
最新作『ポップスター』でカリスマスター・セレステを演じ、迫真の演技とステージパフォーマンスが高評価を得ている演技派女優ナタリー・ポートマン。
聡明な雰囲気がただよう美貌と長いキャリアのなかで培われてきた表現力が魅力です。
今回はそんな彼女の出演作の中から、おすすめの15作品をご紹介。
ハリウッド・スターの頂点に登りつめてもなお、多様な役に挑み続けるナタリー・ポートマンの魅力に迫ります!
目次
- 1 ナタリー・ポートマンの映画とは? 特徴や歴史も解説
- 2 ナタリー・ポートマン映画のおすすめ比較一覧
- 3 『レオン』キュートな魅力全開のデビュー作
- 4 『スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐』謎が明かされる衝撃の最終章
- 5 『ブラック・スワン』二面性を演じ分けた圧巻の演技は必見
- 6 『マイティ・ソー』聡明なヒロイン像がはまり役
- 7 『ジャッキー ファーストレディ 最後の使命』迫真の演技で浮かび上がる歴史の裏側
- 8 『アナイアレイション 全滅領域』じわじわくる恐怖がクセになるSFスリラー
- 9 『V フォー・ヴェンデッタ』ラストのカタルシスが圧巻のディストピア映画
- 10 『ブーリン家の姉妹』エリザベス1世の誕生に隠された悲劇
- 11 『クローサー』二転三転する恋愛模様がスリリング
- 12 『マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋』信じる気持ちの大切さを描くハートウォーミングな寓話
- 13 『地上より何処かで』対照的な母娘をめぐる感動の物語
- 14 『マイ・ブラザー』運命に翻弄される家族を描くヒューマンドラマ
- 15 『メタルヘッド』破天荒な男が巻き起こす再生の物語
- 16 『抱きたいカンケイ』キュートな魅力全開のラブコメディ
- 17 『水曜日のエミリア』悲しみを乗り越えた家族の再スタート
- 18 ナタリー・ポートマン映画おすすめな楽しみ方や魅力を紹介
- 19 まとめ
ナタリー・ポートマンの映画とは? 特徴や歴史も解説

スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐©2005 20th Century Studios,Inc.All rights reserved.
ここからはナタリー・ポートマンのキャリアや、出演作にみられる特徴をご紹介していきます!
【ナタリー・ポートマン映画のおすすめ】
順位 | 作品名 | おすすめ度 |
1位 | レオン | ★★★★★ |
2位 | ブラック・スワン | ★★★★★ |
3位 | ジャッキー ファーストレディ 最後の使命 | ★★★★☆ |
ナタリー・ポートマン映画の特徴
過酷な運命に翻弄される物語や、複雑で割りきれない心情を抱く主人公など、高い演技力を求められる役柄を数多く演じているナタリー・ポートマン。
出演するジャンルはドラマ、SF、アクションなど様々。
聡明で知的な印象で語られることの多い自身のイメージにとどまることなく、大幅な減量や大胆なヘアスタイルに挑戦するなど、様々な役どころに挑戦しています。
ナタリー・ポートマン映画の歴史
13歳で『レオン』のマチルダ役に選ばれ映画デビュー。
高い演技力が賞賛され、スーザン・サランドンと共演した『地上より何処かで』でゴールデングローブ賞 助演女優賞に初ノミネート。
『スター・ウォーズ』新3部作でヒロインのパドメを演じ、『ブラック・スワン』では迫真の演技でアカデミー主演女優賞はじめ各賞を受賞。
子役時代のイメージを払拭し、演技派女優としての地位を確立しました。
最新作『ポップスター』や『水曜日のエミリア』など複数の作品で製作に携わり、『ニューヨーク、アイラブユー』では監督も務めています。
いつも吹き替えを担当しているのは?
『スター・ウォーズ』新3部作でのパドメ役以降は、ほとんどの作品で坂本真綾が吹替えを担当しています。
子役時代から洋画の吹替えを数多く担当し、歌手や女優としても活躍する坂本真綾。
声優界でも屈指のキャリアに裏打ちされた表現力が魅力です。
ナタリー・ポートマン映画のおすすめ比較一覧

