大人気の女性ヒーロー ワンダーウーマンの単独映画『ワンダーウーマン1』(2017)!
本作は高い評価を受け、世界興行収入8.2億ドルを記録しDCコミックスの映画ユニバースのなかでも大ヒット作に。
主役ワンダーウーマンには女優ガル・ガドット、スティーブ・トレバー役にクリス・パイン、 英国官僚役にデヴィッド・シューリスなど著名俳優が多数共演。
ワンダーウーマンの能力や、戦いの神 アレスの意味とは?
ワンダーウーマン2にあたる続編『ワンダーウーマン 1984』はどうなるのか?
さてここからは『ワンダーウーマン1』(2017)の感想、キャスト・キャラクターの紹介、『ワンダーウーマン:ブラッドライン』(2019)とは?、そして続編の情報、ゴールドアーマーについて解説します!
項目 | 評価 | 点数 |
知名度 | ★★★★☆ | 75点 |
配役/キャスト | ★★★★★ | 95点 |
ストーリー | ★★★★☆ | 80点 |
物語の抑揚 | ★★★★☆ | 80点 |
アクションシーン | ★★★★☆ | 85点 |
恋愛描写 | ★★★★☆ | 85点 |
目次
- 1 『ワンダーウーマン1』(2017)の作品情報
- 2 『ワンダーウーマン1』(2017)の概要
- 3 『ワンダーウーマン1』(2017)の感想と考察
- 4 『ワンダーウーマン1』(2017)の登場人物(キャラクター)一覧まとめ
- 5 『ワンダーウーマン1』(2017)の疑問、伏線やDCEUの繋がりを解説
- 6 『ワンダーウーマン1』(2017)の能力や使用している武器・強さは?
- 7 『ワンダーウーマン1』(2017)の原作との違いを解説
- 8 『ワンダーウーマン1』(2017)の小ネタ・トリビア・裏話を解説
- 9 『ワンダーウーマン1』(2017)の順番や時系列は?
- 10 『ワンダーウーマン1』(2017)の最後は? ラストシーンや結末を解説
- 11 【レビュー】『ワンダーウーマン1』(2017)の評価・評判
- 12 『ワンダーウーマン1』(2017)の総合評価:最強の女性戦士の青春時代!
- 13 『ワンダーウーマン1』(2017)はエンドロール後に本編はある?
『ワンダーウーマン1』(2017)の作品情報
製作年 | 2017年 |
原題 | Wonder Woman |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 141分 |
ジャンル | アクション |
監督 | パティ・ジェンキンス |
脚本 | アラン・ハインバーグ |
主要キャスト | ガル・ガドット(ダイアナ/ワンダーウーマン)/日本語吹替:甲斐田裕子
クリス・パイン(スティーブ・トレバー)/日本語吹替:小野大輔 ロビン・ライト(アンティオペ将軍)/日本語吹替:深見梨加 ダニー・ヒューストン(エーリヒ・ルーデンドルフ総監)/日本語吹替:菅生隆之 デヴィッド・シューリス(パトリック・モーガン卿)/日本語吹替:岩崎ひろし |
『ワンダーウーマン1』(2017)の概要
地中海にある、女性戦士アマゾン族の島 セミッシラ島で王女として育ったダイアナ(ワンダーウーマン)。
ある日、謎の男性が乗った飛行機が島の沖に墜落、ダイアナが彼を救出することに。
男性を追ってドイツ軍が現れ島を攻撃し、応戦したアマゾン族の軍にも多数の負傷者が出てしまう。
謎の男性は、アメリカ軍の大尉 兼 スパイのスティーブ・トレバーと名乗り、第一次大戦がひどい戦況だと話す。
ダイアナは、一次大戦をとめるため戦場に向かうことを決意し、スティーブとともに島から旅立つ。
『ワンダーウーマン1』(2017)の感想と考察
ここからは、『ワンダーウーマン1』(2017)の感想と、フェミニズムと関連した考察をご紹介します。
『ワンダーウーマン1』(2017)の感想
まずは、『ワンダーウーマン1』(2017)の感想を、下記の4つのポイントからご紹介します。
それぞれ見ていきましょう。
楽しく気軽に楽しめる作品
『ワンダーウーマン1』(2017)は、初めてDCコミックスの映画作品を観る方も、気軽に楽しめる作品。
最強の女性戦士ワンダーウーマンのかっこいいアクションや、ラブコメ的な恋愛要素など、コミックの前知識がなくても観ていて楽しいシーンが非常に多いです。
世界中で大ヒットしたというのもうなづけるストーリーでした。
ダイアナとスティーブの関係性が素敵
『ワンダーウーマン1』(2017)で、ダイアナが“ワンダーウーマン”として成長したのはスティーブとの関わり合いがあったからこそ。
超人パワーはなくても、それほど素晴らしい人間性を持っていたスティーブ。
2人の仲の良さも本作の見どころです。
アマゾン族の女性戦士のアクションがすごい!
