
『遠い空の向こうに』(1999)は、ロケット作りに夢中になった高校生4人組の友情や親子の絆を描いた感動の青春ドラマです。
人物や設定も丁寧に描かれており、ロケットを飛ばすという夢を抱いた高校生のストーリーがとにかく素晴らしい!
全てが集約したラストシーンは感涙必至。
元NASAエンジニアの自伝をもとにした映画『遠い空の向こうに』(1999)について、あらすじと感想、作品の魅力をネタバレを交えて紹介していきます!
目次
『遠い空の向こうに』(1999)の作品情報
作品情報
原題:October Sky
公開年:1999年
製作国:アメリカ
上映時間:108分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督とキャスト
監督:ジョー・ジョンストン
代表作:『ジュマンジ』(1995)『ジュラシック・パークIII 』(2001)
出演者:ジェイク・ギレンホール/吹替:三木眞一郎(ホーマー・ヒッカム)
代表作:『ナイトクローラー』(2014)『ブロークバック・マウンテン』(2005)
出演者:クリス・クーパー/吹替:菅生隆之(ジョン・ヒッカム)
代表作:『アメリカン・ビューティー』(1999)『アダプテーション』(2002)
出演者:ローラ・ダーン/吹替:弥永和子(ライリー先生)
代表作:『ジュラシック・パーク』シリーズ『マリッジ・ストーリー』(2019)
『遠い空の向こうに』(1999)のあらすじ

ホーマーとジョン:ⓒUnited International Pictures
ソ連から人類初の人工衛星が打ち上げられた1957年10月。
炭坑の田舎町に住む高校生ホーマー・ヒッカムは、夜空に光輝く人口衛星を見て、ロケット作りに興味を抱く。
同じ高校に通う友達とロケット・ボーイズという4人組を結成したホーマーは、自宅の地下室でロケット作りを始める。
しかし、完成したロケットは打ち上げで失敗してしまい、自宅の地下室から追い出されてしまう。
それでも、自宅から離れた山の広場に、自分たちで小屋を作ってロケット作りを開始する4人組。
ロケットの打ち上げ成功を夢見て、ロケット作りに夢中になっていく。
『遠い空の向こうに』(1999)の感想

ホーマー:ⓒUnited International Pictures
感動の青春ドラマ
『遠い空の向こうに』(1999)は感動の青春ドラマになっています。
内容的には青春ドラマの王道ストーリーかもしれませんが、設定や人物描写が丁寧にリアルに描かれていますし、脚本も上手くできているので、そこらへんは気になりません。
では、どこが感動できるかというと、感動ポイントを細かく挙げたらきりがないので、大きく3つに分けてみます。
2.父と息子の衝突
3.ホーマーと先生の絆
大きく分けるとこんな感じでしょうか。
では、一つずつ感想を書いていきます。
1.ロケット作りに夢中になる高校生
まずは友情。
『遠い空の向こうに』(1999)は、高校生4人組がロケット作りをしていく物語なのですが、もちろんすんなり成功とはいかず、様々な困難が襲います。
しかし、そんな中でも夢を諦めず、お互い支え合っていく彼らの姿はとにかくまぶしい!
同じ目標に向かって頑張れる友達って素敵だと心から思えますし、感動できます。
友達がいなければ、ホーマーはロケット作りをやめていたでしょう。
2.父と息子の衝突
親子の衝突も本作には欠かせない大切なポイントです。
ホーマーには炭坑で働く頑固な父ジョンがいました。
この町で生まれた者は炭坑で働くのが当たり前かのように、ジョンはホーマーを炭坑で働かせようとしますし、ホーマーのロケット作りに理解を示そうとしません。
そんなジョンにホーマーは反発し、地面ではなく宇宙を目指します。
衝突し合うジョンとホーマー。
2人の関係はどうなってしまうのか。
ネタバレになってしまうので、ここでは多く書けませんが、この親子の関係も感動できるシーンがあるので注目です。
3.ホーマーと先生の絆
ホーマーと彼の恩師であるライリー先生の関係も感動できるポイントになってきます。
本当に良い先生とは、生徒に勉強を教えるだけじゃなく、才能を気づかせてやったり、生徒の将来を親身になって考えてくれる先生なのではないでしょうか。
ホーマーは応援してくれるライリー先生の期待に応えるためにも、ロケット作りに夢中になっていたと思います。
もし彼女がいなければ、ホーマーたち4人組はロケット作りをやめていたでしょう。
ホーマーとライリー先生の関係も必見です。
【ネタバレあり】『遠い空の向こうに』(1999)は実話?原作や元ネタ・モデルとなった人物を紹介

