『パッセンジャー』(2016)は、2016年に公開されたアメリカのSF映画。
舞台は5000人の乗客を乗せた宇宙船。
新たなる居住地を目指す“人類移住プロジェクト”として、宇宙船アヴァロン号は地球を出発しました。
安全であるはずだった冬眠ポッドのトラブルで90年も早く目覚めてしまったジムとオーロラ。
目覚めたのは2人の男女だけという過酷な運命を描いたSFストーリーとなっています。
アカデミー賞では美術賞と作曲賞にノミネートされました。
絶望的な状況に立たされた2人の男女の運命を描いたSF作品『パッセンジャー』(2016)について、あらすじと感想、作品の魅力をネタバレを交えて紹介していきます!
目次
『パッセンジャー』(2016)の作品情報
作品情報
原題:Passengers
公開年:2016年
製作国:アメリカ
上映時間:116分
ジャンル:SF
監督とキャスト
監督:モルテン・ティルドゥム
代表作:『Buddy』(2003)『パッセンジャー』(2016)
出演者:クリス・プラット/吹替:小松史法(ジム・プレストン)
代表作:『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズ『アベンジャーズ』シリーズ
出演者: ジェニファー・ローレンス/吹替:水樹奈々(オーロラ・レーン)
代表作:『世界にひとつのプレイブック』(2012)『X-MEN』シリーズ
『パッセンジャー』(2016)のあらすじ

オーロラ・レーン:©︎Columbia Pictures Industries, Inc.
人類移住プロジェクトのため5000人の乗客を乗せた超大型宇宙船アヴァロン号。
冬眠ポッドのトラブルによりジムだけが目覚めてしまう。
しかし、アヴァロン号が目的の惑星に到着するまであと約90年もあった。
再び冬眠をすることもできず、クルーは冬眠中という絶望的な状況に追い込まれたジム。
孤独に過ごした1年後のある日、ジムは冬眠ポッドで眠るオーロラに一目惚れし、冬眠ポッドを操作して彼女を目覚めさせてしまう。
【ネタバレあり】『パッセンジャー』(2016)の感想

オーロラとジム:©︎Columbia Pictures Industries, Inc.
ハイテクノロジーの宇宙船
『パッセンジャー』(2016)で注目していただきたいのが、ハイテクノロジーの宇宙船です。
注目していただきたい点をいくつか挙げてみると、
・人間そっくりのアンドロイド
・冬眠ポッド
・医療用ポッド
・自動で出てくる食事
・配膳をするロボット
・お掃除ロボット
・近未来の携帯
・近未来のタッチパネル(AI)
・宇宙服
などです。
どれも近未来を想像させるものばかりで、「こういったものが本当に出てきたらおもしろいだろうな」と思いながら観てしまいました。
また、宇宙船の外観や内観、宇宙船から見た宇宙も美しくて見惚れてしまいます。
アカデミー賞で美術賞にノミネートされましたが、受賞していてもおかしくはありません。
それほど素晴らしい美術品の数々でした。
とてもつくりこまれたハイテクノロジーの美術品に注目してみてください。
ラブストーリーとしての魅力
『パッセンジャー』(2016)はSF映画ではありますが、ラブストーリーとしての魅力もあります。
閉じられた宇宙船の中で目覚めてしまったジムとオーロラ(オーロラはジムによって目覚めさせられましたが)。
そんな2人がだんだんと惹かれあっていき、ジムの嘘がバレてしまうまではなんとなく予定調和というか、予想はできていましたが、「そこからあとはどうなるんだろう」と気になりながら観ました。
ジムとオーロラはこのまま仲たがいをしたままなのか。
もし関係が修復されるのならば、どういった過程で修復されるのか。
そういったことが気になります。
結果的に関係は修復されハッピーエンドになるのですが、そこまでの過程がハラハラとした展開になっており、手に汗握りました。
『パッセンジャー』(2016)はジムとオーロラが惹かれていく前半よりも、ジムの嘘がバレて関係が悪くなってしまう後半の方が、先の展開が気になるので、楽しめます。
ジムとオーロラが惹かれあっていく姿は美しいですが、前半は割と退屈……。
ぜひ本作ではジムとオーロラのラブストーリーにも注目してください。
引っかかてしまう点も……
『パッセンジャー』(2016)では引っかかってしまう点がありました。
気になったのがラストシーン。
壊れかけた宇宙船をジムとオーロラで修復しようとしていくのですが、「どうしてそこまで宇宙船に詳しいのだろう」という疑問です。
技術職という設定ではありますが、ただの乗客であるジムがまるで自分でつくったかのように複雑な宇宙船を熟知していることに疑問がわきました。
彼が乗組員なら分かりますが……。
その点に関しては設定が甘かったのではないかと思います。
もうひとつは死亡したはずのジムが生き返ってしまうこと。
いくら近未来の医療ポッドとはいえ、蘇生までしてしまうのはちょっとご都合主義的過ぎるのではないかと感じました。
もっと他の展開はなかったのでしょうか……。
しかし、細かい点について気にならない人にとってはハラハラする緊迫した場面なので、おもしろく観られます。
【ネタバレあり】『パッセンジャー』(2016)のラスト・結末 ラストが違うオリジナル版が存在する?

