新感覚のゾンビ映画として、ファンタスティック映画祭で高い評価を受け、日本でも公開前から期待されていた『アナと世界の終わり』(2017)。
ちなみにファンタスティック映画祭は、アメリカ最大級のジャンル映画祭として、メジャーやインディペンデントの枠にとらわれず、エッジの効いた作品を上映している映画祭です。
確かに、青春ゾンビミュージカルという新ジャンルを開拓した本作はエッジが効いているといえるでしょう。
評価としても概ね良好で、国内の映画レビューサイトでは、5点満点中、3.5点を獲得。
そんな注目作である『アナと世界の終わり』(2017)の考察をあらすじ、ネタバレと共に紹介していきます。
目次
『アナと世界の終わり』(2017)の作品情報とキャスト
作品情報
原題:Anna and the Apocalypse
上映日:2019年05月31日
製作国:アメリカ/イギリス
上映時間:98分
ジャンル:ホラー、ミュージカル、コメディ
監督とキャスト
監督:ジョン・マクフェール
出演者:エラ・ハント(アナ・シェパード)
代表作:『レ・ミゼラブル』(2012),『イントルーダーズ』(2011)
出演者:マルコム・カミング(ジョン)
出演者:サラ・スワイヤー(ステフ・ノース)
出演者:クリストファー・ルヴォー(クリス・ワイズ)
出演者:ベン・ウィギンズ(ニック)
出演者:マーク・ベントン(トニー・シェパード)
代表作:『ロスト・サン』(1999)『キャリア・ガールズ』(1997)
『アナと世界の終わり』(2017)のあらすじ

学校でのミュージカル:(c)2017 ANNA AND THE APOCALYPSE LTD.
17歳のアナはイギリスの田舎であるリトル・ヘブンで代わり映えのない毎日を送っていた。
母親は既に他界しており、学校の用務員をしている父、トニーに育てられた。
彼女は、田舎町から抜け出して広い世界を見ることを夢見て、進学せずにオーストラリアへと旅行するためにボウリング場でアルバイトをしていた。
ある日、幼馴染で親友のジョンがアナの父に秘密にしていたオーストラリアへの旅行計画を漏らしてしまう。
父に猛反対されたアナは父親との関係が悪化してしまう。
そんな状況のなかで、いつも通りにジョンと共に登校している最中で、血まみれの着ぐるみを着た男に襲われる。
警告に応じず、襲い掛かってくる男の頭をシーソーで吹き飛ばしてしまった。
身体から離れた頭が動き続けていることか男の正体はゾンビだと確信するジョン。
街では急速にゾンビが増加し続けている。
学校に取り残された父と友人たちを救い、街から脱出するため、“負け組”高校生集団が力を合わせる!
【ネタバレなし】『アナと世界の終わり』(2017)の感想

学校へと向かうアナたち:(c)2017 ANNA AND THE APOCALYPSE LTD.
ゾンビ×ミュージカルのいびつに思える融合は大成功だったと感じました。
本来難しいゾンビという題材を新たな切り口で開拓したという姿勢が評価できましたし、舞台となる街の風景や登場人物それぞれの人間関係の描写が丁寧。
これによって「まぁ、こいつは死んでもいいか」的な登場人物への感情移入が乏しい作品にならず、むしろ”推せてしまう”ことが本作の特徴といえるでしょう。
評価すべきポイントを紹介していく前に前提から話していきます。
ゾンビ映画はもはやネタ切れ
ゾンビ映画は古くからあり、比較的に低予算で製作可能で、世界中で人気があります。
このこともあり、前提条件としてゾンビ映画は、あらゆる切り口から製作され、ネタ切れ感は否めないということを忘れてはいけません。
実際にそうなのかということを説明するために、ゾンビ映画を時代ごとに3種類に区分にして解説します。
伝統的なゾンビ映画
1つ目はジョージ・A・ロメロが築き上げてきた『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生』(1968)や『ゾンビ』(1978)などに代表される伝統的なゾンビ。
ノロノロしていて非力で知能も低いので、不注意や群れに出くわすという状況で死に至るケースが多いです。
現代的なゾンビ映画
2つ目は、『ドーン・オブ・ザ・デッド』(2004)や『ワールド・ウォーZ』(2013)などに代表される俊足で、パワーも強いゾンビ。
群れで襲ってきて、全力疾走が可能。
武器を使って倒すこともできますが、圧倒的に強いです。
人間との共存を目指すゾンビ映画
3つ目は、『ウォーム・ボディーズ』(2013)、『ゾンビーノ』(2006)などに代表される人間と共存できる知能を持ったゾンビ。
ゾンビが人間同様に物事を考え、人間と恋に落ちたり、人間のために労働したり、とにかく人間との共存を目指していることが特徴です。
厳密にはもっと細分化できますが、大きな区分としては、上記3つで良いでしょう。
なかでもジャンルの掛け合わせとしてコメディ×ゾンビとして成功を収めた作品として代表的なものが『ショーン・オブ・ザ・デッド』(2004)であり、本作と類似した作品です。
これからのゾンビ映画に何を求めるのか
長くなりましたが、ジャンルの掛け合わせもニュータイプのゾンビも生まれており、ゾンビ映画そのものが全てやり尽くされた感があり、「ネタ切れなんじゃない?」と思ってしまうことも無理はありません。
それだけゾンビという作品だけは数が多いです。
ここで重要になる考え方として「ゾンビ映画に何を求めているのか?」ということを掘り下げていきます。
上記に挙げたように既にゾンビ映画は各ジャンルを横断し、時代ごとに様々な形でゾンビ映画が作られて、成功を収めてきました。
その中で、新たなゾンビ映画を製作する必要性がどこにあるのかということを中心に考えると、本作はチャレンジングな姿勢も含めて、評価できる点も数多くありました。
そこで本作の魅力について具体的に紹介していきます。
【ネタバレあり】『アナと世界の終わり』(2017)の魅力を考察

