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予告編やあらすじを観ただけではロマンス映画かサスペンス映画とも見て取れる映画。

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しかし実際は夢と現実が交差する仕組みを採っており注意深く観ていないと置いてけぼりにされてしまうほど複雑な作品です。

映画全体を包み込むその怪しげで、何故かもう一度その世界に帰って来たくなるような雰囲気は、月日がたっても何度もリピートしてしまう良作であると言えるでしょう。

パッケージを見た事はあれど実際に手に取って映画を鑑賞したことがない人も多いと思います。

そんな、ある意味で隠れた名作である本作『バニラ・スカイ』(2001)の感想や考察をネタバレありきで紹介していきます。

『バニラ・スカイ』(2001)の作品情報とキャスト


バニラ・スカイ(吹替版)

作品情報

原題:Vanilla Sky
製作年:2001年
製作国:アメリカ
上映時間:137分
ジャンル:ドラマ

監督とキャスト

監督:キャメロン・クロウ
代表作:『アロハ』(2015)『ザ・エージェント』(1996)

出演者:トム・クルーズ/吹替:鈴置洋孝(デイヴィッド・アームズ)
代表作:『ミッション・インポッシブル』シリーズ『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(2014)

出演者:ペネロペ・クルス/吹替:小林さやか(ソフィア・セラノ)
代表作:『誰もがそれを知っている』(2018)『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉』(2011)

出演者:キャメロン・ディアス/吹替:渡辺美佐(ジュリアナ・ジャンニ)
代表作:『私の中のあなた』(2009)『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』(2003)

『バニラ・スカイ』(2001)のあらすじ

ソフィアとデヴィッド© 2001 - Paramount Pictures - All Rights Reserved

容姿端麗で富も名声も持ち合わせ、すべてを手に入れたような生活を送る出版会の新鋭、デヴィッド。

求めても手に入らない夢のような日々を送る彼は、ある日、運命の女性ソフィアと出会う。

しかし、この出会いが彼の運命を大きく変えていくことになる。

それは想像を絶する体験だった……。

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『バニラ・スカイ』(2001)の原作や元ネタ・意味を解説

デイヴィッドとソフィア  © 2012 Getty Images

『バニラ・スカイ』(2001)はオープン・ユア・アイズ』(1997)というスペイン作の映画が元ネタになっています。

公式側もリメイクと公表している通り、シナリオやストーリーはほぼ変わらず一緒です。

それぞれの違いは細かなディティールやセリフ回しなどが多少あるのみで、話としての構成は全く一緒になります。

また、ソフィアという役を両作ともペネロペ・クルスが演じているのは有名です。

バニラスカイの製作には主演のトム・クルーズが携わっており『オープン・ユア・アイズ』(1997)を観たトム・クルーズがペネロペ・クルスの演技に惚れてオファーを依頼したのではないかという逸話も残っています。

『バニラ・スカイ』(2001)にはどのような意味がある?

デイヴィッドとソフィア © 2001 - Paramount Pictures - All Rights Reserved

バニラ・スカイ:日本語に直訳するとバニラ色の空。

映画の中でトム・クルーズ演じるデヴィッドがソフィアを自宅に招いたときにモネの絵を見せるシーンで説明があります。

「キャンバスに広がるバニラ色の空」として説明される絵画ですが、ストーリーには直接関係のないこのシーンを挿入した意味としては、映画のラストに広がるバニラ色の空の風景が後に活きてくるからでしょう。

バニラには「まっさらな状態」「生まれたて」という意味があり、デヴィッドにとってLEの冷凍睡眠技術が自分が描く理想の世界になるはずだったことを意味していると考えることができます。

しかしシステムの故障により整形手術でも顔の怪我が治らず、悪夢のような日々が夢の中でも続いていくのです。

ラストのシーンにバニラ・スカイを挿入した意図として、これから彼の理想の世界(150年後の現実世界)が始まることを予見しているとも取れます。

『バニラ・スカイ』(2001)は実話? モデルとなった人物はいる?

