秋の映画人気おすすめランキング15選。秋に観たくなる映画をご紹介！

秋といえば芸術の秋に、音楽の秋、読書の秋、スポーツの秋、食欲の秋、皆さんそれぞれに思い浮かべる秋は様々です。

夏が終わり、涼しくなりつつも冬が目の前に迫っている秋は独特の雰囲気を持っていますね。

紅葉の美しさも秋の特徴だと思います。

今回は秋を感じる、秋に観たくなる芸術や音楽などを題材にしている映画や秋を感じる映画をご紹介していきます。

しっとりとした映画や、ほの暗さを感じる映画、音楽に満ちている映画、秋の紅葉が美しい映画など、秋の映画は以外に奥深いのです。

”秋”と聞いて皆さんが思い浮かべる映画から、全く意識していなかった映画もあるかと思います。

ですが今回おすすめさせていただく映画が、皆さんにとって新たな映画との出会い、迷ったときの後押しになれば嬉しいです！

編集部おすすめを3つ紹介

順位	作品名	おすすめ度
1位	蜜蜂と遠雷	★★★★☆
2位	オータム・イン・ニューヨーク	★★★★☆
3位	キャッツ	★★★☆☆

秋の映画とは？特徴も紹介

秋の映画とは、舞台となる季節が秋という映画から、秋をイメージさせる映画、はたまた秋から連想されるものを扱った映画まであります。

つまりパッケージを見た瞬間、秋の紅葉が美しい映画も秋映画ですし、秋と言えば”音楽の秋”という事で音楽が題材の映画も秋映画です。

どこか落ち着くアクションやホラーからちょっと離れたロマンスや、日常を描いた映画も秋映画なのです。

秋映画は人によってそれぞれですが、秋の景色や秋に観たくなる、秋に観るのにぴったり、秋を感じる映画が秋映画といえます。

秋の映画の特徴

秋の映画の特徴はアクションものや、ホラー、パニックやコメディものが少ないことではないでしょうか。

秋映画は秋の風景が美しい恋愛ものやファンタジー、音楽や演劇などの舞台を扱ったものが多いです。

溌溂とした映画というよりも、明るさはあるけれど何処か寂しさを感じる雰囲気を持っているものが多いかと思います。

秋の映画は春の桜に負けない美しい景色や映像を楽しみ、美しい旋律の音楽を聴きながら、ゆっくりとしっとりと楽しむものが多いのです。

秋の映画のおすすめな選び方

ここでは秋の映画のおすすめな選び方をご紹介します。

何をメインに楽しみたいかで選ぶ

音楽を楽しみたいのか、景色を楽しみたいのか、恋愛などの人と人の関わりを楽しみたいのかを決めると絞りやすくなります。

音楽を楽しみたいときはミュージカル系や、音楽を舞台にした秋映画を。

景色であれば紅葉が美しい、映像が綺麗なファンタジーなどの秋映画のなかから気になるものを選ぶのも１つです。

自分が何がメインの映画を観たいのか、に視点をおいて選んでみてください。

家族で楽しめる映画から選ぶ

映画館で映画を楽しむのももちろんいいですが、家族みんなでゆっくりのんびり楽しみたいときは家で映画を観る人も多いのではないでしょうか。

家で観るならやっぱり家族みんなで、と考えるひともいるはず。

そんなときは家族が全員で楽しめる内容の映画を選んでみましょう。

家族で観ることのできる秋映画もありますのでチェックしてみてください！

秋がたくさんの映画から選ぶ

秋映画といえば秋の景色！

ということでまずは秋ならではの風景が満載の映画から選んでみるのもいいかと思います。

秋を感じるられるものももちろんいいですが、一度は秋が溢れる映画を観てみたいものです。

映画の最初から最後まで秋を感じられる映画もあります。

紅葉をはじめ秋の景色を心行くまで楽しめる映画を選ぶことで、秋を心一杯感じてみてはいかがでしょうか。

秋の映画比較一覧

蜜蜂と遠雷	石川慶	119分	★★★★☆
パリに見いだされたピアニスト	ルドビク・バーナード	106分	★★★★☆
ゴッホ 最後の手紙	ドロタ・コビエラ、ヒュー・ウェルチマン	95分	★★☆☆☆
真珠の耳飾りの少女	ピーター・ウェーバー	100分	★★★☆☆
ワンダーストラック	トッド・ヘインズ	117分	★★★☆☆
やさしい本泥棒	ブライアン・パーシヴァル	125分	★★★★☆
オータイム・イン・ニューヨーク	ジョアン・チェン	103分	★★★☆☆
恋人たちの予感	ロブ・ライナー	96分	★★★★☆
エデンより彼方に	トッド・ヘインズ	107分	★★★★☆
セント・エルモス・ファイアー	ジョエル・シュマッカー	111分	★★★☆☆
秋のソナタ	イングマール・ベルイマン	92分	★★★★☆
リトル・フォレスト夏・秋	森淳一	111分	★★★☆☆
いまを生きる	ピーター・ウィアー	128分	★★★★☆
ファンタスティックMr.ＦＯＸ	ウェス・アンダーソン	87分	★★★☆☆
怪物はささやく	フアン・アントニオ・バヨナ	108分	★★★★☆