オーロラとジム:©︎Columbia Pictures Industries, Inc.
『パッセンジャー』(2016)のラストは映画と違うオリジナル版が存在するようです。
それは宇宙船が修復した後も、オーロラとジムの2人を残して、残りの5000人程の人工冬眠させられた乗客乗員は、新しい惑星に到着する前に宇宙空間へ放出されてしまうという結末。
さらにその脚本のラストでは、惑星に到着した宇宙船から、オーロラが宇宙船内で発見した乗客らの遺伝子バンクから生まれた様々な人種の子供たちが降りてきます。
ちなみに映画のラストはジムがオーロラへプロポーズし、2人で宇宙船の中を生き続ける、という結末。
しかし、オリジナル版はキリスト教圏ではタブー視されてしまう人為的な人類の創造により改編せざるを得なくなってしまいました。
一部の過激なフェミニストとキリスト教の関係により、壮大だったテーマがなくなってしまったことは残念です。
もし改編していなければ、もっと魅力のあるラストになっていたかもしれません。
『パッセンジャー』(2016)の評価は?

オーロラとジム:©︎Columbia Pictures Industries, Inc.
『パッセンジャー』(2016)はどのような評価がなされているのでしょうか。
映画レビューサイトでのレビューをいくつかまとめると、
・「見応えある映像とクリスとジェニファーの絡みが、なかなか面白くて、惹きつけられました」
・「面白かったです。ハラハラするシーンが多かったし、設定が近未来的ですごいなーと思いました」
・「はらはらドキドキしながら観入った。次元の違いに頭がボーッとなった」
などの評価がありました。
また、「クリス・プラットとジェニファー・ローレンスの魅力に惹かれた」という評価も多かったです。
日本のレビューサイトの点数は5点満点中3.5という評価に。
確かにジェニファー・ローレンスの美しさには惹かれました。
彼女のプールで泳ぐ姿やセクシーな場面は息を呑むほど。
『パッセンジャー』(2016)ではクリス・プラットとジェニファー・ローレンスの魅力を感じてみてください。
『パッセンジャー』(2016)のまとめ

オーロラとジム:©︎Columbia Pictures Industries, Inc.
宇宙船で目覚めてしまった2人の男女の運命を描いた『パッセンジャー』(2016)。
SFラブストーリーとしても楽しめます。
また、クリス・プラットとジェニファー・ローレンスが魅力的。
2人の演技を観るだけでも一見の価値はあります。
ぜひ、つくりこまれた美術品の美しさと共に、クリス・プラットとジェニファー・ローレンスの美しさにも注目して観てください。
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