
キャプテン・アメリカとアベンジャーズの共演が見られる『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)。
ついにMCUにスパイダーマンが初登場!
そしてシビル・ウォーの意味する通り「内戦」を描いた本作では、お互いに嫌い合い喧嘩になってしまうメンバーたち。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)で登場するヴィランは、新キャラクターのジモに加え、なんとアイアンマン(トニー)もある意味ヴィラン側に……?!
ここからは『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の、感想と考察や、新登場のキャスト、続編への伏線や繋がりを解説します!
項目 | 評価 | 点数 |
ストーリー | ★★★★☆ | 75点 |
配役/キャスト | ★★★★★ | 90点 |
アクションシーン | ★★★★★ | 90点 |
イケメン度 | ★★★★★ | 90点 |
シリアス度 | ★★★★★ | 95点 |
夢の共演!度 | ★★★★★ | 100点 |
目次
- 1 『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の作品情報
- 2 『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の概要
- 3 【ネタバレ】『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の感想と考察
- 4 『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の登場人物(キャラクター)一覧まとめ
- 5 『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の疑問を解説!
- 6 『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)とアベンジャーズシリーズへの伏線や繋がりを解説
- 7 『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の順番や時系列、事前に観ておきたい作品は?
- 8 『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の最後は? ラストシーンや結末を解説
- 9 【レビュー】『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の評価・評判
- 10 『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の総合評価:アベンジャーズに内戦勃発
- 11 『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)はエンドロール後に本編はある?
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の作品情報
製作年 | 2016年 |
原題 | Captain America: Civil War |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 148分 |
ジャンル | アクション |
監督 | アンソニー・ルッソ
ジョー・ルッソ |
脚本 | クリストファー・マルクス
スティーヴン・マクフィーリー |
主要キャスト | クリス・エヴァンス(スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ)/日本語吹替:中村悠一
ロバート・ダウニー・Jr(トニー・スターク/アイアンマン)/日本語吹替:藤原啓治 スカーレット・ヨハンソン(ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ)/日本語吹替:米倉涼子 セバスチャン・スタン(ジェームズ・ブキャナン・“バッキー”・バーンズ/ウィンター・ソルジャー)/日本語吹替:白石充 アンソニー・マッキー(サム・ウィルソン/ファルコン)/日本語吹替:溝端淳平 トム・ホランド(ピーター・パーカー/スパイダーマン)/日本語吹替:榎木淳弥 マーティン・フリーマン(エヴェレット・ロス)/日本語吹替:森川智之 ダニエル・ブリュール(ヘルムート・ジモ)/日本語吹替:内田夕夜 |
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の概要

キャプテンとトニー© 2016 - Marvel Studios
「ソコヴィア協定」――“アベンジャーズのメンバーは、国連の指示があった場合に限り任務可能となる協定”――に賛成するかどうか話し合っていたアベンジャーズのメンバーたち。
トニーたち賛成側と、スティーブたち反対側に意見は分かれていた。
そんななか、行方を探していた親友で元ヒドラの暗殺者のバッキーが、爆破テロを起こしたと聞いたスティーブ。
スティーブはバッキーに会いに行き警官隊と戦闘、ほぼ施行が決定していた「ソコヴィア協定」に違反してしまう。
しかし、バッキーの爆破テロはジモが仕組んだ策略だった……。
【ネタバレ】『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の感想と考察

アベンジャーズのメンバーたち© 2016 - Marvel Studios
ここからは、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の感想と、本作での対立を生んだスティーブとトニーの考え方の違いについての考察を紹介します。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の感想
まずは『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の感想を3つご紹介します。
②スティーブ派 VS トニー派 アベンジャーズ同士の戦い
③超迫力のカーチェイス & 格闘シーン
それでは見ていきましょう。
キャプテン・アメリカ VS アイアンマン
「バッキーを守るキャプテン・アメリカ」VS「バッキーを殺そうとするアイアンマン」の本気の戦闘シーンが、本作『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の1番の壮絶シーン!
見ているのがつらいほどの、仲間同士の殺し合いに。
スティーブ派 VS トニー派 アベンジャーズ同士の戦い
スパイダーマンが初めて参戦した空港での戦闘シーンは、アベンジャーズ同士の戦い!
普段は仲間であるアベンジャーズのメンバー同士が、致命傷を避けながら少し手加減して攻撃しあう、ここでしか見れない珍しい光景が満載。
さらに『アントマン』(2015)からのゲストキャラ アントマン(スコット・ラング)もここで参戦!
超迫力のカーチェイス & 格闘シーン

バッキーを追うブラックパンサー© 2016 - Marvel Studios
バッキーが走行中のバイクを手でつかんで奪ってしまう驚愕のシーンでおなじみのカーチェイスは、本作『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の必見ポイント。
前作『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)に劣らないハイクオリティな格闘シーンが、本作序盤の見どころです!
以上『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の感想でした。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の考察

キャプテンとバッキー© 2016 - Marvel Studios
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)での対立の原因になった、スティーブとトニーの考え方の違いや、ウィンター・ソルジャーの暗号について、下記の4つのポイントに分けて考察。
②スティーブがトニーとの友情関係に出した結論
③メインヴィランとして振る舞ったアイアンマン(トニー・スターク)
④ウィンター・ソルジャーの暗号
それでは見ていきましょう。
シビル・ウォーのテーマはヒーロー間での対立?友情の在り方を考察
スティーブ(キャプテン・アメリカ)もトニー(アイアンマン)も、友情をとても大事にしているのですが、その方向性が違いました。
スティーブとトニーは、決別することでしかお互いの“そうあるべき考え”を実現できなかったため、本作『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)のラストの別れに至りました。
スティーブ(キャプテン・アメリカ)にとっての友情とは

バッキーとファルコン© 2016 - Marvel Studios
スティーブにとって、「何が正しいかを考え行動すること」は、自身の尊厳であり、「ソコヴィア協定に賛成・署名し、組織に権利をゆだねろ(※)」と言われるのは、かなり「自身を否定されているように感じる」ことだと考えらえます。
(※スティーブが組織を嫌い、自由や権利を重視しているのは、前作『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)で描写されていました。)
そして仲間に対しても、思想や尊厳、権利を守ることを優先します。
「なんでアベンジャーズを引き裂こうとするんだ」
――トニー「君が引き裂いた。協定に署名したときに」
――スティーブ
上記の発言からも、スティーブの考え(ソコヴィア協定に賛成し行動を管理・強要されることは、自身を否定されているのと同等)が見て取れます。
つまりスティーブは、ただソコヴィア協定が嫌で反対したのではなく、自身の尊厳・信念と向き合った結果、賛成したくてもできなかったようです。
本作中でも「ソコヴィア協定に署名したら、バッキーの捕獲も公務扱いになり不問。バッキーもアメリカの病院にいられる」と聞いたときには、仲間の利益を考えたスティーブはソコヴィア協定に賛成しかかっていました。
しかし、トニーがワンダをアベンジャーズの施設に軟禁していると聞き、やはり「権利を奪われること」に拒否反応を示し、トニーとの和解を拒絶。
スティーブはのちに、「できれば協定に賛成したかった。本当だ」とトニーへの手紙で打ち明けていて、信念こそ合いませんでしたがトニーのことも大事にしており、決して嫌っているわけではありません。
そしてスティーブが1番大事に思っている親友こそバッキーであり、スティーブがバッキーを「ヒドラに洗脳された被害者」と考え、かばうことは、スティーブの考え方(仲間が、尊厳や権利を持つことが大事であり、洗脳状態はその真逆)からすると必然。
トニー(アイアンマン)にとっての友情とは

