
『ナイトクローラー』(2014)は過激なニュース映像を追い求める報道パパラッチを描いたスリラー映画です。
主演はジェイク・ギレンホール。
彼は鬼気迫るパパラッチを演じ、ゴールデングローブ賞で最優秀主演男優賞にノミネートされました。
ダーティーでスリリングな魅力の映画『ナイトクローラー』(2014)について、感想・考察、車やラストの意味を解説していきます!
項目 | 評価 | 点数 |
知名度 | ★★★★☆ | 80点 |
配役/キャスト | ★★★★☆ | 75点 |
ストーリー | ★★★★☆ | 80点 |
物語の抑揚 | ★★★★☆ | 80点 |
スリル | ★★★★☆ | 85点 |
ジェイクの演技 | ★★★★★ | 90点 |
目次
『ナイトクローラー』(2014)の作品情報
製作年 | 2014年 |
原題 | Nightcrawler |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 118分 |
ジャンル | スリラー、サスペンス |
監督 | ダン・ギルロイ |
脚本 | ダン・ギルロイ |
主要キャスト | ジェイク・ジレンホール(ルイス・ブルーム)/ 日本語吹替:高橋広樹
レネ・ルッソ(ニーナ・ロミナ)/ 日本語吹替:深見梨加 リズ・アーメッド(リック)/ 日本語吹替:金城大和 ビル・パクストン(ジョー・ロダー)/日本語吹替:西村太佑 |
『ナイトクローラー』(2014)の概要

ルイス・ブルーム:ⓒOpen Road Films
ルイス・ブルームは、工事現場からフェンスを盗んで金を稼いでいた。
盗品を売った現場監督に仕事を求めるが、断れてしまう。
その帰りの夜道で自動車事故の現場に遭遇したルイスは、事故現場を撮影するカメラマンを見て仕事の話を聞く。
後日、カメラマンに触発されたルイスは、盗んだ自転車を売った金でテレビカメラと警察無線受信機を購入し、車強盗の襲撃後の現場を撮影して、テレビ局に売り込む。
テレビ局のディレクターであるニーナはルイスの映像を購入。
ルイスはリックを助手として雇い、より刺激的な映像を求めるようになっていく。
『ナイトクローラー』(2014)の感想と考察

ルイス・ブルーム:ⓒOpen Road Films
『ナイトクローラー』(2014)の感想
『ナイトクローラー』(2014)はスリリングな展開が魅力的、見どころな映画でした。
どこにスリルがあったのかと言うと、主人公のルイスがより刺激のある映像を求めていく姿です。
ルイスは刺激のある映像を撮るために遺体を動かしたり、近距離で撮影したり、道路を超スピードで暴走していきます。
特にスリルがあったのは、後半の殺人現場。
ルイスは殺人現場を撮影し、その後、犯人逮捕の刺激的な映像を撮るために殺人犯を探し出して追います。
カーチェイスもあり、銃撃もあり、ルイスの狂気も感じられたりで、本作の魅力が凝縮したようなシーンになっていました。
また、本作の時間帯は『ナイトクローラー』というだけあって9割が夜であり、ダークな雰囲気を醸し出している点も本作の魅力ではないかと思います。
『ナイトクローラー』(2014)の考察
サイコパスな主人公ルイス・ブルーム (ジェイク・ジレンホール)
『ナイトクローラー』(2014)はなぜ全米週間興行収入ランキング第1位となるヒット作になったのでしょうか。
スリルな展開が良かったのもありますが、ジェイク・ジレンホールの“怪演”と評される演技があったからでしょう。
彼はまず役作りから徹底しており、役のために9kgも減量、さらに主人公の生活に近づくために夜中に起きて昼に寝るといった生活をしました。
その役作りもあり、風貌はどこか病的でサイコパスな雰囲気をまとうように。
刺激のある映像のためなら何をしても構わないという行動や、助手であるリックを徹底的にこき使う姿など、最低といってもいい人間なのですが、そのサイコパスな性格に魅了されてしまうのです。
サイコパスなキャラクターでヒットした例は他にもあり、『ダークナイト』(2008)のジョーカーや『セッション』(2014)のフレッチャーが良い例でしょう。
実際、『ナイトクローラー』(2014)は映画批評家から高い評価を得ており、その多くがジェイク・ジレンホールの演技を称えるものでした。
本作のヒットの理由はジェイク・ジレンホールの起用が1つの大きな要因であったと言えます。
『ナイトクローラー』(2014)の見どころを解説

