『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)は、キャプテン・アメリカの誕生を知ることができる物語です。
アベンジャーズでもリーダーシップを発揮するキャプテン・アメリカの強さの秘密はどこから来たのでしょう。
また、なぜキャプテン・アメリカは、魅力的なヒーローとして世界中から人気があるのでしょうか。
本記事ではキャプテン・アメリカの強さの理由、『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)の考察やあらすじをネタバレを交えながら書いていきます。
目次
『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)の作品情報とキャスト
キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー (吹替版)
作品情報
原題:Captain America:The First Avenger
製作年:2011年
製作国:アメリカ
上映時間:124分
ジャンル:アクション
監督とキャスト
監督:ジョー・ジョンストン
代表作:『ジュマンジ』(1995年)『ジュラシック・パークⅢ』(2001年)
出演者:クリス・エヴァンス/吹替:中村悠一(スティーブ・ロジャース)
代表作:『gifted』(2017年)『ファンタスティック・フォー』(2005年)
出演者:ヘイリー・アトウェル/吹替:園崎末恵(ペギー・カーター)
代表作:『シンデレラ』(2015年)『プーと大人になった僕』(2018年)
出演者:セバスチャン・スタン/吹替:白石充(バッキー・バーンズ)
代表作:『オデッセイ』(2015年)『ブラックスワン』(2010年)
『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)のあらすじ

入隊するスティーブロジャース:© 2011 - Paramount Pictures
舞台は1942年の第二次世界大戦の中、病弱で小さな青年スティーブロジャースは国のために戦いたいと軍隊へ志願するが、その病弱故の体から不合格となってしまう。
しかし彼の正義感は、あるときアースキン博士という化学者に認められ軍に入隊できることになる。
アースキン博士は超人になることができる血清の製造者で、超人化計画の血清を誰に打てば良いか考えていたときだった。
アースキン博士の超人化計画に選ばれたスティーブロジャースは見事血清を打ち強くなることに成功した。
そうして誕生したのがキャプテン・アメリカだ。
そこに立ちはだかるのは以前未完成ではあるがアースキン博士の同じ血清を打ち超人になったレッドスカルだった。
彼は薬の副作用でより悪人になってしまい、世界を政略することを企んでいる。
血清に加え強力な科学力と軍隊がいるレッドスカルを倒すためキャプテン・アメリカが戦いを決意する!
『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)の感想と考察

スティーブロジャース:© 2011 - Paramount Pictures
今作品の見どころは、やはりキャプテン・アメリカのキャラクターの魅力でしょう。
キャプテン・アメリカといえば、その後に出るアベンジャーズのリーダー的存在、アイアンマン、マイティ・ソーに並び主人公並みの役割をしているキャラクターです。
そのキャプテン・アメリカのスピンオフの作品とくればかなりの期待値もあります。
数多くある彼の魅力のなかで最も際立っているものが「強い正義感」です。
キャプテンの正義感は、のちに記述しますが仲間のために手榴弾の犠牲になろうとするなど特筆すべきものがあります。
その正義感もあり、あるとき出会ったアースキン博士にその正義感が認められ軍に入れてもらえました。
その後超人化計画第1号となります。
そこからキャプテン・アメリカの時代が始まるのです。
ただ本作品で残念だったのはこういった正義感がある事実は描かれていたものの、どうしてその正義感が芽生えたのかが描かれていないところではないしょうか。
私としては「どうしてそんな簡単に手榴弾に飛び込めるの!? 何が彼を動かしてるの!?」と思ってしまいます。
戦時中の出来事のため愛国心や文化が違うと言われればそれまでですが、ややキャラクターの強さを弱めてしまったのは残念な要素でもありました。
【ネタバレあり】『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)の疑問を解説

