
「大ヒットした『アベンジャーズ』(2012)のその後はどうなったのか……。」この『アイアンマン3』(2013)を観れば分かります!
世界を救ったトニーと、恋人のペッパーの将来は果たして……。
本作では、『アイアンマン』シリーズでも最強の能力“エクストリミス”に焦点を当て、さらに途方に暮れたトニーが出会った子供 ハーレーとの心の交流も描くなど、盛りだくさんの内容!
『アイアンマン』シリーズのラストを飾る本作では、テロリスト マンダリンの正体や、“アベンジャーズ ”で一緒だったハルクも出演?!、と伏線回収も要チェックです。
ここからは、『アイアンマン3』(2013)の感想と考察、キャストの紹介、『アベンジャーズ』シリーズ続編への伏線や繋がりを見ていきましょう!
項目 | 評価 | 点数 |
ストーリー | ★★★★★ | 85点 |
配役/キャスト | ★★★★☆ | 70点 |
アクションシーン | ★★★★☆ | 80点 |
イケメン度 | ★★★☆☆ | 60点 |
超能力バトル | ★★★★☆ | 80点 |
愛らしい子役度 | ★★★★★ | 100点 |
目次
- 1 『アイアンマン3』(2013)の作品情報
- 2 『アイアンマン3』(2013)の概要
- 3 『アイアンマン3』(2013)の感想と考察
- 4 『アイアンマン3』(2013)の登場人物(キャラクター)一覧まとめ
- 5 『アイアンマン3』(2013)の用語集!設定を解説
- 6 『アイアンマン3』(2013)のスーツを解説! ペッパーやローディのスーツの変化とは?
- 7 【なぜ?】『アイアンマン3』(2013)の疑問を解説
- 8 『アイアンマン3』(2013)とアベンジャーズシリーズへの伏線や繋がりを解説
- 9 『アイアンマン3』(2013)の順番や時系列は?
- 10 『アイアンマン3』(2013)の最後は? ラストシーンや結末を解説
- 11 【レビュー】『アイアンマン3』(2013)の評価・評判
- 12 『アイアンマン3』(2013)の総合評価:トニー・スタークが語る教訓
- 13 『アイアンマン3』(2013)はエンドロール後に本編はある? ハルクが登場?!
『アイアンマン3』(2013)の作品情報
製作年 | 2013年 |
原題 | Iron Man 3 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 130分 |
ジャンル | アクション |
監督 | シェーン・ブラック |
脚本 | ドリュー・ピアース
シェーン・ブラック |
主要キャスト | ロバート・ダウニー・Jr(トニー・スターク / アイアンマン)/日本語吹替:藤原啓治
グウィネス・パルトロー(ヴァージニア・“ペッパー”・ポッツ)/日本語吹替:岡寛恵 ドン・チードル(ジェームズ・“ローディ”・ローズ / アイアン・パトリオット)/日本語吹替:目黒光祐 ジョン・ファヴロー(ハロルド・“ハッピー”・ホーガン)/日本語吹替:大西健晴 ポール・ベタニー(J.A.R.V.I.S.(ジャービス)の声)/日本語吹替:加瀬康之 ガイ・ピアース(アルドリッチ・キリアン)/日本語吹替:小原雅人 |
『アイアンマン3』(2013)の概要

トニー・スターク:© 2012 MVLFFLLC. TM &2012 Marvel.
『アベンジャーズ』(2012)での戦いから7か月後、トニー(アイアンマン)は自分の身に起きた経験を振り返っていた。
戦いで受けたトラウマの結果、アイアンマンのアーマーを装着していないとパニックを起こすようになってしまったトニー。
近ごろアメリカ中を騒がせているのは、マンダリン率いる中東系テロ組織による連続爆破テロだ。
スターク・インダストリーズのCEO ペッパーのもとには、A.I.M.の創設者 キリアンが現れ、トニーのもとには、過去に関係した女性科学者 マヤ・ハンセンが訪ねてきた。
そして、トニーのマリブの邸宅は突然ミサイルで襲撃され、倒壊した家屋とともにトニーは海に沈んでしまう。
一作目である『アイアンマン』(2008)の感想や考察が知りたい方はこちら。
https://minority-hero.com/cinema-review/ironman/6171/
『アイアンマン3』(2013)の感想と考察

アーマーを運ぶトニー:© 2012 MVLFFLLC. TM &2012 Marvel.
『アイアンマン3』(2013)の感想と考察を紹介します。
『アイアンマン3』(2013)の感想
②今までにないアイアンマンの新型スーツ
③トニー・スタークがひとりで築いた物語の終焉
④楽しいアクションシーンと超能力バトル
クリスマスにオススメの映画!
『アイアンマン3』(2013)の舞台は2012年のクリスマス。
クリスマスソングが流れたり、ホリデーシーズンのにぎわった街の様子が映っていたり、雪の降り積もる可愛い田舎町のシーンがあったり、クリスマスムード満載!
トニーが、雪の中を、サンタクロースのそりのようにアイアンマンのスーツを引きずるシーンも。
今までにないアイアンマンの新型スーツ
バラバラに分解されたパーツが自動で飛んできて体を覆うように組み立てられていくシーンが斬新!
『トランスフォーマー』シリーズのような躍動感のある金属メカの表現が好きな方にオススメ!
トニー・スタークがひとりで築いた物語の終焉
モノローグでスタートし、全編がトニーの回想という『アイアンマン3』(2013)は、まさにトニー・スタークの単独3部作を締めるべき1作。
はじめから「僕はこのとき悪魔を作り出していたんだ」とすっかり落ち着いて回想していますが、当時(1999年)の出来事は完全にトニーが悪いのです。
楽しいアクションシーンと超能力バトル

スカイダイビングして全員を救うシーン:© 2012 MVLFFLLC. TM &2012 Marvel.
『アイアンマン3』(2013)では、トニーの生身でのアクションシーンが多く、手錠のままジャンプしてキッチンカウンターを飛び越えたり、身軽に塀を乗り越えたり、警備員を倒して敵のアジトに侵入したりしています。
また、ハイテク機材がない状況でも、台所のガスを充満させて電子レンジで金属を加熱し敵を爆殺したり、ホームセンターに売っているものだけで即席の武器を作ったりとトニーの発想力は健在。
アイアンマン・アーマーでのアクションシーンでは、スカイダイビングの要領で、飛行機から上空に放り出された13人もの乗員を全員助けるという見せ場も!
また本作には、『アイアンマン』シリーズには珍しく、熱を操る超能力や超回復力を持った敵が登場!
以上『アイアンマン3』(2013)の感想でした。
【ネタバレ】『アイアンマン3』(2013)の考察

