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マーベル映画『アイアンマン2』(2010)の感想と考察!登場人物、伏線、結末・ラストシーンの解説【MCU徹底解説】

大ヒットした前作『アイアンマン』(2008)の続編『アイアンマン2』(2010)も、前作を超える興行収入を記録する大ヒットに。

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前作からのキャスト変更もあり、『アベンジャーズ』シリーズからのゲストキャラクターも多数登場、新しい顔ぶれが集まる作品となりました。

本作だけでしか見られない魅力的な敵キャラも登場!

ここからは、『アイアンマン2』(2010)の感想と考察、キャストの紹介、『アベンジャーズ』シリーズ続編への伏線や繋がりを見ていきましょう!

【『アイアンマン2』(2010)の評価】

項目 評価 点数
ストーリー ★★★★☆ 80点
配役/キャスト ★★★★★ 90点
アクションシーン ★★★☆☆ 65点
イケメン度 ★★★★☆ 75点
メカ、ギミックのカッコよさ ★★★★★ 95点
迫力の銃撃戦 ★★★★★ 95点

『アイアンマン2』(2010)の作品情報


アイアンマン 2 (吹替版)

製作年 2010年
原題 Iron Man 2
製作国 アメリカ
上映時間 124分
ジャンル アクション
監督 ジョン・ファヴロー
脚本 ジャスティン・セロウ
主要キャスト ロバート・ダウニー・Jr(トニー・スターク / アイアンマン)/日本語吹替:藤原啓治

グウィネス・パルトロー(ペッパー・ポッツ)/日本語吹替:岡寛恵

ドン・チードル(ジェームズ・“ローディ”・ローズ / ウォーマシン)/日本語吹替:目黒光祐

スカーレット・ヨハンソン(ナタリー・ラッシュマン / ナターシャ・ロマノフ / ブラック・ウィドウ)/日本語吹替:佐古真弓

ミッキー・ローク(イワン・ヴァンコ / ウィップラッシュ)/日本語吹替:菅生隆之

サム・ロックウェル(ジャスティン・ハマー)/日本語吹替:森川智之

『アイアンマン2』(2010)の概要

モナコのカーレースでのトニー・スターク:© Marvel Entertainment

有名ヒーロー“アイアンマン”になった、天才科学者のトニー・スターク。

しかしトニーの体はある毒素に蝕まれ始めていた

さらにトニーは、あまりに強大な力を持つパワードスーツを没収しようとするアメリカ政府と対立関係に。

そんななか、トニーを恨んでいたイワンが、メインヴィラン“ウィップラッシュ”としてトニーを襲撃する

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『アイアンマン2』(2010)の感想と考察

誕生パーティーでのペッパーとトニー:© Marvel Entertainment

これから『アイアンマン2』(2010)の感想と考察を書いていきます。

『アイアンマン2』(2010)の感想

まずは、『アイアンマン2』(2010)の感想を見ていきましょう。

『アイアンマン2』(2010)の感想
①『アイアンマン2』(2010)の子役に注目!
②普通じゃない銃撃戦&ブラック・ウィドウのアクションシーン
③メカ好きにオススメ! 最高にカッコいいギーク
④魅力は“軽さ”
⑤MCUの問題児 ハマー

『アイアンマン2』(2010)に登場する子どもはスパイダーマン?

ピーター・パーカー(のちのスパイダーマン):© Marvel Entertainment

『アイアンマン2』(2010)の最終決戦、エキスポ会場が襲撃されるシーンで、アイアンマンのお面をかぶった少年が登場

少年はハマー・ドローンに撃たれそうになるものの、アイアンマン(トニー)が現れ間一髪のところを助けられます。

アイアンマンのファンである少年が、トニーのポーズを真似して手を伸ばしたポーズに合わせビームを発射し「お見事」と言うトニー。

多くのファンを惹きつけるトニーの人柄を示す粋なシーンになっています。

このシーンで助けられた少年が、まだ幼かったピーター・パーカー(のちのスパイダーマン)であると公式に発表されたのです。

普通じゃない銃撃戦&ブラック・ウィドウのアクションシーン

ブラック・ウィドウ:© Marvel Entertainment

重火器!、火薬!、連射!、これにピンとくる方には『アイアンマン2』(2010)はオススメです。

本作のメインキャラクターたちは全員軍事産業関係者

アメコミのスーパーパワーのことはいったん忘れて火薬の音色にこれでもかとひたれる本作。

最終決戦は当然、戦闘マシンによる銃撃戦です。

トニーの友人ローディが操縦するウォーマシンと、メインヴィラン イヴァンが開発したハマー・ドローンの攻撃方法が銃撃なので、類を見ないほどの連射が長時間続くシーンになっています。

このシーンの銃撃音の凄さはかなりの見ごたえ。

また、潜入調査員として登場するブラック・ウィドウ(ナターシャ・ロマノフ)の神技スパイアクションも必見です。

メカ好きにオススメ! 最高にカッコいいギーク

トニー・スタークの作業風景は、全世界の理系をとりこにしてしまうかっこよさ。

新開発した機械設備を1人でサラッと組み立てたり超ハイテク情報システムを操ったり憧れの的

トニーのパワーはやはりスーツではなく、それを発明できる頭脳と実際に作り上げられる技術力なのです。

魅力は“軽さ”

『アイアンマン2』(2010)は、トニーがまだ若かった時期を描いた最後の作です。

本作のトニーはまだ一応プレイボーイの面影を残しており、このいわば調子に乗っている時期があるからこそ、続編のトニーに成長を感じることができるのです。

ヴィランの1人であるハマーもかなり軽いキャラで、脚本のせいかトニーと同類のような子供じみたところがあります

『アイアンマン2』(2010)は、メインキャラクターたちを『ワイルド・スピード』のような“ヒロイズムはあるもののチャラい”世界観に落とし込み、コミックファン以外の層にもアメコミ映画を広めることに貢献しています

MCUの問題児 ハマー

トニーとジャスティン・ハマー:© Marvel Entertainment

『アイアンマン2』(2010)を語るうえで外せないのがジャスティン・ハマー。

ハマーを気に入るかどうかで本作の評価が分かれているようなふしもあります

ハマーを演じているのは超演技派俳優サム・ロックウェル

いけ好かない自意識過剰な社長役を好演しています。

以上、『アイアンマン2』(2010)の感想でした。

『アイアンマン2』(2010)の考察

『アイアンマン2』(2010)の考察を見ていきましょう。

『アイアンマン2』(2010)の考察
①『アイアンマン2』(2010)はハッピーエンドなのか
②『アイアンマン2』(2010)の主題:トニーはなぜエキスポを開催したがっている?
③パワードスーツは兵器か
④死と向き合い続けなければならなかったトニーと、モチーフとなった原作コミック