キャプテン・アメリカ:© 2011 - Paramount Pictures
キャプテン・アメリカの盾の秘密を解説!
キャプテン・アメリカの盾はヴィブラニウム製
キャプテン・アメリカの盾はヴィブラニウム製でできているのが最大の特徴です。
ヴィブラニウムとは、「鋼鉄より強くが重さは3分1、攻撃の振動を完全吸収する」金属。
映画『ブラック・パンサー』(2018)でブラック・パンサーの故郷ワカンダで採掘できますが、正体は宇宙からの隕石です。
キャプテン・アメリカの盾が戻ってくる理由を解説
キャプテン・アメリカが盾を投げて攻撃するシーンがあると思いますが、必ずブーメランのように手元に戻ってくるのが印象的。
実は盾が戻ってくる理由は、盾の能力ではなくキャプテン・アメリカの超人的な力によるものなのです。
原理は盾の跳ね返りを全て計算して攻撃しているらしいのですが、壁など動かないものならわかりますが動いてる的などに当て、見事攻撃のコンビネーションを作っています。
これはキャプテン・アメリカにしかできませんね。
キャプテン・アメリカが盾を使用する理由を解説
キャプテン・アメリカはなぜ盾を武器として使用するのでしょうか。
実は、有名な国旗の絵の丸い盾を使う前に違うものを盾にするシーンが2回ほど出てきます。
1回目はガリガリ時代に映画館で喧嘩したときです。
そのときはゴミ箱の蓋を盾にしていました。
2回目はアースキン博士が殺された直後の戦いです。
そのときは車のドアを盾として使っていました。
新聞見出しにもなっていましたね。
おそらくですが、小さい体の頃から自分を守るために使ってた防衛本能から盾が武器として馴染んでいたのではないでしょうか
アースキン博士がキャプテン・アメリカに対して、
「生まれてからずっと強い男は、力に敬意を払わない。だが、弱い者は力の価値を知っている。それに憐みも」
と言っていましたが、キャプテンの戦い方のルーツ強くなっても変わらないのですね。
キャプテン・アメリカの強さについて解説!
キャプテン・アメリカの強さの理由は、SSRのアースキン博士が開発した超人兵士血清を打ったことによるものです。
キャプテン・アメリカの強さを簡単にまとめると下記の通り。
- ヒドラの敵地に1人で向かい400人の隊員を救出する程の強さ
- 代謝は成人男性の4倍の速さ
- 血栓は筋肉だけでなく、細胞にも作用するため再生能力も早い
「血清のおかげかよ」と思うかもしれませんが、実はこの血清にも副作用があります。
血清は内にあるものをより増幅します。
「善人はより善人に、悪人はより悪人になる」ため、敵役レッドスカルは血清を打ち心の弱さよりより悪人になってしまったのです。
病弱な体のときから正義感が強く、印象的なシーンでは軍の訓練中に大佐が偽物の手榴弾を投げるシーンがあります。
他の隊員が一目散に逃げる中、キャプテンは素早く手榴弾を腹に抱え他の隊員に被害がいかないようにしたのです。
彼の強さの秘密は、その心の強さにあるといえるでしょう。
キャプテン・アメリカが初めはガリガリの理由を解説!

キャプテン・アメリカ:© 2011 - Paramount Pictures
キャプテン・アメリカがもとはガリガリだった理由としては、彼がそもそも病弱な体で持病を何個か持っていたからです。
作中で挙げられていたのは「喘息・猩紅熱・リウマチ熱など」その他にも持病はある様子。
そのため身長も作中を見るに160cmほどでしょうか。
体重は40kgしかなく、「もやし君」や「腕に注射針が貫通する」など表現されていました。
今のキャプテン・アメリカからは考えられないですね。
キャプテン・アメリカに登場するスタンリーについて解説!
スタンリーとはマーベル・コミックスの創始者の1人であり、「アイアンマン」「スパイダーマン」など数々のヒーローたちを作り出した生みの親です。
そんな彼は各マーベル作品にカメオ出演という形で毎回チラッと参加しています。
物語には一切関与していませんが一種のマーベル作品のお決まりで映画のちょっとしたスパイスになっているのです。
マーベルファンにとって、今回はどこでどんな役で登場するのだろうと密かに楽しみにしているファンも多いのではないでしょうか。
ちなみに今作品ではキャプテン・アメリカのインタビューのときに、軍の退役将校として出演しています。
そのときキャプテン・アメリカはインタビューには来ていませんでした。
しかし、キャプテンがインタビューに来てない旨を伝えに行ったスタッフを見てキャプテンだと勘違いし、
「意外に小柄だな」
とおとぼけっぷりを発揮しています。
『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)の評価は?

