世代を超えてクイーン(Queen)旋風を巻き起こした『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)。
2018年公開の邦画も含めた興行収入で第1位となり、130億円の大台を突破!
第91回アカデミー賞では作品賞を含む5部門にノミネートされ、主演男優賞、編集賞、録音賞、音響編集賞の最多4冠を獲得!
第76回ゴールデングローブ賞では最優秀作品賞(ドラマ部門)、最優秀男優賞(ドラマ部門)を受賞!
さらに日本でも第42回日本アカデミー賞最優秀外国作品賞を受賞するという、2018年で最も話題を集め、社会現象を巻き起こした映画となりました。
伝説のロックバンド「クイーン」、そしてヴォーカリストであるフレディ・マーキュリーの栄光と苦悩に迫った映画『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)。
クイーンファンもそうでない人も感動すること間違いなしの『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)について、あらすじと感想、作品の魅力をネタバレを交えて紹介していきます!
目次
『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)の作品情報とキャスト
作品情報
原題:Bohemian Rhapsody
公開年:2018年
製作国:イギリス・アメリカ
上映時間:134分
ジャンル:ドラマ
監督とキャスト
監督:ブライアン・シンガー
代表作:『ユージュアル・サスペクツ』(1995)『X-メン』(2000)
出演者:ラミ・マレック/吹替:櫻井トオル(フレディ・マーキュリー)
代表作:『ナイトミュージアム』(2006)『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)
出演者:ルーシー・ボイントン/吹替:川庄美雪(メアリー・オースティン)
代表作:『オリエント急行殺人事件』(2017)『フェブラリィ -悪霊館-』(2015)
『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)のあらすじ

ライブエイドに出演したクイーン:©︎20th Century Fox
ある日フレディはファンだったバンド「スマイル」のメンバーであるブライアン・メイとロジャー・テイラーに声をかける。
新しいヴォーカルとなり、新メンバーのジョン・ディーコンとともに新しいバンド「クイーン」をスタートさせた。
やがてクイーンは「キラークイーン」「ボヘミアン・ラプソディ」など魅力的な曲を作り上げ、スターダムへとのし上がっていく。
しかしメンバーとの確執が増し、仲間割れが……。
バンドへの復帰を望んでいたフレディはメンバーと話し合い、ライブエイドへの出演を提案。
ライブエイドのステージに立ったクイーンは、圧巻のパフォーマンスで観客を熱狂に導いたのだった。
『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)の3つの見どころ

ライブをするクイーン:©︎20th Century Fox
見どころ①:伝説的ロックバンド「クイーン」
『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)は伝説的ロックバンドであるクイーン、そしてヴォーカリストであるフレディ・マーキュリーを題材にした映画。
完全に史実通りではなく、脚色された部分もあるようですが、伝説に隠されたクイーンとフレディ・マーキュリーの苦悩、葛藤、栄光に迫ります。
クイーンファンでなくても十分楽しむことができるでしょう。
見どころ②:細部にまでこだわった演出
フレディ・マーキュリー役のラミ・マレックをはじめ、出演者たちが本人に激似!
ライブエイドでは紙コップの位置から光の差し加減までこだわって制作されました。
見どころ③:感動のフィナーレ
『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)のフィナーレは、20世紀最大のチャリティコンサート「ライブエイド」というライブイベントです。
大観衆の前で圧巻のパフォーマンスを繰り広げるクイーンが最高!
映画として撮影されたものではなく、本物のクイーンがライブをしているかのような臨場感があります。
【ネタバレあり】『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)の考察と感想

