
『マリアンヌ』(2016)は、第二次世界大戦中、妻に二重スパイの疑惑がかかってしまい、妻の疑惑を探っていく恋愛サスペンス映画です。
監督は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ、『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994)などで知られるロバート・ゼメキス。
主演は、ブラッド・ピットとマリオン・コティヤール。
愛する妻マリアンヌの正体とは?マリアンヌの愛は本物なのか?最後まで見逃せない『マリアンヌ』(2016)について、感想・考察、二重スパイの疑惑や伏線を解説していきます!
項目 | 評価 | 点数 |
知名度 | ★★★★☆ | 70点 |
配役/キャスト | ★★★★☆ | 80点 |
ストーリー | ★★★★★ | 90点 |
物語の抑揚 | ★★★★☆ | 85点 |
サスペンス | ★★★★☆ | 85点 |
ラブロマンス | ★★★★☆ | 80点 |
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目次
- 1 『マリアンヌ』(2016)の作品情報
- 2 『マリアンヌ』(2016)の概要
- 3 『マリアンヌ』(2016)のキャスト・登場人物(キャラクター)を紹介
- 4 『マリアンヌ』(2016)の感想と考察
- 5 『マリアンヌ』(2016)の原題・タイトルの意味とは?
- 6 『マリアンヌ』(2016)は実話?元ネタや原作はある?
- 7 『マリアンヌ』(2016)の舞台や時代背景とは?
- 8 『マリアンヌ』(2016)の伏線や繋がりを解説
- 9 『マリアンヌ』(2016)の最後は? ラストシーンや結末を解説
- 10 【レビュー】『マリアンヌ』(2016)の評価・評判
- 11 『マリアンヌ』(2016)の総合評価:第二次世界大戦を舞台にした泣ける映画!
『マリアンヌ』(2016)の作品情報
製作年 | 2016年 |
原題 | Allied |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 124分 |
ジャンル | 恋愛・サスペンス |
監督 | ロバート・ゼメキス |
脚本 | スティーヴン・ナイト |
主要キャスト | ブラッド・ピット(マックス・ヴァタン)/日本語吹替:堀内賢雄
マリオン・コティヤール (マリアンヌ・ボーセジュール)/日本語吹替:魏涼子 ジャレッド・ハリス(フランク・ヘスロップ)/日本語吹替: 辻親八 リジー・キャプラン(ブリジット・ヴァタン)/日本語吹替:山口協佳 |
『マリアンヌ』(2016)の概要

マックスとマリアンヌ:ⒸParamount Pictures Corporation
第二次世界大戦中、カナダ人工作員のマックスはモロッコでフランス人工作員のマリアンヌと出会う。
2人は夫婦を装い、モロッコで開かれたパーティーに出席。
パーティー会場でナチス・ドイツの要人暗殺作戦を成功させたマックスとマリアンヌは恋に落ちて結婚する。
娘も生まれ幸せに暮らしていたが、ある日、マックスは上司に呼び出しを受け、マリアンヌに二重スパイの容疑があることを告げられ、始末するよう命じられる。
もし断ればマックスも始末されてしまうことも。
その通告を受け入れられないマックスは、マリアンヌの二重スパイ容疑を払拭しようとするが……。
『マリアンヌ』(2016)のキャスト・登場人物(キャラクター)を紹介

マックスとマリアンヌ:ⒸParamount Pictures Corporation
ここでは『マリアンヌ』(2016)のキャスト・登場人物(キャラクター)を紹介していきます。
マックス・ヴァタン(ブラッド・ピット)

マックス:ⒸParamount Pictures Corporation
イギリスの特殊作戦執行部(SOE)付きのカナダ人パイロット兼工作員。
モロッコで作戦を通して知り合ったフランス人工作員のマリアンヌと結婚。
アナという娘が生まれる。
演じたのは数々の映画に出演し、映画プロデューサーもこなすハリウッドスターのブラッド・ピットです。
2019年にアカデミー賞助演男優賞を受賞しました。
マリアンヌ・ボーセジュール(マリオン・コティヤール)

