かされていません。
ヒロインもサム・ライミ版ではMJ、マーク・ウェブ版ではグウェン、本作ではリズとそれぞれ違い、メイおばさんも今まで2作品は高齢だったのに対し、本作では若く描かれています。
本作で描かれていないポイント。
本作では、ピーターがネッドに「蜘蛛に噛まれた」ということを明かしていますが、その経緯は描かれていません。
過去2つのシリーズで、ピーターがスパイダーマンの能力を手にれるシーンは十分に描かれ全世界の視聴者は周知の事実なので、そこは省いたのではと考えられます。
『スパイダーマン1:ホームカミング』(2017)の裏話の解説
ネタバレをしてしまうトム・ホランド。
本作主演のトム・ホランドは、『わたしは生きていける』(2013)に出演した際のインタビューで、「ヒーローを演じるならスパーダーマン。もしリブートされるならね。」と話していますが、2016年には『シビル・ウォー/キャプテンアメリカ』(2016)に出演しているので、すでに決まっていた可能性も高く、ネタバレをしてしまっていたことになります。
カレンの声の正体は?
本作に登場するスパイダースーツのAI「カレン」の声優を担当したのは、女優ジェニファー・コネリー。
彼女はなんと、アイアンマンスーツのAI「J.A.R.V.I.S.(ジャービス)」の声を担当した俳優ポール・ベタニーの奥さんなのです。
このキャスティングも製作陣の遊び心かもしれません。
ブルース・バナーの肖像画。
ピーターが授業を受けている教室には、エジソンやアインシュタインなど科学の偉人の肖像画が飾られていますが、なんとその中にはハルクに変身する天才博士「ブルース・バナー」の肖像画が。
MCUの世界では、彼もまた科学分野に大きく貢献した人物のようです。
他にも学校には、トニー・スタークの父ハワード・スタークや、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)に登場したエイブラハム・アースキン博士の肖像画も飾られており、本作が細部までこだわって作られているのがわかります。
『スパイダーマン1:ホームカミング』(2017)の最後は? ラストシーンや結末を解説

最後の戦い:© 2017 -Columbia Pictures/Marvel Studios
『スパイダーマン1:ホームカミング』(2017)の結末・ラストシーン
スタークの飛行機を盗もうとしたバルチャーに、スパイダーマンはそれを阻止すべく立ち向かい、見事バルチャーを捕まえました。
平和な日々が戻った高校にハッピーが現れピーターをアベンジャーズの基地へ。
トニーに認められアベンジャーズ入りを打診されるピーターでしたが、彼はそれを断ったのでした。
はじめはトニーに認められたい一心で、無鉄砲な行動を繰り返していたピーターでしたが、数々の経験や人間関係を経て成長し、最後は地に足をつけて活動することを選びました。
観ている人も、彼と同じ経験ではないまでも、似たような感覚を人生で味わったことがあり、共感をした人も多いのではないでしょうか。
強大なヴィランと戦うヒーローである一方でごく普通の高校生の一面が描かれ、全体的にハートウォーミングな印象を受けた作品でした。
『スパイダーマン1:ホームカミング』(2017)のその後は?
平和な高校生活に戻ったピーター。
リズの引っ越しに寂しさと責任を感じながらも、学力コンテストのチームメンバーや親友ネッドとの話しに花が咲きます。
地に足をつけて活動すると決めたピーターの顔は、どこかホッとしているようで逞しさも感じられます。
しかし世にその存在を知られているスパイダーマン。
これから襲い来るであろう敵にも注目しつつ、高校生としての青春生活や成長も気になるところです。
【レビュー】『スパイダーマン1:ホームカミング』(2017)の評価・評判

フェリーでの戦闘:© 2017 -Columbia Pictures/Marvel Studios
【つまらない?】低評価のレビュー
やはり今までの2シリーズの作品と比べてしまう方が多いです。
今までは絶対的ヒーローとして描かれていましたが、アベンジャーズの世界に入ると、どこか見習い的立ち位置になってしまうことに残念さを感じているようですね。
テイストも、今までほどシリアスじゃないので、好みが別れるかもしれません。
【面白い?】高評価のレビュー
今までとは違うピーターのキャラクターや、ハートウォーミングな世界観に高評価が集まっています。
またやはり、マーベルファンのほとんどはMCUファンでもあるので、今までのスパイダーマンシリーズの根強いファンがいる一方で、多くの人はスパイダーマンのMCU入りを賞賛し、MUC初のスパイダーマン単体作品を楽しまれている印象です。
『スパイダーマン1:ホームカミング』(2017)の総合評価:未熟な高校生の青春成長日記!

デリにて:© 2017 -Columbia Pictures/Marvel Studios
ファン待望のスパイダーマンMCU単体作品。
今までの2シリーズとは設定もテイストも違いますが、誰もが経験した青春と若気のいたりに共感した人は多いのではないでしょうか。
数々の失敗を経て成長していくピーターは、とても応援したくなる存在です。
ヴィランもどこか憎めないキャラクターで、ピーターを取り巻く人々含め、とてもハートウォーミングな作品となっています。
一方で、これから全宇宙を巻むこととなる大きな戦争、そこで重要なポジションとなるピーターの今後も注目すべきポイントです。
新しいガジェット、軽快なアクション、青春ドラマ、MUCに繋がる様々な伏線も隠されていて、何度見ても楽しめる本作でした。
『スパイダーマン1:ホームカミング』(2017)はエンドロール後に本編はある?

アベンジャーズ新基地にて:© 2017 -Columbia Pictures/Marvel Studios
トゥームスが入った刑務所にて。
刑務所に入れられたトゥームスは、かつての取引相手で先に捕まっていたマック・ガーガンと出会い話します。
マックはトゥームスにスパイダーマンの正体を聞きますが、トゥームスは白を切りました。
スパイダーマンに恨みがあるマックは原作ではスコーピオンというヴィランとして描かれており、今後登場する可能性も示唆しています。
ピーターの秘密を知ったメイおばさん。
ピーターが部屋でスパイダースーツを脱ごうとしていたところを、メイおばさんが見つけてしまい叫びます。
秘密を知ったメイおばさんは、今後どのようにピーターと関わっていくのでしょうか。
キャプテン・アメリカの撮影シーン。
本作では、ピーターの高校の運動能力テストの説明ビデオにキャプテン・アメリカが登場していて、それ以外にも沢山の機関で彼のビデオが使われているようですが、エンドロール後の映像では、その撮影シーンが描かれていました。
彼の「もういい?」のセリフを聞くと、スティーブはその撮影にうんざりしているようですね。
本作『スパイダーマン1:ホームカミング』(2017)の続編である『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)の考察や解説が知りたい方はこちら。
https://minority-hero.com/cinema_review/Spider-man%EF%BC%9AFar+From+Home/4733/
マーベル映画、MCUの時系列・アベンジャーズシリーズの順番が知りたい方はこちら。
https://minority-hero.com/cinema_recommend/1894/Marvel_series/1894/
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