『レオン』でのナタリー・ポートマン©1994 日本ヘラルド映画
作品名 | 監督 | 作品時間 | ジャンル | おすすめ度 |
レオン | リュック・ベッソン | 110分 | アクション | ★★★★★ |
スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐 | ジョージ・ルーカス | 141分 | SF | ★★★★☆ |
ブラック・スワン | ダーレン・アロノフスキー | 108分 | スリラー | ★★★★★ |
マイティ・ソー | ケネス・ブラナー | 115分 | アクション | ★★★★☆ |
ジャッキー ファーストレディ 最後の使命 | パブロ・ラライン | 99分 | ドラマ | ★★★★☆ |
アナイアレイション 全滅領域 | アレックス・ガーランド | 115分 | SFスリラー | ★★★★☆ |
Vフォー・ヴェンデッタ | ジェームズ・マクティーグ | 132分 | アクション | ★★★☆☆ |
ブーリン家の姉妹 | ジャスティン・チャドウィック | 115分 | ドラマ | ★★★★☆ |
クローサー | マイク・ニコルズ | 103分 | 恋愛 | ★★★☆☆ |
マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋 | ザック・ヘルム | 93分 | ファンタジー | ★★★★☆ |
地上より何処かで | ウェイン・ワン | 114分 | ドラマ | ★★★☆☆ |
マイ・ブラザー | ジム・シェリダン | 105分 | ドラマ | ★★★★☆ |
メタルヘッド | スペンサー・サッサー | 106分 | ドラマ | ★★★☆☆ |
抱きたいカンケイ | アイバン・ライトマン | 108分 | ラブコメディ | ★★★★☆ |
水曜日のエミリア | ドン・ルース | 102分 | ドラマ | ★★★☆☆ |
登場人物の内面を掘り下げた作品、ストーリー性が高く構成が秀逸な作品など良作揃い!
ナタリー・ポートマンの高い演技力が堪能できる、見ごたえのある作品をピックアップしました。
『レオン』キュートな魅力全開のデビュー作
製作国 | 製作年 | 作品時間 | おすすめ度 |
フランス・アメリカ合作 | 1994年 | 110分 | ★★★★★ |
麻薬取締官のスタンフィールドらに家族全員を殺されてしまったマチルダは、隣人のレオンに助けを求める。
レオンが殺し屋だと知ったマチルダは、弟の復讐のためレオンにコンビを組もうと持ちかけ、2人の共同生活が始まった。
スタンフィールドの居場所を突き止め、単身乗り込んだマチルダだったが…。
『レオン』のナタリー・ポートマンの見せ場

心を通じ合わせていく二人 ©1994 日本ヘラルド映画
背伸びをして自分を守るしかないマチルダが、時折見せる涙や子供らしい表情にハッとさせられます。
孤独なふたりの心が次第に通じ合っていく過程、そして衝撃の結末を迎えるラスト。
時を経ても色あせない鮮烈な印象を残す名作です。
『スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐』謎が明かされる衝撃の最終章
製作国 | 製作年 | 作品時間 | おすすめ度 |
アメリカ | 2005年 | 141分 | ★★★★☆ |
アナキン・スカイウォーカーがダース・ベイダーに変貌していく過程や旧シリーズ第1作につながるエピソードが描かれる新3部作の最終章。
妊娠したパドメの身を案じるアナキンは、パルパティーンの言葉に救いを求め、次第に暗黒面に傾いていく。
パルパティーンの命令によって攻撃され、次々と命を落としていくジェダイ・マスター達。
からくも生きのびたオビ=ワンとヨーダは、アナキンがシスに堕ちたことを知り…。
『スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐』のナタリー・ポートマンの見せ場