ハーレーの納屋にいるトニー:© 2012 MVLFFLLC. TM &2012 Marvel.
これから『アイアンマン3』(2013)の考察を紹介します。
②『アイアンマン3』(2013)はマーベル版『クリスマス・キャロル』?!
③トニーの不安発作とは?
④爆発の描写の元ネタは・・・? 現実世界からの引用多数
『アイアンマン3』(2013)の主題:トニーのアイデンティティの確立
トニーはオープニングで、「アフガニスタンでの一件以来僕はパーティー三昧をやめて、もう前の僕とは違ってた。生まれ変わったんだ」と近ごろの自分が落ち着いた大人へと成長してきていることを語っています。
そして本作『アイアンマン3』(2013)での戦いで身勝手だった過去を清算。
そのあとエンディングで「アーマーは気晴らしでも趣味でもなく僕を包む繭だった。そして繭を破り僕は生まれ変わった」と語っており、恐怖心に負けてアーマー依存だった自分を克服。
心臓に残った爆弾の破片の摘出も決心し、トニーが、戦う自分の象徴のように感じていたであろうアーク・リアクターを体から取り除きます。
持っているものを、何を奪われたとしても「僕はアイアンマンだ」という事実は奪えない、と語り、物質に頼らなくても自分はヒーローであるというアイデンティティを確立するのでした。
『アイアンマン3』(2013)はマーベル版『クリスマス・キャロル』?!
『クリスマス・キャロル』といえば、何度も映画化されているクリスマスの定番小説。
エゴイストで嫌われ者の経営者のおじいさん(スクルージ)がクリスマスに改心する、というお話です。
『アイアンマン3』(2013)は、このお話の主役をトニー・スタークがやっているのです。
『クリスマス・キャロル』で、スクルージは3人の“亡霊”(幼い過去、現在、寂しい未来を象徴した姿)に出会って改心します。
これに対して、幼い発明家の少年ハーレー、モラルを失ってしまった過去の知人女性マヤ、恨みを膨らませた科学者キリアンなど示唆的な人物に出会うことになったトニー。
監督・脚本のシェーン・ブラックも、「少年ハーレーがトニーの“過去の亡霊”のように思える部分もある」とコメント。
このような出会いの結果、トニーは反省し今後の人生を見つめ直す、というお話になっているのです。
マンダリンが着ているローブのような衣装は小説『クリスマス・キャロル』の“現在の亡霊”の挿絵が元ネタという説も。
こんなにも似ている『アイアンマン3』(2013)と『クリスマス・キャロル』ですが、本作の舞台がクリスマスなのはそれが理由ではありません!
本作の舞台がクリスマスなのは脚本のドリュー・ピアースのアイデアで、クリスマスだと登場人物の感じている孤独をより強調できるというのが理由とのことです。
トニーの不安発作とは?
ニューヨークでの戦いやエイリアンがトラウマになっていて、いつまた未知の敵がやってくるか、と不安になっています。
そのため、ニューヨークでの戦いのことを思い出すだけで人前でもパニックを起こしたり、戦いの光景がフラッシュバックしているトニー。
不安になるとすぐアーマーを着てしまったり、アーマーが手放せないアーマー依存状態になっています。
「僕には守りたいものがある。失いたくない、君だ。」
と、ペッパーを大事に思うことで余計に不安も増しているようです。
爆発の描写の元ネタは・・・? 現実世界からの引用多数

ローズヒルの爆発の現場:© 2012 MVLFFLLC. TM &2012 Marvel.
日本で育った方なら連想は容易かもしれませんが、『アイアンマン3』(2013)で描写されている適合に失敗した人の爆発事故の光景は、蒸発した人の跡が壁に残る、という原子爆弾そのもの。
シーン自体は短いですが日本では流しづらいような描写になっているので、ちょっと要注意です。
また、自爆したチャド・デイヴィスが地獄行きと言われている話は、実際の自爆テロを想定した描写。
キリスト教圏では自殺は最もよくない行いで、自爆テロは考えるまでもなくあってはならない行為の最たるもの。
ですが、アメリカは一定の宗教からその方法でのテロ攻撃を受け、“テロとの戦い”に突入しました。
本作のテーマは娯楽作で扱っていいのかも悩むレベルのものが多いです。
大統領の“テロとの戦い”を描写しながら、「ビンラディン、カダフィ、マンダリン」と、実在の人物と、テロリストのキャラクターの名前(マンダリン)を並べて言っていたり……。
ロクソン・オイル社の原油流出の件は明らかに2010年のメキシコ湾の原油流出事故を起こしたBP社からの引用でした。
以上『アイアンマン3』(2013)の考察でした。
『アイアンマン3』(2013)の登場人物(キャラクター)一覧まとめ

ペッパーに会いに来たキリアン:© 2012 MVLFFLLC. TM &2012 Marvel.
これから『アイアンマン3』(2013)の登場人物(キャラクター)を紹介します。
②現在のパートから登場するキャラクターたち(トニー・スタークの関係者)
③現在のパートから登場するA.I.M.のメンバー(ヴィラン側のキャラクター)
④サブキャラクター、トニーの関係者を紹介
冒頭の、1999年の回想シーンから登場する人物
本作の事件の発端となる、1999年、スイス ベルンでの年越しシーンからすでに登場している人物を紹介します。
②ハロルド・“ハッピー”・ホーガン(ジョン・ファヴロー)
③アルドリッチ・キリアン(ガイ・ピアース)
④マヤ・ハンセン(レベッカ・ホール)
⑤ホー・インセン(ショーン・トーブ)
⑥ウー博士(ワン・シュエチー)
アンソニー・エドワード・スターク/トニー・スターク/アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr)

ローズヒルの酒場でのトニー:© 2012 MVLFFLLC. TM &2012 Marvel.
主人公で、スターク・インダストリーズの元CEO、天才科学者のトニー。
ヒーロー“アイアンマン”として活動を始めましたが、エイリアンとの戦い(『アベンジャーズ』(2012)の出来事)のトラウマからフラッシュバックに日々襲われ、不安発作とひどい不眠症になっています。
過去に自分勝手でやりたい放題だったせいで『アイアンマン3』(2013)の事件に巻き込まれています。
現CEOであるペッパーと真剣な関係を続けており同棲中。
偶然出会った少年ハーレーの手助けもあり、キリアンを倒すために戦います。
そのせいでキリアンの恨みをかってしまうことに。
ハロルド・“ハッピー”・ホーガン(ジョン・ファヴロー)

ハッピーとペッパー:© 2012 MVLFFLLC. TM &2012 Marvel.
スターク・インダストリーズのセキュリティ部門の部長になったハッピー。
『アイアンマン3』(2013)では、トニー個人の側近ではなくなったようです。
トニーと同様、自分たちが攻撃対象になる不安に敏感になっているのか、厳しすぎるセキュリティ運営で、「社員からの苦情が3倍に増えた」とペッパーに言われています。
キリアンと部下のサヴィンを怪しんでいたハッピーは、警備任務への責任感から彼らを尾行し、爆破テロに巻き込まれ昏睡状態に。
(このとき爆死するジャック・タガートからなにかの金属部品を盗み取っていますがその後キリアンの部下サヴィンに攻撃されどうなったのかは不明です。)
ラストで無事に意識を取り戻しました。
人の顔を覚えるのが得意、タブレット端末の使い方が分からないなど機械に弱い、ドラマ『ダウントン・アビー』のファンなどの新たな特徴が判明。
また、顔を覚えるのが得意なハッピーでも、「キリアンは人相が変わりすぎて過去に会っていたと分からなかった」と言っています。
エクストリミスの実験植物をハッピーがちぎったことで小爆発が起きていました。
このころから、奔放なトニーに振り回されていた様子。
アルドリッチ・キリアン(ガイ・ピアース)

