2013年8月10日に劇場公開されたブラッド・ピット主演の『ワールド・ウォーZ』(2013)。
ブラッド・ピット主演の作品としては過去最高の興行収入を記録し、また本国アメリカの映画批評サイト「Rotten Tommtoes」では100%中68%を記録しました。
そんな『ワールド・ウォーZ』(2013)の評価や感想を、あらすじ、ネタバレを交えて紹介していきます。
目次
『ワールド・ウォーZ』(2013)の作品情報とキャスト
作品情報
原題:World War Z
製作年:2013年
製作国:アメリカ
上映時間:116分
ジャンル:アクション、ホラー
監督とキャスト
監督:マーク・フォースター
代表作:『プーと大人になった僕』(2018)『007 慰めの報酬』(2008)
出演者:ブラッド・ピット/吹替:堀内賢雄(ジェリー・レイン)
代表作:『デビル』(1997)『セブン』(1995)
出演者:ミレイユ・イーノス/吹替:篠原涼子(カリン・レイン)
代表作:『L.A.ギャングストーリー』(2013)『サボタージュ』(2014)
出演者:ファナ・モコエナ/吹替:玄田哲章(ティエリー)
代表作:『ホテル・ルワンダ』(2004)『マンデラ 自由への長い道』(2013)
『ワールド・ウォーZ』(2013)のあらすじ

ゾンビから逃げるジェリーたち:©2012 PARAMOUNT PICTUES
元国連職員のジェリー・レインは妻カリンと娘二人を学校に送るため自動車にのっていたが、周囲の異常な雰囲気を察知し車を降りてその場を離れる。
謎のウィルスによって人々はゾンビ化し、人々を襲いだしたのだ。
何とか危機を脱したジェリーたちは国連事務次長ティエリーの助けを借り、安全な海上へと避難する。
ジェリーは正体不明のウィルスの謎を解明し、世界滅亡の危機を防ぐため家族を残して旅立つのであった。
果たして世界の命運はいかに.....。.
『ワールド・ウォーZ』(2013)の3つの見どころ

街から逃げるジェリーたち ©:2012 PARAMOUNT PICTUES
見どころ①:ブラッド・ピットの熱演
ブラッド・ピットが家族想いの元国連職員を体当たりで演じています。
家族を想いながらも、人類を救うために奔走する姿に感動します。彼の演技が、単なるゾンビ映画を超えた作品に仕上げています。
見どころ②:圧倒的な恐怖映像!
やはりゾンビ襲来のシーンの映像は圧倒的です。
なかでもイスラエルの巨大な壁をよじ登るゾンビ群は圧巻であり、これまでのゾンビ映画では観たことのない映像に出会えるでしょう。
見どころ③:恐怖の中の家族愛
『ワールド・ウォーZ』(2013)でもう一つ注目すべきは、極限状態の中での人間ドラマです。
こういった作品はアクションやサスペンスに終始することも多いですが、本作は家族への愛、人類への愛がしっかりと描かれており、観終わったあと晴れ晴れとした気持ちになれます。
【ネタバレあり】『ワールド・ウォーZ』(2013)の感想

