
主人公ドクター・ストレンジ役にベネディクト・カンバーバッチ、その師匠エンシェント・ワン役にティルダ・スウィントン。
そしてヴィラン カエシリウス役にマッツ・ミケルセン、さらにレイチェル・マクアダムスまで共演!という超豪華キャストの『ドクター・ストレンジ』(2016)。
すごい能力の魔術師たちが次々に登場し、傲慢な外科医ストレンジを翻弄しました。
ここからは、『ドクター・ストレンジ1』(2016)の感想と考察、アベンジャーズとの繋がりや続編の噂、本作の伏線や疑問を解説します!
項目 | 評価 | 点数 |
ストーリー | ★★★★☆ | 80点 |
配役/キャスト | ★★★★★ | 90点 |
アクションシーン | ★★★☆☆ | 65点 |
イケメン度 | ★★★★☆ | 80点 |
医療ドラマの完成度 | ★★★★★ | 100点 |
目を疑う魔術バトル | ★★★★★ | 95点 |
目次
- 1 『ドクター・ストレンジ1』(2016)の作品情報
- 2 『ドクター・ストレンジ1』(2016)の概要
- 3 【ネタバレ】『ドクター・ストレンジ1』(2016)の感想と考察
- 4 『ドクター・ストレンジ1』(2016)のキャスト・登場人物(キャラクター)を紹介
- 5 『ドクター・ストレンジ1』(2016)の能力とは? 性格や特技を解説!
- 6 『ドクター・ストレンジ1』(2016)に登場したエンシェント・ワンやヴィランの能力とは?設定・用語を解説
- 7 『ドクター・ストレンジ1』(2016)の疑問を解説!
- 8 『ドクター・ストレンジ1』(2016)のアベンジャーズへの伏線や繋がりを解説
- 9 『ドクター・ストレンジ1』(2016)の小ネタ・裏話・トリビアを解説
- 10 『ドクター・ストレンジ1』(2016)の順番や時系列は? 続編も解説!
- 11 『ドクター・ストレンジ1』(2016)の最後は? ラストシーンや結末を解説
- 12 【レビュー】『ドクター・ストレンジ1』(2016)の評価・評判
- 13 『ドクター・ストレンジ1』(2016)の総合評価:天才外科医が魔術師に弟子入り
- 14 『ドクター・ストレンジ1』(2016)はエンドロール後に本編はある?
『ドクター・ストレンジ1』(2016)の作品情報
製作年 | 2016年 |
原題 | Doctor Strange |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 115分 |
ジャンル | アクション |
監督 | スコット・デリクソン |
脚本 | スコット・デリクソン
ジョン・スペイツ C・ロバート・カージル |
主要キャスト | ベネディクト・カンバーバッチ(スティーヴン・ストレンジ/ドクター・ストレンジ)/日本語吹替:三上哲
キウェテル・イジョフォー(モルド)/日本語吹替:小野大輔 レイチェル・マクアダムス(クリスティーン・パーマー)/日本語吹替:松下奈緒 ベネディクト・ウォン(ウォン)/日本語吹替:田中美央 マッツ・ミケルセン(カエシリウス)/日本語吹替:井上和彦 ティルダ・スウィントン(エンシェント・ワン)/日本語吹替:樋口可南子 |
『ドクター・ストレンジ1』(2016)の概要

カマー・タージに来たストレンジ:© 2015 - Marvel Studios
上から目線の天才外科医 ドクター・ストレンジ(スティーヴン・ストレンジ)。
ある夜、ストレンジは、運転中に事故を起こし崖下に転落。
両手に後遺症が残り、手術ができなくなってしまう。
外科医としての道を断たれたストレンジは、手を治す治療法を探して、ネパールにあるカマー・タージという修行場にたどり着く。
そこは、至高の魔術師 エンシェント・ワンが仕切る、魔術の修行場だった。
ちょうどその頃、エンシェント・ワンの闇落ちした弟子 カエシリウスが世界を破滅させようとしていた……。
【ネタバレ】『ドクター・ストレンジ1』(2016)の感想と考察

ニューヨークのミラー・ディメンション :© 2015 - Marvel Studios
ここからは、『ドクター・ストレンジ』(2016)の感想と、本作の重要ポイントの考察をご紹介します。
『ドクター・ストレンジ1』(2016)の感想
まずは『ドクター・ストレンジ1』(2016)の感想を3つご紹介します。
それでは見ていきましょう。
ビル街を“折りたたむ”魔術バトル
映画『インセプション』(2010)をより派手に、豪華にグレードアップした街並みをぐにゃぐにゃと動かす魔術バトルが本作の最注目ポイント!
ビル街の地面が折りたたまれるだけに留まらず、絶え間なく建物が移動し続けバトルフィールドに変化したりと、目を疑う光景のオンパレードです。
マルチバース(多元宇宙)にトリップさせる幻覚シーン

幻覚シーン :© 2015 - Marvel Studios
薬物の作用で見る幻覚をモチーフにしたトリップシーンが話題に。
魔術師たちがメインキャラクターの本作だからこそ実現したサイケデリックな映像。
映画『2001年宇宙の旅』(1968)や、『インターステラー』(2014)にあったような超常現象シーンです!
ちなみに、MCUシリーズ過去作『アントマン』(2015)にも、少し似た系統のトリップシーンがあります。
主演 ベネディクト・カンバーバッチのはまり役
主人公のドクター・ストレンジは、本作のキャッチコピーが言うように「上から目線の天才外科医」。
主演したベネディクト・カンバーバッチは、同じく“上から目線の天才”役を演じたドラマ『SHERLOCK(シャーロック)』(2010~)で大ブレイクした俳優です。
このキャスティングはまさにベネディクト・カンバーバッチの十八番であり適役!
以上『ドクター・ストレンジ1』(2016)の感想でした。
『ドクター・ストレンジ1』(2016)の考察
本作『ドクター・ストレンジ1』(2016)を、下記の3つのポイントから考察します。
②マーベル世界の重要キーワード「マルチバース」が初登場
③5つ目のインフィニティ・ストーン「タイム・ストーン」が初登場
それでは見ていきましょう。
医療ドラマ×アメコミ映画

外科医だったストレンジ :© 2015 - Marvel Studios
本作『ドクター・ストレンジ』(2016)の現実離れした魔術的世界観にリアリティを与えたのは、序盤の外科医だった頃のドクター・ストレンジの病院での手術シーン。
医療ものドラマ・映画作品の上をいくほどの、現実味のある病院の風景を描いた映像になっています。
この病院での描写のおかげで、ドクター・ストレンジがエリート人生から転げ落ち、あやしい魔術を操るようになるというコントラストがより強調されます。
マーベル世界の重要キーワード「マルチバース」が初登場
ここでは、「マルチバース(多元宇宙)」の考察を、下記の3つのポイントからご紹介します。
②『ドクター・ストレンジ』(2016)で登場した「マルチバース」
③『アントマン』シリーズの量子世界は「マルチバース」の1つ?!
①そもそもマーベルにおける「マルチバース」の意味とは?
マーベルの原作コミックにおける「マルチバース」とは、いろいろなタイムライン・世界線が存在しているというパラレルワールド方式のこと。
マーベルの自社映画シリーズであるMCUシリーズもこの概念に含まれていて、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)は「アース199999」と呼ばれるタイムラインのお話です。
②『ドクター・ストレンジ』(2016)で登場した「マルチバース」

ダーク・ディメンションにいるドルマムゥ :© 2015 - Marvel Studios
『ドクター・ストレンジ』(2016)で登場した「マルチバース」は、“現実世界と隣り合わせに存在する異世界”のような概念。
具体的には、「ダーク・ディメンション(暗黒次元)」、「ミラー・ディメンション」、「アストラル・ディメンション」が登場。
これらの異次元はむしろ物理学で実在する「多元宇宙論(英:マルチバース)」を彷彿させる描写でした。
本作では、いわゆる「別タイムラインがある」という概念は登場せず。
「時間を操れば分岐が生じる」
「“空間”パラドックス」
「時空連続体を断ち切った」
など台詞でわずかに触れられた程度でした。
(詳しくは後述の“『ドクター・ストレンジ1』(2016)の解説④:アガモットの目とは何なのか?”をご参照ください。)
しかし、重要ワードである「マルチバース」という言葉を映画シリーズで初めて導入したことは要注目です。
「このユニバースは無数のなかの1つ」
「悪意と欲望に満ちたものもある。暗黒の世界。時間をはるかに超越した力が私たちを貪欲に待ち受ける」(ダーク・ディメンションとドルマムゥのこと)
「このマルチバース(多元宇宙)にあなたが存在する意義とは?」
――エンシェント・ワン
③『アントマン』シリーズの量子世界は「マルチバース」の1つ?!
ドクター・ストレンジがエンシェント・ワンの魔術でマルチバースを体感する幻覚のシーンで、量子世界(Quantum Realm)が登場。
量子世界とは、『アントマン』シリーズでも登場している、原子よりも小さい物質たちの世界。
つまり、『アントマン』シリーズの登場人物たちは天才的科学力で「マルチバース」にアクセスしていたということに?!
5つ目のインフィニティ・ストーン「タイム・ストーン」が初登場

アガモットの目 :© 2015 - Marvel Studios
魔術師ドクター・ストレンジのオリジンムービーだった本作ですがもちろん『アベンジャーズ』シリーズとの関係も大アリ!
『アベンジャーズ』シリーズの最重要アイテム インフィニティ・ストーンが登場しています。
本作『ドクター・ストレンジ』(2016)ではインフィニティ・ストーンの1つ「タイム・ストーン」が初登場。
これまでに登場していた4つのインフィニティ・ストーン(スペース・ストーン、マインド・ストーン、リアリティ・ストーン、パワー・ストーン)に次いで、MCUシリーズで5つ目のインフィニティ・ストーンとなりました。
以上『ドクター・ストレンジ1』(2016)の考察でした。
『ドクター・ストレンジ1』(2016)のキャスト・登場人物(キャラクター)を紹介