キリアン:© 2012 MVLFFLLC. TM &2012 Marvel.
シンクタンク A.I.M.(Advanced Idea Mechanics)の創設者でありCEO、また『アイアンマン3』(2013)のメインヴィラン。
とくにヴィランとしての通称はありません。
かつてはトニーのファンでしたが、1999年にトニーにもてあそばれて以来トニーを恨み続けていました。
エクストリミスの研究を進め自身も被験者となりエクストリミス・ソルジャーとしてスーパーパワーを持つことに。
ペッパーのもとを訪れた際には、あまりの見た目の変わりようにペッパーが唖然とするほどでした。
キリアンは、本作のラストでも、トニーを脅迫すれば共同研究できると信じ込んでいるようです。また、昔からペッパーのことが好きで、執着しています。
トニーに、自身の運営するシンクタンク A.I.M.を売りこもうとしていました。
トニーがキリアンをからかって、「屋上で待っててくれ」と言ったのを信じて、しばらく屋上で待っていたとのこと。
杖をついており、足が不自由だった様子。
マヤ・ハンセン(レベッカ・ホール)

マヤ・ハンセン:© 2012 MVLFFLLC. TM &2012 Marvel.
A.I.M.のメンバーの女性科学者で、キリアンの部下。
エクストリミスの発案者で、研究資金が欲しかったためにキリアンのもとで研究をするようになりました。
過去のシーンでは聡明な美人科学者といった感じでしたが、現在のシーンでは飄々とした、トニーが気に入りそうな性格になっていました。
研究メンバーに引き入れるためトニーの家を訪ねてきたところ、同僚のサヴィンがトニーの自宅を攻撃、マヤも巻き込まれます。
トニーにはやや思い入れがあるようで、トニーをキリアンから助けたいという気持ちと、エクストリミスの製品化を実現するために、トニーを研究に協力させようとしていました。
終盤、トニーにモラルのなさを怒られて、考えを変えたマヤはキリアンに逆らい殺されます。
この時すでにマヤは、植物の研究プロジェクト“エクストリミス”を進めていて、トニーに自分の研究を紹介しています。
新年を迎えた翌朝、トニーが部屋から出ていく音に気づいてドアのほうを振り返るシーンがあります。
ホー・インセン(ショーン・トーブ)
過去シーンのみに登場します。
『アイアンマン』(2008)で、洞窟でトニーを助けることになるホー・インセンでした。
『アイアンマン』(2008)のホー・インセンが「前に会ったな、ベルンの技術会議で」と言っていたシーンが『アイアンマン3』(2013)の伏線になりました。
ウー博士(ワン・シュエチー)
『アイアンマン3』(2013)のラストで、トニーの心臓の、爆弾の破片摘出手術をしています。
現在のパートから登場するキャラクターたち(トニー・スタークの関係者)
冒頭以降で登場する、トニーの味方側であるキャラクターたちを紹介します。
②ジェームズ・“ローディ”・ローズ / アイアン・パトリオット(ドン・チードル)
③ハーレー・キーナー(タイ・シンプキンス)
④ロバート・ブルース・バナー/ハルク(マーク・ラファロ)
ヴァージニア・“ペッパー”・ポッツ(グウィネス・パルトロー)

ペッパー:© 2012 MVLFFLLC. TM &2012 Marvel.
スターク・インダストリーズのCEOで、トニー(アイアンマン)の恋人。
トニーの、悪化するアーマー依存や不安発作に悩んでいます。
メインヴィラン キリアンとは昔の仕事仲間。
本作の最終バトルで、キリアンを倒すのはなんとペッパー!
キリアンに誘拐されエクストリミスの被験者にされてしまったペッパーは奇跡的に体が上手く適合し最強のエクストリミス・ソルジャーになってしまいました。
そしてキリアンを殺してしまい、「わたし・・・なんて暴力的なこと」と自分でショックを受けています。
トニーのアーマー依存にうんざりしていたペッパーですが、「あなたがスーツを手放さないわけ、分かった気がする。これからは文句言わない」とトニーに同情することに。
その後、トニーが解毒剤で治療し、ペッパーは元の体に戻ったようです。
ジェームズ・“ローディ”・ローズ / アイアン・パトリオット(ドン・チードル)

最終決戦でのトニーとローディ:© 2012 MVLFFLLC. TM &2012 Marvel.
空軍の大佐で、トニーの友人。
ヒーロー“アイアン・パトリオット”(鉄の愛国者)としてパワードスーツを着て活動しており、トニーはこのネーミングがダサいと馬鹿にしています。
ローディは「ウォーマシンは攻撃的、アイアン・パトリオットは攻撃的じゃない」と納得しているようでしたが、使っているパスワードが「ウォーマシン最高(WAR MACHINE ROX)」だったことで内心ウォーマシンのほうがかっこいいと思っていることがトニーにバレました。
マンダリンの居場所と誤推定されたパキスタンに行った際に、アイアン・パトリオットを狙っていたA.I.M.のエクストリミス・ソルジャー(服の縫製工場の女性労働者に紛れていた女性。名前のないキャラクターです。)に倒され、アイアン・パトリオットのスーツを奪われます。
しかしその後も、キリアンに捕まった大統領をスーツなしで助けるなど大活躍しています。
ハーレー・キーナー(タイ・シンプキンス)
トニーがテネシー州ローズヒルに行ったときに偶然出会った子供ハーレー。
勝手に自分の納屋を使っていたトニーを「動くな!」と自作のポテトガンで脅すシーンで初登場し、トニーのキリアンを倒す作戦を手伝うことに。
アイアンマンのことは知っていて、トニーがニューヨークを救ったヒーローだと気づきます。
幼い発明家であり、地元の噂にも詳しく、賢い大人びた男の子ですが、まだ子供なので無邪気にトニーの不安感を煽ってしまい発作を引き起こして文句を言われる場面も。
しかし最後までトニーとはいい関係を築いていました。
登場しませんでしたが、母親はダイナーで働いており、6歳の妹がいるそうです。
父親のことは、「宝くじ買いに行ってる。当たったんじゃない? 6年帰ってこない」と愚痴っていて、妹が生まれてすぐ出て行ってしまったようです。
「置き去りにするの? パパみたいに」と言ってトニーの気を引こうとするシーンも。
ロバート・ブルース・バナー/ハルク(マーク・ラファロ)
アベンジャーズの一員で、超人“ハルク”に変身する物理学者のブルース・バナー博士。
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)前作の『アベンジャーズ』(2012)で、トニーとともに戦いました。
エンドロール後の映像で登場します。
現在のパートから登場するA.I.M.のメンバー(ヴィラン側のキャラクター)
メインヴィラン キリアンの部下であるA.I.M.のメンバーを紹介します。
②トレヴァー・スラッテリー(ベン・キングズレー)
③エリック・サヴィン(ジェームズ・バッジ・デール)
④エレン・ブラント(ステファニー・ショスタク)
⑤ジャック・タガート(アシュレイ・ハミルトン)
⑥ロドリゲス副大統領(ミゲル・フェラー)
⑦トーマス・リチャーズ(トム・ヴァーチュー)
マンダリン《本物は登場せず》

『アイアンマン3』(2013)で登場したテン・リングスのマーク:© 2012 MVLFFLLC. TM &2012 Marvel.
テロ組織を率いる男。
トニーによると、マンダリンの由来は「古代中国で王を補佐した官僚」だそうです。
最終決戦でのキリアンの「私がマンダリンだ」の発言を聞くと、キリアンがテロリスト“マンダリン”の本当の姿だ、というように聞こえますがそうではありません。
本物のマンダリンは、『アイアンマン3』(2013)では登場しませんでしたがMCU世界に実在する人物です。
トレヴァー・スラッテリー(ベン・キングズレー)