秋の映画おすすめを紹介！

音楽の秋に芸術の秋！読書の秋に食欲の秋！

秋が溢れていたり、秋を感じられる、秋らしい映画など幅広くご紹介していきます。

みなさんの考える秋の映画から、ちょっと違う視点での秋の映画。

秋と一言で言っても秋の映画は数が多いので迷う方もいるかと思います。

色いろな秋の映画をご紹介させて頂きますので、気になるものがあれば一度鑑賞していただけると嬉しいです！

『蜜蜂と遠雷』音楽のぶつかり合い！ギフトがもたらすものとは？

蜜蜂と遠雷

製作国・製作年	監督	作品時間	おすすめ度	キャスト
日本(2019)	石川慶	119分	★★★★☆	松岡茉優

原作である恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」は第156回直木三十五賞と第14回本屋大賞をダブル受賞しているのです！

さらには著者である恩田陸さんが「小説でなければできないことをやろう」と思い作られた「蜜蜂と遠雷」は映像化不可能と言われていました。

それがついに映画化したのです！

芳ヶ江国際ピアノコンクールが舞台となり、音楽と音楽がぶつかりあうのですが、ただライバルというだけでなく、音楽を通してお互いを高め合う登場人物たちに注目です。

さらにはピアノ演奏だけでなくオーケストラも登場しますので、クラシック音楽が好きな方はもちろんですが、そうでないかたにもクラシックに触れて頂くいい機会になる映画だと思います。

映画『蜜蜂と遠雷』の秋を感じられる描写

 

秋と言えば音楽の秋！

ということでクラシック音楽に溢れる「蜜蜂と遠雷」ですが、ソリストたちが演奏するシーンはどことなく秋を感じませんか？

バルトークにプロコフィエフなど、クラシックの名曲の旋律が映画の随所に零れ落ちています。

”音楽を外に連れ出す”ことを目指す登場人物の風間塵の刺激を受けて、音楽は極みを目指していきます。

音楽の秋を満喫したい人はもちろんですが、迷いながらも前を向く登場人物たちの心情も秋の映画にぴったりです。

『蜜蜂と遠雷』の詳しい考察や感想・解説が知りたい方はこちら。

『パリに見いだされたピアニスト』少年と夢と大人と音楽♬

パリに見出されたピアニスト(字幕版)

製作国・製作年	監督	作品時間	おすすめ度	キャスト
フランス・ベルギー(2018)	ルドビク・バーナード	106分	★★★★☆	ランベール・ウィルソン

主人公である少年は夢を持っていませんでした。

夢を持つことなく生きてきた少年の才能を見つけた2人の大人がいたのです。

その大人はピアニストでした。

ピアニストとしての才能を見出された少年の成長はもちろんですが、演奏シーンには痺れます！

ピアノを奏でる主人公はさらに人との出会いに恵まれます。

音楽学校のディレクターにまで、その才能を見出され学校にも通えるようになるのです。

学校で困難に見舞われつつも、音楽と本気で向き合う決意をした少年と、彼を導く2人の大人の交流も見逃すことが出来ません！

映画『パリに見いだされたピアニスト』の秋を感じられる描写

 

音楽の秋！としておすすめの「パリに見いだされたピアニスト」は主人公が少し寒い季節のなか、駅でピアノを演奏するシーンは印象的です。

何度も何度も演奏されるラフマニノフはきっと映画鑑賞後も、心に残るはず。

逆境に負けずにただひたすらに音楽と向き合う主人公と、彼の周囲の大人たちとの交流を描いたヒューマンドラマとしても楽しめる映画です。

単純な分かりやすいストーリーですが、音楽をしっかりと聴くことが出来る映画でもあります。

主人公の最後の演奏シーンは本当に痺れますので、秋の映画としておすすめの1本です！

『ゴッホ 最後の手紙』ゴッホの世界を動き出した絵画が物語る‼

ゴッホ 最期の手紙 (字幕版)

