
DCコミックスの映画ユニバース2作目『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)!
初作『マン・オブ・スティール』(2013)の正当な続編であり、主要キャストが引き続き登場。
ヴィランには人気キャラ レックス・ルーサー、そしてあのワンダーウーマンが初登場!
非常に物議をかもした本作は、つまらない、意味不明と言われることすらありかなり過小評価された作品。
さらに劇場公開時にカットされていたシーンを残した、約3時間に及ぶ「アルティメット・エディション」も話題に。
ここからは『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の、感想と考察、あの「マーサ」とは?、DCシリーズ続編『ジャスティス・リーグ』(2017)との関係は?、そして本作への評価をご紹介します!
項目 | 評価 | 点数 |
知名度 | ★★★★★ | 95点 |
配役/キャスト | ★★★★★ | 95点 |
ストーリー | ★★★★☆ | 80点 |
物語の抑揚 | ★★★★☆ | 80点 |
ストーリーの分かりやすさ | ★★★☆☆ | 50点 |
アクションシーン | ★★★★★ | 100点 |
目次
- 1 『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の作品情報
- 2 『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の概要
- 3 『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の登場人物(キャラクター)一覧まとめ
- 4 【ネタバレ】『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の感想と考察
- 5 『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)のタイトルの意味とはなにかを解説
- 6 『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の疑問、伏線やDCEUの繋がりを解説
- 7 『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016) アルティメット・エディションとは?劇場版との違いや追加シーンを解説
- 8 『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の原作との違いを解説
- 9 『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の小ネタ・トリビア・裏話を解説
- 10 『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の順番や時系列は?
- 11 『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の最後は? ラストシーンや結末を解説
- 12 【レビュー】『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の評価・評判
- 13 『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の総合評価:夢の共演!
- 14 『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)はエンドロール後に本編はある?
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の作品情報
製作年 | 2016年 |
原題 | Batman v Superman: Dawn of Justice |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 152分 |
ジャンル | アクション |
監督 | ザック・スナイダー |
脚本 | クリス・テリオ
デヴィッド・S・ゴイヤー |
主要キャスト | ベン・アフレック(ブルース・ウェイン/バットマン)/日本語吹替:小原雅人
ヘンリー・カヴィル(クラーク・ケント/スーパーマン)/日本語吹替:星野貴紀 エイミー・アダムス(ロイス・レイン)/日本語吹替:中村千絵 ジェシー・アイゼンバーグ(レックス・ルーサーJr.)/日本語吹替:神谷浩史 ガル・ガドット(ダイアナ・プリンス/ワンダーウーマン)/日本語吹替:甲斐田裕子 |
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の概要

バットマンとスーパーマン:© 2015 Warner Bros. Entertainment Inc.
前作『マン・オブ・スティール』(2013)で起きた戦闘に自社社員が大勢巻き込まれ殺されたことで、スーパーマン(クラーク・ケント)を恨んでいたブルース・ウェイン(バットマン)。
ブルースはスーパーマンの弱点である鉱石クリプトナイトを手に入れるために、“ホワイト・ポーチューギー(白いポルトガル人)”を追っていた。
そのころ、レックス・ルーサーは、スーパーマンのいる場所で市民が被害に遭う事件を立て続けに起こし、スーパーマンを危険人物に仕立てていた。
スーパーマンを殺そうとするレックス・ルーサーの策略によって、ついにバットマンとスーパーマンが引き合わされることに……。
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の登場人物(キャラクター)一覧まとめ

ブルース・ウェイン :© 2015 Warner Bros. Entertainment Inc.
ここからは、『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の登場人物を下記の順に紹介します。
それでは見ていきましょう。
ブルース・ウェイン/バットマン(演:ベン・アフレック)日本語吹替:小原雅人