トレヴァー・スラッタリー:© 2012 MVLFFLLC. TM &2012 Marvel.
A.I.M.のメンバーで、テロリスト“マンダリン”の犯行声明の映像を撮影するため、マンダリン役の役者として雇われている元舞台役者。
トニーがマイアミの住居に侵入したとき、普段のトレヴァーの姿を見て、偽物だったとバレます。
薬物依存になり体を売っていたところをキリアンに役者として雇われています。
ロンドンでは舞台『リア王』の出演経験も。
テロ組織が行った暴力的な行為は映像の合成で、実際には誰も傷つけてないと聞かされています。
エリック・サヴィン(ジェームズ・バッジ・デール)
A.I.M.のメンバーでキリアンの右腕の、エクストリミス・ソルジャー。
基本的にはスパイ映画風の硬派な悪役ですが、テネシー州ローズヒルでトニーと再会したときに肩をすくめたり、キリアンが口から火を噴くのを見て驚くなどお茶目な一面も。
チャイニーズシアターではハッピーと殴り合いに。
キリアンの命令でトニーの家を倒壊させトニーを殺そうとします。
エリス大統領にアイアン・パトリオットのアーマーを着せて大統領機から誘拐。
機内から、パラシュートで降下して逃げようとしていたようでしたが、トニーが遠隔操作するマーク42のビームに胸部を貫かれ死亡。
サヴィンも、『アイアンマン3』(2013)でアイアン・パトリオットのアーマーを着用した人物の1人です。
エレン・ブラント(ステファニー・ショスタク)

エレン・ブラント:© 2012 MVLFFLLC. TM &2012 Marvel.
テネシー州ローズヒルで登場した、A.I.M.のメンバーでエクストリミス・ソルジャーの女性。
A.I.M.の機密ファイルの回収に来ており、国土安全保障省の者と嘘の肩書きを名乗っていました。
キリアンの実験の記録映像のシーンで、隻腕だった彼女が、投与により腕が生えてくるシーンがあります。
トニーと戦い、トニーが調理場でガス爆発を起こすことでエレン・ブラントを攻撃し死亡。
ジャック・タガート(アシュレイ・ハミルトン)
チャイニーズシアターでキリアンの部下サヴィンと接触した男性で、A.I.M.のメンバーです。
登場時からすでに被験者として投与済みであり、適合できていたように見えましたが、サヴィンから渡された薬品を吸入した結果(※詳細は不明)、適合が上手くいかず爆死します。
首にかけていたドッグタグ2つが爆死後に遺留品として残り、その後もキーアイテムとしてたびたび登場します。
このチャイニーズシアターで起きたジャック・タガートの自爆にハッピーが巻き込まれ重症を負います。
トニーの調査で、「軍人の犠牲者は、公表された中にはいない」と言われているので、チャド・デイヴィス(後述)と違って死は非公表のようです。
ロドリゲス副大統領(ミゲル・フェラー)

ロドリゲス副大統領:© 2012 MVLFFLLC. TM &2012 Marvel.
キリアンが、「新たな協力者、政治家のパトロン」を見つけた、と言っているのがロドリゲス副大統領のことでした。
トニーとローディが、自宅でクリスマスパーティの準備を待っているロドリゲス副大統領に電話するシーンで、孫娘が足に障害を持っている、という描写がありました。
ロドリゲス副大統領は、孫娘をエクストリミスの被験者にしてもらうためにキリアンと内通していたようです。
トーマス・リチャーズ(トム・ヴァーチュー)
ロクソン・オイル社の経理担当。
マンダリンの人質になった映像が放送されました。
実際の生死は本編では明かされませんでしたが、エンドクレジットで生きていることが示唆されます。
つまり、キリアンと手を組んでおり、撮影のため演技していたようです。
最終決戦の舞台となったロクソン・ノルコ号は、フロリダ沖(ペンサコーラ沖)で原油流出事故を起こしたさせたロクソン・オイル社のタンカー。
ロクソン・オイル社とエリス大統領には癒着があり、そのため法廷でとがめらなかった、と言われています。
サブキャラクター、トニーの関係者を紹介
『アイアンマン3』(2013)に登場するサブキャラクターを紹介します。
②ゲイリー(アダム・パリー)
③デイヴィス夫人(デイル・ディッキー)/チャド・デイヴィスの母親
エリス大統領/マシュー・エリス(ウィリアム・サドラー)