ストレンジとクリスティーン :© 2015 - Marvel Studios
『ドクター・ストレンジ1』(2016)に登場したキャラクターを下記の項目順に紹介します。
②クリスティーン・パーマー(演:レイチェル・マクアダムス)日本語吹替:松下奈緒
③エンシェント・ワン(演:ティルダ・スウィントン)日本語吹替:樋口可南子
④モルド(演:キウェテル・イジョフォー)日本語吹替:小野大輔
⑤ウォン(演:ベネディクト・ウォン)日本語吹替:田中美央
⑥カエシリウス(演:マッツ・ミケルセン)日本語吹替:井上和彦
⑦ドルマムゥ
⑧病院関係者、魔術師たちサブキャラクター
⑨カエシリウスの手下(ゼロッツのメンバー)
⑩ソー(演:クリス・ヘムズワース)日本語吹替:三宅健太《ノンクレジット・カメオ出演》
それでは見ていきましょう。
スティーヴン・ストレンジ/ドクター・ストレンジ(演:ベネディクト・カンバーバッチ)日本語吹替:三上哲

ドクター・ストレンジ :© 2015 - Marvel Studios
主人公、ソーサラー(魔術師)のドクター・ストレンジ。
もともとは天才神経外科医(※)でした。(※日本でいうと脳神経外科医 兼 整形外科医にあたります。)
車の運転中に事故を起こし崖下に墜落、腕の神経に重大な損傷が残ります。
その後遺症として、かみそりでひげを剃れないほどの手の震えが生じ、外科医の道を絶たれたストレンジ。
諦めきれず先進的な手術を繰り返し受けても治らず。
大金を使い果たしたストレンジは最後の望みをかけてエンシェント・ワンに会いに行きます。
そこで魔術の修行をし、エベレストに置き去りにされたことをきっかけに魔術の才能が開花。
そして闇落ちした魔術師 カエシリウスと戦うことに。
「医者になったとき、命を救うと誓ったのに、人を殺してしまったんだぞ。もう2度とごめんだ。命を救うのが医者だ。奪いはしない」
――ストレンジ「あなたが医者になったのは、ひとつの命を救うためです。それは自分。見えるのはいつも同じ、あなたの高慢なエゴです」
――エンシェント・ワン
相手を攻撃するのを嫌がっていましたが、世界の人々を救うために、魔術師として敵と戦うことを決意。
クリスティーン・パーマー(演:レイチェル・マクアダムス)日本語吹替:松下奈緒

クリスティーン・パーマー :© 2015 - Marvel Studios

クリスティーンがストレンジに贈った腕時計 :© 2015 - Marvel Studios
ストレンジの同僚で、ER所属の女性医師。
主に病院のシーンで登場。
序盤の交通事故後はストレンジの自宅にも訪ねてきていました。
敵に刺されたストレンジの処置を行い、刺されて墜落したエンシェント・ワンの救命処置にも関与。
また、クリスティーンはストレンジの元恋人。
ストレンジの自己中心的な性格のため破局しています。
終盤でストレンジはクリスティーンに「一緒にいてほしい」と言いますが、結局クリスティーンはストレンジのもとを去りました。
ストレンジの腕時計もクリスティーンからのプレゼント。
「Time will tell how much I love you.」
(字幕:私の愛を時と共に)
とメッセージの彫られた時計を、ストレンジはラストシーンまでずっと大事に持っていました。
エンシェント・ワン(演:ティルダ・スウィントン)日本語吹替:樋口可南子

エンシェント・ワン :© 2015 - Marvel Studios
カマー・タージでストレンジが弟子入りする魔術師。
魔術師の最高位である、ソーサラー・スプリーム(至高の魔術師)です。
ダーク・ディメンションから力を得ているため、強力な魔術を使いこなし、さらに長寿(不死)。
「ダーク・ディメンションの力を借りるのは不本意でした。大義を成すには教えに背かなくてはならないときがあります」
――エンシェント・ワン
冒頭では、黄色い、僧侶のような衣装を着て登場。
謀反を起こしたカエシリウスとロンドンで戦っていました。
その後カマー・タージにやってきたストレンジを弟子にします。
後半のニューヨークの戦いでカエシリウスに刺され高所から墜落。
死の直前にはアストラル体となってストレンジと会話し、その後死亡。
モルド(演:キウェテル・イジョフォー)日本語吹替:小野大輔

モルド :© 2015 - Marvel Studios
エンシェント・ワンの弟子の魔術師。
ネパール カトマンズのシーンで、フードをかぶった姿で初登場。
強盗集団に襲われていたストレンジを助け、カマー・タージに連れて行きました。
ストレンジに魔術を教えるべきか逡巡していたエンシェント・ワンに、「ストレンジはカエシリウスと戦うのに役に立つ」と提案。
信頼していたエンシェント・ワンが実はダーク・ディメンションと繋がっていたことと、ストレンジがアガモットの目を使って自然の法則を侵したことなどが原因で、魔術師を恨むようになり闇落ちします。
ウォン(演:ベネディクト・ウォン)日本語吹替:田中美央

ウォン :© 2015 - Marvel Studios
エンシェント・ワンの弟子の魔術師。
カマー・タージの図書館のシーンで初登場。
冒頭でカエシリウスに図書館員が殺されたためウォンが図書館員に。
ウォンがいた香港・サンクタムをカエシリウスたちが襲撃。
がれきの中で倒れていたウォンはストレンジの時間操作で復活。
ラストで離れていったモルドとは違い、ウォンはストレンジの仲間になります。
カエシリウス(演:マッツ・ミケルセン)日本語吹替:井上和彦

カエシリウス :© 2015 - Marvel Studios
本作のメインヴィラン。
エンシェント・ワンの元弟子、闇落ちした魔術師です。
「才能ある弟子を新たに導いても、闇に落ちるのが見えています」
――エンシェント・ワン
カエシリウスが率いている悪の魔術師の集団が「ゼロッツ」。
カエシリウスは、ダーク・ディメンション(暗黒次元)とドルマムゥに地球を乗っ取らせようとしています。
冒頭シーンではカリオストロの書からページを破り取って盗み、ロンドンでエンシェント・ワンと戦闘。
カリオストロの書の儀式を実行してからは、エンシェント・ワンを超えるほど強力な魔術力を得て、目の周りが黒紫色に変化。
「カリオストロの書、時間の研究書だ。ある儀式に関するページを盗んだ」
「ドルマムゥとつながりダーク・ディメンションから力を得る儀式」
――ウォン
「エンシェント・ワンとサンクタムを打ち破る力を儀式で授かった。ダーク・ディメンションを迎え入れるためだ。」
――カエシリウス
そして、3つのサンクタム(ロンドン、ニューヨーク、香港)を襲撃する過程で、ニューヨークでエンシェント・ワンを殺害。
ダーク・ディメンションが侵略してきた香港・サンクタム周辺でストレンジと戦闘。
ラストでダーク・ディメンションに吸い込まれました。
ここからはカエシリウスについて下記の2つのポイントを簡単に解説。
②ダーク・ディメンションを召喚した理由は? 時間や不死についての哲学的な思想
それでは見ていきましょう。
カエシリウスの謀反の経緯/エンシェント・ワンのダーク・ディメンションとの繋がりを知ったせい?
カエシリウスはストレンジと同様、絶望してカマー・タージにやってきたようです。
また、カエシリウスはエンシェント・ワンの長寿はダーク・ディメンションの力だと知っており、謀反を起こしたことに影響している可能性も。
モルドの闇落ちの経緯は、ある意味カエシリウスと同類の後追いということ。
「愛するものを失い、悲しみに暮れてやって来て、人生の意味をミスティック・アーツ(魔術)に見いだそうとしていた。
優秀な弟子だったが高慢で、頑固で、しまいにエンシェント・ワンの教えを拒絶した。
やつはカマー・タージを去り、数人の弟子が従った。偽りの教義に魅了されていた。」
――モルド
「みな救いを約束されやってくるが、エンシェント・ワンは手品を見せるだけ。
真の魔術は自分だけが隠し持っている。
長寿のわけを考えてみたことがあるか?」
「エンシェント・ワンが隠すものをドルマムゥは与えてくれる。永遠の命を。
ドルマムゥは破壊するのではなく、世界を救済するのだ」
――カエシリウス
ダーク・ディメンションを召喚した理由は? 時間や不死についての哲学的な思想
カエシリウスがダーク・ディメンション(暗黒次元)とドルマムゥに地球を乗っ取らせようとしている根拠は、よく分かりません。
しかし、このような哲学的な思想に至った原因は「愛するものを失った」(※1つ上の項目に記載)ショックのせいだと考えられます。
「ダーク・ディメンションは時間を超越している。ひとつになることで理想と呼ぶにふさわしい世界が得られる。偉大で美しい。永遠に生き続ける」
「1人残らず永遠の命を得る」
「世界は間違っている。人が求めるのは永遠。時間は我々を捕らえて離さない。時間は屈辱。死は屈辱」
「すべてを超越したドルマムゥにこの世界をゆだねたい」
――カエシリウス
ドルマムゥ