トニーと負傷したローディ© 2016 - Marvel Studios
これに対しトニーは、仲間の身の安全を守りたいと思っています。
トニーは仲間を失うことがなによりも嫌で、自分が大事に関わってきた“アベンジャーズ”というチーム・仲間が引き裂かれ、メンバーに危険が及ぶことを避けたいと思っているのです。
本作でも、トニーがスティーブを捕まえようと攻撃し始めたのは、ロス長官たち(アメリカ政府側)がスティーブやバッキーを捕獲しようとしたのがきっかけ。
武力を使って無理やり逮捕しようとするロス長官たちにスティーブが傷つけられないように、「トニーたち仲間で捕まえる」と言い出したのです。
ラストで浮上した“トニーの両親暗殺の問題”を除けば、トニーもスティーブを攻撃したいわけではなく、むしろ穏便に和解したいと考えずっと頑張っていました。
トニーが、ソコヴィア協定にあまり迷いなく賛成していたのも、組織に取り込まれたとしても「チームでいること」や「仲間の無事」を優先していたからこそ。
また、トニーも親友 ローディを本気で攻撃されたことで「仲間を失ったかも」という怒りに震えていました。(スティーブにとってのバッキーは、おそらくトニーが考えるなら親友ローディが該当。)
このような考え方の違いより、スティーブとトニーはすれ違ってしまいます。
スティーブがトニーとの友情関係に出した結論
スティーブとトニーは、それぞれの信念を追求した結果、どうしても折り合いがつかず距離を置くことに。
スティーブは、本作ラストでトニーに手紙を送り、仲間への信頼や、大きい組織を嫌う思想をあらためて示していました。
「アベンジャーズは君の家族だ。僕の家族である以上に。僕は18のときから1人だった。軍隊にさえ溶け込めなかった。僕が信じているのは個人だ」
「君を傷つけてしまった。両親のことを黙っていたのは、君のためだったんだが、僕自身を守るためだったかもしれない」
「それぞれ、信じた道を進もう」
「君が僕を必要としたときは、駆け付ける」
――スティーブ
メインヴィランとして振る舞ったアイアンマン(トニー・スターク)
『キャプテン・アメリカ』シリーズの、メインヴィラン(※最後の場面でキャプテンアメリカと戦った敵)を振り返ってみると、1作目『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)ではヒドラのリーダー レッドスカル。
2作目『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)では、ヒドラの暗殺者 ウィンター・ソルジャー(実は親友のバッキー)。
すると、本作でキャプテン・アメリカが最後に戦った敵を考えると、メインヴィランにあたるのはなんとアイアンマン(トニー・スターク)ということに……?!
(※ただし、あくまで立ち位置がヴィランだっただけであり、正式なヴィランキャラクターはヘルムート・ジモです。)
ウィンター・ソルジャーの暗号の意味
ヒドラによる洗脳の結果、ロシア語の暗号を聞くと暗殺者の人格に切り替わるようになっていたことが判明したバッキー。
本作『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)では、
「熱望、錆つき、17、夜明け、灼熱、9、温情、帰郷、1、貨物車両」
というカウントダウンのような暗号が初登場。
このうち、「貨物車両」はバッキーの列車からの墜落シーン(『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)の出来事)を強く連想させるワード。
「17」は、バッキーの誕生年 1917年と関係している可能性も。
また、ここで使われた「帰郷(Homecoming)」が『スパイダーマン:ホームカミング(原題:Spider-Man:Homecoming)』(2017)と一致してしまっているのは、本当に偶然とのこと。
以上『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の考察でした。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の登場人物(キャラクター)一覧まとめ

キャプテン・アメリカ© 2016 - Marvel Studios
ここでは、アベンジャーズのメンバーを含め、本作『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)から登場したキャラクターをご紹介します。
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)と、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)ですでに登場していたキャラクターについては、それぞれの作品の記事をご参照ください。
https://minority-hero.com/cinema-review/Captain+America+The+First+Avenger/9631/
https://minority-hero.com/cinema-review/captain-america-the-winter-soldier/14371/
ここからは、下記の3項目に分けてご紹介します!
②『キャプテン・アメリカ』シリーズに初参戦したアベンジャーズのヒーローたち
③その他のサブキャラクター
それでは、初登場したキャラクターから見ていきましょう。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)でMCUに初登場したキャラクター
まずは、本作『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)でMCUに初登場したキャラクターを紹介します。
ここで紹介させていただくのは、以下の登場人物です。
②ティ・チャラ/ブラックパンサー(演:チャドウィック・ボーズマン)日本語吹替:田村真
③ヘルムート・ジモ(演:ダニエル・ブリュール)日本語吹替:内田夕夜《本作のヴィラン》
それぞれ見ていきましょう。
ピーター・パーカー/スパイダーマン(演:トム・ホランド)日本語吹替:榎木淳弥

スパイダーマン(ピーター・パーカー)© 2016 - Marvel Studios

ピーター・パーカー© 2016 - Marvel Studios
キャプテン・アメリカ(スティーブ)たちを捕まえるために、トニーがスカウトしてきたスパイダーマン。
スパイダーマンは、クモに咬まれたことで超人的な身体能力を獲得しており「すでにスパイダーマンとして活動を始めていた」という設定でMCUに初登場!
空港での戦闘シーンで、トニー側に味方して戦いました。
戦闘中によく喋るのが特徴。
「半年前に力を得た」
「もし自分に何かできるのに、しなかったら。それで悪いことが起きたら……自分のせいだと思う」
「困ってる人を助けたい」
――ピーター・パーカー
ピーター・パーカーはクイーンズ在住で、それを聞いたキャプテン・アメリカ(スティーブ)は「近所だ」というリアクションをしていました。
(スティーブはブルックリンの出身で、ともにニューヨーク。)
ティ・チャラ/ブラックパンサー(演:チャドウィック・ボーズマン)日本語吹替:田村真

ブラックパンサー© 2016 - Marvel Studios
本作『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の爆破テロで国王の父を亡くし、国王からブラックパンサーのスーツを引き継いだティ・チャラ。
「ソコヴィア協定」を承認するための国連会議のシーンで初登場。
本作では、父を殺したかたきとして、トニー側に加勢してバッキーを殺そうとしました。
ラストで「復讐は何も生まない」と考えを改め、悪役 ジモの自殺を防ぎました。
ヘルムート・ジモ(演:ダニエル・ブリュール)日本語吹替:内田夕夜《本作のヴィラン》

精神鑑定医のふりをしているジモ© 2016 - Marvel Studios
本作『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)のヴィラン。
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)のソコヴィアの戦いで家族を殺された、ソコヴィア軍の大佐 兼 秘密暗殺部隊“エコー・スコーピオン”の指揮官。
本作では、アベンジャーズを崩壊させるために暗躍。
ラストで自殺しようとしていましたが、ブラックパンサー(ティ・チャラ)に救われ、エヴェレット・ロスに捕らえられました。
ここからは、ジモの行動・計画を簡単に紹介。
②バッキーに変装し、ウィーンの国連ビルに爆破テロ攻撃
③バッキーの精神鑑定医として対面、暗号を使って洗脳状態に
④シベリアの施設に行き「ウィンター・ソルジャー軍団」を殺害、トニーに両親暗殺の映像を見せる
①ヒドラ(ソ連/ロシア軍)の男性を殺害し、ウィンター・ソルジャーのコードブックを強奪
「車にぶつけちゃって……。」と嘘をついて男(ヴァシリー・カルポフ)の自宅に押し入り殺害。
壁を破壊して、なかからウィンター・ソルジャーのコードブック(星マークのついた赤いノート)を強奪。
②バッキーに変装し、ウィーンの国連ビルに爆破テロ攻撃