ダイアナの故郷の種族 アマゾン族は騎兵隊の比重が高く、馬に乗って戦うシーンがたくさん!
乗馬した状態からバク宙しながら敵を攻撃するなど、どうやって撮影したのか目を疑うような豪快なアクションシーンがとても見事でした。
一次大戦をモチーフにした作品
『ワンダーウーマン1』(2017)の舞台設定は、一次大戦の終戦前の1918年。
二次大戦を舞台にしたエンタメ作(敵がナチス・ドイツのもの)はたくさんありますが、一次大戦が舞台なのは結構珍しいのではないでしょうか?
ダイアナたちがベルギーに向かっていたのは、一次大戦の「西部戦線」のこと。
本作のキーアイテムだった毒ガス兵器の使用が問題になり始めたのも一次大戦のときです。
以上 『ワンダーウーマン1』(2017)の感想でした。
『ワンダーウーマン1』(2017)の考察
ここからは、『ワンダーウーマン1』(2017)の考察を4つご紹介します。
それぞれ見ていきましょう。
フェミニズムの象徴としてのワンダーウーマン
ワンダーウーマンは、コミックでデビューした当時、いわゆるフェミニズムの範疇に含まれる発想から生まれた女性ヒーローとのこと。
原作者のウィリアム・モールトン・マーストンと、妻エリザベス、友人女性オリーヴ・バーンの人権思想から影響を受け生まれたキャラクターがワンダーウーマン。
そしてワンダーウーマンが「女性であること」が、キャラクター製作の際に大変重視されていました。
『ワンダーウーマン1』(2017)は一部でフェミニズム映画として批評された
本作『ワンダーウーマン1』(2017)も、女性ヒーローワンダーウーマンのオリジンムービーであり、監督も女性(パティ・ジェンキンス監督)であることから、フェミニズム映画として大々的に批評を受けました。
本作が公開される前年の2016年には、ワンダーウーマンは国際連合の女性の地位に関する名誉大使に一時任命されていました。
本作は完全なフェミニスト向け作品ではない
本作を、フェミニズム作品として観たり、性差別に対する表明として鑑賞した場合、間違いなく拍子抜けすると思います。
フェミニズムをかなり良い形で取り入れている作品ではありますが、全編がそのトーンで展開するわけではありません。
本作『ワンダーウーマン1』(2017)には、昔ながらの典型的おてんばヒロイン的な要素がかなりあり、“無垢なヒロインが男性を振り回す”ようなよくあるラブコメの描写も多数。
またダイアナがラストで成長するのも乱暴に端折ってしまえばスティーブの影響です。
加えて、スティーブに対しても通常女性ヒロインが担ってきた要素を割り振っていたり、人権意識を素晴らしく扱った映画、というコメントはミスリードと思われます。
逆に言うと、フェミニズム寄りな宣伝の仕方やふれこみのせいで避けていた方は、あまり気にせず鑑賞してみてもいいかもしれません。
スティーブ・トレバーは続編に登場する!
本作『ワンダーウーマン1』(2017)のラストで死んだと思われたスティーブ・トレバー。
なんとスティーブ・トレバーは続編『ワンダーウーマン 1984』に登場します。
タイムトラベル説や、別人説、いろいろな予想がされていますが、本当のところは続編公開までトップシークレット!
続編までのあいだにぜひ『ワンダーウーマン1』(2017)を見直してスティーブのキャラクターを復習しておいてはいかがでしょうか?