制作国・製作年	監督	作品時間	おすすめ度	キャスト
ポーランド・イギリス・アメリカ合衆国(2017)	ドロタ・コビエラ、ヒュー・ウェルチマン	95分	★★☆☆☆	ロベルト・グラチーク

ゴッホが好きな人にはたまらないアニメ映画です。

ちょっと異色ですがゴッホが描いたかのようなタッチの絵画が動き始めます！

最初は衝撃的ですし、好みは分かれる映画かもしれません。

ですがゴッホには世界がこう写っていたのかな？と思える映画なのです。

ゴッホの周囲にいた人とと、手紙を持っていく青年が登場する映画ですが、スクリーンを覆いつくすのはいつだって絵画ばかり。

ゴッホが自殺したというのは本当なのかと、後から考えさせられる映画でもあります。

映画『ゴッホ 最後の手紙』の秋を感じられる描写

 

秋と言えば芸術の秋！

本作はゴッホの絵はもちろんですが、古典的な技術をもった画家125人がキャストを描画して作られていますので、映画全体が芸術作品のようになっているのです。

物寂しさを感じる絵画はどことなく秋をイメージさせます。

映画の全てはゴッホが書いたかのような絵が移り、その絵の人物たちが動き始めるのです。

芸術映画として秋に観るにはピッタリの1本です。

『真珠の耳飾りの少女』フェルメールの名画が映画になった！

真珠の耳飾りの少女 (字幕版)

制作国・製作年	監督	作品時間	おすすめ度	キャスト
イギリス・ルクセンブルク(2003)	ピーター・ウェーバー	100分	★★★☆☆	スカーレット・ヨハンソン

フェルメールの代表作ともいえる「真珠の耳飾りの少女」を題材にした映画です。

こちらも映画の中はまるで絵画のような美しい映像が広がっています。

モデルとなった少女を演じるスカーレット・ヨハンソンはとても美しく、「真珠の耳飾りの少女」の世界へと違和感なく溶け込んでいますので、注目です。

絵画のような映像と、フェルメールとスカーレット・ヨハンソンが演じるグリードとの愛と立場の違いの苦悩が物語られています。

秋の夜更けに芸術を感じながら鑑賞するのにおすすめの映画です。

映画『真珠の耳飾りの少女』の秋を感じられる描写

 

「真珠の耳飾りの少女」は映画のなかで移り変わる季節と、光と影が生む世界が芸術を感じさせてくれます。

芸術の秋を満喫するのにふさわしい映画ではないでしょうか。

自然の景色もフェルメールの住む屋敷の室内も光と影が魅力的な映像を生み出しています。

とても静かな映画ですので、余計に映画自体が絵画になっているように思えるのかもしれません。

静かさも秋の映画として魅力的な1本です。

『ワンダーストラック』並行する２つの時代の表現が絶妙！

ワンダーストラック

制作国・製作年	監督	作品時間	おすすめ度	キャスト
アメリカ合衆国(2017)	トッド・ヘインズ	117分	★★★☆☆	オークス・フェグリー

ブライアン・セルズニックの小説「ワンダーストラック」が原作です。

映画の主役は2人います。

1927年の物語の主役は耳の聞こえない少女ローズ。

1977年の物語の主役は父を探す少年ベン。

映画は2つの時代の物語が交互に語られていきます。

並行する2つの物語ですが、1977年はカラーの映像で、1927年はシロクロの映像の上にサイレントです。

これは主人公であるローズが耳が聞こえないため、サイレント映画になっているのだと思います。

2つの対比も美しい映画が「ワンダーストラック」なのです。

映画『ワンダーストラック』の秋を感じられる描写

 

読書の秋！ということで、秋の夜更けに観て欲しい小説が原作の映画です！

2つの対比が面白くインパクトのある映画で、退屈に思う人もいるかもしれない映画ですが、とても優しい気持ちをくれる映画になっています。

音が聞こえない世界を映画を通して感じることが出来るのはもちろん、シロクロの映像がどこか寂しく印象的で秋の映画らしい空気が漂っています。

前半は映像比を楽しみ、ラストの30分で物語の展開を楽しめる映画が「ワンダーストラック」なのです。

『やさしい本泥棒』本を奪われた時代と、本が持つ力を再確認！

やさしい本泥棒 (字幕版)

制作国・製作年	監督	作品時間	おすすめ度	キャスト
アメリカ合衆国・ドイツ(2013)	ブライアン・パーシヴァル	125分	★★★★☆	ジェフリー・ラッシュ

舞台はドイツ、第二次世界大戦の前夜です。

ドイツはナチスの統治下におかれており、なんと読書を禁じられていました。

主人公の少女リーゼルは里子に出されます。

ある日、リーゼルは大量の書籍が広場で焼かれているのを目にしてしまうのです。

リーゼルはそこから1冊の本を盗みだしてしまいました。

リーゼルが1冊の本を盗み出してしまったことだけでなく、反ユダヤ主義が数多くいるドイツで夫婦が地下に匿っているユダヤ人の青年マックスとの交流もこの映画の見どころです。