ルイスとニーナ:ⓒOpen Road Films
ジェイク・ジレンホールが演じる主人公ルイスのサイコパスさ
主人公ルイスは、反社会的パーソナリティ障害と言われています。
反社会的パーソナリティ障害には、良心の呵責や罪悪感がない、日常的に法を犯す、または法を軽視している、といった特徴があり、まさにルイスの特徴と合致します。
ルイスの不気味さには、この精神的な障害が関与していたのでしょう。
社会的なテーマにも言及
『ナイトクローラー』(2014)は、ただ気味の悪い映画ではなく、社会的なテーマが内包されています。
ルイスはサイコパスと言われていますが、その自分至上主義な性格がすごく特殊な報道パパラッチという職業に合っていたと言えます。
彼は普通のサラリーマンは勤まらなかったでしょう。
つまり、自分が輝ける場所、天職はあるということ。
ルイスはパパラッチという仕事に出会ったおかげで、ただの貧乏なコソ泥から会社を設立して社員を抱えるまでに成り上がったのです。
主人公ルイスの愛車遍歴と成長
ルイスは最初の時点で1985年型トヨタ・ターセルに乗っていました。
見た目はボロい車です。
テレビ局に映像を売ってお金が入ってくるようになると、2012年型ダッジ・チャレンジャーSRT8へグレードアップ。
アメリカンマッスルカーとだけあって走行性能が高いですし、見た目がカッコ良くなっています。
この車でルイスは助手のリックと共に夜の街を徘徊するようになりました。
ラストではシボレー・エクスプレスバンに。
様々な機材が乗るような大きめの車になっていました。
これは社用車ではありますが、会社が大きくなり、ルイスが成り上がっていたことが分かります。
『ナイトクローラー』(2014)の原題・タイトルの意味とは?

ルイス・ブルーム:ⓒOpen Road Films
『ナイトクローラー』の原題は『Nightcrawler』。
『ナイトクローラー』とは、『夜に這うもの、夜を腹ばって行くもの』という意味があります。
まさに過激な映像を追い求めて、夜の街を猛スピードの車に乗って徘徊するルイスそのもの。
ナイトクローラーは、夜間の事故、火事、殺人事件の情報を手に入れ、現場に急行し、映像や取材をテレビ局に売ることを生業にしています。
テレビ局は視聴率を求めるため、刺激のある映像をナイトクローラーから買う。
タイトル通りのストーリーになっていました。
『ナイトクローラー』(2014)の最後は? ラストシーンや結末を解説

ルイス・ブルーム:ⓒOpen Road Films
『ナイトクローラー』(2014)の結末・ラストシーン
『ナイトクローラー』(2014)のラストは、ルイスが殺人事件の犯人が射殺される映像を撮影することに成功。
助手のリックを見殺しにしますが、映像をテレビ局のニーナに売ります。
ルイスは警察に取り調べを受けますが、証拠不十分で釈放。
バンを二台購入し、社員を三人雇って夜の街へ仕事に行くという最後に。
『ナイトクローラー』(2014)ラスト・結末が意味することとは?
ラストではルイスが社員を三人雇うまでに成長していました。
何がなんでも過激な映像を撮るという姿勢、強気な交渉力は、サイコパスに見えるかもしれませんが、これこそ本当のプロです。
ルイスにとっては天職だったのでしょう。
風変わりなサクセスストーリーでした。
『ナイトクローラー』(2014)のその後はどうなった?
『ナイトクローラー』(2014)のその後は、順調に業績を伸ばしていったのではないかと推察できます。
ルイスは性格に難有りですが、たった一人で会社を大きくしたパパラッチの才能は確か。
しかし、かなり危険を冒しており、警察に取り調べも受けていました。
気を付けないと、過激な映像を追い求めた結果、身を滅ぼしてしまう(殺されてしまう)のではないかとも思えます。
【レビュー】『ナイトクローラー』(2014)の評価・評判

ルイスとリック:ⓒOpen Road Films
【つまらない?】低評価のレビュー
『ナイトクローラー』(2014)にはどのような低評価があるのでしょうか。
映画レビューサイトをまとめてみると、
という低評価レビューがありました。
主人公のサイコパス、ゲスさが受け入れられないと低評価につながってしまうようです。
主人公のゲスなところが本作の面白さであるのですが。
【面白い?】高評価のレビュー
『ナイトクローラー』(2014)にはどのような高評価があるのでしょうか。
映画レビューサイトをまとめてみると、
という高評価レビューがありました。
「スリル」や「狂気」といった点が高評価につながっているようです。
また、ジェイク・ギレンホールの演技を評価するレビューも多数!
日本の映画レビューサイト映画.comの点数は5点満点中3.8という高評価に。
また、海外のレビューサイトRotten Tomatoesでは231のレビューの内、95%が好評的なもので、平均評価点が10段階の中で8.2。
映画賞では、アカデミー賞脚本賞、ゴールデングローブ賞男優賞、英国アカデミー賞4部門でノミネート。
日本でも海外でも全体的に高評価な結果となりました。
『ナイトクローラー』(2014)の総合評価:サイコパスなルイスにハマる!

ルイス:ⓒOpen Road Films
ダークでスリルのある展開が魅力的だった『ナイトクローラー』(2014)。
ジェイク・ギレンホールの狂気的な演技にも惹きこまれました。
本作は不気味、狂気的という感想が多いですが、サクセスストーリーな面から社会的なメッセージもあります。
ダークな雰囲気が好きな人にはおすすめです。
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