国連ビル爆破テロ© 2016 - Marvel Studios
「マスコミの車に仕込まれた爆弾で、ウィーンの国連ビルが爆破されました」
「容疑者の姿をとらえた映像が公開されました。ジェームズ・ブキャナン・バーンズ、またの名を、ウィンター・ソルジャー」
――テレビのニュース番組
この爆破テロの真犯人はジモで、バッキーに変装して爆破テロを起こし、犯人としてバッキーが捜索されるように仕向けました。
③バッキーの精神鑑定医として対面、暗号を使って洗脳状態に

捕まったバッキー© 2016 - Marvel Studios
ジモは、精神鑑定医になりすましてバッキーと対面。
開発していた電磁波爆弾を使って停電を起こし、その隙にバッキーに暗号を聞かせて洗脳状態に。
バッキーに「ウィンター・ソルジャー軍団」の話を持ち出し、キャプテン・アメリカとトニーをシベリアの施設に向かうよう仕向けます。
また、本物の精神鑑定医 セオ・ブルサードを殺害。
自身が宿泊していたベルリンのホテルの風呂に死体を放置。
「対テロ共同チームは、バーンズをとらえてすぐに精神科医を呼んでいます。国連が派遣したのは、ジュネーブのセオ・ブルサード医師」
――トニーのAI F.R.I.D.A.Y.(フライデー)
「シベリアのことを聞きたがった。俺がいた施設だ。その場所を知りたがってた」
「ウィンター・ソルジャーは俺だけじゃないんだ」
「エリート殺人集団だ。ヒドラの精鋭中の精鋭。そいつらに血清を打ったんだ」
――バッキー
④シベリアの施設に行き「ウィンター・ソルジャー軍団」を殺害、トニーに両親暗殺の映像を見せる
ヒドラの記録映像から、「バッキーがトニーの両親を暗殺するシーン」をトニーに見せ、アベンジャーズを殺し合わせました。
ジモがずっと言っていた「1991年12月16日」とは、この、トニーの両親が暗殺されたときのことでした。
また、アベンジャーズを殺し合わせるのに邪魔だった「ウィンター・ソルジャー軍団」を殺害。
(そもそも、ジモは「ヒドラなんてものは滅びて当然だ」と言っておりヒドラのことも嫌っていました。)
「化け物を欲しがってると思ったか? 彼らには感謝してるよ。君らをおびき寄せてくれた」
――ヘルムート・ジモ
ジモの動機や目的については、後述の“シビル・ウォーにヴィランは登場する?正体を解説”を併せてご覧ください。
『キャプテン・アメリカ』シリーズに初参戦したアベンジャーズのヒーローたち
ここからは、『キャプテン・アメリカ』シリーズに初めて登場したアベンジャーズのヒーローたちを紹介。
ここで紹介させていただくのは、以下の登場人物です。
②クリント・バートン/ホークアイ(演:ジェレミー・レナー)日本語吹替:宮迫博之
③ヴィジョン(演:ポール・ベタニー)日本語吹替:加瀬康之
④ワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチ(演:エリザベス・オルセン)日本語吹替:行成とあ
⑤スコット・ラング/アントマン(演:ポール・ラッド)日本語吹替:木内秀信
⑥ジェームズ・“ローディ”・ローズ/ウォーマシン(演:ドン・チードル)日本語吹替:目黒光祐
それぞれ見ていきましょう。
アンソニー・エドワード・スターク/トニー・スターク/アイアンマン(演:ロバート・ダウニー・Jr)日本語吹替:藤原啓治

トニー・スターク© 2016 - Marvel Studios
キャプテン・アメリカ率いるアベンジャーズを一時引退していたトニー。
スターク・インダストリーズの元社長で、天才科学者。
本作『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)では、ソコヴィア協定に違反したキャプテン・アメリカ(スティーブ)と対立。
ラストで「両親を暗殺したのはバッキーだった」と知り、バッキーを殺そうとしましたが、バッキーをかばったキャプテン・アメリカ(スティーブ)に倒されました。
恋人のペッパーと距離を置いており、本作にはペッパーは登場しません。
「数年前、彼女(ペッパー)を失いたくなくてスーツを全部捨てた。
でもそのあとヒドラが暴れ、次はウルトロン、僕のせいだが。
そんなこんなで結局やめられなくて。正直やめる気もない。彼女も失いたくない。
協定がいい妥協案になるかと思った。」
アイアンマンのパワードスーツのシステムは、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)の最終決戦で登場したF.R.I.D.A.Y.(フライデー)が続投。
クリント・バートン/ホークアイ(演:ジェレミー・レナー)日本語吹替:宮迫博之

ホークアイ© 2016 - Marvel Studios
アベンジャーズを一時引退していた弓の名手 ホークアイ。
本作『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)でスティーブに呼び戻され空港での戦闘に参加。
引退中にやってみたゴルフについて「18ホール、18打で回った」と、的を外せない能力のせいで全く楽しめなかったエピソードを披露。
ヴィジョン(演:ポール・ベタニー)日本語吹替:加瀬康之

ヴィジョン© 2016 - Marvel Studios
アベンジャーズのメンバー。
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)の途中で誕生した人造人間です。
トニーとブルースが開発した人工知能が搭載されていて、額にはマインド・ストーンが装着。
ワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチ(演:エリザベス・オルセン)日本語吹替:行成とあ
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ワンダ・マキシモフ(スカーレット・ウィッチ)© 2016 - Marvel Studios
アベンジャーズのメンバー。
マインド・ストーンを使ったヒドラの人体実験を受け、魔法を使えるようになった超能力者。
序盤のラゴスでのアベンジャーズの任務で、ワカンダ人の死者を出してしまい、安全のためと言って軟禁された状態に。
スコット・ラング/アントマン(演:ポール・ラッド)日本語吹替:木内秀信

アントマン© 2016 - Marvel Studios
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スコット・ラング(アントマン)© 2016 - Marvel Studios
MCU前作『アントマン』(2015)で初登場したアントマン(スコット・ラング)。
アントマンのスーツは、体のサイズを小さくできるスーツ。
スコット・ラングは電気工学修士であり前科者です。
本作『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)では、スティーブ側の協力者として連れてこられ空港での戦闘に参加。
そして、体が巨大になる「ジャイアントマン」の姿が初登場。
ジェームズ・“ローディ”・ローズ/ウォーマシン(演:ドン・チードル)日本語吹替:目黒光祐