ドルマムゥ :© 2015 - Marvel Studios
もう1人のヴィラン、ダーク・ディメンションの住人。
ラストで香港にダーク・ディメンションを出現させます。
時間を超越しており、不死の魔術と関連する存在です。
「ダーク・ディメンションにいる時間を超越した存在だ。
すべてを支配し、世界を破壊しようとする。
無限の力を持ち、あくなき欲で、全ての宇宙に手を広げ、ダーク・ディメンションに取り込もうとしている。
やつがどこより欲しているのが地球だ」
――ウォン
「ドルマムゥでもか? 永遠の命を与える」
――ストレンジ「ドルマムゥは人々の死の恐怖を食らい、生きているのです」
――エンシェント・ワン
ダーク・ディメンションを訪れたストレンジによってタイム・ループに閉じ込められ、何度もストレンジを殺害。
永遠のタイムループからどうしても抜け出せないことを悟り本当に嫌になってきたドルマムゥは、ストレンジとの取引に合意。
「カエシリウスたちをつまみ出し、地球に手を出そうなどと、2度と思うな」
――ストレンジ
この要求をのみ、カエシリウスと手下をダーク・ディメンションに吸い込み、ダーク・ディメンションごと地球から撤退します。
病院関係者、魔術師たちサブキャラクター
ここからは、ストレンジの関係者と、その他の魔術師たちを紹介します。
②ビリー
③ジョナサン・パングボーン(演:ベンジャミン・ブラット)日本語吹替:根本泰彦
④ソル・ラマ
⑤ダニエル・ドラム(演:マーク・アンソニー・ブライトン)
⑥ハミヤ(演:トポ・ウェルネスニーロ)
⑦カエシリウスに殺された図書館員(名前がついていないキャラクター)
それぞれ見ていきましょう。
ニック/ニコデマス・ウエスト(演:マイケル・スタールバーグ)日本語吹替:志村知幸

ニコデマス・ウエスト :© 2015 - Marvel Studios
ストレンジやクリスティーンの同僚の男性医師。
病院のシーンで登場。
ストレンジはニックを馬鹿にするものの、エンシェント・ワンの救命処置を任せておりそれなりに信頼していた様子。
交通事故を起こしたストレンジの手術も担当。
ビリー
ストレンジやクリスティーンの同僚の男性看護師。
序盤の手術中に音楽をかけてクイズを出していたほか、ストレンジが事故に遭う運転中に通話し患者情報を伝えていた男性。
ジョナサン・パングボーン(演:ベンジャミン・ブラット)日本語吹替:根本泰彦

ジョナサン・パングボーン :© 2015 - Marvel Studios
バスケットボールをしていた中年男性。
ストレンジは理学療法士の男性から「神経損傷から奇跡的に回復した人がいる」と聞いてカルテをもらいパングボーンに会いに行きました。
そしてパングボーンが、ストレンジにカマー・タージにいくように教えました。
パングボーンは、工場の事故で麻痺になったあと、カマー・タージで魔術を修行し、常時魔術を使うことで普通に歩けるようになった男性。
本編終了後にも登場し、闇落ちしたモルドに麻痺の状態に戻されていました。
ソル・ラマ
カマー・タージの図書館のシーンで鐘が鳴り、ウォンが「ロンドンだ」と言った後に、ドアから駆け込んできて倒れた男性。
ロンドン・サンクタムの主の魔術師です。
ロンドン・サンクタムをカエシリウスたちに襲われ、カマー・タージに来ようとしていたところを攻撃され死亡。
ダニエル・ドラム(演:マーク・アンソニー・ブライトン)
ニューヨークのサンクタムの主の魔術師。
カエシリウスに刺されて死亡。
ハミヤ(演:トポ・ウェルネスニーロ)
左腕が欠損しているエンシェント・ワンの弟子の魔術師。
カエシリウスに殺された図書館員(名前がついていないキャラクター)
冒頭でカエシリウスに首を切られ死亡。
彼が殺されたのでウォンが図書館員に。
エンシェント・ワンの弟子の魔術師です。
カエシリウスの手下(ゼロッツのメンバー)
カエシリウス率いる悪の魔術師の集団「ゼロッツ」のメンバーを紹介します。
②トール・ゼロッツ(演:アラー・サフィ)
③ブロンド・ゼロッツ(演:カトリーナ・ダーデン)
④ブルネット・ゼロッツ(演:ザラ・フィシアン)
それぞれ見ていきましょう。
ルシアン/ストロング・ゼロッツ(演:スコット・アドキンス)日本語吹替:祐仙勇
ゼロッツのメンバーの男性魔術師。
病院で、アストラル体同士でストレンジと戦闘。
ストレンジがクリスティーンに病院の機械を使って電気ショックをかけてもらい、ストレンジのアストラル体からの電撃を受け死亡。
また、ストレンジを刺し心タンポナーデという重傷を負わせたのもルシアンです。
トール・ゼロッツ(演:アラー・サフィ)
ゼロッツのメンバーの男性魔術師。
エンシェント・ワンを刺したかったカエシリウスが、トール・ゼロッツの体ごと貫通してエンシェント・ワンを刺した際に死亡。
ブロンド・ゼロッツ(演:カトリーナ・ダーデン)
ゼロッツのメンバーの女性魔術師。
ニューヨーク・サンクタムで、ストレンジが魔法のドアから砂漠に置き去りにした女性。
ラストでダーク・ディメンションに吸い込まれました。
ブルネット・ゼロッツ(演:ザラ・フィシアン)
ゼロッツのメンバーの女性魔術師。
ラストでダーク・ディメンションに吸い込まれました。
ソー(演:クリス・ヘムズワース)日本語吹替:三宅健太《ノンクレジット・カメオ出演》
本編終了後のシーンで登場。
神の国 アスガルドの雷神であり、アベンジャーズのメンバー。
地球に来ており、ニューヨーク・サンクタムでストレンジと会っていました。
以上『ドクター・ストレンジ1』(2016)のキャスト・登場人物(キャラクター)の紹介でした。
『ドクター・ストレンジ1』(2016)の能力とは? 性格や特技を解説!

ドクター・ストレンジ :© 2015 - Marvel Studios
主人公ドクター・ストレンジの性格と、使っている魔術について3つの項目に分けて解説します。
②ドクター・ストレンジの能力・特技を一覧で解説
③ドクター・ストレンジの使用アイテムを一覧で解説
それでは、まずは性格や正体から見ていきましょう。
ドクター・ストレンジは傲慢で懐疑的?性格や正体を徹底解説
本作で魔術師になるストレンジは、もともとは、テレビ局の取材を受けるほどの有名な天才外科医。
ニューヨークの高級マンションに住み、ランボルギーニを乗り回す裕福な医者でした。
性格は、野心家でプライドが高いタイプ。
本作では外科医として再起不能の怪我を負ったために絶望し、より周囲に威圧的になっていました。
ここからは、作中でその性格について指摘されていたシーンを4つ紹介します。
②ストレンジに八つ当たりされたリハビリの理学療法士
③ストレンジが思っていたのと違ったカマー・タージ
④ストレンジの性格のせいで魔術を教えるべきかためらったエンシェント・ワン
ではそれぞれ見ていきましょう。
ストレンジの性格に耐えられなかった元恋人のクリスティーン

看病するクリスティーン :© 2015 - Marvel Studios
ストレンジとクリスティーンは過去に付き合っていて、クリスティーンがストレンジの自己中心的な性格に耐えられず別れたようです。
「もう同僚とは付き合わないって固く誓ったの。ストレンジ・ポリシーって呼んでる」
――クリスティーン「名前がついて光栄だよ。椎弓切除術を考案したのにどういうわけか誰もストレンジ法と呼んでくれない」
――ストレンジ「私と2人で考案した」
――クリスティーン
「あなたは、自分がすべてなのよ」
――クリスティーン
ストレンジに八つ当たりされたリハビリの理学療法士
ひどい後遺症がリハビリで治るわけない、といらだっていたストレンジは、
「じゃあ答えてみろ学士号くん」
と言って、治った人なんているわけない、と理学療法士の男性に八つ当たり。
「その傲慢な態度が治るのなら(、証拠のカルテを探してきます)」
と、態度の悪さを指摘されました。
ストレンジが思っていたのと違ったカマー・タージ
モルドに、魔術の修行場 カマー・タージへ連れて行ってもらい初めてたどり着いたときには、
「ほんとにそこなのか? もっと“カマー・タージ”って感じのところかと」
――ストレンジ「ここへたどり着いたとき、私も同じく、礼を欠いていた」
――モルド
と、無礼だと言われていました。
ストレンジの性格のせいで魔術を教えるべきかためらったエンシェント・ワン
エンシェント・ワンは、ストレンジの性格が闇落ちしたカエシリウスと似ていると考えたため、魔術を教えるべきかためらっていました。
「頑固さ、傲慢さ、そして野心。見覚えがあります」
――エンシェント・ワン
以上、ドクター・ストレンジの正体や性格の解説でした。
ドクター・ストレンジの能力・特技を一覧で解説
ここからは、ドクター・ストレンジが使っている魔術について解説します。
ここで解説するのは下記の項目です。
能力②:《エルドリッチ・マジック》タオ・マンダラ(オレンジ色の光の円盤)
能力③:《エルドリッチ・マジック》ポータル(ゲート)
能力④:ミラー・ディメンション
能力⑤:《アストラル・ディメンション・マジック》アストラル投射
能力⑥:フォトグラフィックメモリー
それでは見ていきましょう。
ドクター・ストレンジの能力①:《エルドリッチ・マジック》エルドリッチ・ウィップ(ムチ)

エルドリッチ・ウィップ :© 2015 - Marvel Studios
ドクター・ストレンジの能力・特技の1つ目は、エルドリッチ・ウィップと呼ばれる魔法のムチ。
エルドリッチ・ウィップ(ムチ)は、ロープのように使える武器で、敵を叩いたり物を投げ飛ばしたりできます。
ヴィラン側のカエシリウスの手下たちを含め、魔術師たちがよく使っている魔術です。
これはエルドリッチ・マジックという種類の魔法を利用した武器。
エルドリッチ・マジックとは、作中でオレンジ色の光で表現されている魔術で、他にもいろいろな技があります。
ドクター・ストレンジの能力②:《エルドリッチ・マジック》タオ・マンダラ(オレンジ色の光の円盤)