バットマン :© 2015 Warner Bros. Entertainment Inc.
ウェイン産業の社長、大富豪。
犯罪者を罰するバットマンとして、ゴッサムシティで暗躍。
(本作では、ゴッサムシティはメトロポリスの対岸にあるという設定でした。)
超能力はなく、体は普通の男性です。
厚い装甲のコスチュームと戦闘用の小道具を多用して戦います。
幼いころ両親と出掛けた帰り道に、何者かに両親を銃殺されて以来、執事のアルフレッドと生活。
活動拠点は「バットケイブ」と呼ばれる施設。
有名アイテムであるコウモリ型の刃物「バットラング」や、自警活動用の車「バットモービル」も登場。
本作では、クリプトナイトを入手するため「ホワイト・ポーチュギー」を追っていたバットマン。
(アルフレッドには、「ホワイト・ポーチュギーが違法な兵器取引をしている」と言ってクリプトナイトのことは隠していました。)
疑わしい人物 レックス・ルーサーのパーティーに出席し機密データを盗みます。
そのデータから、メタヒューマンの存在を知ることに。
また、「ホワイト・ポーチュギー」はクリプトナイトを密輸する船だったと判明。
港に着いたクリプトナイトを輸送中に奪おうとしますが、スーパーマンに妨害され失敗。
その後レックス・ルーサーの研究施設(レックス・コープ・リサーチパーク)からクリプトナイトを盗みます。
終盤、レックス・ルーサーに言われて会いに来たスーパーマンと戦闘。
クリプトナイトの槍で、スーパーマンを殺せそうなところまで追い詰めたものの母の名前「マーサ」を聞いてわれに返り戦闘放棄。
クラーク・ケント/スーパーマン/カル゠エル(演:ヘンリー・カヴィル)日本語吹替:星野貴紀
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クラーク・ケント(スーパーマン) :© 2015 Warner Bros. Entertainment Inc.
超人的な力をもつクリプトン人。
クリプトン人としての本名はカル゠エル。
地球のカンザス(アメリカ)で育っており、育ての親(ジョナサン・ケントとマーサ・ケント)を慕っています。
緑色の鉱物クリプトナイトで弱体化します。
本拠地はメトロポリス。
普段は「デイリー・プラネット」の新聞記者。
恋人のロイス・レインが事件に巻き込まれるたびに助けに行くので、それをレックス・ルーサーが作戦に利用しました。
バットマンの活動に批判的。
そのため輸送中のクリプトナイトを奪おうとしていたバットマンを妨害しました。
終盤のドゥームズデイとの戦いでは、上空で爆撃を受けたものの太陽光を浴びて蘇生。
ドゥームズデイをクリプトナイトの槍で突き刺した際に、スーパーマンもドゥームズデイの片手で突き刺されてしまい死亡。
しかしラストシーンで棺の上の土が浮かび上がり、復活が示唆されます。
本作では、スーパーマンが戦闘すると、多数の市民が巻き込まれて死亡するということで、やや批判を浴びているという状況。
そのことで、公聴会にも呼ばれていました。
レックス・ルーサーJr.(演:ジェシー・アイゼンバーグ)日本語吹替:神谷浩史

ロイス・レインとレックス・ルーサー :© 2015 Warner Bros. Entertainment Inc.
レックス・コープの社長。
本作のヴィランであり、変わり者の犯罪者・テロリスト。
スーパーマンを殺そうとしています。
ナイロミ(アフリカにあるという架空の国)で傭兵部隊を使って銃撃戦を引き起こし、スーパーマンが市民に被害を与えたように印象操作。
公聴会ではウォレス・キーフの車いすに爆弾を仕込み出席者を大量に殺害、スーパーマンがいると市民が死ぬというイメージに仕立て上げます。
終盤、スーパーマンの母親マーサを人質にとり、スーパーマンをバットマンのところに送り込んだレックス・ルーサー。
レックス・ルーサーはバットマンがクリプトナイトを持っているのでスーパーマンを殺してくれるかも、と思っています。
しかしそれは失敗。
(バットマンが「マーサ」と聞いて殺すのを止めてなかったら、レックス・ルーサーの計画は成功していたと思われます。
つまり、計画はほぼ完璧でした。)
また、クリプトンのジェネシス・チェンバーを使って、ゾッド将軍の死体と自分の血を交配させてドゥームズデイを生み出しスーパーマンを攻撃。
最終的には今回の計画は失敗し、逮捕され刑務所行きに。
アルフレッド・ペニーワース(演:ジェレミー・アイアンズ)日本語吹替:金尾哲夫

アルフレッド・ペニーワース :© 2015 Warner Bros. Entertainment Inc.
ブルース・ウェイン(バットマン)の執事。
バットマンの活動の補佐もしています。
ロイス・レイン(演:エイミー・アダムス)日本語吹替:中村千絵

ロイス・レイン :© 2015 Warner Bros. Entertainment Inc.
スーパーマンの恋人、「デイリー・プラネット」の新聞記者。
ナイロミ(アフリカの架空の国)のシーンで初登場。
本作では、スーパーマンを思い通りに操りたいレックス・ルーサーに、「スーパーマンをおびき出せる人物」として利用されています。
ナイロミで使用された銃弾はレックス・コープのものであり、ナイロミの事件はレックス・ルーサーの策略と突き止めていましたが、利用されていただけなので結局意味はないです。
ダイアナ・プリンス/ワンダーウーマン(演:ガル・ガドット)日本語吹替:甲斐田裕子

ダイアナとブルース :© 2015 Warner Bros. Entertainment Inc.