以上『ワンダーウーマン1』(2017)の考察でした。
『ワンダーウーマン1』(2017)の登場人物(キャラクター)一覧まとめ
ここからは、『ワンダーウーマン1』(2017)の登場人物(キャラクター)一覧を下記の順番でご紹介します。
それでは見ていきましょう。
ダイアナ/ワンダーウーマン(演:ガル・ガドット)日本語吹替:甲斐田裕子
セミッシラ島で育ったアマゾン族の王女。
ヒッポリタ女王の娘です。
母のヒッポリタ女王からは、粘土で作って生まれたと聞かされていましたが、実際には、神 ゼウスとヒッポリタ女王の娘だったことが判明。
ゼウスが、「神を殺せる存在」として生み出したのがダイアナ。
そしてダイアナも神と同等の存在とのこと。
非常に聡明な人物で、多言語に堪能で博識。
しかし実際の人間社会のことは知らないため何度もスティーブをうろたえさせることに。
本作では、まだ世間知らずで無垢であり、まっすぐな性格が前面に押し出されていたダイアナ。
終盤では、戦いをやめない人類に幻滅してしまうシーンも。
しかしスティーブの影響で考え直し、ヴィラン アレスの説得をはねのけました。
ダイアナは、幼いころから戦闘訓練を受けており、訓練中に不思議なスーパーパワーが開花。
海から救助したスティーブの話で一次大戦のことを知り、大戦は戦いの神「アレス」のしわざと考え、アレスをとめるために島を離れることに。
大陸での戦場に乗り込み、最終的に、アレスを倒すことに成功。
スティーブ・トレバー(演:クリス・パイン)日本語吹替:小野大輔
アメリカ人で、アメリカ外征軍の大尉 兼 イギリス諜報機関のスパイとして任務中。
ルーデンドルフ総監の監視任務で、ドイツ軍の兵器開発基地に潜入していたところ、マル博士の毒ガス兵器のノートを発見。
毒ガス開発を邪魔するためにノートを盗み飛行機で逃亡し、セミッシラ島沖に墜落。
ダイアナに助け出されます。
ノートをイギリスの議会に提出し、ダイアナとともに戦場へ。
大量殺戮を防ぐため、毒ガス兵器を積んだ飛行機を乗っ取り、毒ガスを撃って飛行機ごと自爆。
パトリック・モーガン卿/アレス(演:デヴィッド・シューリス)日本語吹替:岩崎ひろし
ロンドンの議会のシーンで初登場した、イギリスの軍部の人物。
正体は戦争の神アレス。(本人曰く「真実の神」とも。)
ダイアナと同じくゼウスの子供。
人間が世界を荒廃させていると考え、人類を滅ぼそうとしています。
わざと人間に強力な兵器を与え、人類がひどい戦争を始めるのを見ていたとのこと。
パトリック・モーガン卿としては休戦協定を呼び掛けており、これも人間が休戦協定に合意しようとせず殺しあうのを観察するためだったとのこと。
初めてダイアナに会ったときからダイアナがアマゾン族の王女であり「神を殺せる存在」だと気づいていたアレス。
本作では、戦況をもっとかき乱すためか、ダイアナたちの作戦を支援したりしていました。
マル博士に、残虐な毒ガスの製造方法をささやき教えていたのもアレスでした。
終盤、神の姿で登場し、強力な超能力を操りダイアナと戦闘。
スティーブへの思いでさらに強くなったダイアナに倒されました。
ヒッポリタ女王(演:コニー・ニールセン)日本語吹替:榊原良子
ダイアナの母、アマゾン族の女王。
ダイアナを守るため、ダイアナの本当の正体を教えずに育てていました。
アンティオペ将軍とは姉妹。
アンティオペ将軍(演:ロビン・ライト)日本語吹替:深見梨加
アマゾン族の将軍。
ヒッポリタ女王の妹です。
ダイアナに目をかけ、ダイアナを最強の戦士に育てるため、戦闘訓練をしていました。
島に現れたドイツ軍との戦いで死亡。
死を前にして、ダイアナにむかって「ゴッドキラー」と言い真実を告げていました。
サミーア(演:サイード・タグマウイ)日本語吹替:多田野曜平
スティーブの友人のスパイ。