パドメはアナキンの元へ向かうが…©2005 20th Century Studios,Inc.All rights reserved.
愛する人を思うあまり闇に支配されたアナキンは結果的にパドメを失い、師であるオビ=ワンとも敵対することになってしまいます。
師弟対決の息詰まるようなアクションシーン、そしてアナキンの元に向かったパドメの愛情の深さと絶望感に胸が締めつけられるクライマックスが圧巻。
『ブラック・スワン』二面性を演じ分けた圧巻の演技は必見
製作国 | 製作年 | 作品時間 | おすすめ度 |
アメリカ | 2010年 | 108分 | ★★★★★ |
幼い頃からバレエに打ち込んできたニナは『白鳥の湖』で念願の主役を演じることに。
妖艶な黒鳥役を思うように演じられず、プレッシャーに押しつぶされそうになるニナの前に才能あふれるリリーが現れたことで、ニナは次第に追いつめられていき…。
『レスラー』のダーレン・アロノフスキー監督がメガホンをとり、心の闇に飲みこまれていくバレリーナを描いた衝撃作。
『ブラック・スワン』のナタリー・ポートマンの見せ場

心のバランスを失っていくニナ ©2010 20th Century Studios,Inc.All rights reserved.
虚実入り混じるサスペンスフルな演出が恐ろしくも魅惑的な本作。
最悪な状態で本番を迎えたニナが、幻影に悩まされながらも演じた黒鳥の演技は圧巻です。
まさに体を張った演技で新境地をひらいたナタリー・ポートマンがアカデミー主演女優賞を受賞した記念碑的な作品です。
『マイティ・ソー』聡明なヒロイン像がはまり役
製作国 | 製作年 | 作品時間 | おすすめ度 |
アメリカ | 2011年 | 115分 | ★★★★☆ |
粗暴な行いをとがめられ、アスガルドから追放されたソー。
ニューメキシコ州に落下し、天文物理学者のジェーンらに発見されたソーだったが、ハンマー“ムジョルニア”を操る力を封印されていることに気づく。
一方、ソーの弟・ロキは自らの出生の秘密を知り、深い眠りについた父オーディンのかわりに王位に就こうとする。
『マイティ・ソー』のナタリー・ポートマンの見せ場

ソーはジェーンに再会を誓うが… ©2011 Paramount Pictures Corporation All rights reserved.
ナタリー・ポートマンがソーに惹かれていく天文物理学者・ジェーンを演じています。
地球に帰れなくなることを承知でビフレストを破壊し、ロキとの戦いに決着をつけたソー。
遠く離れてしまった2人がお互いを想いあうくだりが切ない!
ソーやシフ達が人間界で引き起こす異文化ギャップも楽しい本作。
浅野忠信がウォーリアーズ・スリーの一人ホーガン役で出演したことでも話題になりました。
『ジャッキー ファーストレディ 最後の使命』迫真の演技で浮かび上がる歴史の裏側
製作国 | 製作年 | 作品時間 | おすすめ度 |
アメリカ・チリ・フランス合作 | 2016年 | 99分 | ★★★★☆ |
オープンカーでのパレード中に狙撃され、暗殺されたケネディ大統領。
妻ジャクリーン・ケネディの視点から描かれる事件の裏側と、ジャクリーンの人物像に迫る伝記ドラマ。
『ブラック・スワン』のダーレン・アロノフスキー監督が製作を手がけた本作で、ナタリー・ポートマンはアカデミー主演女優賞にふたたびノミネートされました。
『ジャッキー ファーストレディ 最後の使命』のナタリー・ポートマンの見せ場

悲しむ間もなく対応に追われるジャッキー ©2016 キノフィルムズ
事件後すぐに行われる新大統領の就任式や葬儀の準備にファーストレディらしく、気丈に対応しようとするジャッキー。
一方で、1人になった時やインタビューの合間にみせる涙、そして神父と対話するシーンでは人前では見せない弱さや混乱する心情も垣間見えてきます。
ホワイトハウスで1人、ケネディとの思い出の曲をかけるシーンでは、みずから改修を手がけた豪華な部屋が彼女の孤独や心もとなさを一層際立たせています。
『アナイアレイション 全滅領域』じわじわくる恐怖がクセになるSFスリラー
製作国 | 製作年 | 作品時間 | おすすめ度 |
イギリス・アメリカ合作 | 2018年 | 115分 | ★★★★☆ |
『エクス・マキナ』のアレックス・ガーランド監督がベストセラーSF小説『全滅領域』を映画化。
生物学教授のレナの元に任務に向かったまま生死不明になっていた夫ケインが戻ってきた。
記憶があいまいで以前とは様子の違うケインに戸惑うレナだったが、ケインは間もなく昏睡状態に陥ってしまう。
病院への搬送中にケインとともに拘束されたレナは、ケインが異様な現象が起きているという“シマー”と呼ばれるエリアからの生還者だと知らされる。
『アナイアレイション 全滅領域』のナタリー・ポートマンの見せ場