ウォーマシン© 2016 - Marvel Studios
トニーの親友。
空軍の大佐であり、トニーと同じくパワードスーツを着て戦うヒーロー“ウォーマシン”。
本作『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)ではウォーマシンの飛行中にヴィジョンに誤射され墜落。
脊髄を損傷し下半身麻痺に。
その他のサブキャラクター
本作で登場した、下記のサブキャラクターを紹介。
②“ウィンター・ソルジャー軍団”
③ロス長官/サディアス・“サンダーボルト”・ロス(演:ウィリアム・ハート)日本語吹替:菅生隆之
④ティ・チャカ(演:ジョン・カニ)日本語吹替:佐々木敏
⑤エヴェレット・ロス(演:マーティン・フリーマン)日本語吹替:森川智之
⑥メイ・パーカー(演:マリサ・トメイ)日本語吹替:安藤麻吹
それでは見ていきましょう。
ヴァシリー・カルポフ(演:ジーン・ファーバー)日本語吹替:山岸治雄
ジモに吊るされ水に浸けられていた男性。
元ソ連/ロシア軍の大佐で、なおかつヒドラのメンバー。
バッキーにトニーの両親を暗殺させ、「ウィンターソルジャー軍団」の実験に関わった人物。
ウィンター・ソルジャーを覚醒させる暗号が載ったコードブックを自宅に所持していたため、ジモに狙われました。
若いころの軍時代の姿で、冒頭の1991年のシーンと、中盤の同じく1991年のトニーの両親暗殺シーンにも登場。
“ウィンター・ソルジャー軍団”

青い超人血清を投与されているウィンター・ソルジャー軍団© 2016 - Marvel Studios
中盤の1991年のシーンと、ラストにも、すでにジモに殺された姿で登場。
バッキーのような暗殺者を作ろうとしたソ連軍のヒドラが、5人の暗殺者に、トニーの父親から奪った超人血清を投与し誕生。
反乱を起こし暴れたため長期睡眠させられており、眠ったまま全員ジモに射殺されました。
居場所はシベリアの施設。
ロス長官/サディアス・“サンダーボルト”・ロス(演:ウィリアム・ハート)日本語吹替:菅生隆之

サディアス・“サンダーボルト”・ロス© 2016 - Marvel Studios
アメリカ国務長官。
アベンジャーズのメンバーに「ソコヴィア協定」への賛成・署名を強要。
協定に違反したキャプテン・アメリカたちを武力を行使して捕獲するとトニーを脅し、アベンジャーズの内戦のきっかけを作りました。
ラフト刑務所のシーンでも登場。
ティ・チャカ(演:ジョン・カニ)日本語吹替:佐々木敏

ティ・チャカ© 2016 - Marvel Studios
本作でブラックパンサーとして戦っていたティ・チャラの父で、ワカンダの国王。
「ソコヴィア協定」の国連会議のシーンで登場し、爆破テロ攻撃を受け死亡。
エヴェレット・ロス(演:マーティン・フリーマン)日本語吹替:森川智之
とエヴェレット・ロス(右).jpg)
シャロン・カーター(左)とエヴェレット・ロス(右)© 2016 - Marvel Studios
対テロ共同チームの副司令官であり、シャロン・カーターの上司。
ベルリンのシーンで初登場。
ラストでは悪役 ジモを捕まえていました。
メイ・パーカー(演:マリサ・トメイ)日本語吹替:安藤麻吹

メイ・パーカーとトニー© 2016 - Marvel Studios
ピーター・パーカー(スパイダーマン)のおばで、母親代わり。
ピーターがスパイダーマンであることは知りません。
以上『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の登場人物(キャラクター)一覧まとめでした。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の疑問を解説!

キャプテン・アメリカ© 2016 - Marvel Studios
ここからは、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の疑問点を解説します。
解説する項目は下記の通りです。
②前作『キャプテン・アメリカ1/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)、『キャプテン・アメリカ2/ウィンター・ソルジャー』(2014)の振り返り!前作との関係はどのようなものか解説
③なぜキャプテン・アメリカとアイアンマンが対立して戦うのかを解説
④アイアンマン派とキャプテン・アメリカ派に分かれたヒーローを解説
⑤アベンジャーズではなく、キャプテン・アメリカの続編なのはなぜなのかを解説
⑥ソコヴィア協定とは何なのか?なぜ制定されたのかを解説
⑦セプテンバー資金奨学金とは何なのかを解説
⑧シビル・ウォーにヴィランは登場する?正体を解説
⑨なぜアイアンマンはスパイダーマンをアベンジャーズに誘ったのかを解説
⑩原作コミックと映画版との違いを解説
ではそれぞれ見ていきましょう。
タイトルの「シビル・ウォー」とはなに?意味を解説
「シビル・ウォー」(civil war)とは、「内戦、内乱」という意味。
このタイトル通り、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)では、アベンジャーズのメンバー間で戦いが勃発。
前作『キャプテン・アメリカ1/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)、『キャプテン・アメリカ2/ウィンター・ソルジャー』(2014)の振り返り!前作との関係はどのようなものか解説
ここでは簡単に、前作までのストーリーを振り返ります!
『キャプテン・アメリカ』シリーズの過去作品は下記の2つ。
②『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)を復習
それぞれ見ていきましょう。
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)を復習
体が弱かったスティーブは、超人血清を投与され超人“キャプテン・アメリカ”になり、2次大戦の英雄に。
親友バッキーとともに悪の組織 ヒドラと戦い、戦地でバッキーを亡くします。
スティーブは、好きだったペギー・カーターと再会できないまま、ラストで70年間の氷漬けになりました。
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)を復習
氷漬けから目覚めたキャプテン・アメリカ(スティーブ)。
平和維持組織S.H.I.E.L.D.がヒドラに侵食されていたことが発覚したため、スティーブはS.H.I.E.L.D.ごと潰してしまいました。
ここでサム(ファルコン)と友人になり、ともに戦闘。
死んだはずのバッキーは、実はヒドラの暗殺者 ウィンター・ソルジャーとして生きており、再会。
またスティーブは、老いたペギー・カーターとも再会しており、S.H.I.E.L.D.の謎の女性エージェント シャロン・カーターとも知り合いに。
なぜキャプテン・アメリカとアイアンマンが対立して戦うのかを解説
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)でのキャプテン・アメリカとアイアンマンの対立の原因は2つあります。
2度目の対立:ラストのバトルの原因は、「トニーの両親を暗殺したのはバッキーだった」から
それでは、それぞれ見ていきましょう。
1度目の対立:空港でのバトルの原因は「ソコヴィア協定」
「ソコヴィア協定」に違反してしまったスティーブたちを確保したかった(※1)トニー側メンバーが、スティーブ側の話(※2)を聞き入れなかったため、戦闘になりました。
スティーブ側の話(※2)
スティーブ側メンバーの目的は、悪役ジモや「ウィンター・ソルジャー軍団」を倒す作戦に移行しており、それをトニーに伝えようとしていました。
「聞いてくれ。すべてあの精神科医(ジモ)が、仕組んだことなんだ」
「追う相手が違うぞ」
――スティーブ「君の判断は偏ってる。お前の親友は昨日人を殺したんだぞ(※)」
――トニー「彼と同じ超人兵士が5人いる。あの医者が接触するのを止めないと」
――スティーブ
そしてこの話はここで終わりトニー側メンバーは聞き入れず、スティーブの話を無視。
そして戦闘に。(※トニー側メンバーは、バッキーが無実だったと知りません。)
本作序盤の展開は、場所がポンポン飛ぶので少し分かりにくいですが、かなり簡潔に説明すると、
- ソコヴィア協定の話し合い
- バッキーの爆破テロ
- バッキーを追うスティーブと、それを追うトニーたち
- 空港でのバトル
という展開です。
トニーが、本物の精神鑑定医の殺害を知りジモが黒幕だと知って、スティーブ側の話が真実だと気付きこの問題は一旦解決します。
2度目の対立:ラストのバトルの原因は、「トニーの両親を暗殺したのはバッキーだった」から