ダイアナたちの作戦に同行。
チャーリー(演:ユエン・ブレムナー)日本語吹替:佐々木睦
スティーブの友人の狙撃手。
ダイアナたちの作戦に同行。
酋長(演:ユージーン・ブレイブ・ロック)日本語吹替:山岸治雄
戦地に滞在し、物資を供給している人物。
ネイティブ・アメリカンです。
戦場に向かうダイアナたちに、途中から合流。
エーリヒ・ルーデンドルフ総監(演:ダニー・ヒューストン)日本語吹替:菅生隆之
ドイツ軍の総監。
戦争を好み、マル博士に残虐な兵器を開発させています。
マル博士が新開発した増強作用のあるガスを吸い込み、超人的な肉体に変身。
ダイアナは、ルーデンドルフ総監のことを戦いの神 アレスと疑っていて、ダイアナとの戦いで剣で刺され死亡。
しかし実際にはパトリック・モーガン卿がアレスでした。
イザベル・マル博士/ドクター・ポイズン(演:エレナ・アナヤ)日本語吹替:よのひかり
「毒ガス博士」と呼ばれているドイツ軍の化学者。
顔の左側の損傷を、硬い白色のマスクで隠しています。
ルーデンドルフ総監と懇意にしており、毒ガス兵器を開発。
終盤、ロンドンに毒ガスを散布しようとしていましたが、スティーブに飛行機を爆破され阻止されました。
アレスの思惑で、ダイアナに殺されそうになっていましたが、ダイアナはマル博士を逃がし、マル博士はどこかへ逃亡。
エッタ・キャンディ(演:ルーシー・デイヴィス)日本語吹替:高橋里枝
スティーブ・トレバーの秘書。
以上『ワンダーウーマン1』(2017)の登場人物(キャラクター)一覧まとめでした。
『ワンダーウーマン1』(2017)の疑問、伏線やDCEUの繋がりを解説
ここからは、『ワンダーウーマン1』(2017)の疑問や伏線を解説します。
ここで紹介するのは下記の8つのポイント。
それでは見ていきましょう。
『ワンダーウーマン1』(2017)の伏線解説①:ワンダーウーマンの特徴や出身地は?
ここでは、ワンダーウーマンの正体や生い立ち、出身地の島について解説します。
ワンダーウーマンの正体は?
ダイアナ(ワンダーウーマン)は、ゼウスが「神を殺せる武器」として作った、神に近い存在。
このことを、母のヒッポリタ女王はダイアナに隠していました。
ワンダーウーマンの子ども時代から描かれる
ダイアナは、女王である母の妹の将軍(アンティオペ将軍)から熱心な訓練を受け戦士になったことが描かれていました。
また、ダイアナの外見は、大人になってからはほぼ不老という設定。
監督のパティ・ジェンキンスによると、ダイアナの年齢は本作の時点(1918年)で800歳くらい、と考えていたとのこと。
主演したガル・ガドットは、ダイアナが生まれたのは5000年前ごろ(紀元前3000年ごろ)とコメントしたことも。
ワンダーウーマンの故郷・住んでいた村とは?
ワンダーウーマンの故郷は、周囲をバリアで囲まれ、さらに霧に覆われた地中海の島「セミッシラ島」。
「パラダイス島」とも呼ばれます。
セミッシラ島は、神であるゼウスが作った島で、アマゾン族の女性戦士が暮らしています。
アマゾン族のリーダーは、ヒッポリタ女王。
ダイアナ(ワンダーウーマン)は、ヒッポリタ女王の娘です。
『ワンダーウーマン1』(2017)の伏線解説②:ワンダーウーマンの能力や強さとは?
ダイアナ(ワンダーウーマン)は、訓練を受けた女性戦士。
さらに神のような存在なので、超人的な身体能力もあります。
アンティオペ将軍が言っていたように、ダイアナが自分の強さを信じることでより力を発揮できるとのこと。
体を使った格闘だけでなく、剣や盾、投げ輪などの武器を使って戦います。
詳しくは、後述の“『ワンダーウーマン1』(2017)の能力を一覧で解説”をご参照ください。
『ワンダーウーマン1』(2017)の伏線解説③:ワンダーウーマンは神話と実際の歴史をモチーフにしている?
