『リーサル・ウェポン』シリーズは4作目まで作成され、近年はテレビドラマでリブートまでされている大人気シリーズの記念すべき1作目。
ちなみに「リーサル・ウェポン」とは英語で書くと、lethal weapon。
lethalとは 死の、致死の、致命的なという意味があり、weaponは、武器や兵器という意味になります。
ここから転じて「リーサル・ウェポン」は、最終兵器を意味する単語です。
この映画は説明など必要ないくらいの大ヒット映画で、映画ファンも非常に多い作品です。
それでは『リーサル・ウェポン』(1987)のあらすじと感想をネタバレを交えて紹介していきます。
目次
『リーサル・ウェポン』(1987)作品情報とキャスト
作品情報
原題:LETHAL WEAPON
製作年:1987年
製作国:アメリカ
上映時間:110分
ジャンル:アクション
監督とキャスト
監督:リチャード・ドナー
代表作:『ラジオ・フライヤー』(1992)『グーニーズ』(1995)
出演者:メル・ギブソン/吹替:鈴置洋孝・磯部勉(マーティン・リッグス)
代表作:『マッドマックス』(1974)『ハート・オブ・ウーマン』(2000)
出演者:ダニー・グローヴァー/吹替:田中信夫・池田勝(ロジャー・マータフ)
代表作:『2012』(2009)『レインメーカー』(1997)
『リーサル・ウェポン』(1987)のあらすじ
ある日、ロサンゼルスで女性の飛び降り自殺の事件が起きる。
捜査第一課のロジャー・マータフ部長刑事が現場に到着し、身元を確認すると、死んだ売春婦は、マータフの旧友の娘だと分かった。
事件解決を目指すマータフだったが、、薬物対策課から異動してきたマーティン・リッグス刑事が、彼の新しい相棒に命じられる。
リッグスは腕の立つ男だったが、3年前に妻に先立たれて以来、自暴自棄になることが玉にきず。
真面目なマータフと破天荒なリッグスは、次第に打ち解けていくが、捜査を続けていくにつれて、巨大な陰謀が浮かび上がってくる……。
『リーサル・ウェポン』(1987)の感想 ※ネタバレあり
1987年に公開された本作は、シリーズ中では一番シリアスでダークな内容です。
話の中心としては、ポリスアクションムービーですが、バディムービーであり、ファミリームービーでもあります。
本作はベトナム戦争やCIA、特殊部隊や傭兵などという当時の時代背景もからむ良質なアクションエンターテイメントになっています。
主演を務めるメル・ギブソンは、今や偉大な監督。
当時のアクション俳優と言えばシルベスター・スタローン、アーノルド・シュワルツェネッガー。
そして、本映画の翌年に公開されてアクション俳優の仲間入りしたブルース・ウイリスらと並ぶ大アクション俳優のメル・ギブソン。
これもまた大ヒットシリーズのマッドマックス3作目の次に出演した本作では約10kgの減量をして臨んだといわれています。
一言で言えば、メルギブソンがカッコ良すぎて当時の人々は熱狂したものです。
本作では、マーティン・リッグスという自殺願望があるLAPDの殺人課刑事を演じています。
愛用拳銃のベレッタM92Fを口に突っ込み自殺しようとする心に傷を負ったダークでハードな刑事。
タバコを吸い、自殺願望があるためなのかバディの意見など聞かず身の危険をかえりみない強引で危険な捜査をして犯人を逮捕、もしくは殺してしまう。
刑事という危険な仕事は、自殺願望がある彼には絶好の死ぬチャンスであるかのように犯人を追う超危険な刑事です。
そんなリッグスという人物を丁寧に描くことで彼に感情移入できます。
そして、彼と正反対の性格を持つ堅実で家族思いのマータフとの掛け合いに笑ってします。
バディものの特性を活かしつつ、個性的な性格を持つ2人が、凶悪犯罪に立ち向かう様子から目が離せません。
『リーサル・ウェポン』(1987)の3つの見どころ
『リーサル・ウェポン』(1987)は、魅力に満ちた傑作ですが、今回は、3つの見どころと共に本作の感想を詳しく紹介していきます。
見どころ①:シリーズ4作で共通する爆破シーン