エリス大統領:© 2012 MVLFFLLC. TM &2012 Marvel.
アメリカの大統領。
爆破テロの対応に追われていますが、上手くいっていません。
善人でお人好しっぽい設定で、終盤ではキリアンに捕まり見せしめに処刑されそうになったところをローディに助けられます。
誘拐されるときにアイアン・パトリオットのアーマーを着させられており、『アイアンマン3』(2013)でアイアン・パトリオットのアーマーを着用したうちの1人。
MCUでは米国大統領の設定はあいまいにされていますが、実在の大統領バラク・オバマはMCUでも大統領になっており、その次の大統領がマシュー・エリスという設定に大まかにはなっているようです。
MCUドラマ『エージェント・オブ・シールド』でも、マシュー・エリスが大統領という設定です。
“エリス”という名前は、原案となったコミック「エクストリミス」の作者ウォーレン・エリスから命名。
ゲイリー(アダム・パリー)
テネシー州ローズヒルのミスコン中継車両で登場したテレビ放送技師。
髪型をトニーに似せ、腕にはトニーの顔のタトゥーをしているトニー・スタークの熱狂的ファン。
デイヴィス夫人(デイル・ディッキー)/チャド・デイヴィスの母親
テネシー州ローズヒルの酒場で、トニーにA.I.M.の機密ファイルを渡した女性。
ローズヒルで自爆し死亡したチャド・デイヴィスの母親です。
息子チャドが所持していた機密ファイルの引き渡しを要求され、キリアンの手下女性エレン・ブラントと待ち合わせしていたところにたまたまトニーが現れます。
「こんなものに息子は関わりたくなかったのよ」とふさぎこんでいました。
チャドは、投与後に、自分にされた実験内容が知りたくて機密ファイルを持ち出していたようです。
そのファイルは他の被験者の情報も載っている内部資料で、そのためA.I.M.のメンバーはなんとか回収しようとしています。
以上『アイアンマン3』(2013)の登場人物(キャラクター)紹介でした。
『アイアンマン3』(2013)の用語集!設定を解説
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エクストリミス被験者の体表の赤い光(キリアン):© 2012 MVLFFLLC. TM &2012 Marvel.
ここからは『アイアンマン3』(2013)の用語・設定を解説します。
②武器セット
③J.A.R.V.I.S./ジャーヴィス(ポール・ベタニー)
④DUM-E(ダミー)& U(ユー)
⑤エクストリミス
⑥ホログラム再生機
⑦ホーム・パーティ・プロトコル(原語:ハウス・パーティ・プロトコル)
⑧クリーン・スレート・プロトコル
アーク・リアクター
アーク・リアクターがないと、トニーは胸部に残存した爆弾の破片が心臓に刺さって死んでしまいます(『アイアンマン』(2008)での事件の結果)。
なのでトニーはずっとアーク・リアクターを胸部に埋め込んでいます。
アーク・リアクターは、強大なエネルギーを生み出す半永久発電機関で、電磁石として働いています。
『アイアンマン3』(2013)でもリアクターについてハーレーに聞かれたトニーは「電磁石」と答えています。
本作のラストで、トニーは爆弾の破片の摘出手術を受けたのでアーク・リアクターを埋め込む必要がなくなり、海に捨てていました。
また、アーク・リアクターは、動力源としてアイアンマンの各アーマーの胸部にも備え付けられています。
武器セット
マーク42が動かなくなって不安発作を起こしたトニーが、ハーレーに「トニーはメカニックでしょ。だったらなにか別の作れば?」と励まされて思いついた、即席の小型武器一式。
A.I.M.の住居に侵入するために作られているので、スパイグッズ風です。
材料はすべてホームセンターで買いそろえたもので、クリスマス飾りも武器に使われました。
J.A.R.V.I.S./ジャーヴィス(ポール・ベタニー)
トニーが開発したAIの電脳執事。
普段はとても優秀ですが、『アイアンマン3』(2013)の中盤まではいつもと違って不調。
ですが、最終バトルでは30体以上のアーマーをJ.A.R.V.I.S.が操作し、A.I.M.のエクストリミス・ソルジャーたちを倒すのに貢献しました。
自宅が攻撃され海に沈んだトニーを、アーマーを自動操作して引き上げる名シーンもありました。
DUM-E(ダミー)& U(ユー)
トニーの作業部屋にいた2台のロボットアームたちで、トニーは名前を付けておりよく話しかけています。
序盤のマーク42の初期テストのシーンで登場。
DUM-E(ダミー)は、ほうきを持っていてDUNCE(まぬけ)と書かれた三角のパーティー帽子をかぶらされていました。
(海外の風習で、学校で出来の悪い生徒に罰としてDUNCE帽をかぶらせることが昔あったそうです。)
トニーの自宅が倒壊し、DUM-E(ダミー)とU(ユー)も海に沈んでいましたが、ラストでトニーが引き揚げており、ボロボロのまま台車に乗せられてトニーの新しい作業場に向かっているようです。
エクストリミス
『アイアンマン3』(2013)の原作ともいえるコミックが『エクストリミス』であり本作の根幹となる研究技術エクストリミス。
『アイアンマン3』(2013)での設定は、被験者の体に注射し、適合できた人は超人的な力と熱を操る能力を得られ、適合できなければ体が爆発して死んでしまう、というもの。
キリアンがペッパーに投与した際に「(ペッパーの体質的に)受け入れるか決めかねてる」と発言しており、適合できるかどうかは予測不能な、危険な技術です。
本作では、顔の皮膚が赤く光る描写で、投与済みの人物を見分けることができます。
被験者になった人物は、体に障害があった人で、投与により欠損していた体の部位が再生しています。
上手く適合したA.I.M.メンバーは、エクストリミス・ソルジャーとして戦闘を行っています。
②開発者は?
③原理は?
④能力は?
適合失敗で爆発?
投与され適合に失敗した人が爆発してしまう現象が、本作の連続爆破テロの正体でした。
適応できている人でも、コントロールが上手くいかなければ爆発してしまうこともあるようです。
(マヤがキリアンに対して「(私がいなくなったら、キリアンも)熱くなりすぎたら危険」と脅迫していることから。)
またこの爆発は、3000度以上と超高温の熱が発生します。
開発者は?
エクストリミスは、マヤ・ハンセンが発明した技術で、キリアンと組んで研究を進めていました。
エクストリミスを人体実験できるレベルに発展させた要因はトニーで、1999年にマヤと出会ったトニーが数式のメモを残しており、それを利用してマヤは開発を進めたようです。
本作でも、さらにエクストリミスの技術レベルを上げるためにはトニーが必要と主張していました。
原理は?
「細胞の再生を司る脳の領域にアクセスして命令を書き換える」
「遺伝子のシステムをハッキング」
「DNAを書き換える」
「免疫細胞を活性化できる」
とキリアンやマヤが説明するシーンがあり、体の再生能力を驚異的に高める技術、ということのようです。
マヤが「1200cc」、「半分打ったら死ぬ」と発言していることから、液体を注射することで投与が完了となります。
エクストリミス用の矢印型の特殊な注射器も何度か登場しています。
エクストリミスの実態は、ウイルスやナノテクノロジーと表現されるような極小アイテムを用いて、体の組織を瞬時に修復する能力を高めるように遺伝子操作を行う技術のことだそうです。
『エージェント・オブ・シールド』でもエクストリミスが登場しており、そこでは超人血清との関連が示され、原作コミック『エクストリミス』での設定に近づいています。
能力は?
超人的な腕力、高熱を発する能力、耐火能力、怪我が一瞬で治る、など。
金属を溶かすほどの高熱を生み出すことができ、アーマーの外から加熱して内部の人間を攻撃しているシーンも。
その高熱を生かして、最終バトルではエクストリミス・ソルジャーの熱をJ.A.R.V.I.S.の敵判定に利用していました。
ホログラム再生機
キリアンが使用する、3つの金属球を使って立体動画を空間に投影できるツール。
ペッパーに会いに来た際には、宇宙の銀河や、リアルタイムでの自分の脳の神経伝達を投影していました。
人質として拘束したペッパーの映像を、トニーに見せるのにも使用していました。
ホーム・パーティ・プロトコル(原語:ハウス・パーティ・プロトコル)

ホーム・パーティー・プロトコル:© 2012 MVLFFLLC. TM &2012 Marvel.
遠隔操作可能な全アーマー(マーク8~42)を決戦の場所に連れてくるプロトコル。
トニーの指示でJ.A.R.V.I.S.が実行します。
『アイアンマン3』(2013)の最終バトルで実行され、トニーの自宅から、マーク8~41の34体が飛来しました。
不調なマーク42はかなり後から遅れて飛んできて、トニーに「放蕩息子」と言われています。
クリーン・スレート・プロトコル
不安発作、アーマー依存のせいでトニーが大量に作ってしまったアーマーを、すべて爆破するプロトコル。
こちらも、トニーの指示でJ.A.R.V.I.S.が実行します。
ホーム・パーティ・プロトコルで集められたアーマーが爆破され、クリスマスイブを祝う花火になりました。
クリーン・スレートは、白紙に戻す、過去を清算する、という意味で、『アイアンマン3』(2013)のラストを揶揄したネーミングと思われます。
以上『アイアンマン3』(2013)の用語・設定の解説でした。
『アイアンマン3』(2013)のスーツを解説! ペッパーやローディのスーツの変化とは?