押し寄せるゾンビたち©:2012 PARAMOUNT PICTURES
壮大なスケールで描くサスペンス大作『ワールド・ウォーZ』(2013)
本国アメリカだけでなく、ここ日本でも大ヒット。大ヒットの要因は迫力ある恐怖映像と、恐怖映像だけではない人間ドラマがあるからです。
ストーリーも起伏があり飽きさせません。
ただ前半から中盤以降にかけて失速する”中だるみ感”が多少あるのは否めません。
前半の畳み掛けるような展開が素晴らしいだけに、少し残念です。
キャストも豪華でブラッド・ピットをはじめ演技派揃いです。
本作はブラッド・ピット主演の作品としては過去最高の収入を記録しており、それを受けて続編の話も浮上しています。(続編の話についてはのちほど紹介します)
以下、ネタバレを含みながら感想を書いていきたいと思います。
ブラッド・ピットの熱演に感動
本作でブラッド・ピットが演じるのは元国連職員。
正体不明のウィルスから世界を救うため奔走します。
彼がいなければここまで奥深い作品にはならなかったでしょう。
ゾンビ映画だけど感動する。ブラッド・ピットの演技があってこそです。
どんな状況でも家族を第一に考え、行動するジェリーの生き方に胸を打たれるでしょう。
『セブン』(1995)での刑事役から『オーシャンズ11』(2001)での天才泥棒役まで、何でもこなす演技派の新境地といっても過言ではない作品です。
世界を股にかける壮大なスケールと映像
本作の特徴は世界レベルでウィルスが蔓延しているという点で、従来のゾンビ映画は街レベルだったり、国レベルでの設定です。
そのため、ブラッド・ピット扮するジェリーは韓国、イスラエル、ウィルス研究施設と世界各地へと移動します。そのスケールの大きさだけでも圧倒されます。
ゾンビの設定も斬新で、
①音に反応する
②不治の病に侵されている者は襲わない
といった性質を持っています。
そしてそのゾンビの多さには度肝を抜かれます。
冒頭のフィラデルフィア市街のゾンビ襲撃シーン、ゾンビ防止の巨大な壁を作ったイスラエルでのシーンと手に汗握る迫力あるシーンが満載です。
映像も暗めなのでより恐怖感が増します。
数あるゾンビ映画の中でもここまで圧倒される映像はなかなか見れません。
もちろんゾンビというテーマを扱っているため、グロテスクなシーンはあります。
ただグロテスクなシーンと美しいシーンのコントラストが絶妙なので、従来のゾンビ映画よりは観やすいのではないかと思います。
本当のテーマは恐怖ではなくて愛?
本作が伝えたかったことは人類普遍の”愛”ではないかと考えます。
それはラストでブラッド・ピット扮するジェリーが家族と再会するシーンに集約されていると思います。
守るべきものがあれば人間はどんな困難にも立ち向かえる。最終的に人類を救済するのは守りたいと思う
”愛”なのだと。だから闘うのだと。
そんなメッセージが込められている気がしました。
ラストはハッピーエンドかと言われると疑問ですが、少なくとも前向きになれる作品だと思います。
『ワールド・ウォーZ』(2013)の続編について

ゾンビと戦うジェリー©:2012 PARAMOUNT PICTURES
本作の大ヒットを受けて、当初続編が製作される予定でした。
ラストは続編を匂わせるような終わり方でしたが、度重なる監督の交代や予算の問題などで製作が送りになってしまったらしいのです。
本作でメガホンを取ったマーク・フォースター監督が降板。その後紆余曲折を経て、ブラッド・ピットと『セブン』(1995)でタッグを組んだデビッド・フィンチャーが監督に決定。
しかし製作側が製作の中止を決定しました。
中止の決定については、
①莫大な予算の都合
②本作の2013年公開から時間が経ちすぎている
というのが主な理由です。
ただ完全に無くなったわけではなく、製作が再開される可能性も少なからずあります。
続編を待望する声も多いので、製作再開の方向に進んでくれることを祈りつつとりあえず続報を待ちたいところです。
『ワールド・ウォーZ』(2013)の評価

避難するジェリーたち ©:2012 PARAMONUT PICTURES
個人的には大満足でしたが、賛否両論分かれる意見もあるのでまとめてみました。
吹替に関して
本作ではジェリーの妻であるカリンの吹替を、女優の篠原涼子が演じていました。
最近の傾向として芸能人が吹替を担当することが増えましたが、これに賛否あるみたいです。
個人的にはやはり”声”のプロである声優さんが望ましいと思います。
吹替の質によって作品が台無しになることも珍しくありません。
本作は堀内賢雄、磯部勉、大塚芳忠など名だたるプロが担当しています。
そのため,篠原涼子の吹替は違和感があります。
声の演技って難しいんですね。
有名人を声優に起用したい製作側の意図も分かりますが、吹替は映画を観るうえで重要なポイントだということは解ってほしいです。
ツッコミどころが多い
全体的にはよく出来た作品だと思いますが、細かいところはツッコミどころ満載です。
①飛行機が墜落したのになぜ生き残れるのか
②致死性のウィルスをなぜ自分に一発で注射できるのか
など挙げればキリがありませんが、物語が都合よく進んでいく感じがしました。
そして強引にオチに持っていくという展開。
そういった細かい点を気にしなければ十分に楽しめますが、神経質な方は所々で気になるかもしれません。
まとめ

家族と身を寄せ合うジェリー ©:2012 PARAMOUNT PICTURES
ウィルスに感染して狂暴化する人類の恐怖と、それに対比するように人類の愛を描いた『ワールド・ウォーZ』(2013)
パニックムービーとしての側面と、ヒューマンドラマの要素が絶妙のバランスで相まってストーリーに深みを与えてくれます。そこに豪華なキャスト陣が演技で魅せる。
こういうゾンビ系の映画が苦手な人にこそ観てほしい作品です。
百聞は一見に如かず。とにかく観て体感してください。
ジェリーは最後、こんなセリフを口にします。
「戦いは始まったばかりだ」
困難にぶつかったら、逃げずに立ち向かい、戦えばいい。
そうすれば勝機は見えてくる。
ジェリーの言葉に、この映画のすべてが集約されているといっても過言ではありません。
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