ホーマーとライリー先生:ⓒUnited International Pictures
『遠い空の向こうに』(1999)は元NASA技術者の実話・自伝
『遠い空の向こうに』(1999)は、元NASA技術者のホーマー・ヒッカム・Jr.の実話が元になっています。
ホーマー・ヒッカム・Jr.は、元NASAの技術者であり、作家、退役軍人です。
彼は大学卒業後、アメリカ陸軍に従軍、退役後、陸軍関連施設でエンジニアとして勤務。
その後、NASAに技術者として採用され、高校時代に仲間と4人でロケット制作した思い出を書いた『Rocket Boys』が映画の原作になりました。
草思社より小説が発行されているので読んでみてはどうでしょうか。
『遠い空の向こうに』(1999)は教科書にも載っている
『遠い空の向こうに』(1999)は日本でいう中学三年生・高校一年生の英語の教科書にも載せられています。
また、アメリカ以外にも、海外の英語の教科書にも載りました。
日本でも大学の英語の教科書に載っています。
ちなみにこの教科書では、
I-am-counting-on-you.(頼りにしてるわよ。)
というホーマーの母のセリフについて、物語の背景を取り入れながら詳しく解説しています。
『遠い空の向こうに』(1999)の楽曲や挿入歌・サントラを解説

ロケット・ボーイズ:ⓒUnited International Pictures
ここでは『遠い空の向こうに』(1999)の楽曲について紹介していきます。
2. スプートニク!
3. ザ・ロケット・ブック
4. エイント・ザット・ア・シェイム
5. ザ・サーチ・フォー・Auk13
6. アイ・ワズ・ラッキー・トゥ・ノウ・ヒム
7. マイ・プレイヤー
8. ザットル・ビー・ザ・デイ
9. イット・イズ・ア・シング・オブ・グローリー
10. アイ・ウォント・シェッド・ア・ティアー
11. ザ・ブラック・フォン
12. ザ・ドリームズ・オブ・ボーイズ
13. サーチン
14. ヤケティ・ヤック
15. ケープ・コールウッド
16. ミス・ライリー
17. スプリッティング・ザ・スカイ
18. スピード
19. アイル・ビ・ゴーン・フォーエヴァー
20. レンジ・アンド・アルティテュード
21. ロケット・ボーイズ
22. ディス・ワンズ・ユアーズ
23. オクトーバー・スカイ
24. イッツ・オール・イン・ザ・ゲーム
本作の楽曲は映画の世界観にマッチした素敵な楽曲になっていました。
特にオープニングとラストは胸にジーンとくるような感動的な音楽。
本作が感動できる要因は、この楽曲も影響していると思います。
『遠い空の向こうに』(1999)のサウンドトラックが発売されているので、聴いてみてはどうでしょうか。
『遠い空の向こうに』(1999)の最後は? ラストシーンやその後について解説

ロケットの打ち上げ:ⓒUnited International Pictures
『遠い空の向こうに』(1999)の結末・ラストシーン
『遠い空の向こうに』(1999)の最後は、ロケット・ボーイズが作ったロケットの打ち上げシーンとなり、衝突していたホーマーとジョンが和解する感動的なシーンとなりました。
また、多くの人に見守られながら空高く飛んでいくロケットにも胸を打たれます。
様々な困難にあいながらも、諦めずにロケットを作り上げた4人組に拍手を送りたい。
そんなラストシーンになっています。
『遠い空の向こうに』(1999)のその後
『遠い空の向こうに』(1999)では、エンドロール前に登場人物が本編のその後、どのような人生を送ったのかが紹介されています。
ロケット・ボーイズは4人とも大学を卒業。
クエンティンは石油関係のエンジニア、ロイ・リーは銀行家になり、引退後、車の販売店を経営、オデルは牧場業と保険業を営みました。
ホーマーの母であるエルシーはマートル・ビーチで老後を送り、父ジョンは黒肺塵で他界。
ライリー先生はホジキン病により、31歳で亡くなってしまいます。
【レビュー】『遠い空の向こうに』(1999)の評価・評判

ホーマー:ⓒUnited International Pictures
【面白い・泣ける】高評価のレビューが多数
『遠い空の向こうに』(1999)は高評価レビューが多数であり、低評価のレビューが見受けられないことが大きな特徴です。
では、どのような高評価がなされているのでしょうか。
映画レビューサイトでのレビューをいくつかまとめると、
・公開時に劇場では見なくてレンタルビデオで見て大感動して、改めて見てやっぱり大感動した
・泣ける・・・凄く良い、幸せな気分になる映画ですね~。何度も観たいですよ
という高評価なレビューがありました。
やはり「感動する」「泣ける」と絶賛のレビューが多数!
日本のレビューサイトの点数は5点満点中4.3という結果になっています。
感想でもふれましたが、ロケット作りを諦めない姿、仲間の大切さ、親との衝突や和解、陰ながら応援してくれる人達の存在などで感動する人が多いようです。
また、ラストシーンに涙を流したというレビューも多くありました。
これだけ低評価がなく、高評価ばかりの映画も珍しいのではないでしょうか。
完全な創作ではなく、実話であった点も影響しているのかもしれません。
いずれにせよ、彼らの姿に勇気づけられ、感動できる点は間違いないと言えるでしょう。
『遠い空の向こうに』(1999)のまとめ

ロケットの打ち上げ:ⓒUnited International Pictures
感動できると絶賛の声が多い『遠い空の向こうに』(1999)。
夢を諦めない姿や親子の葛藤などを描いた素晴らしい映画でした。
良い映画なのに、あまり知名度がないのが残念。
きっと何度も観たくなる、お気に入りの映画になるはずなので、ぜひ観てみてください!