冒頭シーンより:街にたった一人のデイヴィッド © 2001 - Paramount Pictures - All Rights Reserved

先述した通り、『バニラ・スカイ』の元ネタはスペイン映画『オープン・ユア・アイズ』が元となっており、そちらのストーリーも実話ではなくフィクションです。

そのためモデルとなった人物も全て創作上のキャラクターということになります。

リメイクとしての観点から語るなら、トム・クルーズ演じるデヴィッドは原作の方でも容姿端麗な金持ちであり、おぼっちゃまで、どこか世間知らずな性格という点も引き継いで制作されています。

ソフィアを演じるペネロ・ペクルスに関して、原作の『オープン・ユア・アイズ』(1997)とリメイクの『バニラ・スカイ』(2001)での違いを挙げるとするなら、それは「母性」でしょう。

自宅にあるモネの絵を見せるデヴィッド、このシーンでモネの絵は彼の母親に関わりがあると説明されています。

また作品の中には1962年のフランス映画『突然炎のごとく』の切り抜きやポスターなどが随所に見られるのです。

これはデヴィッドの母親に対する無意識のコンプレックスではないかとも考えられます。

デヴィッドは『突然炎のごとく』でジャンヌ・モロー演じるカトリーヌをペネロペ・クルス演じるソフィアに重ね合わせて見ている節があるのです。

【ネタバレあり】『バニラ・スカイ』(2001)はつまらない? 評価は?

キャメロン・クロウ監督とトム・クルーズ、ペネロペ・クルス © 2001 - Paramount Pictures - All Rights Reserved

製作費:$68,000,000(約71億円)に対し全世界の興行収入が$100,618,344(約105億円)となっています。

当時のレートや配給システム、関連会社への払いなどの関係性もあるので一概には言えませんが、数字だけで言えば大成功ではないが大失敗でもないと言ったところでしょうか。

ここで主な映画評価サイトの客観的なレビューや評価数を紹介していきます。

レビューサイトの評価

Yahoo!映画:3.4/5

Filmarks:3.4/5

IMDb:6.9/10

Rotten Tomatoes:42%/100%

レビューサイトのコメントなどを見たとき、感覚としては肯定的評価と否定的評価がちょうど半々くらいの印象を受けます

肯定的評価に関しては本稿でも述べている通り、本作の本質的な意味を読み取り、奥深い作品であるとの評価が多かったです。

否定的評価に関しては、ストーリーラインの分かりづらさを上げているレビュアーが多い印象で、映画を見終わった後も結局、結末はどうなったのか?と疑問を抱く観客が多い様に感じます。

本作がリメイクであることに関してのコメントは、話の内容をほぼ完全に模倣した作りに加え、バニラ・スカイにオリジナルのセリフや演出、先述した「母性」というテーマ性の挿入が作品を一つ昇華させているという評価が多かったです。

また、ただのリメイクでありエンターテインメントとして捉えたときの感動が薄いという『オープン・ユア・アイズ』から作品に入った層のコメントも散見されました。

【ネタバレあり】なぜデヴィッドの性格は歪んでいくのか? 理由を解説!

ナイトクラブにて:事故により顔に損傷を負ったデイヴィッドとソフィア © 2001 - Paramount Pictures - All Rights Reserved

デヴィッドは確かに金持ちのボンボンでプレイボーイのキャラクターとして紹介されるところから映画はスタートします。

また、決して友人やガールフレンドに対して悪態をついたり暴力的な言動をとる様なタイプの男ではありません。

しかし映画が進むにつれ、交通事故に遭い、整形技術により生きながらえたデヴィッドの顔は醜く歪み、ナイトクラブの屈強なバーテンダーさえも顔を逸らす有様です。

もともと容姿端麗であり自身もその魅力を認識し一種のアイデンティティとしていたデヴィッドにとって「見た目」というのは何にも変え難い財産の一つであった筈です。

そんな「顔」を失った彼の失意は相当なものであったと推測できます。

また顔を失った事により内面から湧き上がるバイタリティとも言える彼の自信そのものも無くなってしまい、周囲の人間たちの信頼さえ失ってしまうのです。

人間という生き物は、服を纏い、髪を整え、顔に化粧を施し、人によっては細かなアクセサリーを身につけ、ようやく外に出る事ができます。

自分が自分であるためには、驚くほど多くの要素が重なり合う必要があるのです。

それも、元々がハンサムでナルシストな一面すら併せ持つデヴィッドですから、自分そのものを写し出す「顔」という「見た目」を失った彼の心が歪んでいくのも往々にしてうなずける結果であると言えるでしょう。

かくして彼は、自身の酷い有様と、自分の外面しか見てくれていなかった周囲の人間たちに絶望し、多量の薬を服用する事で自ら死を選ぶに至ったのです。

その後、LEの技術により理想の夢の世界を生きる筈でしたが…‥。

【ネタバレあり】『バニラ・スカイ』(2001)の最後とは? 結末やラストシーンを紹介

救護員 © 2001 - Paramount Pictures - All Rights Reserved

さて、ここからはネタバレを含んだ結末について解説をしていきます。

まずは本稿でも度々記述している「LE」の意味から説明します。

「LE」とは「Life Extension」の略であり日本語に直訳すれば「延命」とでも言うのでしょうか。

このLEですが、作中では冷凍保存技術を提供する企業名を指している言葉です。

先述した通り、自らの死を選択する直前、デイヴィッドは外界から遮断された世界でインターネット上の広告から「LE社」の存在を知ります。

生命活動を停止した肉体や脳を冷凍保存により保存し、未来の世界で解凍させるというサービスを提供しているLE社。

現在の医療技術では完治させることのできないデイヴィッドの身体の損傷を未来まで保存し、医療技術が発達した未来の世界で治療・再生させる計画を思いついたデイヴィッドが申し込みをしていたのです。