シマーの内部に向かうレナ ©2018 Paramount Pictures Corporation All rights reserved.
レナはケインを救うため調査隊の一員としてシマーの内部に向かいます。
そこでレナが目にしたのは、異様な変化を遂げた生態系や不可解な現象の数々。
不気味で魅惑的な描写は、まるで悪夢の中をさまよっているかのよう。
圧倒的な映像やミステリアスな展開、そしてケインへの愛情と罪悪感がないまぜになったレナの内面描写に惹きつけられる異色のSFスリラーです。
『V フォー・ヴェンデッタ』ラストのカタルシスが圧巻のディストピア映画
製作国 | 製作年 | 作品時間 | おすすめ度 |
アメリカ・ドイツ合作 | 2006年 | 132分 | ★★★☆☆ |
『マトリックス』のウォシャウスキー兄弟が製作・脚本を務め、『ウォッチメン』などで知られるアメコミ界の巨匠アラン・ムーアの原作コミックを映画化。
舞台は第三次世界大戦後、独裁者によって支配されたイギリス。
復讐のため国家の転覆をはかる覆面の男“V”、そして“V”との関わりのなかで真の自分を見つけていくイヴィー。
抑圧された人々も“V”の思想に触発され、やがて社会に大きな変化が起きはじめる。
『V フォー・ヴェンデッタ』のナタリー・ポートマンの見せ場

丸刈りでも美しいナタリー・ポートマン ©2006 Warner Bros. Entertainment Inc.All rights reserved.
ナタリー・ポートマン演じるイヴィーが丸刈りになるシーンが衝撃的。
内なる力に目覚めたイヴィーがみせる前半とは別人のような表情が印象的です。
舞台となっているのはテロや感染症などに翻弄され、恐怖に支配された世界。
今の時代に観るとより心に響くメッセージ性が感じられる作品です。
『ブーリン家の姉妹』エリザベス1世の誕生に隠された悲劇
製作国 | 製作年 | 作品時間 | おすすめ度 |
アメリカ・イギリス合作 | 2008年 | 115分 | ★★★★☆ |
舞台は16世紀のイングランド。
トーマス・ブーリンは世継ぎができず焦る国王ヘンリー8世のもとに娘のアンを差し出すが、王に見初められたのは妹のメアリーだった。
歴史を揺るがす一大スキャンダルとなったヘンリー8世とふたりの姉妹をめぐる物語を重厚なタッチで描く歴史ドラマ。
『ブーリン家の姉妹』のナタリー・ポートマンの見せ場

睦まじく暮らしてきたアンとメアリーだったが… ©2008 ブロードメディア・スタジオ
ナタリー・ポートマン演じる切れ者のアン、そしてスカーレット・ヨハンソン演じる穏やかで控えめなメアリー。
対照的なふたりの愛情や嫉妬、憎しみといった複雑で割りきれない心情描写が秀逸です。
姉を助けるため危険をかえりみず城に戻ったメアリーとアンが涙ながらに対面するシーンには姉妹の強い絆を感じます。
絵画のような華やかで美しい衣装やヘアスタイルも見どころ。
『クローサー』二転三転する恋愛模様がスリリング
製作国 | 製作年 | 作品時間 | おすすめ度 |
アメリカ | 2004年 | 103分 | ★★★☆☆ |
街中で出会った作家志望のダンとアリスはお互いに心惹かれ、同棲をはじめる。
アリスをモデルにした小説が出版されることになり、撮影スタジオに赴いたダンはフォトグラファーのアンナに一目惚れ。
アンナが忘れられないダンはチャットで医師のラリーを騙すが、そのことがきっかけでアンナとラリーは急接近。
複雑にからみあう関係となった4人はアンナの写真展で顔を合わせることになり…。
『クローサー』のナタリー・ポートマンの見せ場

