レジェンダリー・ピクチャーズが制作したモンスターバースシリーズの最新作。
『GOZILLAゴジラ』(2014)『キングコング:髑髏島の巨神』(2017)に続く3作目です。
キングギドラ、モスラ、ラドンも登場。
約220億円というハリウッドならではの制作費を投じて完成された“怪獣大戦争”です。
これまでと違い、日本をリスペクトした怪獣ファン感涙の映画になっています。
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019)の海外の反応と感想をネタバレを交えて紹介していきます。
目次
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019)の作品情報とキャスト
作品情報
原題:Godzilla: King of the Monsters
製作年:2019年
製作国:アメリカ
上映時間:132分
ジャンル:アクション
監督とキャスト
監督:マイケル・ドハティ
代表作:『X-MEN2』(2003)『スーパーマン リターンズ』(2006)
出演者:渡辺 謙
代表作:『ラスト・サムライ』(2003)『インセプション』(2010)
出演者:カイル・チャンドラー/吹替:田中圭(マーク・ラッセル)
代表作:『キング・コング 』(2005)『SUPER8/スーパーエイト』(2011)
出演者:ミリー・ボビー・ブラウン/吹替:芦田愛菜(マディソン・ラッセル)
代表作:TVドラマ『ストレンジャー・シングス 』(2016)
出演者:サリー・ホーキンス/吹替:高橋理恵子(ヴィヴィアン・グレアム)代表作:『ブルージャスミン』(2013)『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017)
出演者:チャン・ツィイー/吹替:甲斐田裕子(アイリーン・チェン博士/リン博士)代表作:『初恋のきた道』(1999)『SAYURI』(2005)
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019)のあらすじ

キングギドラと戦うゴジラ©︎ Warner Bros
ゴジラは怪獣ムートーとの戦い後、姿を消した。
それから5年後。
芹沢教授ら未確認生物特務機関“モナーク”は、古代から眠っている怪獣を世界各国で見守っていた。
ゴジラの出現で息子を亡くした、モナークの一員エマは、怪獣とコミュニケーションがとれる“オルカ”を開発。
中国でモスラの幼虫と交信に成功していた。
しかし謎の組織による攻撃で、娘ともども拉致されてしまう。
組織の目的は、“モンスターゼロ”と呼ばれる怪獣を呼び覚ますためだった。
斯くしてゴジラ、キングギドラ、モスラ、ラドンが復活、地球上で壮絶な戦いを繰り広げる。
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019)の3つ見どころ

戦闘機を襲うラドン©︎ Warner Bros
見どころ①:巨大怪獣を大画面で見る迫力
220億円の制作費をかけただけあって、怪獣の描写が美しく、迫力があります。
噴火する火山からラドンは巨大な翼を広げ飛翔し、雷鳴轟く豪雨の中でゴジラは咆哮する。
すべてのシチュエーションが巨大で、終末期を描いた宗教画の如く美しく描かれています。
巨大怪獣を大画面で見る迫力、これこそ映画館でしか味わえない醍醐味です。

ヴィヴィアンと芹沢教授©︎ Warner Bros
見どころ②:芹沢教授(渡辺 謙)の魅力【ネタバレあり】
『GOZILLA ゴジラ』(2014)に続いて、芹沢猪四郎教授役は渡辺 謙です。
今回は未確認生物特務機関“モナーク”のリーダーとして活躍。
サリー・ホーキンス演じる助手ヴィヴィアンも芹沢教授の傍らで支えています。
これまでヴィヴィアンは、芹沢教授を尊敬以上の感情で見つめていました。
彼女の気持ちは芹沢教授も分かっていたようです。
彼女を失った悲しみが、芹沢教授に最後の行動を決意させます。
芹沢教授は、ゴジラを復活させるべく、ひとり核兵器を持ち深海へ。
そして「さらば 友よ!」と最後の言葉を残します。
自己犠牲という日本人の美学。
主要キャストで唯一の日本人渡辺 謙が見事に演じています。

ミリー・ボビー・ブラウン©︎Warner Bros
見どころ③:女優の登竜門
モンスターバースシリーズは、女優の登竜門的映画になっています。
『GOZILLA ゴジラ』(2014)ではエリザベス・オルセン。
今ではアベンジャーズの一員です。
『キングコング:髑髏島の巨神』(2017)ではブリー・ラーソン。
彼女はキャプテンマーベルを演じていました。
今回は、ミリー・ボビー・ブラウンです。
どこか『レオン』(1994)に登場してたナタリー・ポートマンのようなあどけなさも感じさせる彼女は、次回作『ゴジラ対キングコング』(仮)にも続いて出演が決まっています。
これからの活躍に目が離せません。
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019)の海外の反応

戦闘機を襲うキングギドラ©︎ Warner Bros
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019)は、世界中で大ヒットを記録。
75の国と地域で一斉公開されると、3日間で世界累計興行収入は約193.6億円に到達しており、ゴジラファンは世界中にいて、各国の興行ランキングを席巻していることが分かります。
しかし、海外での反応は批評家と観客とで大きく分かれています。
海外の映画レビューサイトRotten Tomatoesによると、批評家の好意的な意見は100%中41%。
一般ユーザーの好意的評価は100%89%と大きく分かれています。
ただ『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019)は、大スクリーンで体感する映画なので、IMAXや3Dなどで、もう一度観たいと思うファンが急増中。
ファンにとっては嬉しい作品といえるでしょう。
【ネタバレあり】『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019)の感想

