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デヴィッド・フィンチャーが「エイリアン3」(1992)の失敗を受けて、窮地に立たされていた時期。

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映画監督としてカムバックする契機となったのが『セブン』(1995)です。

本作は90年祭を代表するサスペンス映画と評価されており、ビジュアル面では後に様々な映画に影響を与えました。

それでは、『セブン』(1995)の考察と七つの大罪の意味をネタバレと感想を交えて紹介していきます。

『セブン』(1995)の作品情報とキャスト


セブン [DVD]

作品情報

原題:Seven
製作年:1995
製作国:アメリカ
上映時間:127分
ジャンル:サスペンス

監督とキャスト

監督:デビッド・フィンチャー
代表作:『ゾディアック 』(2007)、『ファイト・クラブ 』(1999)

出演:ブラッド・ピット/吹替:松本保典(デビッド・ミルズ)
代表作:『オーシャンズ11』(2001)、『マネーボール』(2011)

出演:モーガン・フリーマン/吹替:坂口芳貞ほか(ウィリアム・サマセット)
代表作:『ショーシャンクの空に』(1994)、『ドライビング Miss デイジー』(1989)

『セブン』(1995)のあらすじ

サマセットとミルズ© 1995 - Warner Bros. Entertainment

定年退職を一週間後に控えたベテラン刑事のサマセットは新人刑事ミルズと猟奇事件をしていた。

ある事件現場では自力では到底太れないほどの肥満体の男の死体があった。

その男は食べ物の中に顔おを埋めて絶命しており、胃袋は食物でパンパンに膨れ上がっていた。

死体の傍らには「GLUTTONY(暴食)」と書かれたメモが置いてあった。

この事件の翌日、第二の事件が起きた。

被害者は社会的にも成功した弁護士で、高級オフィスで血まみれになって死んでいた。

その死体の傍らには肥満の男の事件と同様に「GREED(強欲)」と書かれたメモが。

サマセットはこの2つの猟奇殺人事件を「七つの大罪」をもとに行われていると確信する。。。。

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『セブン』(1995)の3つの見どころ

操作をするミルズ刑事© 1995 - Warner Bros. Entertainment

見どころ①:高い評価を得た映像美

『セブン』(1995)では後に映画界で流行りになる古典的な技術が使用されています。

この映画の影響によって、スティーブン・スピルバーグやクリント・イーストウッドなどのベテラン監督もこの技術を使い始めました。

見どころ②:あらゆる角度からできる作品考察

本作『セブン』(1995)はカトリックにおける「七つの大罪」をモチーフに作られています。

ヨーロッパの様々な文学や神話をもとに作られたアカデミックな作品でもあるのが本作の魅力でもあります。

見どころ③:賛否分かれる衝撃のラスト

90年代の映画シーンの中でも、最も後味の悪い作品とも言われるのが本作。

アンドリュー・ケビン・ウォーカーの書いた脚本のラストが本作で使われることになったのだが。

その衝撃的なラストをそのまま採用するか、製作陣でもめたとの話もあるラストになっています。

【ネタバレあり】『セブン』(1995)の感想

荒野での取引© 1995 - Warner Bros. Entertainment

その後の映画に影響を与えた映像美、銀残しを説明

『セブン』(1995)では銀残しと言われる古典的な技術が使われています。

今では映画の撮影はフィルムではなくデジタルでの撮影が主流になっていますが、2010年ごろまではフィルムでの撮影が映画撮影では専らでした。

本作『セブン』(1995)は90年代の映画ですからもちろん撮影はフィルムで行われていますが、90年代の映画でも銀残しという技術はほとんど使われていいませんでした。

銀残しとは何か?

フィルムの現像の際には余計な物質である銀を取り除くのですが、あえてその銀を残したまま現像する手法を銀残しといいます。

『セブン』(1995)はこの手法をハリウッドでは久々に使ったのです。

銀残しによって画面はコントラストの強い、陰影のはっきりとした画調になり、より物語が暗さを帯びていく。

本作のノワールチックな雰囲気をより一層深めるのに、銀残しはとても効果的に活用されています。

この手法は、『セブン』(1995)の公開後、スティーブンスピルバーグ監督やクリント・イーストウッドの作品でも使われ始めました。

スピルバーグ監督などは、銀残し作品を乱発していますが。

原作のないオリジナル脚本で製作

本作『セブン』(1995)は脚本家のアンドリュー・ケビン・ウォーカーによって書かれており、原作のないオリジナル脚本。

アンドリュー・ケビン・ウォーカーはニューヨークのタワーレコードで働いていた時に『セブン』(1995)の脚本を書き上げました。

彼自身はニューヨークの都会の喧騒を嫌っており、その都市に対する嫌悪感が作品とモーガンフリーマン演じるサマセット刑事に投影されています。

アンドリューはこのニューヨーク時代に図書館に通い詰めミルトンの『失楽園』やダンテの『神曲』などのヨーロッパのキリスト教文学を読みあさっていました。

そこで彼は『セブン』(1995)の脚本の着想を得たのです。

製作の背景から作品を考察

このような作品の製作の背景から本作を考察すると、アンドリューの図書館通いは、サマセット刑事が事件についての調査をするために図書館に通うシーンに流用されています。

以上のことを考慮すると、サマセット刑事は脚本家自身を表していると考えられるのです。

ブラッド・ピットが演じるミルズ刑事とグウィネス・パルトロー演じるミルズ刑事の妻トレイシー・ミルズは『失楽園』のアダムとイブをもとにキャラクター造形がされています。

ミルズ刑事が無教養で楽天的な性格なのはアダムが知恵の実を食べる前の姿であるからです。

ケビン・スペイシーが演じる猟奇殺人犯のジョン・ドゥはキリスト教世界での神に当たる存在として描かれている。

というよりも神を気取っているというのが正しいかもしれません。

彼が人々に『七つの大罪』を犯したとして、殺人を繰り返すのはこのためです。

余談ですが、思えば90年代のケビン・スペイシーは『ユージュアル・サスペクツ』(1995)に代表されるように、サイコな殺人犯を演じる機会が多くありました。

なぜ後味の悪いラストで完結するのか?