両親暗殺の映像をみるトニー© 2016 - Marvel Studios
トニーが、両親を殺された復讐としてバッキーを殺そうとし、バッキーを守るキャプテン・アメリカを含む3人で戦闘になりました。
「トニーの両親を暗殺したのはバッキーだった」とヴィランであるジモがトニーにバラしたため、事実が発覚。
アイアンマン派とキャプテン・アメリカ派に分かれたヒーローを解説

キャプテン・アメリカ派のメンバー© 2016 - Marvel Studios
「ソコヴィア協定」にまつわる空港でのバトルで、アベンジャーズのメンバーは、アイアンマン派とキャプテン・アメリカ派に二分。
ここでは、それぞれどのメンバーが味方についたのかを紹介します。
②アイアンマン派:ローディ(ウォーマシン)、ヴィジョン、ブラックパンサー、スパイダーマン
③ナターシャ(ブラック・ウィドウ):アイアンマン派だったが裏切る
それでは見ていきましょう。
キャプテン・アメリカ派:サム(ファルコン)、バッキー(ウィンター・ソルジャー)、ホークアイ、ワンダ、アントマン
キャプテン・アメリカ(スティーブ)側についたのは、スティーブの友人であるサム(ファルコン)。
「ソコヴィア協定」に最初から反対していたのも、スティーブとサムです。
そしてそもそもバッキーを救うために協定に違反したので、当然バッキーはスティーブ側。
ホークアイ、ワンダ、アントマンは、戦うために招集されスティーブ側に。
(ソコヴィア協定について)
「自分の行動に責任を持たなくなるってことだろ。責任を転嫁するだけだ」
「トニー、君は自分の意志で(武器商人をやめることを)選んだが、我々には選ぶ権利すらなくなるんだぞ」
――スティーブ
アイアンマン派:ローディ(ウォーマシン)、ヴィジョン、ブラックパンサー、スパイダーマン
アイアンマン(トニー)側についたのは、「ソコヴィア協定」に賛成していたローディ(ウォーマシン)、ヴィジョン。
ブラックパンサーは、父を殺した容疑者であるバッキーを捕らえるためトニー側に加勢。
スパイダーマンは、戦闘要員としてトニーがスカウトしたためトニー側。
(ソコヴィア協定について)
「ここには意思決定の方法論がない。管理を受けるべきだ。枠にはめられたくない、野放しでいたいって言うなら、悪党と同じだ」
「今応じなければ、後で強要される。それよりマシだろ」
――トニー
「スターク氏が自分こそアイアンマンであると宣言してから8年、超人といわれる者の数は急激に増加しました。
そしてそのあいだに、世界を滅ぼすほどの事件も同等の割合で増えています。因果関係はあると考えられます。
我々の力が、敵を呼び寄せる」
――ヴィジョン
ナターシャ(ブラック・ウィドウ):アイアンマン派だったが裏切る

空港で土壇場でスティーブに味方したナターシャ© 2016 - Marvel Studios
「ソコヴィア協定」に賛成しておりアイアンマン派だったナターシャ。
ナターシャはスティーブの友人でもあり、スティーブの決意に気づいたため、空港でのバトルの途中でトニーを裏切りスティーブ側に加勢。
(ソコヴィア協定について)
「ハンドルを、手放しさえしなければ、運転していけるわ」
「私たちは公衆の面前でミスを犯したんだから、信頼を取り戻さないと」
――ナターシャ
アベンジャーズではなく、キャプテン・アメリカの続編なのはなぜなのかを解説
『アベンジャーズ』シリーズかと見間違うような豪華なキャストが揃い、「アベンジャーズ2.5」とも言われる『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)。
ここでは、下記の2つのポイントに分けて解説します。
②MCUシリーズ全体の流れから説明
それでは見ていきましょう。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)のストーリ展開から見た説明
最終決戦で、“アベンジャーズ”がヴィランと戦うのが『アベンジャーズ』シリーズ。
本作『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の最終決戦では、キャプテン・アメリカと親友のバッキーが、ヴィラン(※)と戦っているので、『キャプテン・アメリカ』シリーズと言えるはずです。
(※アイアンマン(トニー)が、立ち位置上のメインヴィランとして振る舞い、暗躍したヴィランがジモでした。)
『キャプテン・アメリカ』シリーズに一貫するテーマである、スティーブとバッキーの友情を描いていることもポイント。
MCUシリーズ全体の流れから説明
大勢のヒーローが登場するコミック『シビル・ウォー』を原案にした本作に、映画単独作の予定がなかったヒーローたち(※1)を登場させ、新登場キャラ(※2)の紹介も兼ねた結果、『アベンジャーズ』シリーズに匹敵する、多数のヒーローが登場することになりました。
(※1)ホークアイ、ワンダ、ヴィジョン、『アイアンマン』シリーズがすでに完結していたトニーとローディ。
(※2)スパイダーマン、ブラックパンサー、アントマン
ちなみに、ナターシャとサム(ファルコン)は、前作『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)から登場しているため、もともと『キャプテン・アメリカ』シリーズの重要キャラだったと言えるはず。
ソコヴィア協定とは何なのか?なぜ制定されたのかを解説
本作前半のメインの話題だった「ソコヴィア協定」。
ここでは、「ソコヴィア協定」とは何なのか、制定の原因などを4つのポイントから解説。
②ソコヴィア協定に違反してしまったキャプテン・アメリカ
③なぜソコヴィア協定が制定されたのか?
④原因となった出来事、戦闘任務は?
それでは見ていきましょう。
ソコヴィア協定とは?

ソコヴィア協定のための国連会議© 2016 - Marvel Studios
「ソコヴィア協定」とは、簡単に言うと「アベンジャーズが、国連の指示があった場合に限り任務可能となる協定」。
ソコヴィア協定が施行されれば、アベンジャーズは民間組織ではなくなり、国際連合の委員会の管理下に入ることになります。
スティーブたちはソコヴィア協定に署名せず、国連会議も爆破テロで中断されましたが、それでもソコヴィア協定は施行されていた様子。
ヴィジョンが「ソコヴィア協定が確実なものになるまで」と言っているように、制定直後の混乱のまま、本作のストーリーが進んでいます。
ソコヴィア協定に違反してしまったキャプテン・アメリカ