マリアンヌ:ⒸParamount Pictures Corporation
フランス人工作員。
モロッコで作戦を通して知り合ったカナダ人工作員のマックスと結婚。
娘が生まれ、幸せに暮らしていたが、二重スパイの疑惑がかかる。
演じたのは、フランスを代表する女優、マリオン・コティヤールです。
ハリウッド映画にも数多く出演しており、2007年にアカデミー主演女優賞、ゴールデングローブ賞主演女優賞などを受賞しました。
ブリジット・ヴァタン(リジー・キャプラン)

ブリジッド:ⒸParamount Pictures Corporation
マックスの妹。
マックスと同じく諜報機関に所属し、同性愛者でもある。
演じたのは、アメリカの女優リジー・キャプランです。
フランク・ヘスロップ(ジャレッド・ハリス)
マックスの上司。
マックスの良き理解者でもある。
演じたのは、数々の映画に出演しているイギリスの俳優ジャレッド・ハリスです。
『マリアンヌ』(2016)の感想と考察

マックスとマリアンヌ:ⒸParamount Pictures Corporation
『マリアンヌ』(2016)の感想
『マリアンヌ』(2016)は、視聴者をぐいぐい引き込んでいくストーリーが魅力的な映画です。
フランス人工作員であるマリアンヌ。
そんな彼女と恋に落ちて結婚したカナダ人工作員のマックスであったのですが、愛する妻に二重スパイの疑惑が出てしまうのです。
それは、諜報作戦のためにマリアンヌは結婚したとも言えること。
当然、夫であるマックスは上司の通告よりも妻であるマリアンヌの潔白を信じ、二重スパイの疑惑を払拭しようとするのですが……。
果たして、マリアンヌは本当に潔白なのか?何か隠しているのか?マリアンヌの愛は本物なのか?
これらが本作の肝となります。
最後の最後まで「どうなるのだろう?」と気になるストーリーで見逃せません!
また、主演を演じたブラッド・ピットとマリオン・コティヤールに注目。
2人ともアカデミー賞受賞者です。
二重スパイの疑惑がかかってしまったことでの気持ちの揺らぎと移ろい、葛藤や苦悩する細かい演技力がなければ、これほど魅力的な映画にはなっていなかったでしょう。
『マリアンヌ』(2016)の考察
『マリアンヌ』(2016)は、サスペンス調の強い作品ではありますが、「愛」を確かめるラブストーリーでもあります。
本作を観て改めて「愛するとはどういうことなのか」を考えてしまいました。
結果として導き出されたのは「自分よりも相手を想うこと」ではないでしょうか。
そして「信じる」こと。
マックスは妻のマリアンヌに二重スパイの疑惑がかかってしまったのですが、マリアンヌの潔白を信じ、それを証明しようと行動しました。
また、マリアンヌは自分よりも相手を想うことで、悲劇を呼んでしまうことになるわけですが……。
結局、「愛してる」なんて言葉よりも、実際に行動を起こすことが大切なのではないでしょうか。
例え自分の身が危険にさらされても、相手を守る。
それができなければ、「愛してる」なんて、ロマンティックでもない薄っぺらい中身のない言葉です。
本作が伝えたかったのは、「愛する」という本当の意味だったのでしょう。
『マリアンヌ』(2016)の原題・タイトルの意味とは?

マックスとマリアンヌ:ⒸParamount Pictures Corporation
『マリアンヌ』(2016)の原題・タイトルは、『Allied』。
『Allied』には、2つの意味があります。
同盟(連合)している
同類の、類似して
本作は、第二次世界大戦中の連合国の視点で描かれた作品。
さらに、主人公マックスとマリアンヌは、2人とも工作員であったこと、似ている境遇や性格から、同類でもありました。
原題の『Allied』には、「連合」「同類」という二重の意味があったのです。
ちなみに、邦題の『マリアンヌ』は、マリオン・コティヤール演じるヒロインの名前ですが、この『マリアンヌ』はフランス共和国を象徴する女性像、自由の女神として知られています。
他にも「allied」を分解すると「All Lied」と読むことが出来ると考察する人もおり、直訳すると「すべては嘘だった」という意味に。
とても興味深いタイトルの考察ではないでしょうか。
『マリアンヌ』(2016)は実話?元ネタや原作はある?