ここでは、『ワンダーウーマン1』(2017)のモチーフになった神話と歴史をご紹介します。
それぞれ見ていきましょう。
『ワンダーウーマン1』(2017)で登場した神話の神たち
ワンダーウーマンで登場した神話風のおとぎ話と、本作のストーリーを合わせると、下記の通り。
ゼウスが人間を作った。
ゼウスの息子 アレス(戦の神)が人間を堕落させ、戦争が起きた。
神々がアマゾン族(ダイアナたちの種族)を作り平和を取り戻した。
アマゾン族の女王(ダイアナの母)が自分たちの解放を求め反乱を起こした。
アレスがほかの神々を殺した。
ゼウスがアレスを倒したが、アレスはいつか戻ってきて戦争をもたらし、人間もアマゾン族も滅ぶだろう。
ゼウスが武器 ゴッドキラー(ダイアナのこと)を与えた。
ゼウスがセミッシラ島(外界から遮断され、アレスにも見つからない島)を作った。
ダイアナとアレスはゼウスの子供。
ダイアナは、戦の神 アレスを倒すために生まれた神のような存在。
「ダイアナはヒッポリタ女王が粘土で作って、ゼウスが命を与えた」と聞かされていた、という話はコミックでの過去の設定から。
ゼウスは、ギリシア神話の全知全能の神ゼウスから。
アレスもギリシア神話に登場する神であり、ゼウスの子供です。
アマゾン族は、ギリシア神話の女性だけの部族 アマゾーンが由来。
神話では、人間を作ったのはプロメテウス(もしくはゼウス)とされています。
『ワンダーウーマン1』(2017)の時代背景は一次大戦
『ワンダーウーマン1』(2017)の舞台設定は、一次大戦終戦直前である1918年。
ダイアナたちがロンドンからベルギーに向かっていたのは、一次大戦の「西部戦線」のこと。
本作で非常に好戦的だったドイツ軍のエーリヒ・ルーデンドルフ総監も、実在の同名の軍人「エーリヒ・ルーデンドルフ」がモデルになっています。
『ワンダーウーマン1』(2017)の伏線解説④:ダイアナがスティーブ・トレバーと恋に落ちるのはなぜ?
初めて出会った男性ということを置いておいても、スティーブ・トレバーの魅力的な人間性に惹かれたと思われます。
スティーブ・トレバーはただの振り回されていた一般軍人ではなく、優秀な戦闘員であり毒ガスの被害から市民を救ったヒーロー。
加えて、スティーブ・トレバーはコミックでもダイアナの恋の相手です。
『ワンダーウーマン1』(2017)の伏線解説⑤:ヴィランは誰?特徴や目的とは?
『ワンダーウーマン1』(2017)のヴィランは、“パトリック・モーガン卿”こと戦いの神アレス。
神ゼウスの息子であり、ダイアナにとっては兄にあたる人物です。
アレスはイギリス人のパトリック・モーガン卿として人間界に姿を現しており、人類に武器を与え戦争へと駆り立てていました。
アレスの目的は、人類を滅亡させ、世界を荒廃から救うこと。
アレスはコミックにも登場しているヴィランで、モデルとなったのはギリシア神話の神 アレス(アレース)。
神話のアレスも、戦いの神であり、ゼウスの息子です。
『ワンダーウーマン1』(2017)の伏線解説⑥:ドクター・ポイズンとは何者?
ドクター・ポイズンとは、スペイン人の化学者 イザベル・マル博士。
ドイツ軍のために、とりわけエーリヒ・ルーデンドルフ総監のために毒ガス兵器を開発しています。
本作で開発されていた毒ガスのモチーフになったのはマスタードガスと言われています。
ただし本作の毒の描写は架空のものです。
コミックでのドクター・ポイズンは、ナチスの科学部門のリーダーとして登場し、目の周りをマスクで覆っているキャラクター。
またコミックでは「レベルソ」という毒薬の開発者です。
『ワンダーウーマン1』(2017)の伏線解説⑦:ジャスティス・リーグとのつながり、他のヒーローの登場はある?