ワンダーウーマン :© 2015 Warner Bros. Entertainment Inc.
アマゾネス族の王女、ワンダーウーマン。
ドゥームズデイに殺されそうになっていたバットマンを助けるシーンで、ワンダーウーマンのコスチュームで初登場。
特徴的な武器「真実の投げ縄」も登場し、ドゥームズデイを縛るのに使用。
普段の姿としては、序盤、自分の機密情報を持っているレックス・ルーサーに接触しようとしていたダイアナ。
その過程でブルースと知り合い、ブルースが盗んだ機密データを一時奪っていました。
その後ブルースに返却。
ゼウスの娘なので、レックス・ルーサーのスピーチでのゼウスの引用に微妙なリアクション。
ドゥームズデイ

ドゥームズデイ :© 2015 Warner Bros. Entertainment Inc.
本作『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)で誕生した巨大な怪物、ヴィラン。
上空で核ミサイルの爆撃を受けたものの、墜落してきて蘇生。
最終的にクリプトナイトの槍で貫かれて死亡。
ドゥームズデイは、ゾッド将軍(クリプトン人)の死体とレックス・ルーサーの血から誕生しているので、クリプトナイトが弱点でした。
ゾッド将軍(演:マイケル・シャノン)

ゾッド将軍(『マン・オブ・スティール』(2013)より):© 2013 - Warner Bros. Pictures
前作『マン・オブ・スティール』(2013)のヴィラン。
レックス・ルーサーに死体を使用されました。
スーパーマンと同じくクリプトン人。
バリー・アレン/フラッシュ(演:エズラ・ミラー)日本語吹替:小林親弘

フラッシュ(『ジャスティス・リーグ』(2017)より):© 2016 Warner Bros. Entertainment Inc.
タイムトラベルしてブルース(バットマン)の前に現れたフラッシュ。
フラッシュは超高速で移動する能力を持っていて、タイムトラベルもできます。
機密データの映像にも映っていました。
マーサ・ケント(演:ダイアン・レイン)日本語吹替:塩田朋子

マーサ・ケント :© 2015 Warner Bros. Entertainment Inc.
スーパーマンの育ての母親、普通の人間です。
カンザス在住であり、カンザスのシーンで登場。
ダイナーで働いているようでした。
その後レックス・ルーサーの計画のために誘拐され、人質としてゴッサムシティの倉庫に拘束されます。
バットマンを見て、「似たようなマントを着てるから息子の仲間だと思った」とコメント。
アナトリ・クナイゼフ(演:カラン・マルヴェイ)日本語吹替:さかき孝輔

アナトリ・クナイゼフ :© 2015 Warner Bros. Entertainment Inc.
レックス・ルーサーに雇われているロシア人の犯罪者。
「ホワイト・ポーチュギー」を追うブルースが目をつけ会いに行った人物。
ボクシング賭博のシーンで登場し、バーでブルースと会話。
ブルースはアナトリ・クナイゼフの携帯と自分の端末をクローン化しデータを盗み、レックス・ルーサーが「ホワイト・ポーチュギー」に関連すると判明。
その後、船からクリプトナイトを輸送していたシーンでバットマンと交戦。
ロイスを誘拐、マーサを人質として拘束しました。
ウォレス・キーフ(演:スクート・マクネイリー)日本語吹替:白石充

ウォレス・キーフ :© 2015 Warner Bros. Entertainment Inc.
前作『マン・オブ・スティール』(2013)の戦いで倒壊した建物に脚をはさまれ、両脚を失った男性。
それ以来スーパーマンを恨んでいます。
事件当時、ブルース(バットマン)に助け出されていた様子が序盤のシーンで登場。
ウェイン産業の元社員です。
スーパーマンの像にスプレーで落書きし逮捕。
レックス・ルーサーに騙され爆弾入りの電動車いすを使用して、公聴会で爆破テロを起こさせられるはめに。
ジューン・フィンチ議員(演:ホリー・ハンター)日本語吹替:高島雅羅

ジューン・フィンチ議員 :© 2015 Warner Bros. Entertainment Inc.
ナイロミでの事件後の議会のシーンで初登場した上院議員の女性。
クリプトナイトの輸入を禁止すると言ったことでレックス・ルーサーに敵視されることに。
スーパーマンの公聴会の議長をつとめ、爆破テロで死亡。
カルヴィン・スワンウィック国防長官(演:ハリー・レニックス)日本語吹替:石住昭彦
ロイスが、ナイロミの銃弾の件で取材しに行った男性。
のちにロイスに証拠の銃弾を渡され調査。
ナイロミで使われたのがレックス・コープの銃弾だったとロイスに教えました。
トーマス・ウェイン(演:ジェフリー・ディーン・モーガン)日本語吹替:山岸治雄

殺されるマーサ・ウェインとトーマス・ウェイン :© 2015 Warner Bros. Entertainment Inc.
バットマンの父親。
冒頭で、銃で撃たれ死去。
マーサ・ウェイン(演:ローレン・コーハン)
バットマンの母親。
冒頭で、銃で撃たれ死去。
ナイトメア(Knightmare)

ナイトメア・バットマン :© 2015 Warner Bros. Entertainment Inc.
ブルースが見た夢の中にいた、コートを着たバットマン。
「ナイトメア・バットマン」と呼ばれているようです。
パラデーモン

パラデーモン :© 2015 Warner Bros. Entertainment Inc.
ブルースが見た夢に登場した、たくさんいる鳥のような敵。
ジョナサン・ケント(演:ケビン・コスナー)日本語吹替:津嘉山正種

