『グリーン・インフェルノ』(2013)は2013年にアメリカで公開されたホラー映画。
本作は食人や強姦を題材にして大ヒットしたイタリア映画『食人族』(1980)をモチーフにしています。
かなりグロテスクなシーンもあるため、本作はR18指定。
刺激の強い映画となっています。
トラウマ必至の残酷ホラーエンターテイメント『グリーン・インフェルノ』(2013)について、あらすじと感想、作品の魅力をネタバレを交えて紹介していきます!
目次
『グリーン・インフェルノ』(2013)の作品情報
作品情報
原題:The Green Inferno
公開年:2013年
製作国:アメリカ
上映時間:100分
ジャンル:ホラー
監督とキャスト
監督:イーライ・ロス
代表作:『キャビン・フィーバー』(2002)『ホステル』シリーズ
出演者:ロレンツァ・イッツォ/吹替:永宝千晶(ジャスティン)
代表作:『ノック・ノック』(2015)『ケ・ペナ・トゥー・ボダ』(2011)
出演者:アリエル・レヴィ/吹替:加瀬康之(アレハンドロ)
出演者:ダリル・サバラ/吹替:迫律聖(ラース)
出演者:カービー・ブリス・ブラントン/吹替:横山友香(エイミー)
『グリーン・インフェルノ』(2013)のあらすじ

ジョナとジャスティン:©︎FilmDistrict Holdings, LLC/Universal Studios
大学生のジャスティンはアレハンドロ率いる慈善活動グループに関心を持つ。
そのグループは熱帯雨林を開発しようとする大企業から原住民のヤハ族を救おうと、アマゾンの熱帯雨林へ行く計画を立てていた。
作業員が森を伐採する姿を携帯で撮影し、ネットで中継することで世間の注目を集めようという計画である。
ペルーを経由し現地に到着したアレハンドロ率いる一行。
動画を撮影したことでグループは身柄を確保されたが、一行は無事解放される。
動画の撮影に成功したことで喜びの帰路につく中、小型飛行機が突如エンジントラブルを起こし、墜落してしまう。
そこで彼らが出会ったのは食人を習慣にするヤハ族であった。
『グリーン・インフェルノ』(2013)は実話!?原作・元ネタはある? 『食人族』(1980)との関係性は?

ヤハ族に襲われるエイミー:©︎FilmDistrict Holdings, LLC/Universal Studios
冒頭でも述べましたが、『グリーン・インフェルノ』(2013)は食人や強姦を題材にし、10億円近い配給収入を上げて大ヒットしたイタリア映画『食人族』(1980)をモチーフにしています。
『食人族』(1980)とはイタリアの映画監督、ルッジェロ・デオダートによる食人や強姦を題材にした映画であり、ドキュメンタリー映画調に構成されたもの。
そのため、実際に起こった事件だと誤解する観客が続出したそうです。
しかし、実際は完全なフィクション。
というわけで、『グリーン・インフェルノ』(2013)は実話ではありません。
ちなみに『グリーン・インフェルノ』というタイトルは『食人族』(1980)に出てくる密林地帯“グリーン・インフェルノ”が由来になっています。
【ネタバレあり】『グリーン・インフェルノ』(2013)はトラウマ映画!?衝撃のシーンを解説