『アイアンマン2』(2010)はハッピーエンドなのか

イワン(ウィップラッシュ)のトニーに対する殺意は、イワンの父親アントンによって作られたもの。

スターク家への恨みを聞かされ続けたイワンは、トニーへの執着を高めていき、『アイアンマン2』(2010)で殺害計画を実行します。

イワンがただ殺される終わり方に違和感を感じる方がいるかもしれませんね。

そしてパワードスーツも空軍やハマーの手に渡り、エキスポ会場もめちゃくちゃになってしまうので、本作は、「すべて上手くいった!」というエンディングではないのかも。

しかしトニーは父親の意志を継ぐことに成功、病も克服するのでその点ではハッピーエンドでしょう。

『アイアンマン2』(2010)の主題:トニーはなぜエキスポを開催したがっている?

2010年のスターク・エキスポ:© Marvel Entertainment

パラジウムの毒で自身の死が近いと予測したトニーは、後世に価値あるものを残すためにエキスポを開催します。

スターク・インダストリーズの他の事業をすべて放置して尽力していることからも、鬼気迫っているのが分かると思います。

オープニングセレモニーに華々しく登場していながら、トニーは忍び寄る死を確かに感じているのです。

あのシーンは華美な世界に潜む死というモチーフをきれいに提示したシーンです。

トニーはスピーチで、「legacy」(遺産、受け継がれるもの)という言葉を使います。

来場者たちは、エキスポの主旨として、受け継ぎたいものを展示するというように聞いているはずです。

話者であるトニーは死を予期しており、トニーの残すべき「遺産」という意味合いもちらつきます

また、『アイアンマン2』(2010)のストーリー的には、本作のメインヴィラン イワンが父親から受け継いだ恨みの連鎖や、トニーが父親との関係を克服し、父の意志を継いで新元素の開発に成功する、という展開にも関わる重要なキーワードになっています。

パワードスーツは兵器か

『アイアンマン2』(2010)で登場するもう1つの重要なテーマが、“トニーのパワードスーツは兵器なのか”、です。

公聴会で「武器を使用しているか?」と質問を受けたトニーは、「いいえ。武器の定義にもよりますが」と返答。

そしてパワードスーツを「ハイテクギプス」と表現し、武器ではないと主張します。

『アイアンマン2』(2010)のトニーの人物像は、原子爆弾を開発した物理学者オッペンハイマーから影響を受けています。

天才科学者であったオッペンハイマーは、戦争抑止のための、実戦利用できない威力をもつ兵器(=核兵器)を開発しますが、その後核爆弾が実際に使用されてしまったのを知り、自身のしたことに絶望するのです。

本作のトニーの立ち位置はオッペンハイマーから、アイアンマンスーツは核兵器から、と言うことができます。

絶望したオッペンハイマーが自身を表現した言葉として、「我は死神なり、世界の破壊者なり」が有名です。

この経緯を踏まえることで、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)全体を通して、トニーの苦悩を理解するヒントになるのではないでしょうか

死と向き合い続けなければならなかったトニーと、モチーフとなった原作コミック

前作『アイアンマン』(2008)でほとんど“死”を経験したトニー。

命の危機は完全に過ぎ去ったように見えましたが全然そんなことはなく『アイアンマン』(2008)以降もずっと、死の影に追われていたのです。

トニーはその性格上1人で問題を抱えこんでしまい、状況を相談できたのはAIのJ.A.R.V.I.S.(ジャービス)だけでした。

パーティーで騒いでめちゃくちゃにしてしまったのは、精神的に限界だったからでしょう。

また、この酒に酔ったトニーの描写があるのは、本作のモチーフの1つが、Demon in the Bottle』という原作コミックのエピソードだからです。

『Demon in the Bottle』でのトニーはアルコールの問題を抱えていて、ウィップラッシュやジャスティン・ハマーも登場しています。

以上、『アイアンマン2』(2010)の考察でした。

『アイアンマン2』(2010)の重要人物・登場キャラクターを解説

ペッパー、トニー、ハマー、クリスティン・エヴァーハート:© Marvel Entertainment

『アイアンマン2』(2010)の登場人物について見ていきましょう。

ヒーロー、ヴィランなどメインキャラクターを紹介!

『アイアンマン2』(2010)のメインキャラクターたちを紹介します。

ヒーロー、ヴィランなどメインキャラクターを紹介!
①アンソニー・エドワード・スターク/トニー・スターク/アイアンマン(ロバート・ダウニーJr.)
②ヴァージニア・ポッツ/ペッパー(グウィネス・パルトロゥ)
③ジェームズ・ローズ/ローディ/ウォーマシン(ドン・チードル)
④ナタリー・ラッシュマン/ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)
⑤イワン・ヴァンコ/ウィップラッシュ(ミッキー・ローク)
⑥ジャスティン・ハマー(サム・ロックウェル)

アンソニー・エドワード・スターク/トニー・スターク/アイアンマン(ロバート・ダウニーJr.)

ランディーズ・ドーナツの看板に乗るトニー:© Marvel Entertainment

スターク・インダストリーズ社長(CEO)で天才科学者のトニー・スターク。

『アイアンマン2』(2010)では、スターク・エキスポを開催

パワードスーツ没収を回避するため公聴会で答弁したり、ペッパーを社長にしたり、パラジウムの毒への対処法を探ったりしています。

公聴会では、

「私がアイアンマンだ。スーツと私は一体です」

「アイアンマンスーツを差し出すということは私自身を差し出すこと、体を売ることに等しい」

と発言。

ここで、トニーは本作『アイアンマン2』(2010)でもお決まりの台詞「I am Iron Man.」を言っています

トニーは、自分のような技術力は誰も持っていないため他国がパワードスーツを開発するかもという脅威におびえる必要はないと主張。

しかし同様の技術力をもったイワン(ウィップラッシュ)が現れたことでトニーやスターク・インダストリーズは批判を浴びます

手渡しが嫌いという設定も登場し、フランス滞在中のシーンでフランス語も披露

「囚われの身となり死にかけた僕が、不死鳥のごとくよみがえったなんてベタなことを言うつもりはない」

このエキスポのオープニングセレモニーでの発言は、『アイアンマン』(2008)の出来事

ヴァージニア・ポッツ/ペッパー(グウィネス・パルトロゥ)