ゴジラ©︎ Warner Bros
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019)が描く日本へのリスペクト
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019)は大迫力の怪獣映画として非常に面白い。
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019)は、これまでのハリウッド版ゴジラとは全く異なるアプローチをしています。
それは、日本のゴジラシリーズを最大限にリスペクトした演出から感じ取ることができました。
監督のマイケル・ドハティは、怪獣オタクであり、日本オタク。
様々な場面で日本を意識した映像や音響が描かれ、日本人ならでは見方が出来ます。
具体的に日本をリスペクトした本作の感想について、ネタバレを交えながら考察していきます。
怪獣バトルは“相撲”のような美しさ

キングギドラと一騎打ち©︎Warner Bros
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019)の興奮する最大の見せ場は、怪獣同士の壮絶バトルです。
4大怪獣入り乱れてのバトルに日本の様式美を見て取ることができます。
怪獣同士一対一で立ち向かう姿は、国技“相撲”の対戦を見ているような、神々しさです。
土俵に向かう横綱の如く、ゴジラは真正面を向いて、静かに闘志を燃やす。
そして一気に両者が立ち会う。
ぶつかった衝撃は、がっぷり四つに組んだような激しさです。
戦い方に卑怯な部分がなく、真正面からぶつかる怪獣たちに戦いの美学を感じました。
最後キングギドラを倒したゴジラに対して、他の怪獣すべてが“怪獣王”にひれ伏す姿。
強いものに対する礼儀は、相撲道に通じるものがあります。
モスラのこだわりツインズ

モスラを描いたポスター©︎Warner Bros
『ゴジラキング・オブ・モンスターズ』(2019)では、ゴジラ以上に注目する怪獣がいます。
それがモスラです。
第1形態の卵は登場しませんが、第2形態の幼虫と、第3形態の成虫へと孵化した姿を見せています。
モスラに欠かせないのが、ツインズ、双子です。
古くは『モスラ』(1961)のザ・ピーナッツの二人。
インファント島からやってきた双子の小美人、美しい歌声でモスラを呼びました。
『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』(2003)『ゴジラ FINAL WARS』(2004)では、長澤まさみも演じています。
今回も美人双子が意外な形で登場。
チャン・ツィイーの二役です。
なぜかモスラを歴代研究し続けていた博士は全員女性で双子。
アイリーン・チェン博士とリン博士で登場します。
モスラの歌も使用するこだわり
さらに、古関裕而作曲“モスラの歌”も使われています。
歌詞は無いですが、あの独特なリズムが印象的に使われています。
東宝ゴジラ映画では、モスラはゴジラを説得したり、怒ったりするお母さん的な役割でした。
蛾を意味する英語のMothと母のMotherを掛け合わせ、英語ではMothraになっています。
『ゴジラキング・オブ・モンスターズ』(2019)ではモスラはゴジラとタッグを組み、ゴジラがキングギドラにやられる瞬間、モスラは決死の攻撃で助けに入ります。
しかしキングギドラの光線を受け消滅。
消滅する瞬間、モスラは自分の力を託した鱗粉をゴジラへと散らします。
この粉を浴びたゴジラはさらに強いゴジラへと変貌
キングギドラを倒します。
これまでのゴジラとモスラの関係をふまえたストーリー展開。
昭和怪獣ファンには涙モノのこだわりでした。
最後のシーン登場する写真の意味
スタッフロールが終わり、1枚の白黒写真が……。
ゴジラのスーツアクター“中島春雄”がゴジラの着ぐるみから顔を出す写真です。
この映画は中島さんに捧げられているのでしょう。
着ぐるみの東宝のゴジラシリーズが、今モンスターバースシリーズを生み出し、大ヒット。
ほっかぶりで汗だくになりながら演じたゴジラは、今もなお映像作家に影響を与え続けています。
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019)のサウンドトラックと主題歌

ラドンを攻撃するモスラ©︎Warner Bros
サウンドトラックは“伊福部 昭”のリスペクト
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019)の音楽には、伊福部 昭作曲“ゴジラのテーマ”が使われています。
ドハティ監督は「オリジナルの音楽には、ゴジラの精神と魂がある」とコメントしています。
いままでハリウッド版ゴジラで、伊福部昭の曲が使われることはありませんでした。
やはりゴジラには、この曲がないと盛り上がりません。
曲が流れたときは鳥肌モノでした。
音楽は、人気ドラマ「ウォーキング・デッド」(2010~)を担当したベアー・マクレアリー。
随所で日本の音楽や音をリスペクトした曲が流れます。
太鼓やお経、祭りの唱法を取り入れた曲を使って、怪獣の力強さを表現したことは大成功といえるでしょう。
主題歌はゴジラ松井と[ALEXANDROS]
エンディングの曲は、ゴジラ松井秀喜がヤンキース時代に登場曲として使用していた楽曲「ゴジラ」のカバーバージョン。
太鼓や祭りの合いの手が入る、日本を意識した曲にカバーされています。
ちなみに日本語版は、人気ロックバンド[ALEXANDROS] が担当し話題になっています。
大のゴジラファンでもあるボーカル&ギター担当の川上洋平が作詞作曲。
わざわざ完成前のラッシュを観て、主題歌「Pray」のテーマを思い浮かべたと語っています。
両主題歌とも、ゴジラへの愛に溢れた作品です。
さいごに

咆哮するゴジラ©︎ Warner Bros
日本のアイコン的存在であるゴジラ。
しかしハリウッドに渡っても、単なる怪獣としか扱われていませんでした。
今回の『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019)によって、やっとゴジラの精神、美しさなどが描かれました。
それはまさに日本そのものです。
モンスターバースの4作目「ゴジラ対キングコング(仮)」も公開を予定されています。
メイド・イン・JAPANのゴジラは、今後世界にどんな影響をあたえるのか、期待したいです。
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