ゾンビの出現に気付かずに登校するアナ:(c)2017 ANNA AND THE APOCALYPSE LTD.
主軸は学園ドラマ的な青春ティーンムービー
主軸として展開していくストーリーはアナ達にとって生活の中心である学校に閉じ込められたアナの父であるトニーとクリスの恋人であるリサの救出。
ここで危惧すべきは本作のキャストとして配役されているのは、日本では決して有名とはいえない無名キャストばかりだということ。
主演のアナを演じたエラ・ハントでさえも聞いたことがない方が多く、ジョンを演じたマルコム・カミングに至っては本作が長編映画への初出演。
それにも関わらず本作の登場人物がなぜ魅力的で感情移入できるのかを考えると、登場人物の掘り下げが丁寧になされているからだと思います。
自分の現在や将来に対する葛藤を抱えていて、全員が思春期の悩めるティーンエイジャー。
それぞれの境遇や友人同士の関係性を物語の進行と共に掘り下げていくことで、学園ドラマとしても成立していました。
高校生活最後の1年といことを活かしつつも、恋愛や友情、学校生活でのヒエラルキーや自分の進むべき将来に葛藤する様子に共感。
特に主軸として展開していくアナとジョンの関係性、カジュアルセックスで気まずくなったニックとアナ。
ディストピアと化した世界の中で、結託を余儀無くされる彼らが徐々に絆を深めていき、感情移入させまくったキャストがかなり呆気なく命を落としてしまうことが展開として巧いなと思いました。
そして本作は大きく3つ章に区分することができます。
第1章は青春コメディで、登場人物の個性や学校での立ち位置、境遇の掘り下げが中心です。
第2章はホラーコメディで、日常生活がゾンビの登場によって、崩壊し、命まで落とすことに。
大きな転機となる章であり、ハッピーな雰囲気から一転し、大切な人を失う痛みを登場人物が経験することになります。
そして第3章では、それぞれの境遇が全て明らかになり、死の危険が迫る中で、それぞれの人物は最も重要にすることは何かを描いていくのです。
この3章分けの構造も退屈させない構成になっていたと思います。
本作で描かれるコメディ要素
「この世界がゾンビで溢れかえったらどうしよう。」
このような夢想を誰でもしたことがあるのではないしょうか。
本作は世界がゾンビで溢れかえるという夢想のような出来事が現実となり、ゾンビの世界のなかでワクワクする子どもの一面もリアルに描いています。
だからこそ、世界を救うなど大それたことが目標ではありません。
あくまでも友人と家族を救い出すという小規模で展開していく等身大の物語。
この壮大すぎず、比較的に小さくまとまった物語だからこそ、飛躍し過ぎずありえない物語にも没入でき、さらに10代特有の発想をユーモアを笑いとして受け入れることができたのだと思います。
ロバート・ダウニーJr.やライアン・ゴズリング、テイラー・スウィフトやジャスティン・ビーバーが会話の中で登場し、彼らがゾンビになったかどうかをSNSで追っている。
というシーンは10代を的確に表現した本作ならではのユーモアといえるでしょう。
ボウリング場でゾンビの頭がボウリング玉のように出てきたり、ボウリング玉を使って頭を潰すなど、過激なシーンを求めている人へのサービス精神もあったことが嬉しかったです。
青春ゾンビミュージカルを彩る挿入歌・劇中歌
本作で登場する楽曲はポップソングからロックやソウルフルなナンバーまで様々。
まず本作に登場する楽曲を一覧で紹介します。
鬱屈した毎日から抜け出したいと願うアナの思いを代弁した楽曲。
田舎町から出ていく夢を歌った楽曲。
アナが登校している後ろ現れるゾンビは『ショーン・オブ・ザ・デッド』(2004)さながら。
ワクワクしていた感情が、不安に変わったとき歌われた楽曲。
・Soldier At War
ニックとその仲間が歌い上げるパワフルなロックナンバー。
・Nothing Gonna Stop Me Now
ヒールである校長が歌い上げる日頃の不満を爆発させた楽曲。
・What A Time To Be Alive
エンディングで流れるジャジーな楽曲、生きてる幸せを歌う楽曲。
どの楽曲も圧倒的な歌唱力で歌われており、楽曲においてはB級感を全く感じさせません。
特に『Break Away』、『Hollywood Ending』は掴みとして最高。
そして『What A Time To Be Alive』も歌詞に感情を揺さぶられます。
名作へのオマージュの部分とは?
ゾンビ×ミュージカルという斬新な組み合わせは実は他の作品からインスピレーションを受けて生まれたということを監督自身が語っています。
その中で代表的なものがエドガー・ライト監督の『ショーン・オブ・ザ・デッド』(2004)やジョン・ヒューズ監督の『ブレックファスト・クラブ』(1986)からの影響が大きかったそう。
また三池崇史監督も好きで『殺し屋1』(2001)が最も好きとのこと。
本作に登場するシーンでは、5人が並んで歌うシーンが、『ウエスト・サイド物語』(1961)のオマージュに、柱に捕まって歌うシーンは『雨に唄えば』(1952)の名シーンのオマージュになっています。
ゾンビコメディの影響を受けつつも、『ラ・ラ・ランド』(2016)のようにミュージカルの名作を踏襲しているシーンも多く、ファンサービスが盛りだくさん。
『アナと世界の終わり』 (2017)が伝える主題となるメッセージ