マックス:ⒸParamount Pictures Corporation
『マリアンヌ』(2016)は実話?元ネタの解説
本作で脚本を担当したスティーヴン・ナイトによると、彼が21歳の時、交際していた女性から、「カナダ人のスパイと元教師のフランス人レジスタンスが任務で知り合い、結婚後に妻の二重スパイ疑惑が発覚した」というエピソードを聞いたそう。
この話に感銘を受けたスティーヴン・ナイトは内容を覚えていて、「いつの日か映画の脚本にしたい」、という思いを強く持っていました。
しかし、本作のエピソードを証明するような資料等は見つかっていません。
確実にあった実話とは言えないでしょう。
【比較】『マリアンヌ』(2016)の現実と映画版の違いは?
『マリアンヌ』(2016)の現実と映画版の違いは、マリアンヌが映画では元教師という設定がなかったことだけでしょうか。
本作の元になったエピソードが本当であればですが。
『マリアンヌ』(2016)の舞台や時代背景とは?

マリアンヌ:ⒸParamount Pictures Corporation
『マリアンヌ』(2016)の舞台はどこで、時代はいつなのか?
『マリアンヌ』(2016)の舞台はヨーロッパ。
時代は第二次世界大戦中の1942年です。
第二次世界大戦中で敵国同士カップルになることはありえるのか?
第二次世界大戦中、敵国同士がカップルになることはありえたそうです。
戦争中、恋人になり、戦争後に結婚したカップルはかなりいたそう。
典型的な例としては、占領下のフランスで、ドイツ軍の男性兵士とフランスの女性のカップルの間に、20万人の子供が誕生したという事実が。
子供の数から推測すると、意外にも多くの敵国同士カップルがいたようです。
『マリアンヌ』(2016)の伏線や繋がりを解説

マックス:ⒸParamount Pictures Corporation
『マリアンヌ』(2016)の伏線解説①:マックスとマリアンヌが出会ったきっかけとは?
マックスとマリアンヌが出会ったきっかけは、ナチスの大使を暗殺するという極秘作戦。
マックスはカサブランカの街のクラブでマリアンヌと初めて合流し、夫婦を演じました。
クラブを出てからも、作戦のために本当の夫婦のように2人で暮らし、マリアンヌは友人たちにもマックスを夫だと紹介するのです。
『マリアンヌ』(2016)の伏線解説②:マリアンヌが二重スパイを疑われるのはなぜ?
マリアンヌが二重スパイを疑われるのは、Vセクションがロンドンからベルリンへの不審な通信を察知したからです。
情報源は「フロイライン」と呼ばれていることや情報の発信地域の特定から、マリアンヌに二重スパイの容疑がかかります。
本物のマリアンヌ・ボーセジュールという人物は1941年に亡くなっており、マックスの妻(マリアンヌ)が名前を利用してスパイ活動をしているとのこと。
さらに、極秘作戦で殺害したナチスの大使は、ドイツ帝国の反体派であり、暗殺はヒトラーの意思であったのです。
『マリアンヌ』(2016)の伏線解説③:物語に登場するVセクションとは?
「Vセクション」とは主に海外でのスパイ活動をするチーム。
しかし、実際には実在しない機関です。
ただ、モデルとなっているのは、 British Secret Intelligence Service (SIS)というイギリス諜報機関に所属するチーム「Section V」だと考えられています。
第二次世界大戦で、「Section V」は枢軸国側のスパイ活動を撹乱し、混乱させる役割があったそう。
『マリアンヌ』(2016)の伏線解説④:D-DAYとはなに?
「D-DAY」とは、重要な攻撃や作戦開始日時を表す際に使われた軍事用語。
本作では、1944年6月6日に決行された、連合国軍によるノルマンディー上陸作戦のことを指します。
ちなみに、「ノルマンディー上陸作戦」とは、ドイツ占領下の北西ヨーロッパへの侵攻作戦で、ヨーロッパ戦線の転機となった有名な作戦です。
ノルマンディー上陸作戦を舞台にした戦争映画も製作されました。
『マリアンヌ』(2016)の伏線解説⑤:マリアンヌの正体は二重スパイだったのか?
結論から言ってしまうと、マリアンヌは二重スパイでした。
二重スパイが判明したきっかけは、ピアノ。
本物のマリアンヌ・ボーセジュールを知っているドラマールという男に会ったマックスは「マリアンヌはピアノを弾いていた」という情報を聞き出しました。
「ラ・マルセイエーズ」という曲をドイツ兵の中で弾いていたというのです。
マックスは、マリアンヌにピアノで「ラ・マルセイエーズ」を弾くように言いますが、マリアンヌは弾けませんでした。
マックスの妻マリアンヌは本当のマリアンヌではなく、二重スパイをしていたことを告白したのです。
『マリアンヌ』(2016)の伏線解説⑥:マリアンヌは家族を愛していたのか?
マリアンヌは家族を愛していたと言えるでしょう。
それは、ラストで明かされる娘アナへのメッセージを書いた手紙から分かります。
もし、家族を愛していなければ、あれだけの愛がこもった手紙を書くことはできないはず。
また、拳銃自殺をする前にマックスへ告げたマックスとマリアンヌにしか分からない「愛してる」というメッセージ。
家族を愛しているからこそ、マリアンヌは自殺したのではないでしょうか。
自分が死ねば全てが済むことであり、マックスも娘のアナも救えるから。
マリアンヌの死は最大の愛の証であったと言えます。
『マリアンヌ』(2016)の最後は? ラストシーンや結末を解説