ストリッパー役の本作では過激なシーンも ©2004 ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
嘘なのか本音なのか…という掛け合いが絶妙で、移り変わっていく4人の関係性から目が離せません。
アリスを演じるナタリー・ポートマンの小悪魔的な雰囲気が新鮮!
奔放な振る舞いをみせる一方で、ダンを思い続ける一途な一面も見せるアリスをいきいきと演じています。
『マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋』信じる気持ちの大切さを描くハートウォーミングな寓話
製作国 | 製作年 | 作品時間 | おすすめ度 |
アメリカ | 2007年 | 93分 | ★★★★☆ |
かつて天才少女と呼ばれたピアニスト・モリーは自信を失い、おもちゃ発明家のマゴリアムおじさんの店で働いていた。
魔法の力を持つマゴリアムおじさんはモリーに店を継いで引退しようとするが、おもちゃ達が騒ぎ出して店は大混乱に!
子供の頃のワクワクする気持ちを思い出させてくれるファンタジー映画。
『マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋』のナタリー・ポートマンの見せ場

マゴリアムおじさんの店は子供達で大賑わい ©2007 角川映画
マゴリアムおじさんを引き留めようと奮闘するモリーを演じるショートカットのナタリー・ポートマンが何ともキュート!
お店全体が色彩を取り戻すラストは感動的。
堅物で仕事一筋のヘンリーや内気な少年エリックが見せる変化にも注目です。
『地上より何処かで』対照的な母娘をめぐる感動の物語
製作国 | 製作年 | 作品時間 | おすすめ度 |
アメリカ | 1999年 | 114分 | ★★★☆☆ |
奔放な母親アデルとビバリーヒルズに引っ越してきたアン。
住まいを転々とする暮らしから抜け出し、普通の生活をしたいと願うアンは遠く離れた大学への進学を希望するが…。
ナタリー・ポートマンがスーザン・サランドンの娘役を演じ、母娘が成長していく姿を描いたヒューマンドラマ。
『地上より何処かで』のナタリー・ポートマンの見せ場

アンの心情の変化が見どころ ©1999 20th Century Studios,Inc.All rights reserved.
まだ幼さの残るナタリー・ポートマンが身勝手な母親に反発する娘・アンを演じています。
2人で暮らすうちに母親なりの精一杯の愛情が自分に向けられていたことに気づいたアン。
後半、アデルが希望の象徴のように大事にしていた「あるもの」を売ってアンの旅立ちを応援するくだりが感動的。
『マイ・ブラザー』運命に翻弄される家族を描くヒューマンドラマ
製作国 | 製作年 | 作品時間 | おすすめ度 |
アメリカ | 2009年 | 105分 | ★★★★☆ |
『マイ・レフトフット』のジム・シェリダン監督がデンマーク映画『ある愛の風景』をリメイク。
ナタリー・ポートマン演じるグレースのもとに、アフガニスタンに出征していた夫・サムの戦死の知らせが届く。
刑務所から出所したサムの弟・トミーはグレースと2人の娘を支え、打ち解けていくが、思いがけずサムが生還したという知らせが入る。
喜ぶグレースだったが、サムはふさぎ込み、子供達との関係もギクシャクするばかりだった。
『マイ・ブラザー』のナタリー・ポートマンの見せ場

別人のように変貌したサムにとまどうグレース ©2009 ギャガ
戦地に赴いた兵士と残された家族の苦悩を描いた人間ドラマ。
命からがら生還したものの、罪悪感に苦しむサムの「死者だけに戦争の終わりが訪れる」という言葉が胸に刺さります。
果たしてバラバラになった家族は平穏な日々を取り戻すことができるのか。
演技派の俳優陣の共演は見ごたえがあり、戦争や家族について改めて考えさせられる作品です。
『メタルヘッド』破天荒な男が巻き起こす再生の物語
製作国 | 製作年 | 作品時間 | おすすめ度 |
アメリカ | 2010年 | 106分 | ★★★☆☆ |
事故で母親を失った悲しみから抜け出せずにいる少年・TJは、同じくショックを引きずり家に引きこもっている父親と暮らしていた。
そんなTJの家にある日突然、転がり込んできた謎の男ヘッシャー。
ヘビーメタルを爆音で流し、思うままに振る舞うヘッシャーにおびえ反発するTJだったが、やがて家族のなかに変化が起きはじめる。
『メタルヘッド』のナタリー・ポートマンの見せ場