また、有料オプションである「ルシッド・ドリーム」に加入することで冷凍保存された状態で理想の世界を生きられる「夢」を追加したデイヴィッドでしたが、これが悪夢の始まりだったのです。

では、話をストーリーに戻しましょう。

物語の序盤から終盤までのほぼ全編を通して、マスク姿のデイヴィッドがカート・ラッセル演じる心理カウンセラーのマッケイヴ医師との対話を繰り広げる留置所。

もちろんこの場所もLE社のルシッド・ドリームが見せている夢の世界なわけですが、システムの故障から悪夢に変わってからというもの、デイヴィッドは殺人犯の濡れ衣を着せられ留置所に拘束されているという設定です。

マッケイヴ医師 © 2001 - Paramount Pictures - All Rights Reserved

その留置所内のTV番組では、凍てつく湖に落ちた犬が奇跡の生還を果たしたというニュースが度々写し出されます。

また、「エリー」という謎の女性についても言及されますが、デイヴィッドにも観客にもその存在は分からない謎の存在として描かれているのです。

そして物語の終盤、元気な犬の姿と共にLEと映し出される留置所のTVを見たデイヴィッドは立ち去るマッケイヴを大声で呼び戻します。

マッケイヴと警備員を連れ立ちLE社に乗り込むデイヴィッド。

そこには冷凍保存技術と「理想の夢」を売り込むセールスレディの姿があり、ルシッド・ドリームの話を聴いたデイヴィッドは、自分が悪夢の世界に居ることを自覚したのです。

LE社の説明シーン © 2001 - Paramount Pictures - All Rights Reserved

システムの中の「救護員」を求め奔走するデイヴィッドの前に、以前バーで会った不気味な男が現れます。

バーの中で、まるで時間を止めてみせたようなこの男こそシステムの中の救護員だったのです。

バーでの静止シーン © 2001 - Paramount Pictures - All Rights Reserved

彼に連れられるまま乗り込んだエレベーターの中で、デイヴィッドは

・自分が交通事故で瀕死の重傷を負ったこと

・現代の医療技術では傷を治すことができないこと

・自分がLE社のサービスを受けていること

・そのサービスが支障をきたし悪夢の中に生きていること

・そして彼が「夢」を見始めてから150年が経過していること

以上を聞かされます。

ビルの屋上に到着すると、そこにはいつの日か見たモネの絵と同じ幻想的な「バニラ・スカイ」が広がっていました。

夢を自由にコントロールする術を教わったデイヴィッドは、試しにマッケイヴを呼び寄せてみせます。

自身がシステムの一部であることを否定し自分が本物の人間であり、娘が2人いることを主張するマッケイヴに対し救護員が娘の名前を尋ねます。

当然デイヴィッドの想像の産物であるマッケイヴは娘の名前など答えることはできません。

自分の存在を悟り「さよなら」を告げるマッケイヴ。

救護員から、オプションをアップグレードし救護員要請が無料サービスで使える夢の世界をソフィアと生きる選択と、夢から目覚める選択迫られるデイヴィッド。

最後にソフィアを呼び出し、別れの抱擁を交わします。

高所恐怖症であった自身の弱みと対峙するかのように清々しい顔でビルの壁面に立ちます。

ビルの壁面に立ち向かうデイヴィッド © 2001 - Paramount Pictures - All Rights Reserved

「別の世界で会おう」

そう言い放ちビルから落ちていくのでした。

「Open Your Eyes」

『バニラ・スカイ』(2001)のまとめ

映画の最後は観客に宿題を与える形で幕を閉じます。

・目を覚ましたデイヴィッドの今後はどうなるのか。

・最後に語りかけた女性は誰なのか。

その答えを探ることすら無粋に思えるほど爽やかなエンディングであったと考える人も多いでしょう。

かくいう筆者もその一人。

映画はラストだけではないのです。

始まりから終わりまでのプロセス、散りばめられたヒントと謎解き、伏線の回収。

あらゆる要素が完璧に調和したいる優れたこの名作が、一人でも多くの人の目に留まることを願って手を置かせて頂きます。

 
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