ヤハ族に襲われるエイミー:©︎FilmDistrict Holdings, LLC/Universal Studios
残虐な解体シーン
『グリーン・インフェルノ』(2013)はトラウマになるほどの過激的なシーンがあります。
そのひとつが解体シーン。
ヤハ族に連行された一行は檻に入れられるのですが、ジョナだけは1人、連れ出されてしまいます。
そこで行われたのがトラウマになるほどの残虐な解体シーン。
舌を切られ、眼玉をくり抜かれ、首を切られ、手足を切られ、胴を切られ、と次々に解体されていきます。
舌と目玉は切り取ったあと、村長がそのまま食べてしまうという過激さ。
首、手足、胴は焼かれ、ヤハ族が食べてしまいます。
作り物ではあると分かっていますが、まるで本物であるかのような精巧さでかなりのリアリティ感。
目を背けてしまいたくなるほどのグロテスクなシーンになっていました。
解体されるのは1人だけなのですが、1人だけでも十分インパクトのあるシーンになっています。
このような刺激的なシーンが苦手な方は観ないほうがいいかもしれません。
現地人が演じたヤハ族
解体シーンもトラウマですが、現地人が演じたヤハ族もまた、トラウマものになっています。
まず見た目からして不気味であり、奇怪。
このヤハ族の不気味な奇怪さが『グリーン・インフェルノ』(2013)を最凶のホラー映画にしているといっても過言ではないでしょう。
全身を赤色に塗りたくり、黒い模様をつけた体。
真っ黒な頭髪。
謎の言語。
その全てが異様であり、とてつもない不気味さを醸し出しています。
同じ人間とは思えず、どこか別の惑星から来た生物なのではないかと思ってしまうほど。
それくらいヤハ族はトラウマものでした。
もしかしたら解体シーン以上にヤハ族のほうがトラウマになるかもしれません。
下痢をしてしまうシーンも
ヤハ族に連行された一行は檻に入れられてしまうのですが、そのなかの1人が下痢をしてしまうシーンがあります。
もちろん演技ではありますが、リアリティがあり、その場の空気感、緊張状態をうまく演出していました。
【ネタバレあり】 『グリーン・インフェルノ』(2013)ラストでヤハ族を救う嘘をつくのはなぜ?

ジャスティン:©︎FilmDistrict Holdings, LLC/Universal Studios
『グリーン・インフェルノ』(2013)のラストで1人だけ無事、帰還したジャスティンですが、彼女は国連の職員の父親に対し、なぜかヤハ族を救う嘘をつきます。
ジャスティンら一行を襲い、死に至らしめたヤハ族。
ヤハ族に報復したとしてもおかしくないのに、ジャスティンはなぜ彼らを救う嘘をついたのでしょうか。
理由は5つ考えられます。
・ヤハ族を相手にするのは危険だと考えた。
・自分を救ってくれたヤハ族の男の子を守りたかった。
・食われているかもしれないが、アレハンドロを置き去りにしたことがバレてしまうのを恐れた。
・もうヤハ族とは関わりたくなかった。
これら5つの理由が考えられます。
そのなかで一番可能性が高いのは“熱帯雨林を開発しようとする大企業から原住民のヤハ族を救おうという当初の目的を守った”からではないでしょうか。
ジャスティンはラストでヤハ族が銃で殺される現場を見ています。
ヤハ族を憐れみ、純粋に原住民としての彼らの生活を守ろうとしたのではと思いました。
食人は彼らにしてみればただの伝統、習慣。
ジャスティンは冷静になってみてそのことを理解したのではないでしょうか。
『グリーン・インフェルノ』(2013)の評価

ヤハ族:©︎FilmDistrict Holdings, LLC/Universal Studios
『グリーン・インフェルノ』(2013)はどのような評価がなされているのでしょうか。
映画レビューサイトでのレビューをいくつかまとめると、
・「今まで見た映画で一番グロいかもしれない」
・「人間を生きたまま切り刻む、惨すぎる残虐性作品」
・「グロいですが、ホラーとはまた違うドキドキ感がありました」
など、やはり「グロい」という評価が多いです。
日本のレビューサイトの点数は5点満点中3.5という評価に。
グロテスクなホラーが観たいという人にはおすすめの映画です。
逆に苦手な人は観ないほうがいいでしょう。
『グリーン・インフェルノ』(2013)のまとめ

ジャスティンとラース:©︎FilmDistrict Holdings, LLC/Universal Studios
過激なシーンやグロテスクな描写で注目された『グリーン・インフェルノ』(2013)。
このような過激な映画は少ないので、希少価値があると言えます。
しかし、観賞には注意が必要。
楽しめる人は楽しめるし、気持ち悪くなる人は気持ち悪くなるでしょう。
好き嫌いが分かれるホラー映画となっています。
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