『ワンダーウーマン1』(2017)に、ジャスティス・リーグのほかのメンバーは登場しませんでした。
しかし、本作はダイアナのもとにブルース・ウェイン(バットマン)から、スティーブたちと撮った写真の原版(ガラス板)が届くシーンからスタート。
ブルースは、ダイアナのために大切な思い出の写真の原本を探してくれていたようです。
ダイアナとブルースは、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)ですでに知り合っており、交友関係が続いているということでした。
『ワンダーウーマン1』(2017)の伏線解説⑧:DCEUのつながり、矛盾だらけ?スティーブ・トレバーは生きている?
本作最大の矛盾・疑問といえば、死んだはずのスティーブ・トレバーが続編『ワンダーウーマン 1984』(2020)で生きていると示唆されていること!
『ワンダーウーマン 1984』(2020)の予告編に、スティーブ・トレバーは普通に登場しています。
あの飛行機の爆発のあと、スティーブの身になにか驚異の展開が起きたことは明白!
公開予定の『ワンダーウーマン 1984』(2020)で謎が明かされるはずです。
以上『ワンダーウーマン1』(2017)の疑問や伏線の解説でした。
『ワンダーウーマン1』(2017)の能力や使用している武器・強さは?
ここからは、ワンダーウーマンの能力と、使用アイテムを紹介します。
それでは見ていきましょう。
『ワンダーウーマン1』(2017)の能力を一覧で解説
本作でのワンダーウーマンの能力一覧は下記の通り。
それぞれ見ていきましょう。
超人的な力の強さ
戦車を投げ飛ばせるほどのパワーがあります。
体の耐久性
素手で岩に穴を開けれるほど強靭な体です。
ただし、銃撃を防げるほどの強さはありません。
弾丸をはじく際にはブレスレット(服従の腕輪)を使っています。
長距離を跳躍できるジャンプ力
基本的には飛行能力はなく、かなり遠くまで跳躍できるジャンプ力があります。
コミックでも、空を飛べる設定のときと、飛べない設定のときがあります。
再生能力
怪我をしても短時間で治せる再生能力があります。
毒ガスへの耐性
毒ガス兵器で攻撃された村 ヴェルドで、充満したガスのなかに歩いて行っても無事でした。
超人的なスピード
飛んでくる銃弾に反応できるほど素早く動けます。
不老
子供時代から、人間と同じペースで成長したように見えますが、実はかなりの年月が立っている様子。
詳しくは、上述の“『ワンダーウーマン1』(2017)の伏線解説①:ワンダーウーマンの特徴や出身地は?”をご参照ください。
神のエネルギーを操る魔法
「服従の腕輪」からエネルギー波を出せます。
セミッシラ島で戦闘訓練を受けていたころ、突然腕から波動を出してしまい、アンティオペ将軍をふきとばしていました。
また、アレスに攻撃された際の雷撃を吸収する能力もありました。
天才的な知識と言語能力
ダイアナは数百の言語を操り、化学者の研究ノートを判読できるほど賢いです。
『ワンダーウーマン1』(2017)が使用する武器やアイテムを一覧で解説
ここからはワンダーウーマンの使用アイテムを下記の順番に紹介します。
それでは見ていきましょう。
ゴッドキラー
「神を殺せる武器」として島に保管されていた剣。
ダイアナはそれを持ち出して本作終盤までずっと使っていました。
剣自体は、アレスが触れた際に消滅。
剣“ゴッドキラー”でアレスを殺せると言われていましたが、本当はダイアナ本人が「神を殺せる武器」(ゴッドキラー)だったと説明されました。
アテーナー(アテネ)の剣
ゴッドキラーが消滅させられた後、ラストのアレスとの戦いでダイアナが使用していた剣。
『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)で使用しているのもこの剣です。
ヘスティアの縄(真実の投げ縄)
相手を縛ることで、真実を告白させられる縄。
ヘスティアは、ギリシア神話に登場する女神の名前が由来。
服従の腕輪
金属製で大型の腕輪、ブレスレット。
主に銃弾をはじくのに使用していたほか、さまざまなエネルギー波による攻撃を防御できます。
さらに、腕をクロスさせることでエネルギーを生み出し攻撃する際に使用。
アマゾン族の盾
円形の金属製の盾。
本作で使っていた盾は、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)のときのものとデザインが違うため、別の盾と言われています。
アンティオペ将軍のティアラ
額に着けている金属製の飾り。
戦いで撃たれたアンティオペ将軍の形見として譲り受けるシーンがありました。
アーマー
本作『ワンダーウーマン1』(2017)では、赤と青を基調とした鎧を着用。
『ワンダーウーマン1』(2017)の強さはどれくらい?