ラミ・マレック演じるフレディ・マーキュリー:©︎20th Century Fox
『ボヘミアン・ラプソディ』の意味って?
そもそも『ボヘミアン・ラプソディ』の意味とはなんでしょうか?
直訳すると「放浪民的な狂詩曲」。
『ボヘミアン・ラプソディ』の評価として歌詞の意味が分からないという声が上がっていますが、確かに和訳を見てもよく分かりません。
「ママ たった今、人を殺してきた」「あなた方の元を離れ 真実と向かい合う時だ」「スカラムーシュ 道化の者よ ファンダンゴを踊っておくれ」
何を言っているのかさっぱりという感じ……。
直訳だけでなく、本作を鑑賞した解釈を追加していきます。
それでも断定するのは非常に難しいですが、『ボヘミアン・ラプソディ』はフレディの人生そのものを表しているのではないでしょうか。
映画を観ると分かりますが、フレディには多くの悩みや苦しみがあった。
そんな悩みや苦しみから解放されて自由に生きていきたいという願望が表れているような気がします。
放浪民=自由
『ボヘミアン・ラプソディ』はフレディの人生そのものを表しているからこそ、映画のタイトルが『ボヘミアン・ラプソディ』になったのではないかと思います。
『ボヘミアン・ラプソディ』はフレディの同性愛のカミングアウト曲だという説もありますが……。
いずれにせよ、『ボヘミアン・ラプソディ』がクイーンの名曲中の名曲であり、今でも世界の音楽ファンを虜にしていることは間違いありません。
圧倒的に感動の声が多数!
映画のレビューサイトでは以下のような声が上がっています。
・「胸が熱くなる映画」
・「万感のパフォーマンスに感動、感涙」
・「想像を大きく超えて魂を揺さぶり続ける」
・「最初から最後まで感動しっぱなし」
なぜ『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)はこれほどまでに人々を感動させたのでしょうか?
答えは主人公であるフレディ・マーキュリーの人生に魂を揺さぶられたから。
感動した大きな理由はこの一点にあるように思います。
フレディ・マーキュリーといえば世界的なスーパーミュージシャン。
そんなフレディでさえも私たちと同じように、いえ、もしかしたら私たち以上に悩み、苦しみ、葛藤し、孤独を恐れていたのです。
エイズ、セクシャルマイノリティ、孤独、生い立ちや容姿のコンプレックス……。
フレディは生前、インタビューでこんなことを語っています。
僕は疑い深いんだ。
本当は心を開きたいし、みんなそれを望んでいるだろう。
でも心を開けば開くほど傷ついてしまう。
本当の友達がいないんだ。
「友達だ」と言い寄ってくる連中はいるけど。
その人たちを信用しない。
彼らを恐れてはいないけど、何かが怖いんだ。
親しくなりすぎると、破壊されるんじゃないかと思ってしまう。
フレディの栄光の裏にはこれほどの悩みや苦しみがあったのです。
そんな中でもフレディはクイーンのメンバーと次々に名曲を誕生させ、世界の音楽ファンを魅了していきました。
私たちは人それぞれ悩みや苦しみの種は違いますが、何かを愛し、力強く生きていくことができるはずです。
そう、フレディ・マーキュリーのように。
45歳という短い生涯だったけれども、悩みや孤独と闘い、最期まで音楽を愛し続けたフレディの芸術的ともいえる人生に感動してしまうのです。
細部にまでこだわった演出
『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)は細部までこだわって制作されています。
主演ラミ・マレックの役作り
主演のラミ・マレックはフレディ・マーキュリーを再現するために1年かけて歌、ピアノ、ダンス、言葉のアクセントを学んだそう。
あらゆるステージをすべて見て、インタビューなどアーカイブにあるものはすべて見たという徹底した役作り。
さらに、フレディの独特なあの“歯”を再現するため義歯を装着しました。
クイーンのギタリスト、ブライアン・メイはラミ・マレックの演技を「オスカーに値する」と絶賛!
こうしたラミ・マレックの努力も映画の大ヒットにつながったはずです。
完全再現されたライブエイドのステージ