タオ・マンダラ :© 2015 - Marvel Studios
ドクター・ストレンジの能力・特技の2つ目は、タオ・マンダラと呼ばれるオレンジ色の光の円盤。タオ・マンダラは、盾として使ったり、円盤状の刃物のように投げられる武器です。
これもエルドリッチ・マジックによるもの。
ストレンジは、ニューヨーク・サンクタムを守る戦いの際に初めて召喚していました。
ドクター・ストレンジの能力③:《エルドリッチ・マジック》ポータル(ゲート)

ポータル :© 2015 - Marvel Studios
ドクター・ストレンジの能力・特技の3つ目は、ポータル。
吹替では、「ゲート」と呼ばれている、円形のワープ魔法です。
ポータルは、魔術アイテム「スリング・リング」が必須の魔術。
スリング・リングを片手に装着し、もう片手で円を描くとポータルが開きます。
スリング・リングがないとポータルは開けません。
「スリング・リングの習得はミスティック・アーツ(魔術)で重要。
スリング・リングがマルチバース(多元宇宙)での移動を可能にする。
目的地を思い浮かべろ。細部にいたるまで。
鮮明にイメージできれば、素早く、そして簡単にゲートは現れる」
――モルド
ストレンジが習得に苦労し、エベレストに放置されてついにできるようになったのがこのポータル。
強力な魔術師であるエンシェント・ワンやカエシリウスも、スリング・リングを装着してポータルを開いています。
ドクター・ストレンジの能力④:ミラー・ディメンション

ミラー・ディメンション :© 2015 - Marvel Studios

ポータルを作ってミラー・ディメンションから出ていくエンシェント・ワン :© 2015 - Marvel Studios
ドクター・ストレンジの能力・特技の4つ目は、割れた鏡のようなエフェクトで表現されていた「ミラー・ディメンション」。
ストレンジはニューヨーク・サンクタムを守る戦いの際に使用。
エンシェント・ワンも、冒頭のカエシリウスとのロンドンでの戦いや、カマー・タージで「ミラー・ディメンション」を説明する時に使用していました。
「ミラー・ディメンション内からは現実世界に干渉できない」ということと、「スリング・リングでポータルを開かないと、ミラー・ディメンションから出られない」ということが重要ポイント。
「ここはミラー・ディンメンションのなか。外からは感知できません。
現実世界に影響を及ぼすこともない。危険な存在の拘束にも使う。
スリング・リングがなければ出られなくなる。」
――エンシェント・ワン
ここからは下記の5つのポイントに分けて解説します。
それぞれ見ていきましょう。
①ストレンジがミラー・ディメンションを出現させた、「ビル街が折り曲がる」ニューヨークでの戦いのシーンを考察

ディメンショナル・ワーピング :© 2015 - Marvel Studios
ストレンジがニューヨークの戦いでミラー・ディメンションを出現させたきっかけは、カエシリウスが使った破壊魔法を無効化するため。
これは、“ミラー・ディメンション内からの攻撃が現実世界に干渉できない”という性質を利用する作戦。
この時点でカエシリウスがスリング・リングを持っていなかったため、ストレンジは「ミラー・ディメンションにカエシリウスを閉じ込めてしまおう」という作戦に移行。
「スリング・リングがなければ奴はここから出られない」
――ストレンジ
そのためストレンジたちは、スリング・リングを使ってポータルを開き現実世界に逃げようとしています。
カエシリウスは、ストレンジたちが逃げるのを妨害するために大がかりなディメンショナル・ワーピング(次元歪曲、空間や建物を自在に操作すること)をすることに。
こういう経緯でできたのが、有名な「ビル街が折り曲がる」シーンです。
②ミラー・ディメンションとダーク・ディメンション自体は無関係
ミラー・ディメンションとダーク・ディメンションそれぞれは(今のところ)とくに関連性はありません。
しかし、ダーク・ディメンションの力を得た魔術師はミラー・ディメンション内でディメンショナル・ワーピング(次元歪曲)という特徴的な魔法が使えるので、混ざって感じるかもしれません。
(詳しくは後述“ディメンショナル・ワーピング(次元歪曲)《ダーク・ディメンション・マジック》”をご参照ください。)
「ダーク・ディメンションとつながり、ミラー・ディメンションにおいてもやつらはより強力になっている。このなかで我々を殺すこともできる」
――モルド
この台詞は文字通り「ダーク・ディメンションの力を得た魔術師は強力になる」という意味。
「ミラー・ディメンションにおいてもやつらはより強力になっている」という部分はおそらくディメンショナル・ワーピング(次元歪曲)のことを言っていると考えられます。
“ダーク・ディメンションの力を得た魔術師だけが、ミラー・ディメンション内で人を殺せる”という意味ではありません。
③ミラー・ディメンション内で殺されると実際に死亡する?
本作の描写からすると、「ミラー・ディメンション内で殺されると実際に死亡」します。
ミラー・ディメンションはあくまで「ミラー・ディメンション“から”現実世界の次元に干渉できない」という性質。
具体的に言うと、ミラー・ディメンションのシーンで動かされている建物は現実世界では動いてはいません。
しかし相手(敵)も自分もミラー・ディメンション内にいる場合、攻撃されると実際にダメージを負います。
ミラー・ディメンション内で殺された人は現実でも死亡します。
なので「ミラー・ディメンションでの出来事は虚構」という表現をする場合、半分正しく、半分は間違いということ。
④“ダーク・ディメンションの力を得ると、ミラー・ディメンション内で人を殺せる“ は間違い?
1つ上の項目の“③ミラー・ディメンション内で殺されると実際に死亡する?“の内容を踏まえると、推測上、どの魔術師でもミラー・ディメンション内で相手を殺せます。
ただし、本作でミラー・ディメンション内で攻撃を行った魔術師はダーク・ディメンションの力を得ていたので参考になるシーンはありません。
冒頭のロンドンの戦いで、ミラー・ディメンションで動く建物に挟まれたカエシリウスの手下たちは、建物を元の配置に戻すと地面に倒れていました。
エンシェント・ワンは、ミラー・ディメンション内で刺されたことが原因で転落死。
推測不能ですがおそらく、ミラー・ディメンション内にいるもの同士なら誰であっても攻撃は普通どおり可能なのだと考えられます。
⑤「マルチバース(多元宇宙)」の1つとしてのミラー・ディンメンション(ミラー次元)
ミラー・ディメンションは、本作に登場した「マルチバース」の1つ。
そして、魔術師がミラー・ディメンションを出現させミラー・ディメンションのなかに入れる能力でもあります。
エンシェント・ワンが、
「魔術では、別の次元の力を利用する」(発言の要約)
と発言。
“ミラー・ディメンションの力を利用する魔術”というのが、“ミラー・ディメンションを出現させ、そこに入れる能力”なのだと考えられます。
ドクター・ストレンジの能力⑤:《アストラル・ディメンション・マジック》アストラル投射

アストラル投射 :© 2015 - Marvel Studios
ドクター・ストレンジの能力・特技の5つ目は、アストラル投射。
幽霊のように透けた姿 アストラル体として、自分の肉体から離れる魔法です。
ストレンジは、カエシリウスの手下とアストラル体同士で病院で戦っていました。
また、エンシェント・ワンも死の間際にアストラル体に。
ここからは下記の4つのポイントに分けて解説します。
②アストラル体として現実世界にも出現できる
③アストラル・ディメンション(アストラル次元)からは現実世界に干渉する?
④アストラル投射は高度な魔法
それぞれ見ていきましょう。
①アストラル投射は、アストラル体としてアストラル・ディメンション(アストラル次元)に入れる魔法

アストラル・ディメンション :© 2015 - Marvel Studios
「肉体からアストラル体を押し出したのです」
「ほんの一瞬、アストラル・ディメンション(アストラル次元)に入ったのです。肉体を離れた魂が存在する場所ですよ。」
――エンシェント・ワン
②アストラル体として現実世界にも出現できる

現実世界に登場したアストラル体 :© 2015 - Marvel Studios
カエシリウスの手下に刺され死にかけていたストレンジは、アストラル体として現実世界に姿を現しクリスティーンと会話。
アストラル・ディメンションは通常は現実世界からは見えないようで、アストラル体同士の戦いのときにはクリスティーンには2人のアストラル体は見えていませんでした。
③アストラル・ディメンション(アストラル次元)からは現実世界に干渉する?
ストレンジとカエシリウスの手下とのアストラル体同士の戦いのとき、病院の器具など現実世界の物体が動いており干渉していました。
④アストラル投射は高度な魔法
ポータルを開けるようになった修行レベルのストレンジがアストラル投射を学ぼうとしていたところ、
「アストラル投射(吹替:幽体離脱)の本を」
――ストレンジ「お前にはまだ早い」
――ウォン
と言われていました。
⑤ドクター・ストレンジの能力⑥:フォトグラフィックメモリー
魔術ではないですが、呪文を覚えるのが早いのはフォトグラフィックメモリー持ちという設定もありました。
しかし、モルドやウォンによると魔術の才能は記憶力の問題ではないとのこと。
「記憶力だけでできることじゃない」
――モルド「生まれながらの魔術師」
――ウォン
ドクター・ストレンジの使用アイテムを一覧で解説
ここからは、ドクター・ストレンジの使用アイテムを紹介します。
ここで紹介するのは下記の5つ。
使用アイテム②:浮遊マント
使用アイテム③:ゲートウェイ
使用アイテム④:サイトラックのクリムゾン・バンド
使用アイテム⑤:ボムガリアスの火桶
それぞれ見ていきましょう。
ドクター・ストレンジの使用アイテム①:アガモットの目
アガモットの目は、ネックレスとして身に着けられる時間操作ができるアイテム。
時間操作を行うためには、難しい呪文が必須。
中身はインフィニティ・ストーンの1つタイム・ストーンです。
本作では下記の2通りの能力が登場。
②タイムループを作り出す
それぞれ見ていきましょう。
①対象範囲の時間軸を操作する