雪の上に寝転がるジョンとアナ:(c)2017 ANNA AND THE APOCALYPSE LTD.
家族や友人、愛する人との絆
家族、友人、クラスメイトが物語を中心として展開していくストーリーということは前述の通りですが、注目すべきは登場人物の命の落とし方。
車で街から脱出するというゴールを前に死んでいった主要人物は皆、自己犠牲のうえで、死んでいくということが印象的でした。
ジョンは手を噛まれたときこそ無用心でしたが、最後にはゾンビの群れからアナを守り、自分を盾にし、アナを突破させます。
学校で合流することができたクリスとリサは、車の鍵を探しに行ったステフを守るために囮になって噛まれる。
トニーは校長とアナを守るために戦いますが、敵であるはずの校長を気遣ったために自分がゾンビに足を噛まれます。
このように意味の無い死は無く、それぞれが周りのために自分を犠牲にしたことは、絆と形容できるでしょう。
本来最も大切な自分の命を守るためではなく、愛する人を守るために行動していく。
押し付けがましくなく、先の読めない展開で絆を中心に物語が進行していくことも評価できました。
クリスマスの時期である理由
「クリスマスは己の生き方を見せる日でもある」というのは、『アバウト・ア・ボーイ』(2002)に登場するお気に入りのセリフです。
本作とは直接的に関係ないのですが、確かにクリスマスの過ごし方というのは人間性を窺い知ることができる日だと思います。
本作では、クリスマスが大きなポイントとなっていて、登場人物それぞれのクリスマスの過ごし方を明らかにしていました。
特別な日だからこそ、特別な人と過ごしたい。
そんな愛する人への想いが重要視される日だからこそ、敢えてクリスマスを舞台に物語は展開していき、クリスマスを舞台にした学園モノという明るい演出とゾンビで溢れかえった世界が対照的なギャップを生んでいていたことも素晴らしい演出です。
ラストシーンの意味を考察
https://www.youtube.com/watch?v=mFUv8iJ4qb4
愛する父も親友も失ったアナを含めた3人街の外へとは車を走らせます。
このラストシーンも印象的で、しばしの沈黙の後、車の持ち主であり運転者のステフは「これからどこへ行く?」と一言。
行き先を尋ねられた助手席に座るニックは、沈黙し、アナを見る。
アナも口をつぐんだまま、車は走り続ける、
というのが本作のラストシーン。
本作のなかでアナは自分の行く先を自分で判断し、これまでも上手くやってきたことを強調する場面が幾度となくありました。
特に親友のジョンと雪の上に仰向けになるシーンでは、「海外へ行っても結局君は、最後は上手くやっているさ」と語ります。
アナは日常に疑問を持ち、自分の道を勇気ある決断で決めてきた人物ということが分かります。
生き残った3人のなかだったら、周りを導いていく素質がある人物ともいえるでしょう。
しかし、行き先を答えることができない。
これはどうしてなのかを考えると様々な要因が考えられます。
・友人を失い、愛する父を失うという悲惨な出来事が過ぎた後で、放心状態である。
・車に乗って逃げるということだけを目標としていたからその次は考えていなかった。
などの理由です。
いくら放心状態になっていても、次が考えられないような悲惨な出来事が起きても、進む道を決めなくてはならない。
これこそ、本作の主題ともなっているように思えます。
“トラブルを忘れ 悩みを吹き飛ばし
今日を楽しもう 明日は死ぬかもしれないから
生きてるって最高に幸せ 生きてるって最高に幸せ“ーアナと世界の終わり 公式HP
底抜けに明るいミュージカル要素は、つらい現実世界との対比になっており、
車で進むべき道を決めるシーンは、高校3年生である彼らがこれから進んでいく将来の選択でもあります。
将来のことは誰も分からない、たとえ愛する人を亡くしても時間は進み続ける。
高校最後の年という岐路に立った10代だからこその葛藤を表現したラストシーンといえるでしょう。
『アナと世界の終わり』(2017)の評価