アイアン・パトリオット:© 2012 MVLFFLLC. TM &2012 Marvel.
これから『アイアンマン3』(2013)に登場するスーツを解説します。
②トニー・スターク(アイアンマン)のスーツ/アイアンマン・アーマー
③アイアンマンのスーツ マーク42とは?
④ローディのスーツ/アイアン・パトリオット
⑤ペッパーが初めてスーツを着用
パワードスーツとは?
トニーが、『アイアンマン』(2008)以来たくさん作っている金属製の戦闘スーツのこと。
トニーがアイアンマンとして着ているほか、ローディも、ウォーマシンやアイアン・パトリオットとしてパワードスーツを着用します。
これらのスーツが、「パワードスーツ」、「スーツ」、「アーマー」などと呼ばれており意味はだいたい同じです。
トニー・スターク(アイアンマン)のスーツ/アイアンマン・アーマー
『アイアンマン』(2008)で初めて作られたマーク1から、本作で登場するマーク42までアップデートされました。
時系列が1つ前の『アベンジャーズ』の最後で使用されていたのがマーク7であり、トニーは不安に駆られてマーク8~42の35体ものスーツを7か月で開発しています。
マーク8~42はすべて遠隔操作可能になりました。
アイアンマンのスーツ マーク42とは?
『アイアンマン3』(2013)で最も目立っていたトニーのスーツは、不調な試作版であるマーク42。
序盤で、自宅の作業部屋で初期テストをしているのがマーク42で、「自動キャッチ型スーツ」と表現されているように、スーツのパーツが自動で人の体をめがけて飛んできてくれるという機能のあるアーマーです。
トニーが体中に多数埋め込んでいたのが、マーク42をコントロールするマイクロリピーターとよばれる部品で、無人のマーク42のアーマーを遠隔操作することも可能。
大統領機の乗員を助けたり、トニーが寝ている間に無意識に起動させてしまったのもマーク42です。
最終的に、キリアンを攻撃するため、キリアンに無理矢理着用させ爆破され、不調のまま破壊。
ローディのスーツ/アイアン・パトリオット
アイアン・パトリオットは『アイアンマン3』(2013)で初登場した赤青白の塗装がされたアーマー。
改造にはA.I.M.が関わっていると発言されており、ローディはアイアン・パトリオットとして政府指示の戦闘任務を行っているようでした。
見た目について「ウォーマシンを赤青白に塗り直しただけ」と言われています。
(ローディは過去作『アイアンマン2』(2010)でヒーロー“ウォーマシン”として活躍。)
本作では、ローディ以外に、キリアンの部下サヴィンや、エリス大統領も、アイアン・パトリオット・アーマーを着ることになります。
ペッパーが初めてスーツを着用
『アイアンマン3』(2013)では、ペッパーを爆破の衝撃から守るために、トニーに遠隔で着せられて初めてアイアンマンのスーツ(マーク42)を着ることに。
このときペッパーは、手のひらからのリパルサー・レイも使用しています。
以上『アイアンマン3』(2013)に登場するスーツの解説でした。
【なぜ?】『アイアンマン3』(2013)の疑問を解説

最終決戦でのキリアン:© 2012 MVLFFLLC. TM &2012 Marvel.
ここからは『アイアンマン3』(2013)の疑問を解説します。
②J.A.R.V.I.S.(ジャービス)が不調なのはなぜ?
③メインヴィラン キリアンのトニーへの復讐の動機は?
④メインヴィラン キリアンの目的とは?
⑤トニーはなぜマンダリン率いるテロ組織と戦うことになったのか?
⑥トニーがキリアンの手下女性(エレン・ブラント)の顔をじろじろ見ていたのはなぜ?
⑦ローズヒルでトニーは公衆電話からペッパーに連絡した?
⑧ハーレーがトニーに食べろと言われていたキャンディーは?
⑨トニーの作業部屋に貼ってある手書きメモはなに?
⑩トニーのアメリカ全土の温度解析の結果は?
⑪『アイアンマン3』(2013)の舞台は?
ペッパーとキリアンの関係は?
ペッパーは「昔キリアンと一緒に働いていて、よくデートに誘われていた」と言っていました。
これはペッパーがスターク・インダストリーズで働き始めるよりも以前の話です。
トニーがキリアンと1999年以来の因縁があるのとは別で、偶然ペッパーもキリアンの知り合いだったということのようです。
J.A.R.V.I.S.(ジャービス)が不調なのはなぜ?
『アイアンマン3』(2013)では、J.A.R.V.I.S.が本当に故障しているシーン、出力先であるマーク42が不調なシーン、試作段階のスーツ(マーク42)がまだ調整中のためトニーの言うことを聞いていないように見えるシーンが、それぞれ混在しています。
ちなみに、最終決戦で墜落しそうになるペッパーをトニーが助けようとしたのにスーツが手元に来なかったのは敵がスーツを吹っ飛ばして妨害したからで、J.A.R.V.I.S.の不具合ではありません。
J.A.R.V.I.S.が本当に故障しているシーン
「言語システムに不具合が起きそう」とJ.A.R.V.I.S.が自分で説明しているシーンで、「文末で間違ったことを言ってしまう」という発言をすでに言い間違えていて、「文末で間違ったクランベリーを言ってしまう」(and then at the end of the sentence I say the wrong cranberry.)と発言。
全然直ってないJ.A.R.V.I.S.にトニーがぎょっとするシーンがあります。
このあと、言語システムを修復しマーク42を充電した後は、 J.A.R.V.I.S.は回復し、最終バトルでは30体以上のアーマーを同時にコントロールするという驚異的な処理能力を発揮。
また、テネシー州ローズヒルには、トニーの指示がないのに勝手にトニーを連れて行きました。
そのことをトニーに問い詰められ、「わたくし、故障したかもしれません」と答えています。
J.A.R.V.I.S.の判断でローズヒルに連れてきたのか、指示されたと勘違いしたのかのどちらかで、いずれにせよ不調のようです。
出力先であるマーク42が不調なシーン
テネシー州ローズヒルにマーク42と自分の体だけで運ばれたトニーは、マーク42以外にJ.A.R.V.I.S.にアクセスできるアイテムがありません。
この状況設定のため、『アイアンマン3』(2013)では、マーク42がJ.A.R.V.I.S.の本体、と思わせるような描写がされています。
トニーをローズヒルに運んだあと、J.A.R.V.I.S.は「わたくし、しばらく休息が必要なようです」と言い電源が切れます。
これはその前にマーク42はパワー残量5%以下と言っていることから、マーク42とJ.A.R.V.I.S.を混ぜたような発言です。
マーク42の不調のせいでJ.A.R.V.I.S.がトニーの言うことを聞いていないように見えるシーン
トニーの自宅が攻撃されたときの「戦闘準備ができていない」という発言や、ローズヒルに墜落しパワー残量がなくなったアーマーについて「マーク42は起動できないかも」と言うシーンがこれに当たります。
これらは、J.A.R.V.I.S.は事実を伝えているだけです。
これらの描写の意図は?
これまでの『アイアンマン』シリーズでは、スーツに人格を感じるシーンはありませんでしたが、『アイアンマン3』(2013)で登場したマーク42には、J.A.R.V.I.S.の人格が宿っているように思わせるシーンが多数登場します。
『アイアンマン3』(2013)では、トニーのアーマー依存の克服がテーマであり、トニーとスーツの分離を図っているようです。
また、J.A.R.V.I.S.を1人のキャラクターとして扱うことは、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)への伏線という意図もあると思われます。
メインヴィラン キリアンのトニーへの復讐の動機は?
13年前にホテルの屋上で放置されたことを恨んでいるからです。
「根に持ってるわけがない。むしろ感謝したいよ」
「君にお返しをしたいんだよ。僕にくれた贈り物そっくりそのまま返したい」
(最終決戦で)「ついに屋上で会えたな」
と、かなり根に持っています。
トニーがくれた贈り物とは「絶望」のこと、と言っていました。
「20分くらいはトニーが現れると信じて待ってた。そのあと飛び降りてやろうかと思った」と、当時かなりショックを受けトニーに怒っていたようです。
メインヴィラン キリアンの目的とは?
誰にも構ってもらえず屋上に放置された経験から、誰も自分の動向を気にしていないことは有利だと気が付き、そのおかげで裏から糸を引くことがキリアンの哲学になったと語っています。
また、その代わり世間の気を引くための悪役が必要と考えており、マンダリンを用意しています。
偽物のマンダリンに「私を知ってはいても、居場所は分からない」(You know who I am. You don't know where I am.)という台詞を言わせているのは、トニーの「私のことは知ってるだろ」(You know who I am)への当てつけです。
(トニーは1999年のスイスのパーティで手書き名札に「You know who I am」と書いていました。)
ただ、連続爆破テロの理由について、マンダリンを演じていたトレヴァー・スラッタリーが「事故の爆発を隠すためにテロ組織を偽った」と発言しているので、今回テロリストのふりをはじめたのは成り行きの可能性も。
しかしキリアンは、「西側世界の指導者を手中に収め、もう一方の手で世界最強のテロリストを擁する。テロとの戦いは自分のもの。需要と供給を生み出す」と発言しているので、戦争ビジネスでの成功についてはちゃんと計画していたようです。
ペッパー、エリス大統領についての計画は?
キリアンは最初からペッパーのことを狙っていたようでした。
序盤では、ペッパーをA.I.M.の協力者にしようとペッパーに会いに来ますが断られています。
断られたため、トニーへの復讐として「絶望」を感じさせるため、ペッパーをエクストリミスの被験者にしています。
エリス大統領殺害計画については、「殺す理由が欲しいだけ」、「要求はない」と発言。
「(エクストリミスの)研究は大統領に反対されてた。倫理に反するから」と言っているのでその時から大統領のことを嫌っていたのもありそうです。
トニーはなぜマンダリン率いるテロ組織と戦うことになったのか?
ヒーロー“アイアンマン”として有名なトニーは、連続爆破テロの犯人を倒してくれるかも、と国民から期待をかけられていました。
不安発作や不眠で精神的に疲弊していたトニーは、リポーターに詰め寄られた際に、「私と一対一で勝負してみろ。度胸があるなら来い」とテロ組織を煽り、自宅の住所を公表してしまいます。
これを宣戦布告ととらえたキリアンはトニーの自宅を攻撃。
トニーはそのまま戦いを強いられることになります。
爆発現場の状況から、キリアンのエクストリミス研究が失敗作だったせいで人間が爆発していると気づいたトニー。
マイアミのA.I.M.の住居に侵入した際にマンダリンが偽物と判明し、テロ行為を含めキリアンの自作自演だったと気づきます。
トニーがキリアンの手下女性(エレン・ブラント)の顔をじろじろ見ていたのはなぜ?
トニーが初めてエレン・ブラントに出会ったときに顔を凝視していたのは、左頬の傷跡を強調するシーンのようです。
実はエレン・ブラントは原作コミックにも登場するキャラクターで、科学者の恋人テッド・サリスが怪物マン・シングに変身してしまった際に、顔を怪我します。
ローズヒルでトニーは公衆電話からペッパーに連絡した?
トニーは田舎町の公衆電話からサーバーにアクセス。
「スタークセキュリティサーバーを通じ暗号メッセージを受け付けます」の音声が流れたあと、ペッパーに伝言を残しています。
ペッパーは、倒壊した自宅に残っていたアイアンマンのアーマーの頭部のスピーカーから、音声メッセージを聞くことができました。
ハーレーがトニーに食べろと言われていたキャンディーは?
幼いハーレーが、作戦遂行中に眠ってしまわないように、トニーの言いつけで食べさせていたようです。
トニーの作業部屋に貼ってある手書きメモはなに?
「STARK INDUSTRIES R|D DEPT」(スターク・インダストリーズ研究開発部門)と書かれていました。
トニーのアメリカ全土の温度解析の結果は?
テネシー州ローズヒルでの爆発の記録を発見することに成功した温度記録の解析。
カリフォルニア州サンラファエル、ミズーリ州スプリングフィールドでも高温が記録されていましたがとくに隠された伏線はないようです。
『アイアンマン3』(2013)の舞台は?
カリフォルニア州

