劇団「ポツドール」主宰の劇作家である、三浦大輔が自身の手で、衝撃の映画化。
第50回岸田國士戯曲賞を受賞した『愛の渦』は、乱交パーティを描いたものです。
性欲や、人間の感情にまみれ、そこで垣間見れる滑稽さや切なさが話題になりました。
着衣時間が全編中たった18分半といわれてますが、決してやらしいという感情だけでは終わりません。
今回は、日本映画史上最も“ハダカなドラマ”に挑んだ、という『愛の渦』をご紹介します。
目次
濡れ場のある映画『愛の渦』の作品情報
まずは、『愛の渦』の作品情報について紹介していきます。
- 出演俳優:門脇麦・池松壮亮
- 公開日:2014年
- 上映:時間 123分
主なキャストは、以下の通り。
・ニート ー 池松壮亮
・女子大生 ー 門脇麦
・サラリーマン ー 滝藤賢一
・保育士 ー 中村映里子
・フリーター ー 新井浩文
・OL ー 三津谷葉子
・童貞 ー 駒木根隆介
・常連 ー 赤堀セリ
・カップル ー 柄本時生
・カップル ー 信江勇
・店員 ー 窪塚洋介
・店長 ー 田中哲司
『愛の渦』ストーリー
六本木にあるマンションの豪華な一室で行われる、乱交パーティ。
見ず知らずの男女10人の群像劇であり、本音トーク炸裂です。
ニートである池松壮亮は、なけなしの金である2万円を握りしめ、指示を受けた閑静な住宅地の一角にあるマンションへと向かいます。
そこでは、事務所で不安ながらも、参加ルールを聞いている、メガネ姿で地味な女子大生がいました。
「拒否することもできる」というルールのもと、彼女は参加を決心します。
参加者は男女それぞれ4人。
店長によりシステムの説明が行われ、それでは朝5時までご自由にと言われ、ぎこちない8人の沈黙が続きます。
そこにいる人たちは普通の社会生活では、接点がないであろう8人。
(俯いたまま座り込んでいるニート、メガネ姿で地味な女子大生、可愛い今時のOL、工場勤めの太った童貞、常連で近づき難い女、気の強い保育士、奥さんに内緒で来ているサラリーマン、茶髪のフリーター)。
―秘密クラブ ガンダーラ―
時間:0時―5時まで
料金:単独男性2万円、単独女性1千円、カップル5千円
ルール:コンドームを必ず付ける、行為前には必ずシャワーを浴びる、女性の意思を尊重してHする
限られた時間と空間の中で、独占欲や嫉妬、裏風俗の顔など、セックス以外のドラマが繰り広げられます。
可愛いOLは、当初はフリーターやサラリーマンに人気がありました。
しかし、あそこが臭い、と気の強い保育士と共にフリーターやサラリーマンは陰口を始めます。
常連は、太った童貞の相手を何度もします。
地味な女子大生は、ニートと3度も相手をし、関係が感情的になっていきます。
突然夜中から途中参加のカップルが、女子大生とニートの関係を変えます。
「こんなところで好きになるわけないだろ」というニートの発言から、女子大生の目つきが鋭く刺さるように変化します。
他の客から避けられ続けた童貞と常連が、一番盛り上がった一夜となりました。
客が帰った後の部屋を掃除する、やる気なさ気な店員の携帯に、子供が生まれたというメッセージが入ります。
ロマンスが予感された女子大生とニートの淡い関係も、驚きの展開で終わります。
体だけでなくお互いの心も裸にしていく乱交パーティの一晩、その結末は、愛とは、性交とはなにかという問いかけを残します。
『愛の渦』で濡れ場、エロいシーンを演じたのは?
『愛の渦』で濡れ場・エロいシーンを演じたのは、門脇麦。
親から布団を買うために仕送りされた2万円を握りしめ、ニートは乱交パーティへ向かいました。
そこで、メガネをした地味な女子大生と出会います。
彼女と初めてセックスをした時は、二人ともぎこちなく、照れながらも始めます。
しかし、この女子大生は実は性欲が強く、2回、3回と体を重ねるごとに、喘ぎ声も大きくなり、騎乗位で自ら腰を振り、周囲の人も驚くほどです。
小ぶりな胸を披露しながら、大きな喘ぎ声を出し続けます。
三浦監督は「彼女と心中するつもりで撮る」と宣言したほど、惚れ込んだ女優。
門脇麦の大胆な裸での演技は、親の反対を押し切ってまでやりたかった映画だったと言います。
「代表作となった」というほど門脇麦はこの映画の中で、脱ぎっぷりの良さを見せました。
『愛の渦』で濡れ場、エロいシーンを紹介
それでは、『愛の渦』にある濡れ場・エロいシーンを紹介していきます。
映画の設定は、乱交パーティですが、多人数でのセックスなどはなく、パートナーは変わりますが、基本的には1対1のセックスです。
それぞれが、ストーリーに色を加えたエロいシーンを、本記事では、3つを紹介していきます。
・童貞と常連の最後のセックスシーン
・カップルとニート、女子大生がそれぞれ愛撫を始めるシーン
・フリーターとOLの濡れ場
・童貞と常連の最後のセックスシーン
ちょっと太った童貞くんは、カウンターに座っている大量のピアスをつけ、痩せた常連客である金髪の女に声をかけます。
「いいよ」とタバコを吹かしながら、常連はアッサリ引き受けます。
1度目はぎこちない、と言われ、2度目、3度目はアナルに入れていると言われます。
童貞くんは、朝5時になっても最後のセックスに挑んでいました。
そこでは、常連が「こんなの初めて」というほどにすごい迫力のある、駅弁ファックを見せます。
思わず、その場にいた人たち全員が拍手をしてしまうという少しコミカルでありながらも、官能的なシーンです。