ボウリング場で合流する4人:(c)2017 ANNA AND THE APOCALYPSE LTD.
否定的な意見も多いけれど…。
SNSやレビューサイトで評価を見てみると、「ミュージカルにもゾンビにも振り切れていない中途半端な作品」という意見が散見されました。
このように考えると確かに、痛快なミュージカルにも残酷なゾンビの両方にも振り切れなかったことは否めません。
学園ミュージカルのテイスト、グロいゾンビ映画のどちらを求める人にとっても中途半端な印象を覚えることも納得できます。
しかし、私が言いたいことが冒頭でもお伝えしていた「ゾンビ映画に何を求めているのか?」ということです。
私の場合は、
・ゾンビ映画としての新しい刺激
・先の読めない展開
・魅力的なキャラクターが織り成すサバイバル
上記の3点などをゾンビ映画に強く求めています。
ミュージカル作品ということで推されていた作品ではありましたが、ミュージカルそのものへの期待は低く、むしろゾンビ映画ということに注目していました。
こういう目線ではありましたが、いざ本編が始まるとミュージカル要素を支える楽曲・歌唱力のクオリティに感動。
さらに、ありそうでなかったジャンルの掛け合わせを無名キャストで成立させたことが素晴らしいと思いました。
そして、物語の落としどころとなるメッセージ性としても十分といえるでしょう。
最後に出てきた字幕の意味は?

アナとジョンと着ぐるみを着たゾンビ(c)2017 ANNA AND THE APOCALYPSE LTD.
本編の最後に「ライアン・マクヘンリーを偲んで」というメッセージが字幕で出てきます。
ではライアン・マクヘンリーとはどのような人物なのでしょうか。
本作は、故ライアン・マクヘンリーが監督・脚本を担当した短編『Zombie Musical』をもとにした作品です。
ライアン・マクヘンリーは2015年に骨の癌によってこの世を去ってしまい、亡き彼の遺志を引き継いだジョン・マクフェール監督らが長編映画として本作を完成させました。
ライアン・マクヘンリー監督と仲の良かった本作のプロデューサーが、作品製作が進行している中で「作品を完成させて欲しい」と言われたとのこと。
故人の夢を実現させた映画でもあるからこそ最後に「ライアン・マクヘンリーを偲んで」というメッセージが字幕で表記されたという裏話があります。
『アナと世界の終わり』(2017)のまとめ

クリスマスならではの武器を扱うアナ(c)2017 ANNA AND THE APOCALYPSE LTD.
ティーンならではの葛藤や先の見えない不安感とゾンビ映画のディストピア。
そしてミュージカルを掛け合わせた本作は、『ショーン・オブ・ザ・デッド』×『ラ・ラ・ランド』とも批評家に言われたことも納得の良いとこどりの作品。
これは革命的なことであり製作者の心意気、魅力的なキャスト共に、結末まで読めない展開。
これに加えて、コメディ要素という盛り込みすぎにも思える内容を最後まで退屈させることなくまとめたことは、十分評価に値するのではないでしょうか。
もちろん、ツッコミどころが多いことは前提としてゾンビ映画というジャンルに新しい風を吹かせた作品というだけでも一見の価値があるといえるでしょう。
https://minority-hero.com/cinema_recommend/musical/2611/
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