時間の巻き戻し :© 2015 - Marvel Studios
タオ・マンダラ(オレンジ色の光の円盤)に似た緑色に光る円盤を出現させて操作。
かじったリンゴの時間軸を操作し、食べられていない新しいリンゴ~腐ったリンゴまで自由に変化させるシーンがありました。
カリオストロの書の破られたページを再生するのにも使用。
ラストでは、破壊された香港の街並みや関わった人々すべての時間軸を操作し、ダーク・ディメンションの侵略を巻き戻しました。
②タイムループを作り出す
本作のヴィラン ドルマムゥを倒すために、アガモットの目を使ってタイムループを形成しました。
タイムループの操作では円盤は出現せず、手首の緑色の光のみが特徴。
タイムループ形成については、後述の“『ドクター・ストレンジ1』(2016)の最後の解釈と考察”もご参照ください。
ドクター・ストレンジの使用アイテム②:浮遊マント

マントを着ているストレンジ :© 2015 - Marvel Studios
本作の人気キャラ 浮遊マント。
ニューヨーク・サンクタムのシーンで初登場。
「気まぐれ」な性格なのにストレンジには懐き、所有者として認めました。
カエシリウスの攻撃からストレンジを守り、壁に保管されていた拘束具 クリムゾン・バンドを使うように教えるなどストレンジをサポート。
ドクター・ストレンジの使用アイテム③:ゲートウェイ

ゲートウェイ :© 2015 - Marvel Studios
ニューヨーク・サンクタムにある3つの扉。
カマー・タージの図書館にある3つの扉と似ていますが、こちらはダイヤルで行き先を自由に変更できます。
ストレンジはカエシリウスの手下を砂漠などに追放するのに使用。
ドクター・ストレンジの使用アイテム④:サイトラックのクリムゾン・バンド

サイトラックのクリムゾン・バンド :© 2015 - Marvel Studios
ニューヨーク・サンクタムでカエシリウスを拘束するのに使用。
ドクター・ストレンジの使用アイテム⑤:ボムガリアスの火桶

ボムガリアスの火桶 :© 2015 - Marvel Studios
ニューヨーク・サンクタムで、カエシリウスに「使い方を知らないのか?」と言われていた壺。
なので厳密には使用していません。
原作コミックでは、ボムガリアスの火桶のパワーを使うと魔術をより強力にできます。
以上『ドクター・ストレンジ1』(2016)の能力、性格や特技の解説でした。
『ドクター・ストレンジ1』(2016)に登場したエンシェント・ワンやヴィランの能力とは?設定・用語を解説

ミラー・ディメンションでのディメンショナル・ワーピング :© 2015 - Marvel Studios
ドクター・ストレンジ以外の魔術師が使っていた魔術や、アイテムを下記の項目に分けて解説します。
②スペース・シャード《ダーク・ディメンション・マジック》
③不死(長寿)《ダーク・ディメンション・マジック》
④過去もしくは思考が読める能力
⑤レリック(魔術アイテムの総称)
それでは見ていきましょう。
ディメンショナル・ワーピング(次元歪曲)《ダーク・ディメンション・マジック》

ミラー・ディメンションでのディメンショナル・ワーピング :© 2015 - Marvel Studios
空間や建物を自在に操作する魔術。
本作『ドクター・ストレンジ』(2016)で最も有名な魔術です。
ここでは下記の3つのポイントを解説。
②基本的にはミラー・ディメンション内でのみ行える魔術
③カエシリウスは現実世界でも行える
それでは見ていきましょう。
ディメンショナル・ワーピングはダーク・ディメンションの魔術
本作でディメンショナル・ワーピング(次元歪曲)を行っていたのはエンシェント・ワンとカエシリウス。
カエシリウスはドルマムゥの儀式のあとディメンショナル・ワーピング(次元歪曲)を行えるようになりました。
この2人はダーク・ディメンションの力を得ている魔術師であり、つまりディメンショナル・ワーピング(次元歪曲)はダーク・ディメンションの力を利用した魔術と考えられます。
基本的にはミラー・ディメンション内でのみ行える魔術
冒頭のロンドンの戦いでは、ミラー・ディメンション内でエンシェント・ワンが建物を自在に操作。
またエンシェント・ワンがカマー・タージでミラー・ディメンションについてストレンジに説明するシーンが。
ここでもエンシェント・ワンはミラー・ディメンション内でディメンショナル・ワーピングを行っています。
本作のクライマックスとも言えるニューヨークの戦いでも、ミラー・ディメンション内でカエシリウスやエンシェント・ワンが街並み全体を操作していました。
このように、基本的にはミラー・ディメンション内でしか使えない魔術です。
カエシリウスは現実世界でも行える

現実世界のディメンショナル・ワーピング :© 2015 - Marvel Studios
しかし、カエシリウスは現実世界でもディメンショナル・ワーピングが可能。
本作で「現実世界でディメンショナル・ワーピングをしていた」シーンは、中盤のニューヨーク・サンクタム建物内を自在に操っていたシーンのみ。
そしてその後の会話で、あれは現実世界の出来事だった、と話しています。
「空間や物質を自在に操っていた」
――ストレンジ「彼が物質を自在に操っていたのは、ミラー・ディメンションの外、現実世界でしたか?」
――エンシェント・ワン「そうだ」
――ストレンジ
スペース・シャード《ダーク・ディメンション・マジック》

スペース・シャード :© 2015 - Marvel Studios
カエシリウスや手下たちが召喚していた透き通った薄く鋭い大型の剣。
ニューヨーク・サンクタムの主や、ストレンジ、エンシェント・ワンも、このスペース・シャードで刺されました。
不死(長寿)《ダーク・ディメンション・マジック》
エンシェント・ワンは、ダーク・ディメンションの力で寿命を延ばしていました。
「長生きの秘密だ。命の源をどこから得てる。彼女はダーク・ディメンションから力を引き出してるんだ。生き続けるために」
――ストレンジ
(エンシェント・ワンの額に刻まれていたダーク・ディメンションの赤いマークを見て)
「そんな、本当にダーク・ディメンションから力を得ていたのか」
――モルド
過去もしくは思考が読める能力
エンシェント・ワンは、相手の情報を見通すことができます。
本作ではストレンジの経歴を言い当てていました。
「たくさんの手術の末に。7回ですね」
レリック(魔術アイテムの総称)
魔術を使うときに使用するアイテムの総称が「レリック」。
魔術師みんなが使う「スリング・リング」や、ストレンジの「浮遊マント」、「アガモットの目」など、魔術アイテムはすべてレリックと呼びます。
「レリックだ。人間が扱うには強すぎる魔法(マジック)を物体に閉じ込めてある」
「(持ち主を)決めるのはレリック自身だ」
――モルド
ここでは、モルドとウォンが使っていたレリックを紹介。
モルドのレリック

モルドのレリック :© 2015 - Marvel Studios
モルドが持っていたレリックは、「リビング・トリビューナルの杖」(大型の杖)と、「ヴァルトのブーツ」(モルドが履いているブーツ)。
ウォンが使っていたレリック
香港でウォンが持っていたのが「ワトゥームの杖」です。
以上、ドクター・ストレンジ以外の魔術師やヴィランが使っていた、魔術やアイテムの解説でした。
『ドクター・ストレンジ1』(2016)の疑問を解説!

ミラー・ディメンションでのディメンショナル・ワーピング :© 2015 - Marvel Studios
ここからは、『ドクター・ストレンジ1』(2016)の疑問点を解説します。
解説する項目は下記の通りです。
ではそれぞれ見ていきましょう。
『ドクター・ストレンジ1』(2016)の解説①:ドクター・ストレンジが使用する魔術(ミスティック・アーツ)とは何なのか?

ミスティック・アーツ :© 2015 - Marvel Studios
ここでは、ドクター・ストレンジが使用する魔術について下記の5つのポイントを解説します。
それでは見ていきましょう。
ドクター・ストレンジが使用する魔術は「ミスティック・アーツ」
ドクター・ストレンジが習得した魔術は、「ミスティック・アーツ」と呼ばれているもの。
「ミスティック・アーツ(吹替:魔術)に用いられる言語は、文明と同じくらい古い。
古代のソーサラー(吹替:魔術師)たちは「呪文」と呼びました。」
――エンシェント・ワン
ドクター・ストレンジは「ソーサラー(魔術師)」
ミスティック・アーツ(魔術)を使える人が、「ソーサラー(魔術師)」です。
本作のメインキャラクターたちは全員ソーサラーということになります。
ミスティック・アーツはマルチバースの「次元(ディメンション)」の力を利用する魔術
エンシェント・ワンの説明によると、ミスティック・アーツ(魔術)はマルチバースの次元の力を利用している技術とのこと。
「(呪文と呼ぶのが)現代人として抵抗があるというのなら『プログラム』と呼んでもいい。
現実を形作るソースコードです。
マルチバース(多元宇宙)の別の次元から引き出したエネルギーを利用し、『呪文』を唱え、盾や武器を呼び出す」
――エンシェント・ワン
ソーサラー・スプリーム(至高の魔術師)
最高位のソーサラー(魔術師)は「ソーサラー・スプリーム(吹替:至高の魔術師)」と呼ばれます。
本作ではエンシェント・ワンがソーサラー・スプリーム。
「そこの本はとても高度なのでソーサラー・スプリーム(至高の魔術師)にしか理解できない」
――ウォン
と言われていた「カリオストロの書」を理解していたストレンジが、異例の魔術の才能を持っていると分かります。
マスターズ・オブ・ミスティック・アーツ
カマー・タージで修業をしているエンシェント・ワン率いる集団が、「マスターズ・オブ・ミスティック・アーツ」。
一部の上位メンバーが「マスター」の称号で呼ばれています。
『ドクター・ストレンジ1』(2016)の解説②:なぜドクター・ストレンジは手術ができなくなってしまった? 交通事故の原因は暗殺目的だった?!