本作でのダイアナがどれくらい強かったのかを振り返ります。
人間・女性としての強さ
市民を救うことにとてもひたむきだったダイアナ。
人間社会に不慣れで無垢だったこともあり、困っている人を見ると目的を置いといて人助けを始める展開も。
純真なあまり、人類がなぜか戦争をやめてくれない、と幻滅する場面も一時ありました。
スティーブとの出会いを通して世界の複雑さに触れ、ラストではスティーブの言葉の影響もあり自分の信念を貫けるように成長。
人類の価値を否定しダイアナを丸め込もうとするアレスに打ち勝ちました。
またダイアナはとても聡明で、ロンドンの人々と関わるシーンでは、若い女性だからといって適当にあしらわれることに対し、強い反感を表明。
能力・パワーによる強さ
ダイアナ(ワンダーウーマン)は、幼少期から訓練を受けることで格闘を学んでいます。
さらに成長にともない、超人的な身体能力や、神に近いパワーを獲得。
ダイアナが自分の強さを信じることでより力を発揮できると言われていました。
ラストでは、スティーブとの心の繋がりによって自身の信念を確立することでアレスを倒すほど強力なパワーを発揮。
以上『ワンダーウーマン1』(2017)の、ダイアナの能力や使用している武器の紹介でした。
『ワンダーウーマン1』(2017)の原作との違いを解説
ここからは、『ワンダーウーマン1』(2017)の原作コミックの情報をご紹介します。
それでは見ていきましょう。
映画版と原作の違いとは?
コミックの「ワンダーウーマン」シリーズを原作としている映画であり、具体的にどれかのエピソードを映像化したわけではありません。
本作『ワンダーウーマン1』(2017)で触れられたダイアナの出生の秘密はコミックとかなり関連していると思われます。
本作で、ダイアナは「粘土で作った」と言われていましたが実はゼウスの娘だったと判明します。
コミックでも、かつてはダイアナは粘土から作られたという設定でしたが、2011年の設定改変でゼウスとヒッポリタ女王の娘という設定になりました。
DCコミックスは2011年に「THE NEW 52!」というリランチ(コミックの全設定のリブート)を行っており、ワンダーウーマンの設定変更もその一貫です。
また、コミックでのワンダーウーマンは主に二次大戦以降の時系列で活動しているキャラクターですが、本作ではそれより昔の一次大戦の時代に変更。
映画版では原作のどの部分が描かれているのか?
スティーヴ・トレバーがアマゾン族のもとに飛行機で墜落する、という部分は、ワンダーウーマンが初めてコミックに登場した際の設定と同様です。
アレスやドクター・ポイズンはコミックでもワンダーウーマンの敵として登場しているキャラクターです。
以上『ワンダーウーマン1』(2017)の原作コミックのご紹介でした。
『ワンダーウーマン1』(2017)の小ネタ・トリビア・裏話を解説
『ワンダーウーマン1』(2017)の劇場公開時に話題になったニュースを紹介します。
それでは見ていきましょう。
ワンダーウーマンを演じた主演女優ガル・ガドットに批判が殺到で公開中止にされた?
主演したガル・ガドットがイスラエル人のため、レバノンでは本作は公開されていません。
ガル・ガドットは、イスラエル軍のガザ侵攻を支持するコメントをしたこともあります。
ガル・ガドットは実際に兵役を経験したことがある?
ガル・ガドットはイスラエル出身であり、兵役の義務があるため、イスラエル国防軍での2年間の勤務経験があります。
当時は戦闘トレーナーをしていたとのこと。
以上『ワンダーウーマン1』(2017)の裏話でした。
『ワンダーウーマン1』(2017)の順番や時系列は?