ジョナサン・ケントと幼少期のクラーク(『マン・オブ・スティール』(2013)より):© 2013 Warner Bros. Entertainment Inc.
スーパーマンの育ての父親、普通の人間です。
前作『マン・オブ・スティール』(2013)で死亡していますが、本作でクラーク(スーパーマン)が登山していた雪山のシーンで幻のような描写で登場。
以上『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の登場人物(キャラクター)一覧まとめでした。
【ネタバレ】『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の感想と考察

スーパーマン :© 2015 Warner Bros. Entertainment Inc.
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の感想と、本作の主題についての考察をご紹介します。
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の感想
まずは、『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の感想を、下記の4つのポイントについてご紹介します。
②ワンダーウーマン登場!
③監督はザック・スナイダー! ハンス・ジマーが劇伴を担当
④なぜかすごく似合っていたベン・アフレックのバットマン
それでは、見ていきましょう。
100点満点のビジュアル
本作『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の登場キャラは、ヴィランのレックス・ルーサー以外あまり喋りません。
ですがどのキャラも立っているだけで存在感がすごい。
これは素晴らしいキャスティングのなせるわざではないでしょうか!
“ほとんど神に近い立場のヒーロー”という難しいキャラ設定に説得力を持たせるビジュアルが見事でした。
ワンダーウーマン登場!
観た人全員がびっくりしたであろう突然のワンダーウーマン登場!
単独作『ワンダーウーマン』(2017)をぜひとも観たくなる圧倒的なかっこよさでした。
戦闘服姿のワンダーウーマンを初めて見たバットマンとスーパーマンがお互いに「お前の知り合いだろ?」と押し付けあうシーンも面白いので要チェックです。
監督はザック・スナイダー! ハンス・ジマーが劇伴を担当
ザック・スナイダーが監督した本作の映像は、ストーリーを忘れて見入ってしまうほどの美しい完成度。
そして映画音楽界で絶大な人気を誇るハンス・ジマーの楽曲が、重たい絵作りにとても合っていました。
ぜひできるだけ大きい画面で鑑賞して欲しい作品です!
とくに冒頭の、バットマンの両親暗殺シーンは圧巻の出来栄え。
ここで引き込まれた方は、本作を最後まで楽しめること間違いなしです。
このシーンに関連して、
「人は理由もなく裏通りで死ぬ」
――ブルース・ウェイン
という決め台詞も本作で生まれました。
なぜかすごく似合っていたベン・アフレックのバットマン
バットマンのキャスティングが決まったときには本当にさまざまな意見が飛び交っていたベン・アフレック。
しかし本作の重厚なコスチュームでの、質量を感じる戦闘シーンは意外性が好評でした。
ひねくれた孤独な大富豪の役もはまり役で、蓋を開けてみれば大正解という結果に。
以上『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の感想でした。
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の考察