社長になったペッパー・ポッツ:© Marvel Entertainment

トニーの秘書だったペッパーは、『アイアンマン2』(2010)でスターク・インダストリーズの社長に就任

本作のトニーとペッパーはずっと気持ちがすれ違っています

これは、トニーが、自身に死が迫っているかも、という事実をペッパーに隠していて、自分が死亡すると考えるとペッパーへの真剣な気持ちを伝えられなくなってしまっているためです。

「帰りたくない。ベニスに行こう、ヨーロッパにいるんだし」
――トニー

と、トニーに休暇に誘われますが、結局症状のことは教えてくれないまま。

余談ですが、トニーが「覚えてる?」とペッパーに言った「ホテル・チプリアーニ」は、おそらくベルモンド ホテル・チプリアーニ(Belmond Hotel Cipriani)のことで、特にシリーズで登場したことはなく、実在の高級ホテルです。

中盤でペッパーと仲直りしようとしたトニーがイチゴを手土産に持ってきた際に、ペッパーにはイチゴ・アレルギーがあったと発覚

トニーは「覚えてたんだよ、君とイチゴに何かあったことだけは」と弁解するシーンも。

本作の終盤でトニーとペッパーは和解し、2人の気持ちに気づいていたナタリー(ナターシャ)に「続きはハネムーンでやって」とからかわれています

ジェームズ・ローズ/ローディ/ウォーマシン(ドン・チードル)

ローディ:© Marvel Entertainment

トニーの友人空軍中佐

『アイアンマン』(2008)にも登場していますがキャストが変更になっています。

『アイアンマン2』(2010)では、パワードスーツを着て“ウォーマシン”として戦います

トニーからは「ローディ」と呼ばれていて、仕事での関係者は「ローズ中佐」と呼びます。

公聴会で、

「しかしながらアイアンマンから受ける恩恵は、その脅威をはるかに上回ります。

ミスター・スタークを軍の命令系統に組み込むのが得策と考えます」

と証言。

ローディはトニーをかばいつつ、自分の目の届く範囲に置いておきたいと考えているようです。

無茶をするトニーを止めるために初めてパワードスーツ(マーク2)を着用

最終決戦で、マーク2にハマーの武器を搭載した“ウォーマシン”として登場します。

また、ローディは途中トニーを見限ったため、マーク2を空軍やハマーに提供しています。

(ハマーがイワンと組んでいることは知りませんでしたが。)

さらに、ナターシャの報告で、パワードスーツには「無断の使用を防ぐためのセキュリティがある」とのことなので、トニーは、ローディがパワードスーツを使えるような権限を設定していたと思われます。

死を予期したトニーが、後継者選びの一貫で、友人であるローディをアイアンマンの後継者と考えていたことが示唆されています。

ナタリー・ラッシュマン/ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)

秘書として働くナターシャ:© Marvel Entertainment

ナタリー・ラッシュマンは偽名で、本当はS.H.I.E.L.D.(シールド)のエージェントであるナターシャ・ロマノフ

ペッパーが社長に就任する際の公証人として登場、一瞬で気に入られてトニーの新しい秘書として雇用されます。

中盤で「フューリー長官の命令で、あなたの健康状態を見ていました」と言っており、さらにトニーの性格調査もしていたようです。

ボクシングのトレーニングでハッピーをコテンパンにしてしまうなど、潜入調査として考えるとまずいのではと心配になるシーンも。

トニーには中盤でS.H.I.E.L.D.(シールド)のエージェントであることを明かし、最終決戦ではハマーのラボにほぼ単独で侵入、イワンを倒すのに大きく貢献します。

イワン・ヴァンコ/ウィップラッシュ(ミッキー・ローク)

モナコのウィップラッシュ(マーク1):© Marvel Entertainment

『アイアンマン2』(2010)のメインヴィランであるイワンは、ロシア人の物理学者

兵器級プルトニウムの違法売買の罪を犯した前科者で、冒頭で父親アントン・ヴァンコを亡くします

モナコでのトニー襲撃で、ウィップラッシュ(マーク1)として登場

エレクトリカル・デス・ウィップというレーシングカーをきれいに切断する威力をもつ電気ムチが特徴です。

最終決戦ではウィップラッシュ(マーク2)を装着して登場。

こちらはほぼアイアンマンのようなパワードスーツになっておりマーク1同様エレクトリカル・デス・ウィップも装備されています。

本作では途中からハマーと組むことに

突然運ばれてくるコース料理に圧倒されたりと、ハマーの濃すぎるキャラクターに引いていましたが、その後はハマーを利用しトニーへの復讐のための兵器(ハマー・ドローン、ウィップラッシュのマーク2)を製造。

鳥(オウム)好きという設定は、心優しい部分があることを表現するための設定なのだとか。

ジャスティン・ハマー(サム・ロックウェル)

公聴会でのジャスティン・ハマー:© Marvel Entertainment

トニーを勝手にライバル視しているハマー・インダストリーズの社長(CEO)。

イワンと手を組んだ結果、イワンの復讐を手助けする形に

ハマー・インダストリーズはトニーが武器製造をやめた(※『アイアンマン』(2008)の話)おかげでシェアを増やしただけの低レベルな企業として描かれています。

トニーとハマーは才能こそレベルが違うようですが、子供っぽい性格はほとんど同レベル。

ハマーをからかいたいトニーは、さっそくハマーの実験失敗の映像を晒し上げ、ハマーは動画の再生を止めようと試行錯誤。

「ハマーじゃないか。なんでハマーもやってるんだ」

「どの国もあと5年や10年はかかりそうだ・・・ハマーの会社なら20年」

――トニー

またハマーは証言の途中で「平和なカナダとは違う」と言いしれっと隣国カナダを馬鹿にしています。

のちにハマーは、実験失敗の映像が晒されたせいでテスト操縦者のなり手がいない、と自虐ネタを言って笑っていました

そんなひと悶着の後にも関わらずモナコでもトニーに絡み、「私はトニーが好きで、トニーも私のことが好きなんだ。敵対はしてない」とコメント。

S.H.I.E.L.D.関係者やサブキャラクターを紹介!