ヘッシャーに圧倒される二人 ©2010 フェイス・トゥ・フェイス、ポニーキャニオン
ナタリー・ポートマンがTJが想いを寄せる女性・ニコールを演じ、製作にも携わった本作。
うまくいかない人生に疲れたニコールは滅茶苦茶なヘッシャーの振る舞いにあっけにとられながらも、次第に惹かれていきます。
年の離れたTJとの交流やすれ違いのほろ苦さ、愛する人を失う悲しみを描きながら、ラストでは不思議な解放感が感じられる作品です。
『抱きたいカンケイ』キュートな魅力全開のラブコメディ
製作国 | 製作年 | 作品時間 | おすすめ度 |
アメリカ | 2011年 | 108分 | ★★★★☆ |
ナタリー・ポートマン演じる医者のエマは、傷つくことを恐れて特定の恋人を作ることを避けてきた。
ひょんなことから長年の友人アダムと関係を持ったエマ。
恋人にならないことを条件に体だけの関係を続ける二人だったが…。
アダム役に『バタフライ・エフェクト』のアシュタン・カッチャーを迎え、『ゴースト・バスターズ』などで知られるアイバン・ライトマン監督がメガホンを取ったラブコメディ。
『抱きたいカンケイ』のナタリー・ポートマンの見せ場

次第に変化していく二人の関係 ©2011 パラマウント
過激な設定ですがコミカルな描写とテンポの良い展開が楽しく、女性も気軽に観られるラブコメディに仕上がっています。
友人達や仕事仲間など脇をかためる登場人物のキャラも魅力的。
ヤキモチを焼いてアダムと一緒にいた女の子を追い返したり、せっかくのデートでケンカしてしまったり…強気に見えるエマの行動は臆病な性格の裏返し。
アダムへの思いに気づいたエマが関係を修復しようと奮闘する姿がいじらしく、思わず応援したくなってしまいます。
『水曜日のエミリア』悲しみを乗り越えた家族の再スタート
製作国 | 製作年 | 作品時間 | おすすめ度 |
アメリカ | 2009年 | 102分 | ★★★☆☆ |
妊娠をきっかけに上司のジャックと結婚したエミリアだったが、前妻の息子ウィリアムにはなつかれず、前妻から子育てに干渉される日々が続いていた。
生後数日で娘イザベルを失い、悲しみから抜け出せないまま周囲にきつく当たってしまうエミリアは、ついにジャックから別れを切り出されてしまう。
ナタリー・ポートマンが主演・製作総指揮を務め、家族の再生を描いたヒューマンドラマ。
『水曜日のエミリア』のナタリー・ポートマンの見せ場

エミリアがウィリアムに贈ったものとは ©2009 日活
最初はぎこちなかったエミリアとウィリアムですが、不器用ながらも次第に距離を縮めていきます。
ウィリアムの言葉がきっかけでイザベルの死の真相が明らかになり、エミリアが救われる場面は感動的。
思い通りにならない人生にとまどいながらも、悲しみを乗り越え前に進もうとする家族の姿に勇気をもらえます。
ナタリー・ポートマン映画おすすめな楽しみ方や魅力を紹介

マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋©2007 角川映画
『レオン』や『スター・ウォーズ』などで定着したイメージにとらわれず、幅広いテイストの作品に意欲的に挑戦しているナタリー・ポートマンは、同性から見ても憧れの存在!
大作から家族向けの作品、作家性の強い作品までマルチにこなし、確かな演技力に裏打ちされた人物描写が作品に深みを与えています。
清楚で聡明なイメージで語られることが多いナタリー・ポートマンですが、隠れた名作も多く、作品ごとに違う魅力を発見できるはずです。
まとめ

『ポップスター』©2018 ギャガ
聡明な雰囲気や鬼気迫る演技、はじける笑顔など、幅広い魅力にあふれるナタリー・ポートマン映画。
大作から隠れた名作まで、特におすすめの作品に絞ってご紹介してきました。
未見の作品があればぜひご覧になってみてください♪