レックス・ルーサー :© 2015 Warner Bros. Entertainment Inc.
ここからは、『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)を下記の10個のポイントから考察します。
②2人の和解が主題ならば、伝説の“マーサ和解”は必然……?
③ブルース・ウェインは精神的に成長した?
④タイトルになった「正義(ジャスティス)」は本作のテーマなのか?
⑤答えを提示しないのになぜ「スーパーマンが戦うことで市民が犠牲になる」ことをテーマとして扱ったのか?
⑥初見では理解が難しいレックス・ルーサーの計画
⑦レックス・ルーサーの目的はなんだったのか?
⑧メタヒューマンの機密映像
⑨神の共演に巻き込まれた人間 バットマン
⑩バットマン、スーパーマンの経歴は知っていること前提の作品
それでは見ていきましょう。
主題はバットマンとスーパーマンの和解&バットマンの心境の変化
本作『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)で描かれたのは、バットマンとスーパーマンの和解。
自社の社員や一般市民を大勢殺したスーパーマンをかなり憎んでいたバットマン。
2人がレックス・ルーサーの策略によって出会い、「母を思う気持ち」という共通点から和解するというストーリーです。
スーパーマンとの出会い、またスーパーマンの死を乗り越えようと精神的に成長したブルース・ウェインは、ヒーローチーム「ジャスティス・リーグ」を結成することに。
2人の和解が主題ならば、伝説の“マーサ和解”は必然……?
本作で最も波乱を巻き起こした「母親の名前が同じだから」といって和解するシーン。
ただのヒーロー同士のことだったらこじつけ感がある展開ですが、本作では“母を慕う2人の人物が和解する”というテーマなのでそこに重点を置くのはむしろ正しいことなのでしょう。
ブルース・ウェインは精神的に成長した?
本作のラストで、ブルースはレックス・ルーサーに焼き印(刑務所での処刑を意味する)をつけようとしてあえてやめました。
これは、スーパーマンと出会って成長したことを示す描写と思われます。
タイトルになった「正義(ジャスティス)」は本作のテーマなのか?
タイトルに含まれている「正義(ジャスティス)」は、まず第一に「続編でジャスティス・リーグをするよ!」というメッセージです。
それを前提に、さらに「ほかに何かあるのか?」を考えてみました。
本作『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)では、正義に関して議論しているシーンはほぼありません。
(それぞれの登場人物が、自分の考えや、自分の行動をどうとらえているのか、個人的に喋るシーンはありますが。)
スーパーマンが出席し質疑応答することになっていた公聴会も、開始直後に爆破されました。
このことを考えても、本作からは「ヒーローが集まったなら議論しているよりも悪と戦ったほうが映画として良いに決まっている」という主張を感じます。
ラストの決戦の場所も、無人島や人のいない港湾地区という設定にすることで、そもそも議論の余地を排除している様子。
答えを提示しないのになぜ「スーパーマンが戦うことで市民が犠牲になる」ことをテーマとして扱ったのか?
これはおそらく「バットマンがスーパーマンを憎んでいた」という状況を作り出すためと思われます。
初見では理解が難しいレックス・ルーサーの計画
本作のヴィランであるレックス・ルーサーは普通に頭のいい人物なのだと思われます。
なので計画が成功しそうになっても自分で目的を喋ったりしないので、鑑賞者が自分で考えない限り、レックス・ルーサーの目的は全然分かりません。
「変わり者で頭のいいヴィラン」という伝えづらいキャラ描写を、かなり魅力的に映像化していたと思います。
レックス・ルーサーの目的はなんだったのか?
上述したように本作で真の目的が語られることはなかったので、「策略家であるレックス・ルーサー」があのように動いたということは……から推測したものはすべて「ありうる目的」ということになります。
ここでは1つのパターン「レックス・ルーサーの目的は、スーパーマンを殺害することだった」を紹介します。
この根拠は下記の通りです。
レックス・ルーサーは、バットマンにスーパーマンを殺させるため、スーパーマンをバットマンのところに行かせた。
さらにバットマンがクリプトナイトを入手していることをレックス・ルーサーは知っている、もしくはあえて盗ませたとも考えられる。
バットマンがスーパーマンを殺せなかった場合に備え、ドゥームズデイを誕生させた。
など、スーパーマン殺害が目的だったと思える描写はかなり多いです。
加えて、そもそもレックス・ルーサーはコミックではスーパーマンの宿敵です。
さらに「バットマンにあえてクリプトナイトを与える」など、すごく遠回しに表現されているレックス・ルーサーの計画・行動が本作では非常に多いです。
なのでレックスの計画の全貌を知るのは本当に難しいのですが、かなり緻密なことは分かっていただけると思います。
メタヒューマンの機密映像
続編への前フリとして登場しただけかに見えたメタヒューマンの映像が映っている機密データ。
あれもそもそもレックス・ルーサーが所持していたものであり、レックスはメタヒューマンの存在を調査し認知しているということ。
神の共演に巻き込まれた人間 バットマン
言うまでもないですが、本作ラストのドゥームズデイとの戦いでバットマンはかなり無力です。
ゴッサムシティではとても恐れられているバットマンが、神 vs 悪魔のような怪物の戦いにうんざりして引いているシーンは映像として面白かったのではないでしょうか。
バットマン、スーパーマンの経歴は知っていること前提の作品
メインキャラクターの2人はあまりにも有名なので、スーパーマンの出自、バットマンの誕生~自警活動などを知っていることが前提の作品です。
なのでバットマン、スーパーマンの経歴について説明されることはありません。
これは長くなった3時間版「アルティメット・エディション」でも同様です。
スーパーマンについては、前作『マン・オブ・スティール』(2013)を見ていればOK!
以上『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の考察でした。
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)のタイトルの意味とはなにかを解説
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クラーク(スーパーマン) :© 2015 Warner Bros. Entertainment Inc.
「ここからジャスティス・リーグが始まる!」という意味です。
ジャスティス・リーグとは、スーパーマン、バットマン、ワンダーウーマンたちが組んでいるヒーローチーム。
本作、『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)は、シリーズ続編『ジャスティス・リーグ』(2017)への序章です。
ちなみに、「ジャスティスの誕生」は、原題では「Dawn of Justice」。
「Dawn」は、夜明けや始まりを意味しており、やはりジャスティス・リーグ結成に向けたタイトルと言えます。
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の疑問、伏線やDCEUの繋がりを解説

メトロポリスの戦闘現場に来たブルース・ウェイン :© 2015 Warner Bros. Entertainment Inc.
ここからは、『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の疑問やDCEUの伏線を下記の順にご紹介します。
それでは見ていきましょう。
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の伏線解説①:なぜバットマンとスーパーマンは戦うのか?

2人を引き合わせるレックス :© 2015 Warner Bros. Entertainment Inc.
ラストの対決が起こった直接の原因は、レックス・ルーサーがマーサ(スーパーマンの育ての母)を人質にとり、バットマンとスーパーマンが戦うように仕向けたため。
スーパーマンはバットマンに協力してもらおうと頼みましたが、それ以上にバットマンはスーパーマンをかなり恨んでいたため、戦闘になりました。
またその以前から、レックス・ルーサーは2人の間に対立が起きるように策略をしていました。
具体的には、スーパーマンを市民を巻き添えにする危険なヒーローに仕立てることで、バットマンがスーパーマンを敵視するように。(ナイロミでの事件、公聴会での爆破テロ)
スーパーマンには、バットマンが犯罪者を私刑する危険人物だと知らせて、バットマンをとめるように仕向けていました。
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の伏線解説②:バットマンが荒廃した世界にいた夢はなに?