本作『セブン』(1995)のラストではミルズ刑事はジョン・ドゥの取引に応じて荒野に向かう。

そこでミルズ刑事の妻の生首が入った箱が届けられ、激昂したミルズ刑事はジョンを射殺してまう。

ミルズはジョンの策略により「憤怒」の罪を犯してしまう。

ミルズは逮捕され、映画は終わるのですが、このラストはあまりにも救いようがなく賛否を巻き起こしました。

なぜこのような観るものにとってやりきれないラストになったのか?

監督のデビッド・フィンチャーは、ミルズ刑事の代わりにサマセット刑事がジョンを撃ち殺すというラストを周囲から勧められました。

しかし、フィンチャー監督はそれをよしとしなかった。

その結末はとてもハリウッド的な穏便な決着であり、50年後には誰も『セブン』(1995)という映画を思い出すことはないだろうと判断したからです。

それに70年代の映画は、「いつも嫌な気分になって終わっていた」という子tもフィンチャー監督は語っています。

『セブン』(1995)のラストはフィンチャー監督の底意地の悪さが所以かもしれません。

『セブン』(1995)の主題を考察

ジョンに銃を向けるミルズ© 1995 - Warner Bros. Entertainment

本作『セブン』(1995)の主題はサマセット刑事がもつ世の中への厭世観です。

サマセット刑事は劇中で何度も吐露するように、この世の中にうんざりしており、都会から離れ田舎で隠居しようとしています。

それにミルズ刑事の妻にもこんな世界に子供を産み落とすことを勧めませんでした。

この作品の根底に流れる世の中に絶望する感情は、フィンチャー監督の他作品にも見られる。

『ファイト・クラブ 』(1999)では、資本主義に支配されたこの世界に対してテロをしかける世の中に希望を持たない若者。

そして『ゾディアック』(2007)では猟奇殺人はを追うことで人生を狂わされた記者を描いています。

フィンチャー監督の描くキャラクターは世の中にうんざりしながらも、圧力に負けそうになりながらも懸命に闘っているといえるでしょう。

そう、本作『セブン』(1995)のラストで、

「ヘミングウェイは言った。『この世界は素晴らしい。闘う価値がある』私は同意するよ。後半部分に」

とサマセット刑事が語るように。

『セブン』(1995)の七つの大罪の意味とは?

ヒエロニムス・ボスの『七つの大罪と四終』

七つの大罪(seven deadly sins)とは何かということを説明していきます。

本作に登場する猟奇的な犯人であるジョン・ドウの犯行の動機となったのは、キリスト教の西方教会、おもにカトリック教会における用語である七つの大罪です。

七つの大罪というよりは、七つある罪というよりは、人間を罪に導く可能性があると考えられてきた欲望や感情のことを指すもののこと。

つまりこれらを犯した人間を罪人と考えることもできるわけです。

そんな七つの大罪が下記の通り。

七つの大罪 一覧
・傲慢(高慢)/superbia pride
他人との比較において自分の方が優れていると思い込むこと。・強欲(貪欲)/ avaritia greed
届きそうにない欲望を抱くこと。時として身分不相応な願望。・嫉妬(羨望)/invidia envy
他人の成功や手に入れたものを羨み、不幸を願うこと。・憤怒(激情)/ira wrath
感情の赴くまま、怒りに身を任せて行動すること。・色欲(肉欲)/ luxuria lust
性的欲求を解放し、淫らな感情を持つこと。・暴食(大食)/gula gluttony
多くの食事を必要以上に摂取すること。また食事のマナーが悪いこと。・怠惰(堕落)/pigritia/acedia sloth
やるべきことを怠り、自堕落、無価値な生活を送ること。

七つの大罪とそれに対応する動物や悪魔などもありますが、ここでは割愛します。

上記の罪を犯してきた人々、世の中の無関心や小さな罪を許さないという覚悟が猟奇的な殺人を行うジョン・ドウの犯行動機でした。

私たちは、日々生きていく中でなんらかの罪を犯しているということを考えさせられます。

『セブン』(1995)のまとめ

セブン© 1995 - Warner Bros. Entertainment

本作『セブン』(1995)を鑑賞後は、ほとんどの人がどんよりとした、吐き出せない後味の悪い感情を抱くことでしょう。

ラストシーンが胸糞悪い映画の代表としても挙げられる本作。

しかし昔の映画、特に70年代のアメリカニューシネマと呼ばれる映画は、陰鬱な気分になる映画ばかりでした。

最近のハリウッド映画は安易なハッピーエンドばかりです。

『セブン』(1995)はそのハリウッド的なラストに一石を投じた映画です。

ぜひご覧になってください。

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