1つ目の見どころである爆破シーンは、『リーサル・ウェポン』シリーズで共通しているシーンです。
意識して確認してみると作品どうしの繋がりが感じられてシリーズ全体を一層楽しむことができると思います。
シリーズ1作目の本作では、事件の捜査で聞き込みに行く家が目の前で突然大爆発します。
観ていて、びっくりするのもそうなのですが「あぶない!」と感じるほどの迫力のある大爆破です。
俳優本人が演じているのかスタントマンなのかは、はっきり分かりませんが、それでもその場にいる俳優かスタントマンの心意気に感動します。
ハリウッド映画で当然のようにある爆破は、かなり綿密な計算をし爆破のプロが爆薬を設置して爆破。
事前に怪我人などが出ないようにしているのですが、本当にこの技術は「素晴らしい」の一言です。
また、2〜4作でも家をド派手に爆破していて、相棒のマートフの家は毎回かわいそうになるくらい餌食になってしまいますのでその辺もシリーズの見どころです。
3作目では家の爆破では飽き足らず、ビルまで爆破して崩壊させてしまいます。
気になった方は、ぜひ、本作を観てから4作目まで鑑賞して確認してください。
見どころ②:生身のド派手アクション
2の見どころである生身のド派手アクションは、今では主流になっているCGやワイヤーアクションなどを使用していないアクションです。
当時はまだCGやワイヤーアクションも今のようではないので、アクションは全て生身が主流です。
これは、シリーズでも共通していますし、その生身のド派手アクションがなければ『リーサル・ウェポン』ではないといえるほど、魅力的な要素です。
メルギブソンの格闘シーンやアクションシーンなどは、スタントマンを使っていると思われるところもありますが、ほぼ本人が演じています。
日常であり得るアクションがほとんどで、「映画だから」というようなアンリアルなアクションはほぼありません。
元特殊部隊出身という役のメルギブソン演じるマーティンリッグスは、要は喧嘩が強いわけです。
普通の犯人は当然やられてしまいます。
ガンアクションもお手の物で、これがまたカッコイイ!
本作中でリッグスを演じたメル・ギブソンが劇中で使用していた拳銃のエアガンを購入してしまうほどのめりこんでしまいました。
本作、そして本シリーズはコメディ要素を踏まえながらもアクション要素も見応えがある作品なので、「生身のド派手アクション」を大いに堪能してください。
見どころ③:家族の絆
3の見どころの家族の絆は、シリーズで重要なテーマでもあると思います。
本作では、心に傷を負い自殺しようとまでするリッグスが相棒のダニー・グローヴァー演じるベテラン刑事マータフやその家族に触れ、次第に自殺願望が薄れていきます。
マータフの仕事での顔とは違う家に帰った時のパパの顔に触れ、暖かい家族に触れていくことでリッグスの心境も変化。
ハリウッド映画で描かれるバディ要素、特に刑事もので描かれる相棒との絆は、よく「相棒はファミリー」だというセリフなどが登場します。
本作は、刑事のバディ要素を全面に押し出した先駆けとなった作品ともいえる注目の作品です!
まとめ
シリーズ2〜4になると、もうリッグスとマータフは相棒というよりも、すっかりファミリーになっています。
そのきっかけが本作。
家族の絆が大切であるという本作のテーマは、人類共通のテーマでもあり、シリーズ中にはメル・ギブソン演じるリッグスにも新しい家族が……。
そして、なんといっても血の繋がりがない友人でも家族のような存在になれるということを教えてくれる作品だと思います。
本作とシリーズを知らない方にはネタバレのようになってしまうので控えますが、彼らがバディ以上の存在として成長していく過程に注目です!
他にも名作を紹介しているので、参考にしてみてください!
https://minority-hero.com/cinema_recommend/1025/
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