夢のシーンでのバットマン :© 2015 Warner Bros. Entertainment Inc.
中盤、荒廃した世界でスーパーマンがバットマンを拘束していたシーンは、ブルースが見た夢のようなシーンなので、今のところ実際に起きた出来事ではないです。
(未来に起きることなのかもしれません。)
夢で登場したバットマンは、ナイトメア・バットマンと呼ばれています。
あのシーンでは、現実世界のブルースはレックス・ルーサーから盗んだデータの解析中で、ずっとモニター画面の前で突っ伏して寝ていました。
荒廃した世界で、スーパーマンが、
「彼女はすべてだった。それをお前が奪い去った」
――スーパーマン(クラーク・ケント)
と言っていたことから、あの世界ではロイスが殺されているようです。
地面には大きな「Ω(オメガ)」の文字が刻まれていて、これはコミックで登場しているヴィラン ダークサイド(Darkseid)の存在を示唆。
さらに、その直後にフラッシュが未来から登場。
これは夢ではなく現実世界の出来事で、実際にフラッシュは未来からブルースに会いに来たとのこと。
おそらくこれらのシーンは続編への伏線として入れられたシーン。
今のところいつ回収されるのか不明です。
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の伏線解説③:前作とのつながりにはどのようなものがある?

『マン・オブ・スティール』(2013)のラストと同じ戦いのシーン :© 2015 Warner Bros. Entertainment Inc.
序盤のメトロポリスでの戦闘シーンは、前作『マン・オブ・スティール』(2013)で起きた戦いです。
あの戦いのせいで、ウェイン産業のビルが倒壊し社員が多数死亡していた、というところから本作がスタート。
なので本作は『マン・オブ・スティール』(2013)からの直接の続編です。
クリプトンの宇宙船や、怪物ドゥームズデイを生み出したジェネシス・チェンバーも前作からの登場アイテム。
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の伏線解説④:ロビンのスーツにされたジョーカーのいたずら書きの意味は?

ロビンのコスチューム :© 2015 Warner Bros. Entertainment Inc.
ブルース・ウェインが見ていたスーツは、バットマンのサイドキック ロビンのスーツ。
ザック・スナイダー監督のコメントにより、初代ロビン ディック・グレイソンのものだそうです。
ジョーカーとの戦いでロビンが殺されたことを示唆するシーンです。
Hahaha Joke’s on you Batman
(笑いものは君だよ)
と書かれていました。
本作のブルース・ウェインの台詞でも、ジョーカーの存在に触れています。
「ピエロ姿の異常者に悩まされた過去がある」
――ブルース・ウェイン
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の伏線解説⑤:パソコン・モニターの前にいたブルースのもとに現れるヒーローはだれ?
タイムトラベルして未来から来たフラッシュです。
フラッシュは超高速で移動する能力があり、それを利用してタイムトラベルもできます。
「ブルース。僕の話を聞け。
ロイスだ。ロイス・レインだ。彼女がカギだ。
僕は早すぎたようだ。君は正しい。奴を恐れよ。僕たちを探せ」
――フラッシュ(バリー・アレン)
フラッシュが「僕は早すぎたようだ」と言っているように、ブルースに会いに来る時期設定が早すぎて、ブルースはフラッシュを知らない上に何の話だかもわかっていませんでした。
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の伏線解説⑥:ドゥームズデイとは何者なのか?
ドゥームズデイは、レックス・ルーサーがクリプトンのジェネシス・チェンバーを使って誕生させた怪物。
クリプトン人のゾッド将軍の死体と、レックス・ルーサー自身の血を交配させて生み出しました。
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の伏線解説⑦:ジャスティス・リーグとのつながり、本作に登場するヒーローたち
本作『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)では、『ジャスティス・リーグ』(2017)に登場するメタヒューマン(超人たち)の存在が明らかに。
レックス・ルーサーが所持していた機密映像に映ったのは、ワンダーウーマン、フラッシュ、アクアマン、サイボーグ。
ここからは、その4人を順番に紹介します。
ワンダーウーマン
ワンダーウーマンは本作ですでに活躍。
機密データでは、単独映画『ワンダーウーマン』(2017)でも重要になる1918年の写真も登場。
ここに当時の友人スティーブ・トレバーが映っています。
フラッシュ

機密映像に登場したフラッシュ :© 2015 Warner Bros. Entertainment Inc.
瞬間移動してコンビニ強盗を倒していたのがフラッシュです。
フラッシュは、タイムトラベルしてブルース(バットマン)の前に現れ、本人の姿も登場。
アクアマン