自動車事故 :© 2015 - Marvel Studios
ドクター・ストレンジの自動車事故について下記の4つのポイントを解説。
それでは見ていきましょう。
なぜドクターストレンジは手術ができなくなってしまった?
交通事故の後遺症で両手に震えなどの神経障害が残り、器用に手が動かせなくなってしまったため。
交通事故の原因は?
スマートフォンでカルテの患者情報を見ていて、よそ見運転していたため。
ほかの車とぶつかり、車ごと崖下に転落しました。
交通事故の本当の理由は、ストレンジの自己過信
実は、予告編にストレンジが飲酒しているシーンが映っていたことで、
「飲酒運転によるものだったがシーンがカットされた」
という噂がありました。
これに大して監督のスコット・デリクソンは、
「事故の原因は飲酒運転ではなく、『運転中に携帯を見ても大丈夫』というストレンジの自己過信、慢心のせい」
「それを表現するために飲酒シーンはカットした」
とコメントを出しています。
「事故の原因は暗殺」という噂があったのはなぜ?
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)で悪の組織ヒドラが暗殺しようとしていた人物リストのなかに、まだ外科医であったドクター・ストレンジが含まれていたからです。
それが本作への伏線だったのでは、ということで暗殺説の噂がありました。
『ドクター・ストレンジ1』(2016)の解説③:なぜドクター・ストレンジは自分の手を巻き戻さなかったのか?
ストレンジが、時間を巻き戻せるアガモットの目(タイム・ストーン)を使えるのに、自分の手の後遺症を治さなかったことについて解説します。
ここでは下記の3つのポイントから解説。
②魔術師になるにしてもなぜ手を治さない?
③タイム・ストーンで手は治せるのか?
それぞれ見ていきましょう。
なぜドクター・ストレンジは手を治して外科医に戻らなかった?
エンシェント・ワンの教えに感銘を受け、魔術師としての道を選択したため。
人を救いたいという気持ちや、野心の強かったストレンジは、医者よりも高いレベルで世界を救える魔術師の道に興味を持ったようです。
このことは、魔術で麻痺から回復した男性ジョナサン・パングボーンのように自分の手も治るのかを、死の直前のエンシェント・ワンに質問するシーンで分かります。
「(パングボーンには)2つの道があった。もとの暮らしに戻るか、大きなことのために尽くすのか」
――エンシェント・ワン「私も手を治して戻ることが、できるのですか?」
――ストレンジ「そう望むなら……世界は少し輝きを失いますが」
――エンシェント・ワン
ストレンジは、「大きなことのために尽くす」道を選択。
元通り医者に戻る道は捨てました。
魔術師になるにしてもなぜ手を治さない?

割れた時計 :© 2015 - Marvel Studios
おそらくストレンジは「手を治さない」という自身の選択に納得しています。
これは、壊れた腕時計をあえてそのまま身に着けていたラストからも分かります。
タイム・ストーンで手は治せるのか?
治せる可能性はありますが、体にどんな影響があるか全く不明です。
香港では破壊された街の怪我人まで巻き戻して元通りにしていたので、治せる可能性も十分にあります。
ただし時間操作は危険な魔術なので、治そうとすること自体かなりハイリスクです。
時間操作の危険性についての詳細は次の項目“アガモットの眼とは何なのか?”で解説します。
『ドクター・ストレンジ1』(2016)の解説④:アガモットの目とは何なのか?
時間操作ができるアイテム アガモットの目について5つのポイントを解説します。
②時間操作は危険
③「アガモット」は初代ソーサラー・スプリーム(至高の魔術師)の名前
④アガモットの目は魔術師たちの管理下にある
⑤「カリオストロの書」にはアガモットの目の使い方が載っている
それでは見ていきましょう。
アガモットの目の中身はタイム・ストーン
ネックレスとして身に着けられるアガモットの目。
中身はインフィニティ・ストーンの1つであるタイム・ストーンです。
本作中でもインフィニティ・ストーンであると明かされました。
「インフィニティ・ストーンをぶら下げて歩くことになるしな」
――ウォン
時間操作は危険
「分岐」というフレーズが登場し少しだけ別タイムラインの可能性を示唆。
しかし本作での主なテーマは、タイムループや現実世界の時間軸を破壊することの危険性でした。
「時間を操れば分岐が生じる。空間パラドックスやタイムループが起きる。
同じ空間を永遠に繰り返すことになり、存在自体がなくなってしまうこともあるんだぞ」
――モルド
「好奇心のせいで死ぬところだったぞ。
お前は時空連続体を操作したのではなく、断ち切ったんだ。
自然の法則を侵してはならない。」
――ウォン
「アガモット」は初代ソーサラー・スプリーム(至高の魔術師)の名前
「アガモット」は初代ソーサラー・スプリームであったソーサラー(魔術師)の名前。
「エンシェント・ワンはソーサラー・スプリーム(至高の魔術師)の継承者。
初代は何千年も前にいたミスティック・アーツの父(吹替:魔術界の父)、偉大なるアガモット。
アガモットの目を作った方だ」
――ウォン
アガモットの目は魔術師たちの管理下にある
アガモットの目は、カマー・タージの図書館に保管されていて、エンシェント・ワンと弟子の魔術師たちの管理下にあります。
「カリオストロの書」にはアガモットの目の使い方が載っている
エンシェント・ワンの蔵書「カリオストロの書」には、アガモットの目の使い方が書かれています。
ストレンジはこの本を読んで使用方法・呪文を習得。
『ドクター・ストレンジ1』(2016)の解説⑤:カリオストロの書とは何なのか?

儀式とダーク・ディメンションの印 :© 2015 - Marvel Studios
「カリオストロの書」は、時間の研究書。
なのでアガモットの眼と、ダーク・ディメンション(※時間を超越している)のことも書かれています。
カエシリウスが盗んだ儀式(「ドルマムゥとつながりダーク・ディメンションから力を得る儀式」)の方法が書かれたページも、「カリオストロの書」のページです。
「ドルマムゥ、ダーク・ディメンション、永遠の命」
――カリオストロの書を読んでいるストレンジの発言
『ドクター・ストレンジ1』(2016)の解説⑥:サンクタムとは何なのか?サンクタムを建てたのは魔術師アガモット
サンクタムについて下記の2つのポイントを解説します。
②本作ではサンクタムが陥落して結界が脆弱に
それぞれ見ていきましょう。
アガモットが、ロンドン、ニューヨーク、香港にサンクタムを建てた
初代のソーサラー・スプリーム アガモットが、地球に結界を張るために3か所にサンクタムを建てました。
「アガモットは3つのサンクタムを建てた。
その扉は香港・サンクタムに、その扉はニューヨーク・サンクタム、それはロンドン・サンクタムに繋がっている。」(※カマー・タージにある3つの扉について)
「3つのサンクタムは地球に結界を張り巡らせている」
「サンクタムが世界を守り、われわれソーサラー(魔術師)がサンクタムを守っている」
本作でストレンジはニューヨーク・サンクタムの主(マスター)になりました。
本作ではサンクタムが陥落して結界が脆弱に
カエシリウスたちの襲撃でロンドン・サンクタムが陥落、ニューヨーク・サンクタムもほぼ陥落状態になり、続いて香港・サンクタムも陥落。
その時点で香港にダーク・ディメンションが侵略しました。
「ロンドン・サンクタムは陥落しました。今やニューヨークと香港でなんとか結界を張って、ダーク・ディメンションから守っている状況です」
――エンシェント・ワン
「ロンドン・サンクタムは陥落した。ニューヨークは2度攻撃された。次のターゲットは分かるな」
――ストレンジ
以上、『ドクター・ストレンジ1』(2016)の疑問の解説でした。
『ドクター・ストレンジ1』(2016)のアベンジャーズへの伏線や繋がりを解説

ミラー・ディメンションでのディメンショナル・ワーピング :© 2015 - Marvel Studios
ここからは、『ドクター・ストレンジ1』(2016)の伏線や繋がりを解説します。
押さえておきたい伏線や繋がりを一覧にまとめると、下記の通りです。
伏線②:アベンジャーズとのつながり、タイムストーン=アガモットの目を解説
伏線③:キャプテン・マーベル、ローディとのつながり?!患者の設定を解説
伏線④:マイティ・ソー3/バトルロイヤルとのつながりソーと話すストレンジを解説
伏線⑤:アベンジャーズとのつながり、アベンジャーズ・タワーが映るシーンを解説
伏線⑥:モルドのその後はどうなったのかを解説
伏線⑦:続編とのつながり、ヴィランはだれになるのか解説
では見ていきましょう。
『ドクター・ストレンジ1』(2016)の伏線①:アベンジャーズとのつながり、スタン・リーのカメオ出演を解説