『アイアンマン2』(2010)に登場するサブキャラクターを紹介します。

S.H.I.E.L.D.関係者やサブキャラクターを紹介!
①ハロルド・ホーガン/ハッピー(ジョン・ファヴロー)
②ハワード・アンソニー・ウォルター・スターク/トニーの父親(ジョン・スラッテリー)
③アントン・ヴァンコ/(エフゲニー・ラザレフ)
④ニコラス・ジョセフ・フューリー/ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)
⑤フィル・コールソン(クラーク・グレッグ)
⑥スターン議員(ギャリー・シャンドリング)
⑦クリスティン・エヴァーハート(レスリー・ビブ)

ハロルド・ホーガン/ハッピー(ジョン・ファヴロー)

アイアンマンのスーツを運ぶハッピー:© Marvel Entertainment

トニーの運転手兼ボディーガード

演じているジョン・ファヴローは本作『アイアンマン2』(2010)および前作『アイアンマン』(2008)の監督です。

ハワード・アンソニー・ウォルター・スターク/トニーの父親(ジョン・スラッテリー)

モニタの映像で登場したハワード・スターク:© Marvel Entertainment

トニーの父ハワード・スタークは、ビデオメッセージの映像で登場

ハワードは、本作『アイアンマン2』(2010)でも説明されたように“アメリカ軍事産業の父”です。

本作では、ハワードが、アーク・リアクターを共同開発していたアントン・ヴァンコ(イワンの父親)をロシアに送り返していたことが発覚。

つまり本作の事件のきっかけを作った人物です。

また、トニーは父親について、

「父はそれほど僕を認めていなかった」

「冷たかった。愛してるとも好きだとも言われたことがない」

――トニー

とさみしく思っていましたが、実はトニーに大事な発明品を託していたことが明らかになります。

生前を知るフューリーは、「ハワードが生み出そうとしていたものはもっとすごいものだ。新しいエネルギーの開発だよ。武器の開発など目ではない」と、ハワードがエネルギー開発にかかわっていたと発言。

また、ハワードはS.H.I.E.L.D.(シールド)の創設メンバーだったことが発覚します。

アントン・ヴァンコ/(エフゲニー・ラザレフ)

メインヴィラン イワン(ウィップラッシュ)の父で、冒頭で死去

かつてハワード・スタークと共同でアーク・リアクターを開発していた物理学者です。

スパイ容疑のため、ハワードによってロシアに強制送還させられ、死ぬまでスターク家を憎み続けていました。

ニコラス・ジョセフ・フューリー/ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)

トニーに助言しに来たフューリー:© Marvel Entertainment

フューリーはS.H.I.E.L.D.(シールド)の長官で、ナタリー(ナターシャ)の上司です。

ナターシャからトニーの様子を聞き、トニーの命を助けるためのアドバイスをしにやってきます。

フィル・コールソン(クラーク・グレッグ)

S.H.I.E.L.D.(シールド)のエージェントで、長官フューリーの部下。

トニーの監視担当として登場します。

スターン議員(ギャリー・シャンドリング)

公聴会でのスターン議員:© Marvel Entertainment

公聴会のシーンから登場し、パワードスーツを軍や政府のものとして没収したがっています

トニーとは犬猿の仲に。

ラストでは、トニーの嫌がらせで、トニーとローディへの勲章授与式のプレゼンターをやらされています。

クリスティン・エヴァーハート(レスリー・ビブ)

モナコに取材に来たクリスティン・エヴァーハート:© Marvel Entertainment

『アイアンマン』(2008)にも登場しているヴァニティ・フェアの記者。

彼女が書いたトニーについての特集記事は、意外にもトニー本人やペッパーから高評価だったことが本作『アイアンマン2』(2010)で判明します。

以上、『アイアンマン2』(2010)の登場キャラクターの紹介でした。

【なぜ?】『アイアンマン2』(2010)の疑問を解説

開会セレモニーに登場したトニー:© Marvel Entertainment

『アイアンマン2』(2010)の内容や疑問点を解説していきます。

【なぜ?】『アイアンマン2』(2010)の疑問を解説
①イワンの目的・アイアンマンと戦う理由を解説
②ハマーの目的は?
③『アイアンマン2』(2010)に登場する発明品・専門用語を解説
④トニー・スタークが死にかけるのはなぜ? 毒素の進行の原因を解説
⑤アベンジャーズ・他のマーベル作品を観るとき、『アイアンマン2』(2010)は観なくてもいい?

イワンの目的・アイアンマンと戦う理由を解説

イワンがトニーを恨んでいる原因は、端的に言うと父のかたきです。

そもそもの発端は、トニーの父ハワード・スタークが、共同研究者だったアントン(イワンの父)をロシアに強制送還させたことです。

その原因は、

「(アントンは)金儲けをたくらみ、ハワードが強制送還した。
ロシアのやつらはアントンが手ぶらで戻ったと気づき、シベリア送りにされた」
――フューリー

と言われているように、アントンがスパイまがいの行為をし、金儲けに走ったこと

またタイミングが微妙で、強制送還の時点で、ハワードとアントンは初期段階のアーク・リアクター(※)の設計をほぼ完遂していたようです。

そのため、イワンは、アントンとハワードによるアークリアクター(※)の共同設計の青写真を所持しています。

(※トニーによる小型化改良以前のもの)

また、紛らわしいですが、フューリーがトニーに言った「君のアーク・リアクターは未完成なテクノロジーに基づいている」という発言は、ハワードの最終目標がエネルギー開発だったという意味合いのほうが大きいです。

この経緯があって、イワンは、

「お前の一族は盗人や人殺しだ。
その罪の歴史をお前は塗りつぶそうとしている」

「父の発明のおかげでお前は生きている」

――イワン

と、スターク家はアントンの技術を盗んだ、と言っているのです。

イワンはトニーがアイアンマンとして善行をしているのも気に入らないようです。

また、アントンは、

「本当ならお前が」

「お前には知識しか与えられなくて」

――アントン

と死ぬ間際にもスターク家について話しており、イワンは生まれてからずっとスターク家への恨みを聞かされ続けていた可能性が高いです。

トニーに「お前の父親から受けた仕打ち40年分を40分でお前に帰してやる」と言っていることからも、現在の貧しい境遇はすべてハワード・スタークのせいと聞いていたと思われます。

またアントンはあえて死ぬ間際にも話すことで復讐を差し向けたようにも見えます。

イワンは、父アントンの影響でトニーへの執着とともに育ち、アントンの死去がきっかけで『アイアンマン2』(2010)で殺害計画を実行します。

ハマーの目的は?