警官隊と戦うキャプテン© 2016 - Marvel Studios
キャプテン・アメリカ(スティーブ)は、爆破テロの容疑者として逮捕されそうになっているバッキーを逃がすためにドイツ警察を妨害。
スティーブに協力していたサム(ファルコン)と、バッキーを追うブラックパンサーも含め、「勝手に活動を行ってはいけない」と規定するソコヴィア協定に違反することに。
そのため全員まとめて対テロ共同チームに拘束されます。
なぜソコヴィア協定が制定されたのか?
なぜソコヴィア協定が制定されたのかというと、アベンジャーズの戦闘任務により、どうしても民間人が犠牲になるためです。
勝手なヒーロー活動に反発していた世界各国の政府が、ソコヴィア協定の制定を支持しました。
「君たちをヒーローだという者もいれば、ヒーローではなくただの自警団だという者もいる」
「アメリカを本拠地とする超人たちの集団が、当然のように国境を侵し、自分たちの正義を振りかざす。自分たちが暴れたあとのことなど、知ったことではないという顔をして」
「この4年、君たちは誰の管理も受けず好き放題やってきた。だがそんなやり方ではもう世界各国の政府が黙っていない」
――サディアス・“サンダーボルト”・ロス
原因となった出来事、戦闘任務は?
最大の原因となった出来事は、名前にもなっている東欧の小国 ソコヴィアでの戦い。
ソコヴィアでの戦いは、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)の最終決戦での出来事で、このせいでソコヴィアは壊滅状態になり多数の市民が犠牲に。
本作『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)で引用されていた過去の戦いの映像シーンによると、
『アベンジャーズ』(2012)での、ニューヨークの戦い。
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)での、ワシントンD.C.にあったS.H.I.E.L.D.本部での戦い。
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)での、ソコヴィアの戦い。
本作冒頭のラゴスでの戦い。(ワカンダからの親善使節団が死亡)
が、アベンジャーズが反感を買うようになったきっかけとして挙げられていました。
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)の詳しい考察や解説について知りたい方はこちら。
https://minority-hero.com/cinema-review/avengers-2-age-of-ultron/15362/
セプテンバー資金奨学金とは何なのかを解説

セプテンバー資金奨学金のプレゼン© 2016 - Marvel Studios
マサチューセッツ工科大学(MIT)でトニーがプレゼンしていた、学生向けの研究資金給付制度。
「新たに設立したセプテンバー資金奨学金を学生全員に等しく給付する。すなわち研究中のすべてのプロジェクトに金が出る」
そしてトニーは、セプテンバー資金奨学金を口実に、スパイダーマンの自宅に入り込みました。
シビル・ウォーにヴィランは登場する?正体を解説

暗殺部隊でのジモ© 2016 - Marvel Studios
本作『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)のヴィランは、ヘルムート・ジモ。
ジモはソコヴィア人で、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)の戦いで家族を殺されており、復讐のために、アベンジャーズに内乱を起こしチームを崩壊させる計画を実行。
ここでは下記の3つのポイントに分けて解説します。
②復讐のきっかけは、エイジ・オブ・ウルトロンのソコヴィアの戦い
③ジモの最終的な計画は「トニーの両親を暗殺したのはバッキーだった」と暴露すること
ではそれぞれ見ていきましょう。
ジモの正体は、ソコヴィア軍の大佐であり、秘密暗殺部隊の指揮官

暗殺部隊でのジモ© 2016 - Marvel Studios
「この男の正体は、ヘルムート・ジモ大佐。ソコヴィアの情報員です」
「ジモは、エコー・スコーピオンというソコヴィアの秘密暗殺部隊を指揮していました」
――トニーのAI F.R.I.D.A.Y.(フライデー)
復讐のきっかけは、エイジ・オブ・ウルトロンのソコヴィアの戦い
ジモは家族を全員殺されたためにアベンジャーズへの復讐に至りました。
本作『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)でも、生前の妻が残した留守電を繰り返し聞いていました。
「1年以上このことばかりを考えていたんだ」
「大事な人すべてを亡くした」
「父は街の外側に住んでいた。そこに家族を避難させたんだ。
息子ははしゃいでたよ。車の窓からアイアンマンが見えるって。
私は妻に言った『大丈夫。戦いは街のなかだけだ。だいぶ離れてる。』
でも土ぼこりが収まり、人々の叫びが静まった後、2日もかかったよ、家族の遺体を見つけるのに」
――ヘルムート・ジモ
ジモの最終的な計画は「トニーの両親を暗殺したのはバッキーだった」と暴露すること