研究施設:© 2011 - Paramount Pictures
『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)の興行収入は北米で1億7千万ドル以上、世界で3億7千ドル以上のヒットとなっていて、評価は、まずまずという結果です。
しかし、キャプテン・アメリカの個の作品としてはやや弱く突き抜けた評価もないのも事実でしょう。
やはりマーベルの作品共通で言えることは、他作品との関係や関わりを楽しんで見ているファンが多いため、作品単体で初めて観る人にとってはややストーリが弱く感じることです。
今作品はその悪い部分が多く出ていた印象でした。
例えば今作品でいえば、ハワードスタークの存在。
アイアンマンの父であるハワードスタークがキャプテン・アメリカのために盾を作っており、その数年後アベンジャーズとして、キャプテン・アメリカとアイアンマンが一緒に悪と戦ってます。
この状況や繋がりが面白く、ハワードスタークが出ていた時には、ここで繋がるのかと一気に作中に飲み込まれる瞬間でもあります。
しかし初めてキャプテン・アメリカを見て、アイアンマンなどのシリーズを観ていない人にとってはただのキャプテンの盾を作ったおじさんになってしまうのです。
キャプテン・アメリカといえばアベンジャーズのリーダー的存在。
マーベル作品中でも重要な役回りを担っているため、他のキャラクターとの関わりも多く、今作品はそういった繋がりや伏線が至るところに散りばめられています。
キャプテン・アメリカは超人になってはいるものの、アイアンマンのような最新技術の武器を使ったり、マイティソーなどの神の力を使ったりする要素もないため、迫力のない戦い方になってしまいます。
さらにいえば、第二次世界大戦という歴史的要素も入っているのも相まって、初めてマーベルシリーズを観る人にとってはいまいち間延びした展開になったのかもれないですね。
『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)のまとめ

レッドスカル:© 2011 - Paramount Pictures
『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)はキャプテン・アメリカの最初の物語を知ることができる作品です。
キャプテン・アメリカのキャラクター以外にも、思いを抱いているペギーカーターや親友のバッキーバーンズなどさまざまな人の出会いや魅力的な関係を見ることができます。
今後出演したキャラクターが間接的に関わるためマーベル作品を見るにあたっては絶対に見逃せない作品になっています。
個人的にはキャプテン・アメリカが実は女の子に弱いことや、戯けた冗談をいうシーンがあり、キャプテン・アメリカの人気の理由を垣間見ることができました。
人間味溢れるところに親近感がわき共感を得られているのではないかと思います。
キャプテン・アメリカのルーツを知ることができる今作品をぜひ鑑賞してみてください。
アベンジャーズについて詳しく知りたい方はこちらから。
https://minority-hero.com/cinema_recommend/1894/Marvel_series/1894/
『キャプテン・アメリカ1 ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)の続編である『キャプテンアメリカ2 /ウィンターソルジャー』(2014)の詳しい考察や解説はこちら。
https://minority-hero.com/cinema-review/captain-america-the-winter-soldier/14371/
キャプテン・アメリカシリーズ完結作である『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)の詳しい考察や解説、伏線やアベンジャーズシリーズとのつながりを知りたい方はこちら。
https://minority-hero.com/cinema-review/captain-america-3-civil-war/15834/
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