ハマーがイワンと組むのは、金儲けと、トニーへのライバル心のためです。

特にトニーを殺したいわけではなさそうですが、イワンを援助した結果トニーがイワンに殺されるのは別に構わないと思っているようです。

『アイアンマン2』(2010)に登場する発明品・専門用語を解説

トニーの発明品や専門用語を紹介します。

アイアンマン2(2010)に登場する発明品・専門用語を解説
①J.A.R.V.I.S.(ジャービス)、DUM-E(ダミー)、U(ユー)
②アーク・リアクター
③パラジウム
④リパルサー
⑤バッドアシウム

J.A.R.V.I.S.(ジャービス)、DUM-E(ダミー)、U(ユー)

J.A.R.V.I.S.(ジャービス)はトニーの執事をしているAIで、トニーが開発したほぼすべての物のシステムと連携しています。

『アイアンマン2』(2010)に至るまでに、トニーが自身の病状を相談できていた唯一の相手。

「トニーさまの動画で、服を着てらっしゃるのは珍しいですね」
――J.A.R.V.I.S.(ジャービス)

とトニーに話したりと仲がいいです。

また、トニーはロボットアームにも名前をつけています。

青汁っぽいジュース(クロロフィル)をこぼして「分解してワインラックに作り替えてやる」と悪口を言われているのは、U(ユー)と呼ばれるロボットアーム。

もう1台は、DUM-E(ダミー)と呼ばれています。

超有能なJ.A.R.V.I.S.(ジャービス)とは違い、ロボットアームたちはおっちょこちょいな設定になっています。

アーク・リアクター

イワンの自作アーク・リアクター:© Marvel Entertainment

アーク・リアクターは、半永久発電機関の名称です。

トニーが胸部に埋め込んでいる、小型のアーク・リアクターがもっとも知られています

『アイアンマン2』(2010)では、もともとはハワードとアントンがアーク・リアクターの開発を始めたと説明されました。

そしてトニーは、『アイアンマン』(2008)で小型化したアーク・リアクターの製造に成功。

『アイアンマン2』(2010)では、メインヴィランのイワンも同じく小型化したアーク・リアクターの製造に成功、その後トニーのアドバイスを受けてイワンは再度改良を施します。

トニーの心臓のために使用されている以外には、アーク・リアクターはアイアンマンのパワードスーツにも動力源として備え付けられており、トニーが普段使っていないパワードスーツにも入れっぱなしのようです。

そのためローディは保管されていたパワードスーツを問題なく起動できています。

さらに、イワンもウィップラッシュのスーツに搭載しています。

つまり『アイアンマン2』(2010)の世界にはアーク・リアクターはかなり多数存在しており、トニーの心臓にあるもの、というわけではなくなってきているのです。

パラジウム

『アイアンマン』(2008)で起きた事件の結果、トニーの心臓は、パラジウムで動くアーク・リアクターのエネルギーを使って保護されています。

パラジウムとは元素の名前で、それでできた金属も、同じくパラジウムと呼ばれます。

トニーはカートリッジ状のパラジウム(パラジウム・コア)を、アーク・リアクターの動力源として乾電池のように使用していました

パラジウム・コアは消耗品で、アーク・リアクターを胸部から取り外すと、交換できるようになっています。

リパルサー

リパルサー:© Marvel Entertainment

リパルサーとは、トニーが使用しているエネルギー技術で、アイアンマンのパワードスーツに主に使用されています。

手のひらから出せるビームが最も有名なリパルサーで、このビームは、リパルサーまたはリパルサーレイと呼ばれます。

『アイアンマン2』(2010)では、イワンもリパルサーをウィップラッシュのスーツに使用しているようです。

(イワンに)「リパルサー・エネルギーを電離プラズマチャンネルに通すのは効果は高いが効率が悪い」
――トニー

(ウィップラッシュについて)「リパルサー信号が高い」
――ナターシャ

このように、イワンの使用するリパルサーに言及するシーンがあります。

バッドアシウム

『アイアンマン2』(2010)の劇中で、トニーが発明した新元素の名前は明かされませんでしたが、コミックでの後付け設定で、バッドアシウムと命名されました。

『Marvel's The Avengers Prelude: Fury's Big Week』(2012)で言及された名称です。

トニー・スタークが死にかけるのはなぜ? 毒素の進行の原因を解説

トニーが血液中の毒素を測るスターク・メディカルスキャナー:© Marvel Entertainment

『アイアンマン2』(2010)でトニーを苦しめていた症状について解説します。

トニー・スタークが死にかけるのはなぜ? 毒素の進行の原因を解説
①原因は?
②症状は?
③治療・解決法は?

原因は?

トニーが死にそうになっている原因はパラジウム中毒です。

パラジウム中毒がどうやって起きるかについては作中でほぼ説明はありませんが、事実は以下のようです。

(アーク・リアクター、パラジウム・コアについては上述の“アーク・リアクター”、“パラジウム”の項目をご覧ください。)

アーク・リアクターからのニュートロン・ダメージ(中性子損傷)でパラジウム・コアが崩壊し、血液中にパラジウムが溶けだしている

ということのようです。

『アイアンマン2』(2010)は『アイアンマン』(2008)の6か月後なので、トニーがパラジウムを体内に入れてからは6か月

短期間でかなり進行しているようです。

「パラジウムに代わる動力源を探して、あらゆる元素を試しましたが、機能しませんでした」
――J.A.R.V.I.S.(ジャービス)

「手を尽くしてダメだったんだ。
パラジウムに代わるものを探して、あらゆる元素のあらゆる組み合わせ、あらゆる配列を試したがダメだった」
――トニー

とあるように、対策を考えましたが無理でした。

なのでJ.A.R.V.I.S.(ジャービス)は、

「あなたに残された時間は少ない」

「あなたを生かしている装置が、同時にあなたを殺している」

――J.A.R.V.I.S.(ジャービス)

と発言するのです。

また進行の原因も、J.A.R.V.I.S.(ジャービス)の台詞で説明されています。

「アイアンマンスーツを使い続けたことで、中毒症状が加速しています」
――J.A.R.V.I.S.(ジャービス)

つまり負荷をかけすぎると余計症状が悪化するという設定のよう。

またトニーは毒素による症状を抑えるため毎日青汁のような飲料を飲んでいます。

ペッパーに「クロロフィルを飲んでいる」と発言しており、あれはクロロフィルだったと分かります。

症状は?