スタン・リーのカメオ出演 :© 2015 - Marvel Studios
ニューヨークのミラー・ディメンションでの戦いのシーンで登場。
ストレンジとモルドがディメンショナル・ワーピング(次元歪曲)の影響でバスの窓ガラスに張りつけられたシーンで、バスに乗っていた乗客でした。
『知覚の扉(The Doors of Perception)』という本を読みながら「これは面白い」と発言。
『ドクター・ストレンジ1』(2016)の伏線②:アベンジャーズとのつながり、タイムストーン=アガモットの目を解説
アガモットの目の中身はタイム・ストーン。
インフィニティ・ストーンの1つです。
全部で6つあるインフィニティ・ストーンは『アベンジャーズ』シリーズの最重要アイテムであり。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)への伏線です。
『ドクター・ストレンジ1』(2016)の伏線③:キャプテン・マーベル、ローディとのつながり?!患者の設定を解説
自動車事故直前にストレンジが情報を聞いていた患者たちは、今のところMCUシリーズとは何の関係もありません。
ただし過去には下記のような予想や噂があったのでご紹介します。
それでは見ていきましょう。
雷に打たれた若い女性は「ミス・アメリカ」?!
そもそも、マーベルには「ミス・アメリカ」と呼ばれるキャラクターが2人います。
①電撃に打たれた女性ヒーロー ミス・アメリカ(本名マデリーン・ジョイス)
1人目は、コミックのゴールデン・エイジ(1930~1950年頃)に登場したミス・アメリカ(本名マデリーン・ジョイス)。
マデリーン・ジョイスは電撃に打たれたことでスーパーパワーを持つようになるヒーロー。
「22歳女性。統合失調症の治療で脳に電極を埋め込み。落雷が直撃。」
本作のこの台詞は、マデリーン・ジョイスのことではないかという噂がありました。
今のところ繋がりや伏線回収はありません。
しかしこれとは別で、製作予定の続編『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス』(ドクター・ストレンジ2)にもう1人の「ミス・アメリカ」が登場するのではないかという噂もありました。
続いては、そちらの噂を紹介します。
②マルチバースの関連人物ミス・アメリカ(本名アメリカ・チャベス)
2人目は、2011年のコミックで登場したミス・アメリカ(本名アメリカ・チャベス)。
アメリカ・チャベスは「ユートピア・パラレル(Utopian Parallel)」という別の次元出身のヒーロー。
異次元間移動能力を持っているため、『ドクター・ストレンジ』シリーズのテーマと関連するヒーローなのです。
「22歳女性」についてのその他の噂・予想
同じく22歳の若い女性について、スーパーパワーを持つ女性ヒーロー「キャプテン・マーベル」(本作のあとに単独映画が公開予定だった)や、「タイフォイド・マリー」(精神病持ちの女性ヴィラン)などの伏線ではという噂もありました。
これらも、今のところ繋がりや伏線回収はありません。
監督が否定した「脊椎を損傷した空軍大佐はローディ」という説
病院からの患者情報で登場した
「35歳、空軍大佐。武器の試作品らしきもので脊椎下部を損傷。胸の中部を破裂骨折」
これは「ローディではない」と監督のスコット・デリクソンが発言済み。
何の意味もないただの怪我をした軍人とのこと。
ローディでないという根拠としては、35歳という年齢が若すぎることです。
「空軍」、「大佐」、「脊椎下部損傷」というキーワードはすべてローディの事故(『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)の出来事)と奇跡的に完全一致。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)の舞台設定も2016年であり、本作でストレンジが事故を起こすのも2016年なので時期も同じですが、それでも関連はないとのこと。
『ドクター・ストレンジ1』(2016)の伏線④:マイティ・ソー3/バトルロイヤルとのつながりソーと話すストレンジを解説
本編終了後、ニューヨーク・サンクタムにいるストレンジとソーが登場。
ストレンジは、地球にやってきたソーとロキが父オーディンを探すのを手伝うことに。
このシーンは、(少しだけ改変されていますが)ほぼ同じシーンとして『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)の本編で登場。
つまり、ドクター・ストレンジは『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)にもゲスト出演しています。
「この世界を脅かしかねない人物や存在を監視している。君の義理の弟ロキも、そのなかの1人だ」
「なぜロキをニューヨークに連れてきた?」
――ストレンジ「父を探している」
――ソー「オーディンが見つかれば、みんなそろってすぐにアスガルドへ帰るんだな?」
「では手を貸そう」
――ストレンジ
『ドクター・ストレンジ1』(2016)の伏線⑤:アベンジャーズとのつながり、アベンジャーズ・タワーが映るシーンを解説
『ドクター・ストレンジ』(2016)でもアベンジャーズの存在が話題に。
「アベンジャーズが物理的な危険から地球を守っている一方で、我々ソーサラー(魔術師)は神秘的(ミスティカル)な脅威と戦っている」
――ウォン
ニューヨークの風景で、アベンジャーズ・タワーが一瞬映るシーンもありました。
ただし、本作で登場したのは、今までにMCUシリーズの舞台として映っていない再建されたアベンジャーズ・タワーと考えられます。
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)でアベンジャーズ・タワーが戦闘現場になったあと、アベンジャーズの本部は郊外の新施設「アベンジャーズ・コンパウンド」に移転。
そのため、再建したアベンジャーズ・タワーはMCUシリーズの舞台になっていないのです。
『ドクター・ストレンジ1』(2016)の伏線⑥:モルドのその後はどうなったのかを解説
ひそかにダーク・ディメンションの力を使っていたエンシェント・ワンに怒りを感じていたモルド。
ストレンジの時間操作にも怒り、香港での戦いのあと、ストレンジやウォンのもとから去りました。
「お前たちと同じ道は歩めない」
――モルド
本作の出来事で、魔術師は間違った行いをしていると考えるようになったモルド。
エンドロール後のシーンでジョナサン・パングボーン(※)を襲撃しており、さっそく魔術師への攻撃を開始していました。
(※パングボーンは魔術を使うことで麻痺にもかかわらず障害なく歩いており、能力的には魔術師。)
つまりカエシリウスと同様モルドも本作で闇落ちしました。
続編でモルドが登場する場合、ヴィラン側として登場することになります。
『ドクター・ストレンジ1』(2016)の伏線⑦:続編とのつながり、ヴィランはだれになるのか解説
本作を監督したスコット・デリクソンと、脚本のC・ロバート・カージルの構想では、続編『ドクター・ストレンジ2』のヴィランは「ナイトメア」にしたいとのコメントが。
しかし続編の監督はサム・ライミに変更されたのでこのコメントは白紙に。
また、ヴィラン側の人物としてモルドが再登場するはずと予想されています。
本作の続編は、2022年公開予定『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(Doctor Strange in the Multiverse of Madness)』です。
以上『ドクター・ストレンジ1』(2016)のアベンジャーズへの伏線や繋がりの解説でした。
『ドクター・ストレンジ1』(2016)の小ネタ・裏話・トリビアを解説

ミラー・ディメンションでのディメンショナル・ワーピング :© 2015 - Marvel Studios
ここからは、原作コミックにまつわるトリビアと、製作の裏話を紹介します。
②『ドクター・ストレンジ1』(2016)の小ネタ・裏話・トリビア集
まずはコミックと映画版の違いから見ていきましょう。
『ドクター・ストレンジ1』(2016)の原作コミックと映画版の違いを解説
ここではコミックについて下記の5つの項目を紹介します。
②エンシェント・ワンは原作と映画版で全く違う?違いを解説
③ドクター・ニック(ニコデマス・ウエスト)の役柄の原作と映画版で違い
④クリスティン・パーマーは原作には存在しない映画オリジナルキャラクター?
⑤モルドは悪役?味方として描かれていた映画版との違い
それぞれ見ていきましょう。
ドクター・ストレンジは歴史の長いヒーロー?コミックでの登場はいつ?
ドクター・ストレンジは、1963年の『ストレンジ・テイルズ(Strange Tales)』110号でコミックに初登場。
エンシェント・ワンは原作と映画版で全く違う?違いを解説
原作のエンシェント・ワンはアジア系の男性です。
本作ではケルト人(ヨーロッパ系の人種)という設定で、女優 ティルダ・スウィントンが演じました。
ドクター・ニック(ニコデマス・ウエスト)の役柄の原作と映画版で違い
コミックでのニックはストレンジに憧れていて、ストレンジを追ってカマー・タージに行き修行して魔術を習得。
そして魔術を患者の治療に使い失敗したりします。
事故に遭ったストレンジの手術を担当し、上手くいかないのは本作と同じです。
クリスティン・パーマーは原作には存在しない映画オリジナルキャラクター?
コミックでのクリスティーン・パーマーは、「ナイト・ナース」と呼ばれる夜勤看護師3人組の1人。
本作では同僚の救急医という設定に変更されました。
モルドは悪役?味方として描かれていた映画版との違い
コミックのモルドはヴィランであり、ドクター・ストレンジの敵。
エンシェント・ワンの弟子という点は本作と同じですが、コミックではエンシェント・ワンを攻撃しています。
『ドクター・ストレンジ1』(2016)の小ネタ・裏話・トリビア集
ここでは本作の裏話を6つご紹介します。
それぞれ見ていきましょう。
モルドがドクター・ストレンジにわたすWi-Fiのパスワードに隠された意味を解説
Wi-Fiのパスワードは「shamballa」(シャンバラ)。
コミック『Doctor Strange: Into Shamballa』のタイトルが由来です。
Shamballa(シャンバラ、Shambhalaとも書く)とは、チベット仏教やヒンドゥー教においてヒマラヤ山脈にあるとされている桃源郷のこと。
サンクタム・サントラムの住所に隠された意味を解説
ニューヨーク・サンクタムの住所「ブリーカー・ストリート177A(177A Bleecker Street)」は、コミックの作者ロイ・トーマスとゲリー・フレデリッチが実際に共同で住んでいた住所。
この住所が、シャーロック・ホームズの住所「ベイカー・ストリート221B(221B Baker Street)」と似ているのは偶然。
主演のベネディクト・カンバーバッチの代表作が『SHERLOCK(シャーロック)』のシャーロック・ホームズ役であることも偶然です。
週刊少年マガジンに掲載された『ドクター・ストレンジ』の前日譚を解説
本作の日本公開前に、週刊少年マガジンでマーベル公認の前日譚となる漫画が掲載されました。
魔術師になる前の、外科医時代のストレンジが登場するオリジナル作品です。
「ウィンター・ソルジャー」のドクター・ストレンジの登場フラグを解説
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)ですでに、「スティーヴン・ストレンジ」というドクター・ストレンジの名前が言及されていました。
ストレンジはまだ魔術師ではなく外科医でしたが、ヒドラの暗殺対象者リストに入っていました。
一人二役を演じたベネディクト・カンバーバッチ
ベネディクト・カンバーバッチはヴィラン ドルマムゥのモーションキャプチャーも担当。
ドルマムゥの声も、ベネディクト・カンバーバッチの声とほかの俳優の声を合成したもの。
つまりラストの「取引」のシーンではストレンジはある意味自分と対話していることに。
キャスティングの裏話
監督のスコット・デリクソンはずっと「ベネディクト・カンバーバッチをストレンジ役に」と希望しており、公開時期を遅らせてまでそれを実現させました。
他の候補として最も有力だった俳優は、ホアキン・フェニックス。
しかし交渉は決裂。
その後ホアキン・フェニックスは『ジョーカー』(2019)で主演を務めアカデミー賞主演男優賞という快挙を達成。
以上『ドクター・ストレンジ1』(2016)の小ネタ・裏話・トリビアの解説でした。
『ドクター・ストレンジ1』(2016)の順番や時系列は? 続編も解説!