機密映像に登場したアクアマン :© 2015 Warner Bros. Entertainment Inc.
海中にいた男性がアクアマンです。
スーパーパワーをもつ、アトランティス人と人間のハーフ。
サイボーグ
実験で機械の体になっていたのがサイボーグです。
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の伏線解説⑧:DCEUのつながり、矛盾だらけ?本作の主題である正義とはなにか?
本作『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)は、「正義とは何か」という議論を期待して鑑賞すると矛盾だらけのように思えるとのこと。
しかしおそらく本作の主題はそのような議論ではありません。
詳しくは、上述の“『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の考察”をご参照ください。
本作で、「正義をめぐってバットマンとスーパーマンが対立する流れになった要因」としては、レックス・ルーサーの策略の影響が非常に大きいです。
ラストではバットマンとスーパーマンは和解し、互いに認め合っています。
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の伏線解説⑨:レックス・ルーサーがラストで「鐘が鳴った」と言っているのはなに?
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バットマンの夢のなかの光景(Ωのマーク) :© 2015 Warner Bros. Entertainment Inc.
コミックで登場するヴィラン ダークサイド(Darkseid)のことを言っています。
本作の、バットマンが見た夢のシーンでも、ダークサイドを象徴する「Ω(オメガ)」の文字が地面に刻まれ、存在が示唆されていました。
以上『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の疑問やDCEUの伏線でした。
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016) アルティメット・エディションとは?劇場版との違いや追加シーンを解説

コウモリの焼き印 :© 2015 Warner Bros. Entertainment Inc.
ここからは、3時間版「アルティメット・エディション」でどんなシーンが追加されたのかを解説します。
②アルティメット・エディションと劇場版の違いを解説
それでは見ていきましょう。
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)アルティメット・エディションとはなにかを解説
アルティメット・エディションとは、劇場で公開されたバージョンではカットされていた約30分の映像を追加したバージョン。
本作のソフト販売時に、ブルーレイ版に収録されて公開されました。
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)アルティメット・エディションと劇場版の違いを解説

虚偽の証言をした女性 :© 2015 Warner Bros. Entertainment Inc.
本作のアルティメット・エディションは、短いシーンをたくさん追加し全体を編集し直したもの。
なので劇場公開版より30分ほど長くなっています。
ストーリーが分かりやすくなるように、という方針で足されているようです。
それでは具体的に見ていきましょう。
ナイロミの事件で証言していた女性は、嘘の証言をしていた。
また彼女はのちに殺害されます。
この件が1番違うポイント。
そのほか、
序盤の、ロイスがいたナイロミの事件のシーンが長くなっている。
クラークがゴッサムシティに取材に行き、バットマンの存在を知るシーンがある。
クラークもレックス・ルーサーからの招待(取材の依頼)を受けて呼ばれていた。
バットマンが焼き印を押した犯罪者が刑務所で殺される、それを知ったクラークがバットマンを危険人物と思う。
バットマンがレックス・ルーサーの研究施設を襲撃するシーンが追加。
代表的なものを挙げましたが、これ以外にも多数あります。
結末が変わるような追加シーンはないですが、それぞれの行動心理や、ストーリーを補完したい方にはおすすめです。
アルティメット・エディションのほうが圧倒的に良いと言う方もいますが、話が全然別物、というわけではありません。
劇場版を観て、キャラクターのプロフィールを知らなくて話が分からなかった方は、アルティメット・エディションを観ても同じく分からないままと思われます。
以上『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)のアルティメット・エディションの劇場版との違いの解説でした。
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の原作との違いを解説

バットマン :© 2015 Warner Bros. Entertainment Inc.
本作『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)は、バットマンとスーパーマンが対決するコミック「バットマン:ダークナイト・リターンズ」から着想を得ていますが、原作ではありません。
スーパーマンがバットマンに会いに行き、クリプトナイトで弱体化したスーパーマンをバットマンが攻撃するという部分は共通しています。
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の小ネタ・トリビア・裏話を解説

バットシグナル :© 2015 Warner Bros. Entertainment Inc.
ここからは、『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の小ネタ・トリビアと、裏話を紹介します。
それでは見ていきましょう。
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の小ネタ・トリビアを解説
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の小ネタ・トリビア①:ジャスティス・リーグのヒーローが登場する
ジャスティス・リーグとは、スーパーマン、バットマン、ワンダーウーマンたちが組んでいるヒーローチーム。
続編『ジャスティス・リーグ』(2017)で映画に登場することになり、本作でもほかの所属メンバーが紹介されました。
フラッシュ(超高速で動ける)、アクアマン(水を操る能力)、サイボーグ(機械化された体を持つ)が機密データの映像に登場。
フラッシュは、未来からタイムトラベルしてバットマンの前にも現れました。
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の小ネタ・トリビア②:スーパーマンとバットマンはどちらが強い?勝ったのはどっち?
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)では、バットマンがほぼ勝てそうでしたが、母の名前「マーサ」を聞き戦闘放棄。
なので本作ではバットマンの勝利と言ってもいいはず。
仮に戦いの状況を無視して、個人の戦闘能力の強さを考えるなら、言うまでもなくスーパーマンのほうが強いです。
そんななか、普通の人間であるバットマンがどうやって超人に対抗するのか、が醍醐味なのだと思われます。
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の裏話の解説
作品の酷評にベン・アフレックが落胆していた
インタビューで本作の批評について聞かれ、ベン・アフレックが暗い表情をしている動画が「Sad Affleck」というミーム(流行)になりました。
劇場未公開シーンが収録されているアルティメット版が発売されている
劇場公開版は152分。
アルティメット・エディションは183分であり、31分長く再編集されたバージョンです。
アルティメット・エディションは映画館では公開されず、ソフト販売時にブルーレイに収録されました。
追加されたシーンについては、上述の“アルティメット・エディションと劇場版の違いを解説”をご参照ください。
以上『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の小ネタ・トリビア・裏話の紹介でした。
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の順番や時系列は?