ライブエイド:©︎20th Century Fox
当時、ライブエイドが行われたウェンブリー・スタジアムには7万9000人の観客が集まったそうです。
しかし、現在では大幅に改修されてしまったため、ウェンブリー・スタジアムではなく、空軍基地にオリジナルと同じステージを組み立てることに。
ライブのシーンはクレーンを使用してエキストラを撮影。
その後、CGIの映像を重ね合わせて7万人以上におよぶ観客を描き出しました。
そして、制作チームは実際のライブ映像を見ながら、細部にわたるまでクイーンのメンバーの動きやボーカルを徹底的に研究。
ピアノの上に置いてある紙コップの位置、さらに撮影時間をずらし、実際の映像に映っていた光の差し加減に至るまで再現するよう気を配ったといいます。
細部にまでこだわった演出のおかげで臨場感ある圧巻のパフォーマンスを再現することができました。
当時を再現したクイーンとライブエイドのステージにご注目!
大ヒットの裏には制作陣の地道な努力もあったのです。
『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)の楽曲紹介

フレディとブライアン:©︎20th Ce20th Century Fox Fanfare
『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)の劇中歌
『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)の劇中歌では以下の21曲が使用されました。
・Doing All Right
・Keep Yourself Alive
・Killer Queen
・Fat Bottomed Girls
・Bohemian Rhapsody
・Now I'm Here
・Crazy Little Thing Called Love
・Love Of My Life
・We Will Rock You
・Another One Bites The Dust
・I Want To Break Free
・Under Pressure
・Who Wants To Live Forever
・Bohemian Rhapsody
・Radio Ga Ga
・Ay-Oh
・Hammer To Fall
・We Are The Champions
・Don't Stop Me Now
・The Show Must Go On
映画では語られなかったクイーンと日本の深い関係

クイーンのメンバー:©︎20th Century Fox
親日家なクイーン
実はいち早くクイーンのブームに火がついたのは日本だったのです。
クイーンは1975年に初めて来日。
空港にはファン1200人が詰めかけてパンク状態に。
母国イギリスでの評価はそれほどでもなかったのですが、来日した際の人気ぶりがイギリスに伝わり、これをきっかけにブレイク。
クイーンは世界的ロックバンドへと駆けあがっていきました。
日本がいち早くクイーンを受け入れたという影響もあり、クイーンはプライベートでも来日するほど親日家になったといいます。
中でもフレディは古美術に興味を持ち、九谷焼、伊万里焼を購入。
さらにロンドン郊外の家には日本から職人を呼び、日本庭園をつくりました。
新宿にはフレディ行きつけのゲイバーがあり、度々通っていたとか。
このエピソードだけでもフレディがいかに日本を愛していたかが分かりますが、さらにフレディは日本語の曲(サビの部分だけ)までつくってしまうのです。
それは「手をとりあって」という曲。
http://https://www.youtube.com/watch?v=WDynFluHPJs
フレディの親日家ぶりが伝わってきます。
フレディの短髪口ひげのスタイルはある日本人の影響!?
フレディが日本を好きになった本当の理由は、フレディを担当した日本人のボディーガードの仕事ぶりにいたく感銘を受けたからともいわれているそうです。
とてもシャイな性格で普通は自分から話しかけなかったそうですが、通訳を通じてフレディはそのボディーガードに話しかけました。
そのボディーガードの名前は伊丹さん。
フレディは来日した際は毎回、伊丹さんをボディーガードに指名するようになったそうです。
その伊丹さんのスタイルというのが短髪に口ひげ。
初来日した際、まだ長髪に口ひげなしだったのが、伊丹さんと交流したことでフレディは伊丹さんと同じ短髪口ひげスタイルに。
日本人はフレディのスタイルにまで影響を与えていた、のかもしれません。
おわりに

熱唱するフレディ:©︎20th Century Fox
人々を感動の渦に巻き込んだ『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)。
『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)をきっかけにクイーンに興味をもった方も多いのではないでしょうか。
映画では感動と同時に改めてクイーンの素晴らしさに気づかされました。
クイーン、そしてフレディ・マーキュリーは今でも世界を魅了し続けています。
クイーンのことをもっと知ってからもう一度映画を観るとより『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)を楽しめるはず。
何度見てもおもしろい名作です。
そして映画では聞けなかった名曲がまだまだたくさんあるので色々聞いてみましょう!
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https://minority-hero.com/cinema_recommend/1025/
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