ネパールでのストレンジ :© 2015 - Marvel Studios
『ドクター・ストレンジ』(2016)のMCUシリーズでの順番や、時系列を解説します。
②時系列を解説
それぞれ見ていきましょう。
順番や続編の予定を解説
『ドクター・ストレンジ』(2016)は、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)では14作目。
主人公ドクター・ストレンジの単独シリーズとしては1作目の作品です。
ドクター・ストレンジは本作のあとアベンジャーズの中心メンバーとして『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)に登場するので要チェック!
単独シリーズの続編『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(Doctor Strange in the Multiverse of Madness)』の製作も決定しています。
時系列を解説
MCUシリーズで初めてドクター・ストレンジの存在が言及されたのは『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)。
まだ魔術師ではなく外科医だったストレンジの名前が登場しました。
本作『ドクター・ストレンジ』(2016)の序盤の舞台は2016年。
ストレンジが事故を起こし魔術師を目指し始めるのも2016年の出来事です。
そして本編終了後の映像で『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)の一部シーンが流れており、このシーンは2017年が舞台。
つまり本作は2016~2017年の出来事です。
以上『ドクター・ストレンジ1』(2016)の順番や時系列の解説でした。
『ドクター・ストレンジ1』(2016)の最後は? ラストシーンや結末を解説

ドルマムゥ :© 2015 - Marvel Studios
『ドクター・ストレンジ1』(2016)の結末を、下記の項目に分けてご紹介します。
②『ドクター・ストレンジ1』(2016)の最後の解釈と考察
③『ドクター・ストレンジ1』(2016)のその後は?
それでは見ていきましょう。
『ドクター・ストレンジ1』(2016)の結末・ラストシーン
ダーク・デイメンションが香港に出現し街を破壊。
ドクター・ストレンジは、アガモットの目(タイム・ストーン)で時間操作。
街は逆再生のように巻き戻りはじめます。
巻き戻しの途中で、カエシリウスがストレンジを攻撃し、アガモットの目の操作呪文(緑色の円盤)が壊され巻き戻しが停止。
街は時間が停止したように動きが止まります。
「時間を超越」と聞いてひらめいたストレンジは、浮遊マントで飛んで行ってダーク・ディメンションに入りドルマムゥと対話。
そして実は最初の対話の前からタイムループの呪文を行使していたストレンジ。
ドルマムゥをタイム・ループに閉じ込めます。
永遠のタイムループからどうしても抜け出せないことを悟ったドルマムゥは、「カエシリウスたちをつまみ出し、地球に手を出そうなどと、2度と思うな」というストレンジの要求に従うことでストレンジから解放されました。
タイムループを解き、巻き戻し作業が止まったままのの香港に戻ってきたストレンジ。
街全体の巻き戻しを再開し、香港は元通りに。
ドルマムゥはカエシリウスたちをダーク・ディメンションに吸い込みました。
『ドクター・ストレンジ1』(2016)の最後の解釈と考察
ラストの展開について、下記の4つのポイントを解説。
②ストレンジは一体何回殺されている?
③カエシリウスたちはダーク・ディメンションに吸い込まれてどうなった?
④結局ストレンジの手は治らなかった
それでは見ていきましょう。
香港の時間操作&ドルマムゥとの対決シーンの解釈は難しい
行動が巻き戻されている香港の民間人と違って、カエシリウスたちは逆再生のような時間操作から抜け出してストレンジを攻撃できています。
これは、「カエシリウスたちがダーク・ディメンションの力を得ている」ことが関連しているのではないかと言われています。
そしてダーク・ディメンションの力を得たカエシリウスたちが時間操作から逃れられるのに、逆に、ダーク・ディメンションの住人であるドルマムゥがなぜタイムループから逃れられないのかという疑問が。
これについては、「ドルマムゥはそもそも時間の概念を知らないからタイムループの概念も分からない」という説がありました。
また、時間を超越しているはずのダーク・ディメンションになぜ「タイムループ」を作成できたのか、という疑問について。
これには、“別の次元の力を利用する魔術”というのを応用して、ダーク・ディメンションにおいて現実世界の「時間」の概念を引き出して魔術として使っているのではないか、などの説があります。
ストレンジは一体何回殺されている?
ストレンジはタイムループごとに毎回ドルマムゥに殺されています。
そしてその回数は不明です。
本作ではモンタージュのように表現されていたため実際に何回殺されたのかは分かりません。
スコット・デリクソン監督によると、初期脚本では「1000回ループを繰り返した」(1000回殺された)という台詞の案もあったようです。
カエシリウスたちはダーク・ディメンションに吸い込まれてどうなった?
カエシリウスたちはダーク・ディメンションで、
「あなたが得るのは楽園ではなく、永遠の苦しみ」
――エンシェント・ワン
と言われていた状態になっているはずです。
結局ストレンジの手は治らなかった
本編の最終シーンでストレンジは、ひびのはいったままの時計をつけており、手の後遺症も治っておらず手が震えています。
このシーンは、ストレンジが魔術師として生きていくことを示唆しています。
ストレンジは、外科医の道を絶たれたという起きてしまった過去を受け入れ、そのままにするという自分の選択を受け入れているのです。
詳しくは先に紹介した“『ドクター・ストレンジ1』(2016)の解説③:なぜドクター・ストレンジは自分の手を巻き戻さなかったのか?”をご参照ください。
この決断により、ストレンジはニューヨーク・サンクタムの主(マスター)、世界をまもるソーサラー(魔術師)になります。
『ドクター・ストレンジ1』(2016)のその後は?
ストレンジは世界を脅威から守る魔術師として活動を開始。
さっそくソーとロキの行動に介入していました。(本編終了後のシーン)
本作でストレンジの仲間になったウォンは、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)でもストレンジと一緒に戦うことになります。
ダーク・ディメンションの力と時間操作に強い否定の感情を持ち、本作の途中からエンシェント・ワンへの怒りをあらわにしていたモルドは、ラストで決定的に離別。
これでモルドはいわゆる“闇落ち”状態となり、ヴィランキャラクターになりました。
以上『ドクター・ストレンジ1』(2016)のラストシーンや結末の解説でした。
【レビュー】『ドクター・ストレンジ1』(2016)の評価・評判

ニューヨークの戦い :© 2015 - Marvel Studios
『ドクター・ストレンジ1』(2016)の低評価、高評価のレビュー、また批判を受けた理由も紹介します。
【つまらない?】低評価のレビュー
“ありえるかも”というハイテク科学技術の映像化が得意なMCUシリーズ。
『ドクター・ストレンジ1』(2016)は「一般人が魔法の修行をして使えるようになる」というファンタジー寄りの世界観なのでいつものMCUに比べると現実味は薄いです。
【面白い?】高評価のレビュー
本作で1番可愛いキャラと評判の浮遊マント。
“プライドの高い天才外科医”という売りこみから想像していたよりもコミカルなストレンジの人柄も好感度良。
魔術で日常風景を歪める戦闘シーンは文句なしの高評価でした!
『ドクター・ストレンジ1』(2016)が批判を受けた理由を解説
本作『ドクター・ストレンジ』(2016)ではホワイトウォッシュが行われているため批判を受けました。
原作コミックでアジア系であるエンシェント・ワンに西洋人を起用したことが、いわゆるホワイトウォッシュに該当します。
また、原作でのゆかりの地チベットを無視してネパール(カトマンズ)に変更したことも、弾圧に賛同する姿勢ととらえられ批判されました。
以上『ドクター・ストレンジ1』(2016)の評価・評判の紹介でした。
『ドクター・ストレンジ1』(2016)の総合評価:天才外科医が魔術師に弟子入り

ドクター・ストレンジ :© 2015 - Marvel Studios
『ドクター・ストレンジ』(2016)はオリエンタルな魔術と常識を揺さぶられる映像が入り乱れたサイケデリックな一作。
ドクター・ストレンジのオリジンムービーでありMCUシリーズを見ていなくでも鑑賞OKなのでアメコミ映画初心者にもおすすめです!
『ドクター・ストレンジ1』(2016)はエンドロール後に本編はある?

エンドロールの映像 :© 2015 - Marvel Studios
『ドクター・ストレンジ』(2016)の本編終了後の映像を紹介します。
エンドロールの途中のシーン(ミッドクレジットシーン)
ニューヨーク・サンクタムにいるドクター・ストレンジとソーが登場し、会話していました。
ストレンジは、地球にやってきたソーとロキが、父オーディンを探すのを手伝うことに。
このシーンは、(少しだけ改変されていますが)ほぼ同じシーンとして『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)の本編で登場。
詳しい考察や解説が知りたい方はこちら。
https://minority-hero.com/cinema-review/thor-ragnarok/14957
エンドロール後のシーン(ポストクレジットシーン)
モルドとジョナサン・パングボーンが登場。
闇落ちしたモルドは、魔術でジョナサン・パングボーンを麻痺の状態に戻し、
「魔術師が多すぎる」
と発言。
マーベル映画・MCUの時系列、順番について知りたい方はこちら。
https://minority-hero.com/cinema_recommend/1894/Marvel_series/1894/
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