
『ハッピーフライト』(2008)は、航空業界で働く人々の裏側を笑いとともに描いたコメディ映画です。
監督は数々のコメディ作品をつくっている矢口史靖監督。
綾瀬はるか、田辺誠一、時任三郎、寺島しのぶ、など豪華キャストがそろっています。
全日本空輸(ANA)の全面的な協力を得て製作されたお仕事映画『ハッピーフライト』(2008)について、感想・考察、キャストや評価を解説していきます!
項目 | 評価 | 点数 |
知名度 | ★★★★★ | 90点 |
配役/キャスト | ★★★★★ | 90点 |
ストーリー | ★★★☆☆ | 60点 |
物語の抑揚 | ★★★☆☆ | 55点 |
コメディ | ★★★☆☆ | 65点 |
リアリティ | ★★★★☆ | 85点 |
目次
『ハッピーフライト』(2008)の作品情報
製作年 | 2008年 |
原題 | ハッピーフライト |
製作国 | 日本 |
上映時間 | 103分 |
ジャンル | コメディ |
監督 | 矢口史靖 |
脚本 | 矢口史靖 |
主要キャスト | 田辺誠一(鈴木和博)
時任三郎(原田典嘉) 綾瀬はるか(斎藤悦子) 寺島しのぶ(山崎麗子) 田畑智子(木村菜採) 平岩紙(吉田美樹) |
『ハッピーフライト』(2008)の概要

原田と鈴木:ⓒ東宝
機長への昇格を目指す副操縦士の鈴木は、最終訓練で羽田発ホノルル行きの便の準備をしていた。
この最終訓練に合格すれば、機長になれる鈴木であったが、よりによって厳しい原田教官が担当になってしまう。
新人CAの悦子はホノルル行きの便で、初めて国際線フライトに乗務することになっていたが、ミーティングに遅刻。
鬼チーフパーサーとして恐れられている山崎に怒られてしまう。
グランドスタッフとして勤務する菜採は、退職を上司である森田に拒否され、後輩の美樹の面倒を見ていた。
フライトのためそれぞれの仕事に追われながら準備していたが……。
『ハッピーフライト』(2008)の感想と考察

CA:ⓒ東宝
『ハッピーフライト』(2008)の感想
『ハッピーフライト』(2008)は、数々のコメディ作品をつくってきた矢口史靖監督ということで、笑える作品かと思っていたのですが、あまり笑えないまま終わってしまいました。
笑えるところが全くないというわけではないのですが、少なめ。
コメディというよりかは、航空業界の裏側、フライトするためにどのような仕事をしているかを描いたお仕事映画だと感じました。
コメディ映画だと期待して観ると、つまらなく感じてしまうかもしれません。
しかし、その分、普段は見られないところまで見られるので、かなり貴重な映画と言ってもいいでしょう。
全日本空輸(ANA)の全面的な協力を得て製作されたということもあり、リアルです。
パイロット、CA、グランドスタッフ、航空管制官、整備士などの裏側を見られた点は面白かったですし、意外な点も発見することができました。
やはり、華やかなイメージのある航空業界でも、泥臭く大変なこともあるし、恐ろしい上司はいるのだと思います。
映画なので脚色はあるかもしれませんが、航空業界で働きたい人や興味がある人は観ておくといいでしょう。
『ハッピーフライト』(2008)の考察
『ハッピーフライト』(2008)の面白さとは何でしょうか。
本作の面白さを考察すると感想でも少し触れましたが、航空業界の裏側を見せたリアリティがあったからだと考えられます。
本作のような、特定の業界や仕事を題材にすると、「リアリティがない」といったことが問題になり、批判や低評価のレビューが多数。
特に医療や病気だとその傾向が強いのではないかと思います。
しかし、本作のリサーチは多岐にわたり、シアトルに所在するボーイング社なども訪れ、全日本空輸(ANA)の全面的な協力も得ました。
こういった綿密なリサーチのもとで製作された本作は、リアリティもあって臨場感抜群。
もちろん面白さはリアリティだけとは言えませんが、多岐に渡るリサーチのもとで作られた航空業界の裏側が面白さの大きな要因であると考察できます。
『ハッピーフライト』(2008)のキャストを一覧にしてまとめて解説

グランドスタッフ:ⓒ東宝
ここでは『ハッピーフライト』(2008)のキャストを一覧にして解説していきます。
パイロットを演じたキャスト一覧

原田と鈴木:ⓒ東宝
鈴木 和博(田辺誠一)
機長への昇格を目指す副操縦士。
パイロット・キャップが嫌いで被りたがらない。
最終訓練でホノルル行きの便に搭乗し、台風の中で機体を無事に着陸させた。
演じるのは、田辺誠一。
原田 典嘉(時任三郎)
機長であり、鈴木の最終訓練の担当教官になる。
鈴木と一緒にホノルル行きの便に搭乗し、厳しい態度ではあるが、的確な指示とアドバイスを出して鈴木を導く。
演じるのは、時任三郎。
キャビンアテンダントを演じたキャスト一覧

