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『トゥルー・グリット』(2010)や『バーン・アフター・リーディング』(2008)などのコーエン兄弟の代表作である映画『ファーゴ』(1996)。

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1996年に公開された映画『ファーゴ』(1996)はアカデミー脚本賞に輝くなど、様々な賞を受賞しました。

今や映画界の重鎮となったジョエル・コーエンとイーサン・コーエン(コーエン兄弟)の出世作となった映画『ファーゴ』(1996)。

それでは、『ファーゴ』(1996)のネタバレと感想を紹介していきます。

『ファーゴ』(1996)の作品情報とキャスト


ファーゴ (吹替版)

『ファーゴ』(1996)の作品情報

原題:Fargo
製作年:1997年
製作国:アメリカ
上映時間:98分
ジャンル:サスペンス

『ファーゴ』(1996)の監督とキャスト

監督:ジョエル・コーエン
代表作:『ノーカントリー 』(2007)、『ビッグ・リボウスキ 』(1998)

出演:フランシス・マクドーマンド/吹替:塩田朋子ほか(マージ・ガンダーソン)
代表作:『スリー・ビルボード』(2017)、『バーバー』(2001)

出演:ウィリアム・H・メイシー/吹替:佐古正人ほか(ジェローム・“ジェリー”・ランディガード)
代表作:『ルーム』(2015)、『ブギーナイツ』(1997)

『ファーゴ』(1996)のあらすじ

雪に覆われた世界(C)PolyGram Filmed Entertainment

1987年のミネソタ州ミネアポリス。

自動車販売店の営業部長を務めるジェリー・ランディガードは借金で首が回らなくなっていた。

ジェリーは、借金の返済と新たなに事業を始めるため、自分の妻をチンピラに誘拐させ、妻の父親に身代金を払わせる計画を立てる。

誘拐の計画を実行するかどうか迷っていたジェリーだが、ちょっとしたボタンの掛け違いによって、妻の誘拐の計画はジェリーの知らぬ間に動き出していた。

チンピラ2人は、ジェリーの妻を誘拐し、逃避行するのだが、その道中で警察官と行きずりのカップルを殺害してしまう。

ジェリーの考えた計画は思わぬ尾ひれをつけて陰惨な事件へとつながっていく……。

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『ファーゴ』(1996)の舞台となった地域や世界観を解説

チンピラに計画を話すジェリー(C)PolyGram Filmed Entertainment

ファーゴの舞台となった地域は

本作は『ファーゴ』(1996)というタイトルはがついておりますが、これはノースダコタ州の都市のことです。

それでは、ファーゴという都市で繰り広げられる物語なのかというと、そういうことではありません。

ファーゴという都市が登場するのは冒頭のジェリーがチンピラ2人に、誘拐の話をしにいくシーンのみ。

物語の主要な舞台となるのは、ノースダコタ州のお隣のミネソタ州ミネアポリスになります。

タイトルがファーゴなので、とてもややこしいですが、とにかく主要な舞台はミネアポリスとブレナードという都市になります。

ミネソタ州はアメリカでも高緯度に位置しており、冬場は一面が銀世界。

真っ白な雪に覆われています。

日本でいえば青森や秋田などの東北地方でしょうか。

東北地方の方々の話す言葉が、特徴的なのと同じように、ミネソタ州の言葉も、とても強いなまりがあるそうです。

寒冷地の方々は、厳しい寒さのため、口をあまり開かずに喋るのが、人類をおしなべても共通していて、ミネソタでもそれは例外ではありません。

そういった理由で、寡黙な性格が醸成され、強烈ななまりがうまれるのです。

アメリカ人のネイティブでもミネソタの方言は理解できないこともあるようで、このことは東北弁に置き換えて考えると納得がいきます。

雪国といえば、勤勉で我慢強い人柄を想像します。

『ファーゴ』(1996)はそんな、日本の東北地方のような場所を舞台に描かれた作品なのです。

ブラックな世界観

捜査するマージ署長(C)PolyGram Filmed Entertainment

『ファーゴ』(1996)は日本でいう東北地方の片田舎を舞台にしています。

田舎といえば朴訥な暮らしをしていて、治安が良いというイメージですが、『ファーゴ』(1996)の世界もそのイメージ通りです。

しかし、『ファーゴ』(1996)では、その平和な田舎で凄惨な事件が次々に巻き起こります。

その事件の数々がどれをとっても、とてもくだらない。

なぜ『ファーゴ』(1996)で起こる事件はどれもこれもくだらないのか、それは作品の根っこが「おふざけ」だからです。

『ファーゴ』(1996)の冒頭で、この映画は実話を基に作られているとクレジットが出ます。

公開当時、このクレジットを信じて、アメリカ北部の片田舎で何人もの人が死んだ凄惨な事件があったのだと、世界中の人が信じました。

しかし、よくよく調べてみると、『ファーゴ』(1996)で描かれたような凄惨な事件はなかったと新聞記者によって証明されます。

『ファーゴ』(1996)の話は完全なる嘘だったのです。

史実を基にした映画では「この作品は史実を基にしている」とよくクレジットされるのですが、大抵の観客はそのクレジットに疑いを持ちません。

全幅の信頼を寄せるでしょう。

『ファーゴ』(1996)はその信頼を逆手にとって、観客をからかっているのです。

長い映画の歴史のなかでも、この手法で観客を騙した作品は他にないのではないかと。

『ファーゴ』(1996)は、誰もが思いつかなかったであろうし、誰もが手を出さなかった、反則スレスレの手法を使った映画といえます。

これが、完全にコメディータッチで描かれた映画であれば、誰も実話だと信じなかったでしょうが、『ファーゴ』(1996)の重い陰惨な雰囲気によって信憑性が増して、騙されてしまったのかもしれません。