バッキーがハワード・スタークを暗殺© 2016 - Marvel Studios
ジモは、両親のかたきとしてトニーにバッキーを攻撃させれば、スティーブがバッキーをかばって戦いになるはず、と予測。
そして実際に、暗殺シーンのビデオをトニーに見せ、その通りになりました。
そしてこれが、アベンジャーズを崩壊させるためのジモの作戦でした。
「帝国の崩壊を見たい」
「敵に倒された帝国は再び立ち上がる。だが内側から崩れれば、永遠に死んだままだ」
「私に彼らは倒せない。でも、お互いに殺し合わせれば……。」
――ヘルムート・ジモ
なぜアイアンマンはスパイダーマンをアベンジャーズに誘ったのかを解説
本作『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)でトニーがスパイダーマンをアベンジャーズに誘った理由を、下記の3つのポイントに分けて解説。
②スパイダーマンにはいつも父親代わりが存在する
③MCUシリーズとしての理由:ソニーとのパートナーシップ締結
それでは見ていきましょう。
キャプテン・アメリカたちを無傷で捕獲したかったから
トニーは、スティーブたちを傷つけずに捕まえたかったので、攻撃でひどい怪我を負わせず、蜘蛛の糸を操って相手を捕獲できる能力を持ったスパイダーマンをスカウトしたとのこと。
スパイダーマンにはいつも父親代わりが存在する
本作『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)を含めMCU版のスパイダーマンにとって、トニーはメンター(指導者)の役割。
これは、『スパイダーマン』(2002)シリーズや『アメイジング・スパイダーマン』(2012)シリーズで登場していたピーター・パーカーの父親代わりであるベンおじさんの役割を、やや変更してトニーにスライドさせたもの。
MCUシリーズとしての理由:ソニーとのパートナーシップ締結
2015年のパートナーシップ締結で、ソニーからスパイダーマンの映像化権を借りることができるようになったマーベル。
単独作品公開よりもいち早く、本作でさっそくスパイダーマンを登場させることに。
『シビル・ウォー』の原作コミックと映画版との違いを解説
原案となったコミック『シビル・ウォー』や、ヴィラン ヘルムート・ジモについて原作との違いを解説。
②ヘルムート・ジモの設定の違いを解説
それでは見ていきましょう。
コミック版で扱われていたシークレットアイデンティティを解説
「シークレット・アイデンティティ」とは?
「シークレット・アイデンティティ」とは、アメコミやヒーローものでよく使われる「ヒーローが正体を隠している」という設定のこと。
この概念は、(MCUの製作陣が、このありきたりな設定を意図的に避けているため)MCU映画シリーズでほとんど扱っていない概念ですが、ヒーローものにはよくある設定です。
原案となったコミックで扱われていた「スーパーヒューマン登録法」と「シークレット・アイデンティティ」
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の原案となったのはコミック『シビル・ウォー』(2006~2007年に出版)。
そこでは「スーパーヒューマン登録法」という本作の「ソコヴィア協定」の元ネタとなった法律がテーマに。
コミックでは、「スーパーヒューマン登録法」に賛成する側、反対する側が対立。
そして、コミックでの反対側の意見が「スーパーヒューマン登録法により、政府に身分を明かし登録されることでシークレット・アイデンティティが脅かされる」というもの。
この反対派の意見(やや古い、個人情報保護に関する主張)は、本作『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)では、キャプテン・アメリカが主張する“自由や権利”というより現代的で普遍的なテーマに変更されています。
ヘルムート・ジモの設定の違いを解説
コミックのヘルムート・ジモは、有名ヴィラン バロン・ジモの2代目。
紫色のマスクをかぶったヴィランで、キャプテン・アメリカの敵でした。
ソコヴィアとは関係のないドイツ人です。
ジモ家は父親 ハインリッヒ・ジモ(バロン・ハインリッヒ・ジモ、ヴィランとして通称「初代バロン・ジモ」、ジモ一族として12代目バロン・ジモ)の代からキャプテン・アメリカの敵。
ヘルムート・ジモ(ヴィランとして通称「2代目バロン・ジモ」、ジモ一族として13代目バロン・ジモ)はその息子。
本作『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)でもジモは父親の存在に触れており、ジモの父はソコヴィアの戦いのせいで死亡済みでした。
以上『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の疑問点の解説でした。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)とアベンジャーズシリーズへの伏線や繋がりを解説
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ナターシャ・ロマノフ(ブラック・ウィドウ)© 2016 - Marvel Studios
ここからは、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の伏線や繋がりを解説します。
ぜひ押さえておきたい伏線や繋がりを一覧にまとめると、下記の通りです。
伏線②:前作キャプテン・アメリカ2/ウィンター・ソルジャーとのつながりを解説
伏線③:インフィニティ・ウォーとのつながり、キャプテン・アメリカとアイアンマンの対立を解説
伏線④:インフィニティ・ウォーとのつながり、インフィニティ・ストーンが登場
伏線⑤:ブラックパンサーとのつながり、ブラックパンサー(ティ・チャラ)の出演を解説
伏線⑥:アントマンとのつながり、アントマン(ジャイアントマン)の出演を解説
伏線⑦:シリーズでのつながり、スタン・リーの配達員としての登場を解説
伏線⑧:ホームカミングとのつながり、エンドロールのスパイダーマンは帰ってくるの意味を解説
伏線⑨:『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)とのつながり、B.A.R.F.(バーフ)システム
伏線⑩:『インクレディブル・ハルク』(2008)とのつながり:ハルクを追っていたサディアス・ロスが再登場
伏線⑪:悪役ジモはウィンター・ソルジャーのドラマに再登場
ではそれぞれ見ていきましょう。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の伏線①:前々作キャプテン・アメリカ1/ザ・ファースト・アベンジャーとのつながり、再登場した超人血清を解説
トニーの両親が暗殺された理由は、ヒドラ(※)が超人血清を奪いたかったから。
(※ソ連軍は、ヒドラのメンバーでした。)
車のトランクに超人血清(青い液体バッグ)を乗せて運んでいたトニーの両親を、ウィンター・ソルジャーに殺害させ超人血清を強奪。
5人の「エリート殺人集団」に超人血清を点滴し、「ウィンター・ソルジャー軍団」を作っていました。
しかし反乱を起こしヒドラのメンバーを攻撃した「ウィンター・ソルジャー軍団」はすぐに長期睡眠処理をされ、本作『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)ラストで眠りから覚めないままジモに全員射殺されました。
また、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)から登場していたペギー・カーターが死去し、本作序盤で葬儀のシーンがありました。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の伏線②:前作キャプテン・アメリカ2/ウィンター・ソルジャーとのつながりを解説
前作『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)とのつながりを下記の5つのポイントに分けて解説します。
②クロスボーンズ
③公開されたヒドラの機密データ
④シャロン・カーター
⑤バッキーを探していたスティーブ
それでは見ていきましょう。
“ウィンター・ソルジャー軍団”
「バッキーの他にも、いわゆるウィンター・ソルジャーが5人もいた」という「ウィンター・ソルジャー軍団」の存在が発覚。
クロスボーンズ

クロスボーンズ© 2016 - Marvel Studios
序盤のラゴスの戦闘シーンで登場したヴィラン クロスボーンズは、前作から登場していたキャラクターのブロック・ラムロウ。
前作の最終決戦で火傷を負い、顔がただれていました。
公開されたヒドラの機密データ
ヴィランのジモがヒドラの「ウィンター・ソルジャー軍団」に関する機密を知ったのは、「ブラック・ウィドウがヒドラの資料を公開した」ため。(『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)のラストの出来事。)
ジモは、暗号化されたデータを解読し、コードブックの持ち主を知ったとのこと。
シャロン・カーター

シャロン・カーター© 2016 - Marvel Studios
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)で登場していた謎の女性エージェント シャロン・カーターが、ペギー・カーターの姪だったと判明。
バッキーを探していたスティーブ
爆破テロのあと、ナターシャが「スティーブはバッキーに会いに行くはず」と考え、会いに行くのをとめようとしたのは、スティーブがバッキーを探していると知っていたため。
「バーンズがあなたにとって大切な友人なのは知ってるけど、じっとしてて。事態が悪化するわ」
――ナターシャ
そもそも、前作『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)のラストで、バッキーの行方を追いたいスティーブのために、ウィンター・ソルジャーの機密資料を提供したのはナターシャ。
その後スティーブは、居場所の手がかりになればとウィンター・ソルジャーについて調査。
スティーブが、「バッキーがトニーの両親を暗殺した」ことを知っていたのは、そのためと思われます。
「知ってたのか?」
――トニー「バッキーがやったとは知らなかった」
――スティーブ「ごまかすな。知ってたんだろ」
――トニー「あぁ」
――スティーブ
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の伏線③:インフィニティ・ウォーとのつながり、キャプテン・アメリカとアイアンマンの対立を解説
本作『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)でトニーと決別したものの、ラストでトニーに送った手紙に「君が僕を必要としたときは、駆け付ける」と記し、携帯電話を送ってきたスティーブ。
この携帯電話は、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)で再登場し、スティーブとトニーの関係を描写する重要アイテムに。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の伏線④:インフィニティ・ウォーとのつながり、インフィニティ・ストーンが登場

ヴィジョンの額にあるマインド・ストーン© 2016 - Marvel Studios
本作『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)で登場したインフィニティ・ストーンは、ヴィジョンの額のマインド・ストーンのみ。
ヴィジョンは、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)で誕生した人造人間で、作られたときからマインド・ストーンが装着されています。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の伏線⑤:ブラックパンサーとのつながり、ブラックパンサー(ティ・チャラ)の出演を解説
本作『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)でブラックパンサー(ティ・チャラ)が初登場!
アイアンマン側に加勢し、アベンジャーズの内戦に参加しました。
また、空港でのバトルの前にナターシャとブラックパンサーが話すシーンで、アヨ(ワカンダの女性戦士)も一瞬登場。
本作では、「ワカンダは鎖国状態にある」という情報が判明。
本作で少し登場したエヴェレット・ロスも『ブラックパンサー』(2018)で再登場!
また、ティ・チャラの父が言っていた「ワカンダのヴィブラニウムが盗まれ、恐ろしい武器として使われた」というのは、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)の出来事。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の伏線⑥:アントマンとのつながり、アントマン(ジャイアントマン)の出演を解説
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アントマン(ジャイアントマン)© 2016 - Marvel Studios
『アントマン』(2015)の主演 ポール・ラッドが、アントマン役でスティーブ側の協力者として出演!
さらに本作『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)では、身体が超巨大になる「ジャイアントマン」の姿が初登場!
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の伏線⑦:シリーズでのつながり、スタン・リーの配達員としての登場を解説