攻撃されるトニーの自宅:© 2012 MVLFFLLC. TM &2012 Marvel.
マリブ(トニーの自宅)、ロサンゼルス(ペッパーやハッピーがキリアンと会っていた、スターク・インダストリーズの会社)、ハリウッド(キリアンの部下サヴィンが現れ、爆発が起きた、チャイニーズ・シアター)など。
テネシー州ローズヒル
過去にチャド・デイヴィスの自爆事件が起きていた場所。
トニーはここで少年ハーレーと出会います。
フロリダ州マイアミ

A.I.M.のマイアミの住居:© 2012 MVLFFLLC. TM &2012 Marvel.
マンダリンの偽物スラッタリーがいたA.I.M.の住居があり、最終バトルが行われたロクソン・ノルコ号もフロリダ沖に停泊(このロクソン・ノルコ号の場所は「ベースキャンプ」とも呼ばれています)。
以上『アイアンマン3』(2013)の疑問の解説でした。
『アイアンマン3』(2013)とアベンジャーズシリーズへの伏線や繋がりを解説

ロクソン・ノルコ号:© 2012 MVLFFLLC. TM &2012 Marvel.
ここからは『アイアンマン3』(2013)のアベンジャーズシリーズへの伏線や繋がりを解説します。
『アイアンマン3』(2013)の伏線②:ハルクも登場
『アイアンマン3』(2013)の伏線③:スタン・リーのカメオ出演
『アイアンマン3』(2013)の伏線④:ロクソン・オイル社
『アイアンマン3』(2013)の伏線⑤:マンダリン
『アイアンマン3』(2013)の伏線⑥:ハーレー
『アイアンマン3』(2013)の伏線①:ホー・インセンの登場
『アイアンマン』(2008)で、洞窟でトニーの心臓を処置しトニーを助けたホー・インセン。
そのとき「前に会ったな、ベルンの技術会議で」とトニーに発言していました。
その伏線が、『アイアンマン3』(2013)で回収され、1999年の“ベルンの技術会議”の様子が描かれたということです。
トニーとホー・インセンは技術会議でのパーティで挨拶を交わしていました。
『アイアンマン3』(2013)の伏線②:ハルクも登場
怒ると超人“ハルク”に変身できる物理学者のブルース・バナー博士。
『アイアンマン3』(2013)の本編では登場しませんが、エンドロール後の映像にトニーと一緒に登場。
本作の話はすべて、トニーの回想でした。
そして実は、トニーの思い出話(『アイアンマン3』(2013)のストーリー全部)を聞かされていたのがブルースだったと判明します。
『アベンジャーズ』(2012)でトニーと知り合い、今回トニーの話し相手に選ばれてしまったようです。
しかもブルースは「スイスのエレベーターのとこから」ずっと寝ていて、聞いてなかった様子。
ブルースは「短気だし」とハルクのことを示唆しながら答えると、トニーは「短気と聞いて最初の心の傷を思い出した。14歳になってもまだ子守がついてた。変だろ」とまた話し始め、うんざりしているブルースの姿で本作は終了します。
『アイアンマン3』(2013)の伏線③:スタン・リーのカメオ出演
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スタン・リーのカメオ(ミスコンの審査員):© 2012 MVLFFLLC. TM &2012 Marvel.
テネシー州ローズヒルのシーンで、ミスコンの審査員としてモニター画面に登場し、出場女性に10点をつけています。
『アイアンマン3』(2013)の伏線④:ロクソン・オイル社
最終決戦の舞台としてロクソン・オイル社のタンカー(ロクソン・ノルコ号)が登場。
ロクソン・オイル社の経理担当のトーマス・リチャーズも人質になった演技をし、キリアンとの内通者として登場。
ロクソン・オイル社の社名は、『アイアンマン』(2008)、『アイアンマン2』(2010)でも背景のビルなどに登場しており、『アイアンマン』シリーズ全作で社名が登場したことになります。
MCUのドラマシリーズでも存在しているMCU世界の大手企業です。
『アイアンマン3』(2013)の伏線⑤:マンダリン
マンダリンは、テロ組織テン・リングスのリーダーで、『アイアンマン3』(2013)ではキリアンに名前を利用されていただけです。
テン・リングスは、『アイアンマン』シリーズすべてに関わる組織で、『アイアンマン』(2008)ではトニーを誘拐、『アイアンマン2』(2010)ではメインヴィラン(イワン)を手助けしていました。
本作のあと、マーベル・ワンショット『王は俺だ』(2014)で、本作でマンダリンの偽物をしていたトレヴァー・スラッテリーが登場。
そこで、本物のマンダリンの存在が示唆されます。
さらに、2021年公開予定のアジア系ヒーロー シャン・チーの単独作『シャン・チー・アンド・ザ・レジェンド・オブ・ザ・テン・リングス(Shang-Chi and the Legend of the Ten Rings)』(原題)ではテン・リングスの名がタイトルに入っており、ついにマンダリンの活躍が見られる可能性も。
『アイアンマン3』(2013)の伏線⑥:ハーレー
『アイアンマン3』(2013)でトニーを助けた男の子ハーレー・キーナーは、MCUシリーズの常連キャラにはなりませんでしたが、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)へのカメオ出演で奇跡の再登場!
しかも『アイアンマン3』(2013)と同じくタイ・シンプキンスが演じており、すっかり青年に成長した姿が映っています。
以上『アイアンマン3』(2013)の伏線や繋がりの解説でした。
『アイアンマン3』(2013)の順番や時系列は?