マックスとマリアンヌ:ⒸParamount Pictures Corporation
『マリアンヌ』(2016)の結末・ラストシーン
『マリアンヌ』(2016)の結末で、マリアンヌは拳銃自殺をします。
マックスは茫然自失となり、コートを脱いでマリアンヌの亡骸に掛けました。
マックスの上司であるフランクは「マックスがマリアンヌを始末した」と報告するよう部下たちに指示。
その後、マリアンヌが書き残していた手紙の内容が明かされ、マックスと成長したアナが牧場で暮らしている風景が映し出されるというラストになりました。
『マリアンヌ』(2016)の最後の解釈と考察
『マリアンヌ』(2016)の最後は悲劇的な結末となりました。
なんとなく予想はできましたが、それでも、とても切なく、胸が締めつけられる思いです。
さらに、最後の愛のこもった手紙は、感動と涙を誘うものでもありました。
上記でも書きましたが、マリアンヌの死は最大の愛の証であったと言えます。
本作は究極のラブストーリーであったと言えるでしょう。
『マリアンヌ』(2016)のその後、現在は?
成長したアナはマックスと共に、メディシン・ハットで暮らしていることが分かります。
おそらくアナは母親であるマリアンヌのことは覚えていないでしょう。
母親と言えば、マックスの話、そしてマリアンヌが書き残した手紙だけが頼り。
マックスはマリアンヌのことをどのように話すのでしょうか。
それを想像すると、ちょっと面白くなります。
母親がスパイであったことは話さないでしょうが……。
【レビュー】『マリアンヌ』(2016)の評価・評判

マックスとマリアンヌ:ⒸParamount Pictures Corporation
【つまらない?】低評価のレビュー
『マリアンヌ』(2016)の低評価はどのようになっているのでしょうか。
映画のレビューサイトをまとめてみると、
という低評価レビューがありました。
低評価で多かったのは、「もう一捻り欲しかった」というレビュー。
確かに本作は意外な展開はありませんでした。
そこらへんが「良いけど、あと一歩」という残念な印象を残してしまったのではないでしょうか。
【面白い?】高評価のレビュー
『マリアンヌ』(2016)の高評価はどのようになっているのでしょうか。
映画のレビューサイトをまとめてみると、
という高評価レビューがありました。
「切ない」「泣ける」「涙があふれる」というレビューが多数!
また、作品に吸い込まれるストーリー展開を評価するレビューも多く、主演のブラッド・ピットとマリオン・コティヤールの演技と美貌を評価するレビューも多くありました。
演技の上手さはさすがアカデミー賞受賞者といったところでしょうか。
2人の演技力がなければ、「泣ける」映画にはなっていなかったでしょう。
日本の映画レビューサイト映画.comの点数は5点満点中3.7という高評価になりました。
『マリアンヌ』(2016)の総合評価:第二次世界大戦を舞台にした泣ける映画!

マックスとマリアンヌ:ⒸParamount Pictures Corporation
惹き込まれるストーリーと泣かせる展開で魅了した『マリアンヌ』(2016)。
切ないラストが胸に迫ります。
また、主演のブラッド・ピットとマリオン・コティヤールの演技と美貌にも注目。
2人の演技力にも惹き込まれていくでしょう。
サスペンスだけでなく、ラブストーリーの魅力もある本作。
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