スタン・リーのカメオ出演© 2016 - Marvel Studios
本作『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)ラストの、スティーブがトニーに送った宅配便を届けるFedEx(フェデックス)の配達員としてスタン・リーがカメオ出演。
トニーの名前「トニー・スターク(Tony Stark)」を、「Tony Stank」(Stankは「悪臭」の意)と言い間違えていました。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の伏線⑧:ホームカミングとのつながり、エンドロールのスパイダーマンは帰ってくるの意味を解説
「スパイダーマンのMCU単独作『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)が製作されます!」という意味のメッセージ。
単独作品公開よりも先に、本作『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)でMCUに初登場したスパイダーマン。
スパイダーマンは、権利問題にトラブルが多いなか本作で奇跡のゲスト出演を果たしており、「MCUシリーズに引き続き登場できる」とファンに伝えるメッセージでした。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の伏線⑨:『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)とのつながり、B.A.R.F.(バーフ)システム

「B.A.R.F.」システムで登場した、トニーの両親と若いトニー© 2016 - Marvel Studios
トニーが、セプテンバー資金奨学金のプレゼンテーション時に、両親との架空の最後の別れを再現していたプロジェクションマッピングのような技術「B.A.R.F.」システムは、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)でもキーワードに!
「B.A.R.F.」はBinary Augmented Retro Framing(バイナリー・オーグメンテッド・レトロ・フレーミング)の略なのですが、「barf」(ゲロ、の意味)に聞こえるというギャグでした。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の伏線⑩:『インクレディブル・ハルク』(2008)とのつながり、ハルクを追っていたサディアス・ロスが再登場
ソコヴィア協定を提案し、アベンジャーズを抑えつけようとした国務長官 ロス長官(サディアス・“サンダーボルト”・ロス)は、実は『インクレディブル・ハルク』(2008)の主要キャストの1人。
『インクレディブル・ハルク』(2008)のときは陸軍将軍でしたが、本作『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)では国務長官に。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の伏線⑪:悪役ジモはウィンター・ソルジャーのドラマに再登場
本作『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)でヘルムート・ジモを演じたダニエル・ブリュールは、MCUドラマ作品『ザ・ファルコン・アンド・ザ・ウィンター・ソルジャー(The Falcon and The Winter Soldier)(原題)』(2020)で再度登場する予定!
以上『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の伏線や繋がりの解説でした。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の順番や時系列、事前に観ておきたい作品は?

アイアンマン派のメンバー© 2016 - Marvel Studios
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の順番や、観る前に確認しておきたい作品をご紹介します。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の順番や時系列を解説
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)は、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)シリーズでは13作目。
『キャプテン・アメリカ』シリーズでは、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)に続く3作目であり、本作で『キャプテン・アメリカ』3部作が完結!
また原題は『Captain America: Civil War』となっており、前作までと同様「キャプテン・アメリカ」が最初です。
本作は、まさに「アベンジャーズ2.5」。
新アベンジャーズが始動した『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)から、サノスとの戦い『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)までのあいだの、スティーブとトニーの関係を理解するうえで欠かせない作品になっています。
本作で不在だったソーとハルクは、『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)で登場。
しかしソーはそれより先に『ドクター・ストレンジ』(2016)の本編終了後のシーンにも登場し、地球に来ていました。
MCUシリーズの公開順では、本作の次にくるのは『ドクター・ストレンジ』(2016)。
MCUの時系列的には、本作は『アントマン』(2015)の後であり、このあとは『ブラックパンサー』(2018)。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)を観る前に確認しておきたい作品はある?
本作のストーリを理解するうえで、特に「この作品を見ておかないとストーリーが掴めない!」というMCU作品はないように思われます。
本作の序盤のテーマである「ソコヴィア協定」は、原案コミック『シビル・ウォー』の「スーパーヒューマン登録法」を改変してもってきた単発テーマなので、“ソコヴィア ”である必要性はなく、「アベンジャーズのメンバーがコントロールされ権利を奪われることになる」という趣旨さえ分かればOK。
本作でのスティーブとトニーの主張や思想を理解したい方は、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)、『アイアンマン3』(2013)を見ればほぼ分かるはず!
以上『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の順番や、観る前に確認しておきたい作品の紹介でした。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の最後は? ラストシーンや結末を解説

キャプテンvsアイアンマン© 2016 - Marvel Studios
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)のラストの展開や、その後を解説します。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の結末・ラストシーン

キャプテンに倒されたアイアンマン© 2016 - Marvel Studios
両親を暗殺された復讐のため、バッキーを殺そうとするトニー(アイアンマン)。
バッキーを守るために、スティーブ(キャプテン・アメリカ)はトニーを倒します。
トニーは「お前に持つ資格はない。父が作った盾だ」とスティーブを責めますが、スティーブは盾を置きバッキーと一緒にワカンダへ逃亡。
しかしその後スティーブは、トニーに手紙と携帯電話を送り、チームメイトとしての信頼を示したのでした。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)のその後は?
本作ラストでスティーブは、ラフト刑務所に収監されていたスティーブ側メンバー(サム(ファルコン)、ホークアイ、ワンダ、スコット・ラング(アントマン))を脱獄させ、彼らは以降、表立って活動できないお尋ね者に。
ヒドラの洗脳が解けていないバッキーは、ワカンダでコールドスリープに入ります。
バッキーのその後については『ブラックパンサー』(2018)の本編終了後のシーンで登場!
本作で登場していたアベンジャーズのメンバーたちが再び共闘するのは『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)です。
【レビュー】『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の評価・評判

スパイダーマン© 2016 - Marvel Studios
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の低評価、高評価のレビューをそれぞれ紹介します。
【つまらない?】低評価のレビュー
スティーブの考え方が意味不明だった方は、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)を観て、スティーブの思想を知ると分かりやすいかも?
スティーブは、現代の人権運動に通づる、国家権力や組織支配からの自由といった普遍的なテーマを主張しているキャラクターなので、組織が個人の行動をコントロールする「ソコヴィア協定」に賛成するわけにはいかないのです。
【面白い?】高評価のレビュー
本作ラストの、まるで「ソコヴィア協定」という序盤のテーマを忘れてしまったかのような急激な方向転換はなかなかの見もの!
超人気キャラクター スパイダーマンのMCU初登場は必見の価値ありです。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の総合評価:アベンジャーズに内戦勃発

空港での戦い© 2016 - Marvel Studios
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)の事件の結果、スティーブはトニーと距離を置くことにしました。
2人の間にある複雑な感情は、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)でも引き続き描写されます。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)はエンドロール後に本編はある?

ワカンダのシーン© 2016 - Marvel Studios
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ3』(2016)のエンドロールで流れる映像についてご紹介します!
エンドロールの途中のシーン(ミッドクレジットシーン)
ワカンダにいる、スティーブ、バッキー、ティ・チャラ(ブラックパンサー)が登場。
バッキーはワカンダでコールドスリープに入ることになります。
エンドロール後のシーン(ポストクレジットシーン)
スパイダーマン(ピーター・パーカー)とメイおばさんの会話シーンがあり、「スパイダーマンは帰ってくる」のテロップが登場。
マーベル映画・MCUの時系列、順番について知りたい方はこちら。
https://minority-hero.com/cinema_recommend/1894/Marvel_series/1894/
マーベル映画・MCUの第18弾である『ブラックパンサー』(2018)の考察と解説はこちら。
https://minority-hero.com/cinema-review/Black+Panther/6163/
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