
クリントイーストウッドの25番目にあたる本作品『ミリオンダラー・ベイビー』(2005)。
今回は、そんな『ミリオンダラー・ベイビー』(2005)の名言・名セリフをまとめていきます。
胸に響く名セリフと名場面を振り返っていきましょう。
『ミリオンダラー・ベイビー』(2005)の名言・名セリフを紹介

『ミリオンダラー・ベイビー』(2006) ©Warner Bros. Entertainment Inc.
これから『ミリオンダラー・ベイビー』(2005)の名言・名セリフを一つずつ紹介していきます。
映画の流れに沿って書いていますので、観たことある方はぜひ内容を思い出しながら見てくださいね!
『ミリオンダラー・ベイビー』(2005)の名言1.「人間は血を好む。車の事故を除き、ボクシングを楽しむ。だが分かっていない。これは尊厳のスポーツだ。人の尊厳を奪いそれを自分のものとする。」

スクラップ ©Warner Bros. Entertainment Inc.
スクラップがボクシングについての語っていた際の言葉です。
そしてスクラップはこうも語っています。
「ボクシングの魔力。限界を超えた苦痛に耐え、肋骨が折れ、腎臓が破裂し、網膜が剥離しても戦い続ける。自分だけに見える夢にすべてを懸ける力をもつ。」
尊厳のスポーツというのは、非常におもしろい見方だと思った方は多いのではないでしょうか。
そもそも暴力のスポーツとさえ言われるボクシングは好き嫌いが分かれるスポーツではあります。
改めて『ミリオンダラー・ベイビー』(2005)を観て、ボクシングについて調べましたがボクシングにはさまざまな意見があり、その中で一番良かった考え方が「人間形成の場。」でした。
「礼儀礼節」に始まり、相手の痛みがわ分かる、人を思いやれる人間になれるのです。
スポーツというのは捉え方で見方を変えます。
ただボールを蹴っているだけ、ボールを投げているだけ、殴り合っているだけではないのです。
尊厳を手に入れるというのは魅惑的で、それを奪うのもまた快感でしょう。
『ミリオンダラー・ベイビー』(2005)の名言2.「俺のボクサーだ。」

フランキーとマギー ©Warner Bros. Entertainment Inc.
ずっと大切に育てていたビッグ・ウィリーは「あんたには全部教わった。」と言って別れを告げらていました。
そんな中、プロになりたいとフランキーの元を訪れたマギー。
しかし、プロを育てるには最低4年は必要なボクシングの世界でマギーは31歳。
そのことを理解しながらも、ボクシングが大好きなマギーは毎日毎日練習に明け暮れました。
とある夜、マギーが夜になっても一人で練習している姿を見たフランキーは、マギーにボクシングの基本だけを教えて彼女を試合に出すことにしたのです。
初戦で圧倒的に不利な相手に押され気味のマギーを見て、フランキーは思わずリングサイドに助けに入りました。
このセリフは審判に「あんたのボクサーか?」と聞かれた際のフランキーの言葉です。
マギーに基本しか教える気がなかったフランキーがそのような行動をとったのもまたボクシングの魔力なのでしょう。
『ミリオンダラー・ベイビー』(2005)の名言3.「自分を守ることだ。」

フランキーとマギー ©Warner Bros. Entertainment Inc.
初戦で押され気味のマギーは、フランキーのアドバイスで見事勝利しました。
この言葉は試合後に、控室でのフランキーがマギー言った言葉です。
フランキーは繰り返し、マギーにルールを復習させます。
自分を守ることで人は勝てるのです。
パンチだけでなく、守りがあるからこそ、強者になれるという考えを教えてくれるボクシングは暴力のスポーツではなく、人間形成を教えてくれるものですね。
強さだけでなく、守ることも覚えて人は強くなれるのです。
『ミリオンダラー・ベイビー』(2005)の名言4.「ボクサーは一生で戦える数が決まっているそうだ。俺は109試合。」

フランキーとマギー ©Warner Bros. Entertainment Inc.
この言葉はスクラップの言葉です。
イーストウッド監督の映画のセリフは実に深い言葉が多いです。
本作を撮った理由についてイーストウッド監督は、
「私はひとつの問いをつきつけるような映画が好きだ。観客に問いかけ、しかも答えは与えない映画だ。」
とインタビューで語っています。
一見ボクシングものとして捉えられそうな映画ですが、それだけでは終われない側面がある、多くの問いを持たせられるような映画です。
最後がバッドエンドなところも実にイーストウッド監督らしい作品です。
個人的に俳優である前に抜群のセンスをもつ監督である彼にとっての映画人生があと何試合なのか、を楽しみに思います。
『ミリオンダラー・ベイビー』(2005)の名言5.「私にはあなただけ。」

フランキーとマギー ©Warner Bros. Entertainment Inc.
フランキーはマギーに家を買えと言います。
そこでマギーは自分のためでなく、母親のために家を買いました。
喜んでももらえるかと思いきや、真逆。
母親は「家なんかくれないでお金をくれりゃいいんだよ!」と言い、「言いたきゃないけどこの街の笑い物さ。」と言われてしまいました。
そんなマギーがフランキーに言ったこのセリフは大変悲しいですが、「そう俺がいる。」と優しく言うフランキーがマギーの悲しさを優しく包んでくれます。
フランキーはマギーの最高の応急処置屋であり、1番の友人です。
ここでのイーストウッド監督にもたらされる疑問が、マギーはフランキーに恋心を抱いていたのかどうかというところです。
『ミリオンダラー・ベイビー』(2005)の名言6.「110回目だ!」