ここでは、シリーズの順番や続編について、下記の4ポイントをご紹介します。
それでは見ていきましょう。
『ワンダーウーマン1』(2017)のDCの映画シリーズでの順番
『ワンダーウーマン1』(2017)は、DCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)では4作目。
ワンダーウーマンの、DCEUでの初単独作です。
ただし、ワンダーウーマンがDCEUに初登場したのは『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)。
本作の次に公開された『ジャスティス・リーグ』(2017)で、ワンダーウーマンはメインキャラクターの1人として再登場します。
『ジャスティス・リーグ』(2017)の詳しい考察や解説、伏線やつながりが知りたい方はこちら。
https://minority-hero.com/cinema-review/justice-league-1/18337/
『ワンダーウーマン1』(2017)の時系列
本作の舞台は、1918年。
さらにダイアナの幼少期のシーンはかなり昔の話のようです。
詳しくは、上述の“『ワンダーウーマン1』(2017)の伏線解説①:ワンダーウーマンの特徴や出身地は?”をご参照ください。
冒頭およびラストの現代のシーンは、ブルース・ウェインと『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)で知り合った後の話。
本作の現代シーンのあとは、ダイアナたちはヒーローチーム「ジャスティス・リーグ」として共演することになります。
リンク
『ワンダーウーマン』はこれまで何度も映画化されている!
DCEUとしては、本作で初めて主役になったワンダーウーマン。
しかし、DCEUのシリーズ以外の作品にも、ワンダーウーマンが主役の映画・ドラマがあります。
『ワンダー・ウーマン(原題)』(2009)
ワンダーウーマンが主役の、2009年のアニメ映画。
DVDでリリースされました。
『ワンダーウーマン:ブラッドライン』(2019)
『ワンダーウーマン:ブラッドライン』は、2019年のアニメ映画。
こちらも映画館での公開作ではありません。
そのほかにも、1975~1979年に放送されていたテレビドラマ『ワンダーウーマン』が有名で、当時日本でも放送されていました。
『ワンダーウーマン1』(2017)の続編は『ワンダーウーマン1984』(2020)
『ワンダーウーマン1』(2017)の続編は、2020年公開予定の『ワンダーウーマン1984』(2020)。
舞台は1984年となり、死んだと思われたスティーヴ・トレバーが再登場します。
『ワンダーウーマン1984』の予告として公開された新コスチュームは、コミックでも登場しているゴールドアーマー(ゴールデン・イーグル・アーマー)という金色の鎧。
以上『ワンダーウーマン1』(2017)の順番や時系列の解説でした。
『ワンダーウーマン1』(2017)の最後は? ラストシーンや結末を解説
ここからは、『ワンダーウーマン1』(2017)の結末をご紹介します。
『ワンダーウーマン1』(2017)の結末・ラストシーン
スティーブ・トレバーは、自らを犠牲にして毒ガス兵器の使用を阻止。
飛行機に乗り込んで、積まれた毒ガス兵器を撃ち、飛行機ごと自爆。
スティーブの死を目の当たりにしたダイアナ(ワンダーウーマン)は、スティーブへの思いでさらにパワーが強力になり、戦争の神アレスを倒しました。
『ワンダーウーマン1』(2017)のその後は?
一次大戦後のダイアナは、セミッシラ島に戻らず人間社会で暮らしたようです。
続編『ワンダーウーマン 1984』は、1984年が舞台なので、ダイアナのその後が判明するはず。
【レビュー】『ワンダーウーマン1』(2017)の評価・評判
『ワンダーウーマン1』(2017)の低評価、高評価のレビューをそれぞれ紹介します。
【つまらない?】低評価のレビュー
ラストで、黒幕が本当にアレスだったことやアレスの正体が急に判明したり、ワンダーウーマンが突然パワーアップする展開が嫌だという意見もありました。
パトリック・モーガン卿(正体がアレスだった人物)の存在感があまりなかったのにアレスだったのが違和感、という方もいました。
【面白い?】高評価のレビュー
ワンダーウーマンを演じた主演のガル・ガドットが完璧だったという方がほとんど!
ストーリーも基本的には分かりやすく進むので、楽しく観れるとのこと。
『ワンダーウーマン1』(2017)の総合評価:最強の女性戦士の青春時代!
『ワンダーウーマン1』(2017)のダイアナは、まだ人間界の実情を知らず理想主義だったことが大事なポイント。
DCEUのほかの作品とは一味違った、まだ若かったダイアナの実直さを感じることができます。
『ワンダーウーマン1』(2017)はエンドロール後に本編はある?
『ワンダーウーマン1』(2017)はエンドロール後に映像はありません。
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