パラジウム中毒(皮膚症状):© Marvel Entertainment

では症状とはなんなのか?

・胸部や首の静脈が怒張して紫色の筋が皮膚に現れます。

・トニーのパラジウム中毒に気づいたイワンが、「地獄の苦しみ」と表現しているので、痛みがあるようです。

・トニーの様子からすると、全身の倦怠感もありそうです。

・立ち上がった直後力が入らず崩れ落ちるシーンがありますが、そのあとパラジウムを交換しており、これは症状というよりもパラジウム・コアが消耗したシーンかも。

それ以外描写がなく、実際のパラジウムの毒性も詳細は不明なためこれ以上のことは分かりません。

本作中で、トニーは血液中の毒素の値をたびたび測っており、オープニングセレモニーでは19%だった値が、最終的に89%まで上昇。

このあと、シールドが用意した二酸化リチウム注射で症状を抑えてもらうことになります。

治療・解決法は?

『アイアンマン2』(2010)でトニーは、パラジウムの代わりとなる新元素を発明し、アーク・リアクターにパラジウムを使わなくていいことになったため、この症状は治りました。

アベンジャーズ・他のマーベル作品を観るとき、『アイアンマン2』(2010)は観なくてもいい?

『アイアンマン2』(2010)では、アイアンマンとして活動を始めた当初のまだどこか幼いトニーの心理が描かれており、パワードスーツやアーク・リアクター関連の描写も多いので、それらを知りたい方は視聴しておきましょう。

さらに本作にはマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)への伏線も隠されているのでそちらも要チェックです!

以上、『アイアンマン2』(2010)の疑問点の解説でした。

『アイアンマン2』(2010)の魅力・見どころを解説

『アイアンマン2』(2010)の見どころを紹介します。

『アイアンマン2』(2010)の魅力・見どころを解説
①『アベンジャーズ』シリーズのキャラが登場
②スタン・リーのカメオ出演!起業家の老人の正体
③豪華なカメオ出演者
④ハマーの名プレゼンと使用銃器

『アベンジャーズ』シリーズのキャラが登場

『アベンジャーズ』シリーズに登場する、ナターシャ(ブラック・ウィドウ)、フューリー、コールソンが登場。

なかでもナターシャは“法務部のナタリー”と身分を偽り、トニーが新たに雇う秘書としてメインキャラクターで登場します。

スタン・リーのカメオ出演!起業家の老人の正体

開会セレモニーでのスタン・リーのカメオ:© Marvel Entertainment

スタン・リーは、エキスポのオープニング・セレモニーのゲストとして出演

本人役ではなく、アメリカの実在する有名人、テレビ番組の司会者ラリー・キングを演じています。

豪華なカメオ出演者

天才エンジニアでテスラ、スペースX社のCEOであるイーロン・マスクが、トニーとペッパーの知り合いとして本人役でモナコのシーンに登場。

オラクル社の当時のCEOラリー・エリソンも、本人役でオープニング・セレモニーのゲストとして登場。

ハマーの名プレゼンと使用銃器

序盤から雲行きは怪しいですが、途中からどんどんおかしなことになっていくかの有名なハマーのプレゼンを紹介します。

最後のハマー製ミサイル以外は、すべて実在の銃です。

クラリッジ・ハイテック(グンツ GA9)

キメル AP-9

M26 MASS(「M24ショットガン」と言っていますがそのシーンで使用されているのはM26 MASSです) 「狩猟目的じゃないし」

FN F2000 「ベルギー製、ベルギーはワッフルだけじゃない」

ミルコウ MGL Mk 1L 「ノリノリの」

M134 ミニガン 「別名“アンクル・ガスパチョ”または“Puff the Magic dragon”(吹替:魔法の最強ドラゴン)」

ハマー製赤外線誘導ミサイル

「キューバの葉巻、コイーバやモンテクリスト並みの上物。頭がいい武器だよ。本を書けるくらい頭がいい。ユリシーズも真っ青な名作を書き朗読してくれるだろう。これぞ我がエッフェル塔。ラフマニノフの3番。わがピエタ。いかなる建物もなかの人間ごと完膚なきまでにぶちのめす。ニックネームは別れた妻。」

ここで登場したのがちょっと有名なハマーのイチ押し「別れた妻」

このオチを言うために6個も銃器を紹介しているのがもはや怖い!

ハマーは軍人2人が冷ややかな目で見ているなかこれをやり切る精神力の持ち主。

余談ですがトニーも、ペッパーとの喧嘩中に「離婚して子供2人とられた」とハッピーとナターシャが自分から離れてペッパーについたことを揶揄しており、トニーとハマーはやはり似たようなユーモアセンスなのです。

また、ジャービスは偶然、ハワードのエキスポ模型のシーンで「ベルギーワッフルの屋台も含めますか?」とベルギーワッフルの話をしています。

以上、『アイアンマン2』(2010)の魅力・見どころの紹介でした。

『アイアンマン2』(2010)に隠された重要シーン

S.H.I.E.L.D.の施設でフューリーと話すトニー:© Marvel Entertainment

『アベンジャーズ』シリーズとも繋がる重要なシーンを解説!

『アイアンマン2』(2010)に隠された重要シーン
①『アイアンマン2』(2010)は『ブラック・ウィドウ』(2020)と繋がり・関連がある?
②S.H.I.E.L.D.のスパイ? ナタリーの正体を解説
③アベンジャーズ計画の意味とはなんなのか? マーベルの他作品との繋がりについて解説
④トニー・スターク(アイアンマン)の新元素や発明品の数々

『アイアンマン2』(2010)は『ブラック・ウィドウ』(2020)と繋がり・関連がある?