スクラップ マギー ©Warner Bros. Entertainment Inc.
ある日、フランキーがマギーのタイトル戦で不在のジムで、ボクサーのショーレルはリングでデンジャーに暴力を奮いました。
そんなデンジャーをスクラップは優しく慰め、ショーレルに挑ませようとしますが、デンジャーは弱腰でグローブも脱いでしまいました。
デンジャーを殴ったことを怒ったスクラップは、デンジャーのグローブに自らの手はめ、ショーレルをノックアウトします。
その際にスクラップは、
「110回目だ!」
とこの名セリフを言います。
スクラップの109試合だったボクシング人生の戦った数が110回目になった名シーンです。
『ミリオンダラー・ベイビー』(2005)の名言7.「ここが好きなんだよ。君がいなくても本を読みに来る。」

フランキーとマギー4©Warner Bros. Entertainment Inc.
ゴングがなったあとなのに、相手選手はマギーを殴り、彼女は倒れ様にあった椅子に顔を売って全身麻痺になってしまいました。
そんな彼女の元に毎日寄り添うフランキーに、「一日中いなくていいのよ。」とマギーが言ったあとにフランキーが返した言葉です。
「なぜ腕を下ろしたのか。自分を守れとあれほど言われてきたのに。」とマギーは言いました。
人は気を抜いたときに不意打ちに合うものです。
いつ何時も忘れてはいけないことを忘れたマギーは、一生取り返しのつかない身体になってしまいました。
これは私たちにも教訓になることですね。
ちなみに補足ですが、最後の対戦相手役は本当のプロのボクサーだったそうです。
ヒラリー・スワンクの体当たりさを見ればこの年の主演女優賞は妥当だと思わされます。
『ミリオンダラー・ベイビー』(2005)の名言8.「人は毎日死ぬ。床掃除や皿洗いをしてね。そして人生を悔やみながら最後を迎える。」

スクラップ ©Warner Bros. Entertainment Inc.
「マギーにあったのはガッツだけでそれ以上のチャンスはなく、1年半後に世界タイトルに挑戦出来たのはあんたの力だ。」とスクラップに言われたフランキー。
彼女のことを悔いるフランキーにスクラップが言ったセリフです。
この言葉は虚しさを覚える言葉ですが、スクラップ自身が悔やんで生きていることを示唆しており、とても考えさせられる名言です。
『ミリオンダラー・ベイビー』(2005)の名言9.「モ・クシュラは"愛する人よ。お前は私の血"って意味だ。」

マギー ©Warner Bros. Entertainment Inc.
マギーは「モ・クシュラ」の意味をフランキーに何度か尋ねますが、一度もフランキーは意味を教えていませんでした。
しかし、ついにフランキーは彼女の呼吸器を外す際にその意味を彼女に教えました。
このシーンには賛否両論ありました。
アカデミー賞で、主演女優、 助演男優、監督、作品賞の主要4部門を制覇したものの、尊厳死を題材にしていたためです。
どことなく後味の悪いようなストーリーなのも、クリント・イーストウッド監督が与えたい問いを突きつける映画になる理由で、とてもすばらしいと感じます。
『ミリオンダラー・ベイビー』(2005)の名言10.「誰だって1試合は負ける。」

スクラップとデンジャー ©Warner Bros. Entertainment Inc.
姿を消したフランキーの帰りを待つスクラップの前に現れたデンジャーが言った言葉です。
言われたその言葉をスクラップは感慨深そうに聞いていました。
ボクシングがやめられないのは、勝利と敗北が常に隣に混在しているからなのではないか、と考えさせられました。
人生もそうです。
負けることもあれば勝つこともあるから楽しいのだ、と考えさせられる名セリフです。
『ミリオンダラー・ベイビー』(2005)の名言・名セリフまとめ
この映画を見て、ボクシングの定義もそうですが、あらためてスポーツの定義について気になったので調べてみました。
国語辞典によれば、
「陸上競技、野球、テニス、水泳、ボートレースなどから登山、狩猟にいたるまで、遊戯・競争・肉体的鍛練の要素を含む身体運動の総称。」
と書いており、研究者の間で、スポーツの定義は「学者の数だけある。」と言われているくらい壮大な定義があることがわ分かりました。
それを踏まえて、この題材なのかはわかりませんが、前述でも書いた、
「わたしはひとつの問いをつきつけるような映画が好きだ。観客に問いかけ、しかも答えは与えない映画だ。」
というインタビューの言葉を踏まえると理に叶っています。
『ミリオンダラー・ベイビー』(2005)は、さまざまな批評もあったにもかかわらず、アカデミー賞を受賞した不思議な映画だと思います。
そして、この映画がイーストウッドという一俳優を監督にしました。映画の世界がなんだか心地よくなるような作品でした。
『ミリオンダラー・ベイビー』(2005)、ぜひ自分だけにしかない問いを持ちながら、名言も踏まえた上でご覧になってください!
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