昔住んでいたウェイン邸 :© 2015 Warner Bros. Entertainment Inc.
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の順番と時系列をそれぞれ紹介します。
順番を紹介
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)は、DCEU(DCエクステンデッド・ユニバース)の2作目。
1作目は、本作に繋がるストーリーだったスーパーマンの単独作『マン・オブ・スティール』(2013)。
そして本作の続編が『ジャスティス・リーグ』(2017)で、こちらはバットマンたちが結成するヒーローチーム「ジャスティス・リーグ」が登場。
DCコミックスの映画ユニバースは、長らく「DCEU」(DC Extended Universe/DCエクステンデッド・ユニバース)という通称で呼ばれていました。
その後は一時、“DCFU”が正式名称だという噂が広まったことで、“DCFU”と呼んでいる方もいます。
そして結局「DCEU」という呼称が2020年に公式に使用され、現在のところ「DCEU」(DCエクステンデッド・ユニバース)が正しいようです。
時系列を紹介
本作の序盤、クリプトナイトがインド洋で引き揚げられたのは、『マン・オブ・スティール』(2013)の戦いから18か月後。
そして本作のほとんどのシーンはその3か月後です。
「3か月前、大きな塊がインド洋で見つかり」
――ブルース・ウェイン
つまり『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)は、前作『マン・オブ・スティール』(2013)の約2年後の出来事です。
「2年前に、赤いマントの男が先に戦争を仕掛けた」
――ブルース・ウェイン
また、冒頭のブルースの両親暗殺シーンは、1981年の出来事。
ブルース・ウェインは、「バットマンとして20年くらい活動している」という設定でした。
以上『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の順番と時系列の紹介でした。
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の最後は? ラストシーンや結末を解説

クリプトナイトの槍 :© 2015 Warner Bros. Entertainment Inc.
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)のラストを解説します。
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の結末・ラストシーン
スーパーマンが、クリプトンの怪物ドゥームズデイをクリプトナイトの槍で突き刺し倒しました。
その際、ドゥームズデイに刺されスーパーマンも死亡。
レックス・ルーサーは刑務所に収監。
バットマンはレックス・ルーサーに会いに行きますが、スーパーマンと出会い成長したので、コウモリの焼き印で死刑宣告するのはやめました。
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)のその後は?

ラストのブルースとダイアナ :© 2015 Warner Bros. Entertainment Inc.
スーパーマンの棺の上に積もった土が浮かび上がる描写があり、続編で生き返ることが示唆されています。
ブルース・ウェインは「仲間を探す」と言っており、ジャスティス・リーグ結成に向けてメンバーを集めることに。
【レビュー】『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の評価・評判

レックス・ルーサー :© 2015 Warner Bros. Entertainment Inc.
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の低評価、高評価のレビューをそれぞれ紹介します。
【つまらない?】低評価のレビュー
クリストファー・ノーラン監督、クリスチャン・ベール主演の「ダークナイト・トリロジー」が最高という意見が多かったです。
また本作は、描写が遠回し過ぎて鑑賞者にストーリーが伝わっていないようです。
【面白い?】高評価のレビュー
ストーリーは分かりにくいものの、見てみると高評価、という方もちらほらいました。
「期待しているヒーロー映画の展開以外受け付けない」という方以外は、試しに観てみてはいかがでしょうか?
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)の総合評価:夢の共演!

バットマンとスーパーマン :© 2015 Warner Bros. Entertainment Inc.
人によって本当に意見が分かれる『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)。
しかし、知名度トップクラスのヒーロー バットマンとスーパーマンを劇場映画で初めて共演させた、という点ではどの映画も勝てない貴重な1作です。
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)はエンドロール後に本編はある?

バットマン :© 2015 Warner Bros. Entertainment Inc.
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)はエンドロール後に映像はありません。
DC映画・DCEUの時系列、順番について知りたい方はこちら。
https://minority-hero.com/cinema_recommend/DC+Heroes/3597/
DC映画・DCEUの第7弾である『シャザム!』(2019)の考察と解説はこちら。
https://minority-hero.com/cinema_review/SHAZAM/2252/
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