『ブラック・ウィドウ』(2020)のヴィランが、『アイアンマン2』(2010)のナターシャのアクションシーンをモニターで見ているというシーンが、『ブラック・ウィドウ』(2020)の予告編に存在。

ナターシャ・ロマノフは『アイアンマン2』(2010)以降もマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の多くの作品に登場しており、初の単独作が『ブラック・ウィドウ』(2020)になります。

S.H.I.E.L.D.のスパイ? ナタリーの正体を解説

トニーが雇ったナタリー・ラッシュマンは、本当は、S.H.I.E.L.D.(シールド)のエージェント ナターシャ・ロマノフでした。

元ロシアのスパイでしたが、国際平和維持組織S.H.I.E.L.D.(シールド)の管理下で働いています。

S.H.I.E.L.D.(シールド)は、『アイアンマン2』(2010)にも登場したフューリーが長官をつとめる組織で、MCUに登場するほぼすべてのヒーローと関わっています。

アベンジャーズ計画の意味とはなんなのか? マーベルの他作品との繋がりについて解説

『アイアンマン2』(2010)の本編終盤に『アベンジャーズ』(2012)に繋がるシーンが存在します。

トニーが“アベンジャーズ計画”についての書類を読もうとして、フューリーに「まだ見せるわけにはいかない」と言われるシーンです。

フューリーは“アベンジャーズ計画”という、ヒーローチームを結成させる計画を推進していて、『アベンジャーズ』(2012)ではそのチームの結成秘話が描かれることになります。

また、ここでナターシャによる調査結果も判明し、トニーは「強迫症的、自己破壊的、典型的ナルシスト」と評価され、アベンジャーズへの参加資格についても、「アイアンマンはあり。トニー・スタークは推薦しない」と書かれていました。

この結果を踏まえ、トニーは一旦、アベンジャーズの相談役として採用されることになりました。

トニー・スターク(アイアンマン)の新元素や発明品の数々

三角形の新元素:© Marvel Entertainment

『アイアンマン2』(2010)でトニーが発明した新元素やアーク・リアクターについて紹介します。

新元素(バッドアシウム)の発明の経緯

1974年のスターク・エキスポの模型:© Marvel Entertainment

トニーの父ハワードが残した映像で、

「未来に必要なものはすべてここにある」

「お前のためのエキスポだ。
これこそ未来へのカギ。
今の科学では実現不可能だがお前ならやってくれるだろう」

――ハワード

と言っていたのがヒントになり、1974年のスターク・エキスポの模型が新元素へのカギだと気づいたトニー。

この模型は原子の構造を模したもので、中央の地球儀を原子核とし、パビリオンの位置を利用して陽子と中性子を配置すれば新元素の原子構造が分かる、というものでした。

その後、トニーはプリズム加速器と呼ばれている自作の加速器を用いて三角形の金属様の物体に光を照射し、その物体が新元素になります。

この新元素が、パラジウムに代わり新たなアーク・リアクターの動力源となりました。

新型のアーク・リアクター

パラジウム・コアでなく、新元素の三角形のコアを動力源としたアーク・リアクターが登場。

以上、『アイアンマン2』(2010)に隠された重要シーンの紹介でした。

『アイアンマン2』(2010)の伏線や繋がりを解説

ウォーマシンとアイアンマン(マーク6):© Marvel Entertainment

『アイアンマン2』(2010)の、シリーズへの伏線や繋がりを解説していきます。

『アイアンマン2』(2010)の伏線や繋がりを解説
『アイアンマン2』(2010)の伏線①:マイティ・ソーのハンマー
『アイアンマン2』(2010)の伏線②:ブラック・ウィドウの登場
『アイアンマン2』(2010)の伏線③:ウォーマシン初登場
『アイアンマン2』(2010)の伏線④:新開発されるアイアンマンスーツ
『アイアンマン2』(2010)の伏線⑤:キャプテン・アメリカの盾が既に登場している
『アイアンマン2』(2010)の伏線⑥:テン・リングス

『アイアンマン2』(2010)の伏線①:マイティ・ソーのハンマー

『アイアンマン2』(2010)のエンドロール後のシーンで、ニューメキシコにソーのハンマー“ムジョルニア”が墜落している現場にコールソンが到着するという『マイティ・ソー』(2011)に繋がるシーンがあります。

そして、本作の途中にも『マイティ・ソー』(2011)の事件を示唆する台詞がいくつか存在。

「君より大きな問題が南西部で起きている」
――フューリー

これは、「南西部」と言っているのでニューメキシコに落ちてきたソーのハンマーの話と思われます。

実は『インクレディブル・ハルク』(2008)も同時期の出来事ですが、作中の舞台がブラジルとニューヨークなので「南西部」には該当しません。

(トニーに「何してた?」と聞かれ)「いろいろとね」
――コールソン

「長官命令で、ニューメキシコへ」
――コールソン

これらもソーのハンマーが落ちてきた事件を示唆する発言です。

『マイティ・ソー』(2011)の詳しい感想や考察、マーベル(MCU)シリーズの伏線やつながりを知りたい方はこちら。

https://minority-hero.com/cinema-review/Thor/13441/

『アイアンマン2』(2010)の伏線②:ブラック・ウィドウの登場

『アイアンマン2』(2010)で初登場したナターシャ・ロマノフ(ブラック・ウィドウ)は、『アベンジャーズ 』(2012)で、ヒーローチーム“アベンジャーズ”のメンバーとなりトニーと共闘することになります。

『アイアンマン2』(2010)の伏線③:ウォーマシン初登場

『アイアンマン』(2008)から登場していたローディは本作『アイアンマン2』(2010)ではヒーロー“ウォーマシン”としてデビュー。

このあとは、続編の『アイアンマン3』(2013)だけでなく『アベンジャーズ 』シリーズにも登場します。

『アイアンマン2』(2010)の伏線④:新開発されるアイアンマンスーツ

『アイアンマン2』(2010)では、エキスポのオープニング・セレモニーで使用されたマーク4、モナコで使用された、スーツケース型で持ち運べるマーク5、新型アーク・リアクター用に作られたマーク6など計3体が新たに登場

特にマーク6は最終決戦で使用され超強力で1度しか使えないレーザー・カッターを装備しています。

また、ローディが回収し、ウォーマシンのもとになったのは保管されていたマーク2です。

『アイアンマン2』(2010)の伏線⑤:キャプテン・アメリカの盾が既に登場している

トニーの実験室を訪れたコールソンが、トニーの父ハワードの私物からキャプテン・アメリカの盾の試作品のようなものを取り出して驚いているシーンがあります。

トニーはそんな貴重な盾を、加速器の高さ調整に使ってしまっています

また『アイアンマン2』(2010)でマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に初登場したスターク・エキスポというイベント。

本作では1974年のスターク・エキスポが取り上げられていますが、実はハワードが最後に開催したのが1974年であって、初回は1943年なのです。

そしてこの1943年のスターク・エキスポこそ、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)で、スティーブ・ロジャース(キャプテン・アメリカ)やバッキー・バーンズが訪れていたあのエキスポなのです。

