『千と千尋の神隠し』(2001)はスタジオジブリ製作、宮崎駿監督作品による長編アニメーション映画。
日本人なら誰もが知っているであろう名作アニメーション映画ではないでしょうか。
動員数2350万人、興行収入は308億円となり、日本歴代興行収入第1位となっています。
日本アカデミー賞をはじめ、数々の賞を受賞。
さらに国内だけにとどまらず、アカデミー賞で長編アニメ映画賞を受賞するなど、海外でも多くの映画賞を受賞しました。
日本が世界に誇る宮崎駿監督の大傑作アニメーション映画『千と千尋の神隠し』(2001)について、あらすじと感想、作品の魅力をネタバレを交えて紹介していきます!
目次
『千と千尋の神隠し』(2001)の作品情報とキャスト
作品情報
原題:千と千尋の神隠し
公開年:2001年
製作国:日本
上映時間:124分
ジャンル:アニメ
監督とキャスト
監督:宮崎駿
代表作:『となりのトトロ』(1988)『天空の城ラピュタ』(1986)
出演者:柊瑠美(荻野千尋)
代表作:『千と千尋の神隠し』(2001)
出演者:入野自由(ハク)
代表作:『星を追う子ども』(2011)『言の葉の庭』(2013)
出演者:夏木マリ(湯婆婆/銭婆 )
代表作:『ピンポン』(2002)『男はつらいよ』シリーズ
『千と千尋の神隠し』(2001)のあらすじ

千と湯婆婆:©︎東宝
両親と引越し先へと向かう途中、千尋は奇妙なトンネルから通じる無人の街へ迷い込む。
そこは八百万の神々が住む世界だった。
千尋の両親は飲食店で勝手に食べ物を食べてしまったため、罰として豚にされてしまう。
千尋も帰り道を失って消滅しそうになるが、こ油の世界に住む少年ハクに助けられる。
千尋は、ハクの手引きの下、“千”と名付けられ、湯婆婆が経営する油屋で働くことに。
『千と千尋の神隠し』(2001)を解説!

千尋とハク:©︎東宝
『千と千尋の神隠し』(2001)の登場人物キャラクターを紹介!
ここでは個性あふれる『千と千尋の神隠し』(2001)の登場人物について紹介していきます。
荻野千尋/ 千(柊瑠美)
本作の主人公であり、10歳の少女。
両親と引っ越し先に向かう途中、異世界に迷い込んでしまう。
豚にされてしまった両親を人間に戻し、元の世界に帰るために油屋で“千”として働くことになる。
初めは仕事の手際も悪かったが、油屋での経験を通じて適応力や忍耐力を発揮し、成長していく。
ハク(入野自由)
湯婆婆が経営する油屋で働いている少年で、千尋と会ったときから彼女を助ける。
その正体は、千尋が以前住んでいた家の近くの“コハク川”という川の神だった。
本名はニギハヤミコハクヌシ。
人間の姿で登場するが、中盤以降は白龍の姿でも登場する。
湯婆婆(夏木マリ)
油屋の経営者である老魔女。
強欲で口うるさい老女だが、息子の坊を溺愛している。
人間の世界から迷い込んできた千尋を雇い、名前を奪って“千”と呼ぶ。
銭婆とは双子であり、妹。
リン(玉井夕海)
湯婆婆が経営する油屋で働いている娘。
口調は荒っぽいがサッパリとした性格で、千尋に色々と仕事を教えて面倒を見る。
いつか油屋を出て海の向こうの街に行く事を夢見ている。
好物はイモリの黒焼き。
カオナシ(中村彰男)
黒い影のような物体にお面をつけたような存在であり、表情も無い。
言葉が話せず「ア」または「エ」というか細い声を出すだけ。
コミュニケーションが取れないため、他人を呑み込んで声を借りる。
物語中、千尋について銭婆のところへ行き、銭婆のもとに留まることになった。
以上、主要登場人物を紹介しました。
他にも『千と千尋の神隠し』(2001)では、釜爺や坊、頭など多くの個性的なキャラクターが登場します!
『千と千尋の神隠し』(2001)の主題歌は?
『千と千尋の神隠し』(2001)の主題歌は木村弓による『いつも何度でも』となっています。
しかし、この曲はもともと本作のために書かれたものではなく、木村弓が宮崎駿に書いた手紙がきっかけとのこと。
採用予定になかった『いつも何度でも』を宮崎駿が聞きなおし、歌詞と映画の内容が合致するということで再起用した経緯があります。
確かに『いつも何度でも』の曲調と歌詞は映画の世界観にマッチしている素敵な楽曲であり、深く心に残る歌詞が魅力的。
木村弓のゆったりとした美しい歌声にはとても癒されます。
【ネタバレあり】『千と千尋の神隠し』(2001)の感想と考察