ローズヒルに墜落したトニー:© 2012 MVLFFLLC. TM &2012 Marvel.
『アイアンマン3』(2013)は、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)では7作目、MCU フェイズ2では1作目となる作品です。
『アイアンマン3』(2013)の劇中のタイムラインは2012年12月。
MCU前作『アベンジャーズ』(2012)でのロキやチタウリとの戦いから7か月後の、トニーやペッパーの心境を描いています。
『アイアンマン』シリーズは本作で完結しましたが、トニー(アイアンマン)をはじめとする登場人物たちは以降も多数の作品に登場。
トニーは、『アベンジャーズ』シリーズに登場するだけでなく、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)、『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)にもメインキャラクターとして登場しています。
劇中の時系列的にも、公開順的にも本作の次に来るのは、『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2013)です。
『アイアンマン3』(2013)の最後は? ラストシーンや結末を解説

アーマーが保管されているトニーの作業部屋:© 2012 MVLFFLLC. TM &2012 Marvel.
『アイアンマン3』(2013)の結末を解説します。
『アイアンマン3』(2013)の結末・ラストシーン
キリアンに投与を受けたペッパーは、最強のエクストリミス・ソルジャーとして覚醒、キリアンを倒します。
最終決戦のために集結させたアーマーをトニーはすべて爆破しアーマー依存を克服。
ついに決心して心臓の爆弾の破片摘出手術を受け、不要になったアーク・リアクターを海に投げ捨てます。
A.I.M.の関係者(トレヴァー・スラッタリーやロドリゲス副大統領)は逮捕。
ハーレーは、トニーからのプレゼントとして納屋がハイテクに改装され、ポテトガンはマーク2にアップグレードされました。
ペッパーのエクストリミスの能力は、トニーが解毒剤を作り治療した、と語られます。
トニー・スターク(アイアンマン)は手術のその後どうなった?
マリブの自宅が倒壊したトニーは、手術のあとニューヨークのアベンジャーズ・タワーに引っ越しています。
トニーの不安は『アイアンマン3』(2013)のラストで治ったように見えましたが、未知なる敵への不安は続いておりその後の「ウルトロン計画」へと繋がります。
以上『アイアンマン3』(2013)の結末の解説でした。
【レビュー】『アイアンマン3』(2013)の評価・評判

マーク42とトニー:© 2012 MVLFFLLC. TM &2012 Marvel.
『アイアンマン3』(2013)の低評価、高評価のレビューをそれぞれ紹介します。
【つまらない?】低評価のレビュー
ペッパーがエクストリミスに適合して異常に強くなるのは、ペッパーの見せ場というだけでなく唖然としているトニーの反応込みで一種のギャグなのではないでしょうか……。
『アイアンマン3』(2013)には、このほかにも主題にも沿った上で演出方法に監督色が出ているシーンが多数あるように感じます。
(全アーマーを派手に爆破してしまう「クリーン・スレート・プロトコル」のシーンや、テロリストのふりをしている薬物中毒の舞台俳優、など。)
本作を監督しているのはシェーン・ブラック。
彼は『ザ・プレデター』(2018)や『ナイスガイズ!』(2016)など、ややアウトロー気味な作風が売りなので、シリーズを通しての意図が分かりにくいシーンはおそらく、不謹慎系のジョークに寄せたシーンと考えると意図が掴みやすいかも。
子役を使っている点も含め、シェーン・ブラックの作家性がかなり出ているのではないかと思われます。
むしろアメコミ映画を見たことがない方でも、監督シェーン・ブラックのファンの方は本作も必見では?!
【面白い?】高評価のレビュー
強くてかっこいいペッパーが見たい方には『アイアンマン3』(2013)は間違いなくオススメ!
最終バトルで何十体ものスーツが集結するシーンは圧巻です。
『アイアンマン3』(2013)は、まだ若かったころとは一味違う、大人なトニー・スタークの姿を描くことで、『アイアンマン』シリーズを締めることに成功しています。
『アイアンマン3』(2013)の総合評価:トニー・スタークが語る教訓

ローズヒルに到着:© 2012 MVLFFLLC. TM &2012 Marvel.
クリスマスを舞台に、昔の自分が起こしたトラブルの解決に奔走するトニー。
“自分が生み出してしまった悪意は自分に返ってくる”という基本的な教訓がひしひしと伝わってくる『アイアンマン3』(2013)。
そんな大事なことを伝えるおとぎばなしとして、また爆破シーンの詰め合わせ映画としても、最高の1作です。
『アイアンマン3』(2013)はエンドロール後に本編はある? ハルクが登場?!

トニーとマリブの自宅跡地:© 2012 MVLFFLLC. TM &2012 Marvel.
エンドロール後のシーン(ポストクレジットシーン)は、トニーとブルース(ハルク)の会話シーン。
(詳細は上述の、“『アイアンマン3』(2013)の伏線②:ハルクも登場”に記載。)
エンドロールの途中のシーン(ミッドクレジットシーン)はありません。
また、本編の直後のエンドクレジットが、シリーズ全3作(『アイアンマン』(2008)、『アイアンマン2』(2010)、『アイアンマン3』(2013))からの映像を組み合わせた総集編になっています。
マーベル映画・MCUの時系列、順番について知りたい方はこちら。
https://minority-hero.com/cinema_recommend/1894/Marvel_series/1894/
マーベル映画・MCUの第6弾である『アベンジャーズ』(2012)の考察と解説はこちら。
https://minority-hero.com/cinema-review/The-Avengers/12637/
シリーズ前作の『アイアンマン2』(2010)の感想や考察が知りたい方はこちら。
https://minority-hero.com/cinema-review/Iron-Man-2/13228/
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