CA:ⓒ東宝
斎藤 悦子( 綾瀬はるか)/担当ドア:R4(見習い)
天然ボケがあるおっちょこちょいな新人CA。
ホノルル行きの便が国際線初乗務となるが、失敗ばかりしてしまう。
得意の料理が思いもよらない形で役に立つ。
演じるのは、綾瀬はるか。
山崎 麗子(寺島しのぶ)/担当ドア:L1
「泣かされすぎるために水をたくさん飲む必要がある」と噂がある、恐ろしいチーフパーサー。
厳しい態度だが、部下をフォローしたり、しっかり指導してCAを束ねる頼もしい存在。
演じるのは、寺島しのぶ。
田中 真里(吹石一恵)/担当ドア:R4
悦子の指導係。
サービスの仕事はそれなりにこなせるが、クレームにうまく対応できないなど未熟な部分もある。
演じるのは、吹石一恵。
グランドスタッフを演じたキャスト一覧

グランドスタッフ:ⓒ東宝
木村 菜採(田畑智子)
仕事を辞めようと思っているが、臨機応変に仕事ができるため、上司の森田が辞めさせてくれない。
後輩の美樹のフォローに手を焼いている。
真面目に仕事をした結果、思いもよらない出会いが。
演じるのは、田畑智子。
吉田 美樹(平岩紙)
菜採の後輩。
マイペースでおっとりした口調をしており、菜採を頼りにしている。
演じるのは、平岩紙。
森田 亮二(田山涼成)
菜採と美樹の上司であるグランドマネージャーで、厳しい態度で仕事にあたる。
トイレ立てこもり事件を巧みな話術で解決した。
演じるのは、田山涼成。
オペレーションコントロールセンター(OCC)を演じたキャスト

OCC:ⓒ東宝
高橋 昌治(岸部一徳)
たばこが好きなオペレーションコントロールセンターの責任者。
年配であるため、パソコン関係が苦手である。
演じるのは、岸部一徳。
整備士を演じたキャスト

整備士:ⓒ東宝
小泉 賢吾(田中哲司)
整備士に誇りをもって仕事をしているライン整備士。
新人でも容赦なく厳しい口調と態度で接する。
演じるのは、田中哲司。
管制官を演じたキャスト
竹内 和代(宮田早苗)
コントロールタワーの管制官。
仕事中は常に冷静である。
演じるのは、宮田早苗。
『ハッピーフライト』(2008)のサイドストーリーとは?

悦子:ⓒ東宝
『ハッピーフライト』(2008)では、5本のサイドストーリー(ショートムービー)が制作されました。
このサイドストーリーは、本編に出てくるキャラクターの本編に関わるエピソードを膨らませたショートストーリーです。
本作のサイドストーリーを紹介します。
監督:山口晃二 出演:綾瀬はるか
監督:石井普一 出演:菅原大吉
監督:山本大輔 出演:佐伯新
監督:松岡良樹 出演:平岩紙
5本のサイドストーリーは、本作のDVD&Blu-rayの「ビジネスクラス・エディション」と「ファーストクラス・エディション」で観ることができるので、気になる方は観てみてはどうでしょうか。
『ハッピーフライト』(2008)の最後は? ラストシーンや結末を解説

パイロット:ⓒ東宝
『ハッピーフライト』(2008)の結末・ラストシーン
羽田帰還を目指していた1980便は、トラブルにあいますが、事故を起こさず羽田に着陸しました。
グランドスタッフは、戻ってきた客の対応が始まりますが、菜採はこっそりレストランへ。
一方、原田は「審査結果は後日連絡するから」と言い残すと、飛行機を降りていき、鈴木は慌てて後を追います。
トラブル対応は見応えがあり、無事、羽田に帰還できて良かったと思います。
離陸も着陸もトラブルも、飛行機内だけではなく、色々な部署が連携し合っているという裏側を見ることができました。
たった一機の飛行機のトラブルでも、色々な人間ドラマがあるのです。
『ハッピーフライト』(2008)のその後は?
エンドロールでは、『ハッピーフライト』(2008)のその後が描かれていました。
「CAになりたい」というホノルル行きの便で出会った女子高生が新人CAになり、悦子は先輩CAに。
しかし、おっちょこちょいな性格は相変わらずのようです。
機長を目指していた鈴木は、無事、機長に昇格しました。
【レビュー】『ハッピーフライト』(2008)の評価・評判

整備士:ⓒ東宝
【つまらない?】低評価のレビュー
『ハッピーフライト』(2008)にはどのような低評価があるのでしょうか。
映画レビューサイトをまとめてみると、
という低評価レビューがありました。
ストーリーに関しては低評価が多いです。
場面転換が多いのは良いですが、エピソードや登場人物のつながりがないので、淡々と進んでいるように感じてしまうのかもしれません。
仕事を見せるだけではなく、もう少しエピソードが絡まるよう構成を考えれば、面白くなったのではないかと思います。
【面白い?】高評価のレビュー
『ハッピーフライト』(2008)にはどのような高評価があるのでしょうか。
映画レビューサイトをまとめてみると、
という高評価レビューがありました。
「笑える」「テンポがイイ」といった高評価のレビューが多いです。
また、お仕事をコメディタッチで描き、航空業界を知れたことも高評価につながっています。
日本の映画レビューサイト映画.comの点数は5点満点中3.4という評価に。
評価点数としては、あまり高くない結果となりました。
『ハッピーフライト』(2008)の総合評価:航空業界を描くお仕事映画!

CA:ⓒ東宝
航空業界の裏側を見せてくれた『ハッピーフライト』(2008)。
豪華なキャストも見どころでした。
仕事はどこの業界も大変だと思います。
だからこそ、本作を観ると「自分も頑張ろう」と思えるので、働いている人にはおすすめな映画です。
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