『アイアンマン2』(2010)の伏線⑥:テン・リングス

前作『アイアンマン』(2008)で、トニーと関わったテロ組織テン・リングス。

『アイアンマン2』(2010)でも、メインヴィラン イワンに偽装パスポートを与えたのは実はテン・リングスだったという設定が。

テン・リングスは『アイアンマン3』でも話題に挙がります。

さらにMCUフェーズ4で公開予定の、アジア系ヒーロー シャン・チーの映画作品のタイトルが『シャン・チー・アンド・ザ・レジェンド・オブ・ザ・テン・リングス(Shang-Chi and the Legend of the Ten Rings)』(原題)と発表され、なんとタイトルにテン・リングスが入っています

以上、『アイアンマン2』(2010)の伏線や繋がりの解説でした。

『アイアンマン2』(2010)の最後は? ラストシーンや結末を解説

最終バトルをする日本庭園風パビリオン:© Marvel Entertainment

『アイアンマン2』(2010)の結末をご紹介します。

『アイアンマン2』(2010)の結末・ラストシーン

イワンは、ハマー・ドローン全機とウォーマシンをハッキングし暴走させ、スターク・エキスポ会場を襲います

ナターシャがウォーマシンに対するハッキングを解除、アイアンマンとウォーマシンは共闘し、ウィップラッシュ(イワン)とハマー・ドローンを倒します。

しかし、ウィップラッシュのスーツとハマー・ドローン全機にイワンが搭載していた自爆装置が起動

爆発から間一髪でペッパーを救い出し、トニーはようやくペッパーと結ばれたのでした。

トニーは社長に戻ることになり、ハマーはペッパーの通報により逮捕されました。

『アイアンマン2』(2010)のその後、現在は?

『アイアンマン2』(2010)のキャラクターたちが次に登場する作品が、『アベンジャーズ』(2012)になります。

本作に登場した、トニー、ナターシャ(ナタリー)、フューリー、コールソン、ペッパーのその後の活躍を見ることができます。

『アイアンマン』シリーズとしての続編は、『アイアンマン3』(2013)で、ローディが次に登場するのはこちら。

ハマーは、マーベル・ワンショット『王は俺だ』(2014)に少しだけ登場し、刑務所に服役中でした。

『アイアンマン2』(2010)の最後の解釈と考察

トニーは『アイアンマン2』(2010)で起きていた健康上の問題を克服、過去からの恨みの連鎖を1つ断ち切り、ペッパーと真剣な関係をスタートさせることになります。

本作では、『マイティ・ソー』(2011)に繋がるニューメキシコの事件を提示、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)とリンクするイベント“スターク・エキスポ”の紹介を行っており、その後に続く『アベンジャーズ』(2012)への前哨戦的な作品となっています。

以上、『アイアンマン2』(2010)のラストシーンや結末の解説でした。

【レビュー】『アイアンマン2』(2010)の評価・評判

本編最終シーン(トニー、スターン議員、ローディ):© Marvel Entertainment

『アイアンマン2』(2010)の低評価、高評価のレビューをそれぞれ紹介します。

【つまらない?】低評価のレビュー

『アイアンマン2』(2010)の低評価レビュー
Filmarks:★★☆☆☆ 2.0
「メインヴィランとの戦いがあっさり終わる」
映画.com:★★★☆☆ 2.5
「能天気すぎ」
Rotten Tomatoes(海外の評価):★★★☆☆ 2.5
「アメコミ映画というよりラブコメっぽい」

『アイアンマン2』(2010)はあまり真面目ぶったところがない作品なのでシリアスを求めている方には合わないかも。

また、だらだらと同じようなとこで戦ってるシーンを見飽きたにはオススメです。

本作のアクションシーンは時間は短めで、豪快であっさり終わるものが多い傾向にあります。

トニーとペッパーの恋愛模様は100点満点のラブコメでした。

【面白い?】高評価のレビュー

『』()の高評価レビュー
Filmarks:★★★★☆ 3.8
「トニーの父ハワードからトニーへの愛を感じた」
映画.com:★★★★★ 5.0
「ブラック・ウィドウが好き!」
Rotten Tomatoes(海外の評価):★★★★★ 5.0
「なんで評判悪いのか分からない」

『アイアンマン2』(2010)では親子関係も重要なテーマに。

そしてナターシャ(ブラック・ウィドウ)のファンなら本作のアクションは必見

また、MCUを観ていて「トニーのリアクターのことがよく分からない・・・」と思っている方は、本作を観たら設定を補完できるかも!

『アイアンマン2』(2010)の総合評価:トニー・スタークの苦悩の始まり

ついに結ばれたトニーとペッパー:© Marvel Entertainment

『アイアンマン2』(2010)でも1人で問題を抱え込んでいたトニー

死への恐怖も、強大すぎるパワーを持つことの意味も、今後もトニーが逃れられないテーマになります。

本作でも、大事なことほど、ペッパーやローディに相談できなかった様子が見て取れました。

華々しいエキスポを背景として、トニーの生きづらい性格を描いた『アイアンマン2』(2010)は、作品のトーンは軽いものの扱っているテーマは結構重たいのです。

『アイアンマン2』(2010)はエンドロール後に本編はある?

墜落したソーのハンマー(ムジョルニア):© Marvel Entertainment

エンドロール後のシーン(ポストクレジットシーン)で、ニューメキシコにソーのハンマー“ムジョルニア”が墜落している現場にコールソンが到着します。

これは、『マイティ・ソー』(2011)に繋がるシーンです。

また、BGMとして雷鳴が鳴っています。(ソーは雷神のため。)

エンドロール途中のシーン(ミッドクレジットシーン)はありません。

マーベル映画・MCUの時系列、順番について知りたい方はこちら。

https://minority-hero.com/cinema_recommend/1894/Marvel_series/1894

マーベル映画・MCUの第6弾である『アベンジャーズ』(2012)の考察と解説はこちら。

https://minority-hero.com/cinema-review/The-Avengers/12637

前作の『アイアンマン』(2008)の感想や考察が知りたい方はこちら。

https://minority-hero.com/cinema-review/ironman/6171

『アイアンマン』シリーズの完結作である『アイアンマン3』(2013)の感想や考察・伏線やつながりの解説が知りたい方はこちら。

https://minority-hero.com/cinema-review/Iron-Man-3/13781/

 
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