千尋とハク:©︎東宝
個性豊かなキャラクター
冒頭でも紹介しましたが、『千と千尋の神隠し』(2001)では個性豊かなキャラクターがたくさん登場します。
これほど魅力的なキャラクターをつくりだせるのは、さすがスタジオジブリ!
今回は異世界が舞台というだけあってキャラクターのバリエーションが豊富です。
ハク、湯婆婆、カオナシ、釜爺、青蛙、ススワタリ……。
これまでにも魅力的なキャラクターをたくさんつくりあげてきたスタジオジブリ作品ですが、本作ならではなのが八百万の神々でしょう。
湯婆婆が経営する、八百万の神が体を休める“油屋”という湯屋には奇妙な姿をした神が登場。
主要人物ではありませんが、個性的でおもしろい姿をしているので必見です。
ジブリの真骨頂!幻想的な世界
『千と千尋の神隠し』(2001)では幻想的な世界が繰り広げられます。
本作に登場する全ての舞台(シーン)が幻想的といっても過言ではありません。
油屋の中や異世界。
物語の冒頭から『千と千尋』の世界に惹きこまれていき、最後まで魅了し続けてくれます。
独特で不思議な世界観はスタジオジブリの真骨頂といえるでしょう。
『千と千尋の神隠し』(2001)がこれほどの大ヒットとなったのは、このようなスタジオジブリらしい魅力が存分に発揮されたからだと思います。
『千と千尋の神隠し』(2001)ではスタジオジブリらしい幻想的な世界観に注目してください。
『千と千尋の神隠し』(2001)では何を描いたのか?
『千と千尋の神隠し』(2001)では何を描いたのでしょうか。
一説では『千と千尋の神隠し』(2001)は風俗を描いた作品だと言われています。
かつての日本の湯屋では、湯女による垢すりや性的行為が一般的に行われていました。
まさに湯婆婆の経営する油屋であり、千尋は“千”という本名ではない源氏名で働きます。
また、なぜ千尋は油屋で働くことになったかと言えば、豚になってしまった両親を助けるため。
現代でも風俗で働く女性は家族を支えるためであったり、貧乏な家のため学費を自分で稼ぐといった理由が多いと聞きます。
これも『千と千尋の神隠し』(2001)につながる部分があります。
これはまた別の説になってしまいますが、宮崎駿監督は働くことの大切さや喜びを暗に伝えたのではないでしょうか。
異世界では働かなければ湯婆婆に動物にされてしまいます。
つまり、「人間、働かなければ豚のようになってしまうよ」と伝えたかったのだと思います。
そして千尋は“千”として働き、働いていく中で大きく成長していきました。
働くことは自分を成長させ、生きている実感を与えてくれる。
多くの優れたアニメ作品を作り上げて、世の中に貢献した宮崎駿監督だからこそ、働くことの大切さや喜びを伝えたかったのかもしれません。
ニートや引きこもりで働かないことが問題となっている現代社会に警鐘を鳴らしたのではないでしょうか。
『千と千尋の神隠し』(2001)の都市伝説とは?

千とカオナシ:©︎東宝
『千と千尋の神隠し』(2001)では、まことしやかに囁かれる都市伝説があります。
ここではその都市伝説について紹介していきます。
千尋が元の世界に戻ってこれた理由
千尋が湯婆婆の元に行き、契約書にサインするシーンがあります。
契約書に名前を書くと、元の世界に帰れなくなっていたはずでしたが、千尋は元の世界に帰ってくることができました。
その理由は名前を間違えたから。
名字である荻野の“荻”を、“火”という漢字を間違って“犬”と書いたため、契約が成立していなかったという都市伝説があります。
電車の乗客の正体
千尋がカオナシと坊を連れて銭婆のもとへ向かうシーンがあります。
そこで電車を使うのですが、そこにいる乗客が黒く透けているのです。
その乗客は“人間界で自殺を考えている人たち”という都市伝説が。
自殺を考えているため、未来も希望もないから体が黒く透けているのだそうです。
カオナシの正体
“居場所を求める不安定な存在”という都市伝説が。
宮崎監督はカオナシを「現代の若者をイメージした」とコメントしています。
自分が何者なのか、何がしたいのか、はっきりせず、「ア」とか「エ」しか言えない若者。
無表情で生きる活力がなく半透明のような存在の若者。
そのような不安定な若者を描いたのかもしれません。
また、カオナシは“人間の欲が具現化した存在”という説もあります。
千尋が両親はいないと見抜けた謎
湯婆婆は千尋に、「この豚たちの中から両親を探し出すことができたら帰って良い」と言い、千尋は「この中に両親はいない」と正解を言い当てました。
なぜ千尋は両親がいないと見抜けたのでしょうか。
ひとつは“成長した千尋は真実を見抜く力を手に入れたから”というもの。
そして、もうひとつは“千尋が自分が誰なのかを忘れなかったから”という説もあります。
以上、『千と千尋の神隠し』(2001)の都市伝説を紹介しました。
信じるか信じないかはあなた次第です!
『千と千尋の神隠し』(2001)のまとめ

千尋とハク:©︎東宝
個性あるキャラクターや深い物語で楽しませてくれる『千と千尋の神隠し』(2001)。
何度見ても新しい発見があり、飽きることがありません。
地上波9回目の放送でも視聴率17.9%という数字がそれを表しているといえます。
公開から約20年経ちますが、決して色褪せないスタジオジブリの名作中の名作。
これからもスタジオジブリには世界に誇れるアニメーション作品をつくり続けていただきたいです。
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