『ファーゴ』(1996)の感想【ネタバレあり】

逃げ惑うジェリーの妻(C)PolyGram Filmed Entertainment

コーエン兄弟の他作品との共通点

『ファーゴ』(1996)には他のコーエン兄弟の作品との共通点があると思いました。

『ファーゴ』(1996)の印象は、乾いたシニカルなジョークが全編に渡って散りばめられているなと感じました。

妻を誘拐するシーンでは、チンピラ2人の手際の悪さがとても滑稽です。

それなりの修羅場をくぐっている雰囲気を醸し出している2人ですが、結果的に妻が勝手に階段からずり落ちて気絶し、運良く誘拐に成功しただけです。

決してドタバタの喜劇ではないのですが、乾いた笑いがこのシーンからは醸し出されてきます。

『ファーゴ』(1996)の監督と脚本を務めたコーエン兄弟の作品には共通点があって、悪事を働いたものは報われないというお決まりがあります。

それがどんな小さな悪事でも、まわりまわってとんでもなく大きな悪事の呼び水となり、最後には手痛いしっぺ返しが登場人物をおそいます。

2007年のアカデミー賞作品賞に輝いたコーエン兄弟の代表作『ノーカントリー』では、ギャングの札束を拾ってしまった主人公が、ドツボにはまっていきます。

働いた悪事は大したことないのに。

『ファーゴ』(1996)でも、主人公ジェリーが出来心で計画した狂言誘拐が、無辜の善良な人々の命を結果的に次々と奪っていきます。

次々に起こる殺人は、理不尽と不条理によって引き起こされるのですが、発端はちょっとした悪事なのです。

コーエン兄弟は、ちょっとした悪事を犯したものは破滅する、というテーマをずっと描いている作家という印象を『ファーゴ』(1996)を鑑賞して感じました。

一度、悪事に手を出したら最後。

悪の螺旋からは降りられないのかと、『ファーゴ』(1996)を鑑賞すると感じてしまいます。

『ファーゴ』(1996)で描かれる重要人物

銃を構えるマージ署長(C)PolyGram Filmed Entertainment

女性署長

一連の殺人事件の捜査をするブレナード署の署長であるマージ・ガンダーソンという登場人物は、今の時代に観ても、進歩的なキャラクター像であると感じます。

女性の社会進出が一向に進まない日本と比べると、アメリカはなん歩も先を歩いているなと、『ファーゴ』(1996)を観ていると考えてしまいます。

まず、署長と言われたら男性の年配者を想像します。

間違っても妊婦の女性が脳裏に浮かぶことありません。

『ファーゴ』(1996)で描かれるマージ署長は日本的な観念で考えると、とても異質な存在ですが、『ファーゴ』(1996)ではごくごく普通の小市民として描かれています。

文化的な差異に注目してマージ署長をみると、『ファーゴ』(1996)で描かれる趣旨とはまた違った感想が浮かんできます。

ごくごく普通の女性が真面目に仕事をしていれば、高い地位につける。

そんなあたり前に実現すべきことが、さらっと描かれているのも、凄惨な事件を扱っている『ファーゴ』(1996)のおもしろい点でもあると思いました。

『ファーゴ』(1996)の主題・テーマとは?

夫とテレビを観るマージ署長(C)PolyGram Filmed Entertainment

『ファーゴ』(1996)で最も強烈に訴えられている主題は、悪の螺旋からは降りられないということです。

悪の世界に足を踏み入れた者は、それ以降、途中下車することは出来ず、悪のライドを続けるしかない。

『ファーゴ』(1996)では厳しく、悪事を犯すことを糾弾しています。

『ファーゴ』(1996)のラストは、マージ署長とその夫がテレビを観ているシーンです。

結局は、真面目に暮らしを営んでいるものが幸いというラストになっています。

悪事を働かないものが生き残れるという、当たり前といえば当たり前のことが『ファーゴ』(1996)の主題になっています。

『ファーゴ』(1996)のまとめ

凄惨だけども、ドジな殺人が繰り返されるのが『ファーゴ』(1996)です。

笑っていいものかと迷うような作品になっていますが、ためらわずに爆笑することをおすすめします。

爆笑とまではいかないまでも、口角をクイっと上げるのが、いいとこかもしれません。

そんな微笑を誘う作品になっています。

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