・カップルとニート、女子大生がそれぞれ愛撫を始めるシーン
突如、夜中に乱入してくるカップル(太った女と、痩せたヤンキー風の男)。
彼らが参加する前に、すでに何度かセックスしていたメンバーは、顔を見合わせます。
そこで、店長がカップルに再度確認、「本当にいいんですね」。
太った女性は、ニートに声をかけます。
ニートは、女子大生に少し後ろめたさを感じながらも、プレイルームに移動します。
次第に喘ぎ声が聞こえ始めました、ヤンキー風の男も、可愛いOLを誘います。
少し前に「あそこが臭い」と言われたOLはシャワーを浴びに行きます。
そこで、女子大生が誘われ、プレイルームへ移動します。
大きな喘ぎ声を上げながら、騎乗位で腰を振っているカップルの女を横目でみつつ、女子大生は男性に胸を揉まれ、上半身なめられます。
それを、横目でニートは盗み見します。
嫉妬と、独占欲と、スワッピングの極意のようなものをこの擬似カップル(ニートと女子大生)は感じます。
カップルの女が、実際に性行為をしているのを目の当たりにすると男は怒り出し、愛を確かめたかっただけだ、と言い女子大生をそのままにして去っていきます。
このシーンが、この後のストーリーを大いに色付けてくれます。
・フリーターとOLの濡れ場
アパートの一室に集まった8人は、当初、バスタオルを巻いたままで無言でした。
しかし、女慣れした風のフリーターが、笑い出すと一気に空気が変わります。
フリーターは、そこに居た、一番可愛いOLを誘います。
早速、二人は下の部屋にあるプレイルームへ移動。
しばらくすると、女性の喘ぎ声が響き渡ります。
常連はそれを、当たり前かのように見学をしにプレイルームへ行きます。
『愛の渦』では本当にセックスしているの?
映画の中では、もちろん、乱交パーティのエロいシーンが続きます。
ここまでの紹介で、『愛の渦』は本当にセックスしているのか気になった方も多いはず。
かなりリアルな描写ですが、実際にセックスしているわけでは有りません。
『愛の渦』の濡れ場、エロいシーンを観た感想
人間の欲望だけでなく、人の心を丸裸にして、ロマンスや恋愛を描いた作品でもある『愛の渦』。
実際に観た人はどのような感想を持ったのでしょうか。
人間観察
#愛の渦 観てみた。時間と共に変化していく人間の言動が面白い。欲望が満たされ輝きを放つ人もいれば、心も動いてしまって虚しさを感じる人もいて、勉強になる。人間観察が好きな人は楽しめる作品
(引用元:Twitter)
たった5時間の間に、人間とはこうも変わっていくのかというのが、リアルに見て取れます。
人間観察が好きな人には、たまらないシチュエーションが、多く表現されてます。
ただ、映画の最後での虚しさや、裏切り感は半端なく、落胆させられたという人も多かったです。
映画『愛の渦』
内容はかなり過激だが、予想とは違う映画だった。だんだん見えてくる人の欲望や別の一面が面白い。音楽の使い方やストーリーの構成など舞台を観ているようだった。
(引用元:Twitter)
音楽の使い方は、圧巻でした。
ユーロビートとピアノ音、それらが、エロいシーンをエロく思わせない演出をしています。
また、カメラワークも独特で、愛の渦という名のように、プレイルームでは、4つのベッドがある天井から、回るカメラでそれぞれのセックスを映し出します。
それは、回る舞台を見ているかのような感覚にもなります。
音量に注意
簡単に言えば乱○パーティの話で出演者はほぼ全裸、絡みしか無いので観る時は音量に注意。固定カメラで撮影で、それが良い味を出してる。濡れ場の間のトークがリアル過ぎて苦笑を堪える。出番の少ない窪塚洋介がS○Xの本来の意味を教えてくれる。ラストの男女の温度差も凄くリアルです。
(引用元:Twitter)
音量に関しての言及は、結構ありました。
なんせ、喘ぎ声が大きいのです。
門脇麦は、喘ぎ声の練習をするために、カラオケボックスに出向いたという逸話もあるくらいです。
そして、窪塚洋介の存在感にも高い評価が多いです。
使い古した精子の入った、コンドームを拾い集めながらも、携帯電話には子供が生まれたというメッセージが入ります。
捨てられる精子と、実って子供が生まれるというシチュエーションに何ともシュールさを感じます。
愛とはなにか、セックスとは何かという、重要なメッセージが込められているという人もいました。
まとめ
脚本の面白さに賛同して集まった、実力と個性を兼ね備えた豪華な俳優たち。
そして、まだ新人だった女優・門脇麦を大抜擢し、若手実力派俳優として頭角を現してきた池松壮亮を主役に迎え、衝撃の映画化にした三浦大輔監督。
性行為とは、一体なんだろう?
大きな疑問を投げかけられる映画です。
駆け引きなどなく、単純にセックスをした人だけが集まる場所なはずなのに、そこで織り成される、様々な人間模様。
朝5時になり、カーテンが開かれる瞬間が、現実と非現実の狭間なのでしょう。
愛とは何か。
裸の付き合いを通して、渦巻く人間関係と様々な本性を現し、翻弄される感情。
AVのような、セックス主体の映画ではなく、切なくもあり、ほろ苦さが残る映画で、ストーリー展開する上で、感情移入している自分を発見できます。
「迷いなく出演したいと思った」という池松壮亮。
「あえぎ声がポイントだった」という門脇麦。
若い才能が、ベテラン勢の潔い脱ぎっぷりと共に、楽しめる映画です。
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