映画の最後には感動が待っています。

映画『やさしい本泥棒』の秋を感じられる描写

 

読書の秋に観たくなる”本”がキーワードの映画「やさしい本泥棒」は本を読むという行為を禁じられた生活が赤裸々に描かれています。

すこし難しい内容の映画ではありますが、読書の秋にはぜひ観て欲しい映画でもあるのです。

なぜなら本だけでなく、リーゼルは義父から読み書きを教わったからこそ本を読む楽しみを知り、本を盗み読み読書を通して想像力を得たのです。

リーゼルの想像力は自らの生活だけでなく、他者を癒すことにも繋がります。

寒さが1歩ずつ歩み寄ってくる季節に手に取って欲しい映画です！

『オータイム・イン・ニューヨーク』秋色と有限の命と無限の愛

オータム・イン・ニューヨーク(吹替版)

制作国・製作年	監督	作品時間	おすすめ度	キャスト
アメリカ合衆国(2000)	ジョアン・チェン	103分	★★★☆☆	リチャード・ギア

秋から冬にかけてのニューヨークの景色が美しい「オータイム・イン・ニューヨーク」

リチャード・ギアが演じる主人公のウィルはなんと”結婚恐怖症”。

ウィルのロマンスの相手となるシャーロットは病気を患っており、命が限られていたのです。

病に侵されたシャーロットとウィルの関係性は少しずつ変化していきます。

ウィルは軽い恋愛を望んでいたのですが、シャーロットに惹かれ、シャーロットの命の短さを知りながらも残りの時間を慈しんでいくのです。

最初のちょっとひどいウィルの恋愛観からの変化、自分の弱さを知ることと、自分を変えてくれる相手との出会いも美しい映画になっています。

映画『オータイム・イン・ニューヨーク』の秋を感じられる描写

 

季節の移り変わりが美しい「オータイム・イン・ニューヨーク」は秋にぴったりの映画です。

さらに映画で描かれる恋は年齢差を感じさせない美しさがあります。

それは余命を知りながらも、精一杯日々を生き抜こうとするシャーロットの強さにあるのかもしれません。

評価が分かれる映画でもありますが、まずは1度観てみて欲しい映画です。

移り変わる自然の変化は本当に見ごたえがあります！

『恋人たちの予感』男女の友情は成立する？愛すべき２人の物語

恋人たちの予感 (字幕版)

制作国・製作年	監督	作品時間	おすすめ度	キャスト
アメリカ合衆国(1989)	ロブ・ライナー	96分	★★★★☆	ビリー・クリスタル

少し古い作品ですが、秋の映画としては外すことのできない1本です！

秋と言えば恋の予感。

ちょっぴりコメディタッチでロマンチックな映画ですが、”男女の友情”を描いています。

男女の友情の物語なのにとてもキュンキュンする作品なのです！

映画で流れるジャズもまた素敵で、映画を引き立ててくれています。

2002年には日本でも木村佳乃さんが主演で舞台化した作品でもありますので、観たことのない人や昔観たことがあるけどもう1回、という方は手に取ってみてください。

憎めない2人のやり取りを楽しみつつ、秋の風景の美しさも鑑賞できますのでおすすめです。

映画『恋人たちの予感』の秋を感じられる描写

 

紅葉が美しい「恋人たちの予感」はパッケージも秋の景色の中の2人が描かれています。

秋を感じたいときや、秋にちょっと古い映画を…という時に選びたくなる作品です。

しんみりした映画よりも少し元気をもらいたいな、という時は軽快な2人のやり取りに笑顔になれるはず。

メグライアンのかわいさと、憎めないキャラクター、そして男と女の友情という永遠のテーマの結末も確かめて欲しい映画なのです！

『エデンより彼方に』差別と偏見を超える愛のカタチ！

エデンより彼方に (字幕版)

制作国・製作年	監督	作品時間	おすすめ度	キャスト
アメリカ合衆国・フランス(2002)	トッド・ヘインズ	107分	★★★★☆	ジュリアン・ムーア

「エデンより彼方に」は1950年代を再現した映画です。

その再現性の高は衣装の美しさにも反映されており、美しい風景も映画の見どころになっています。

年代特有の差別と差別に苦しむ人々、マイノリティゆえに生き辛い人たちを描いた作品です。

登場人物たちが差別を超えて1歩を踏み出す姿には勇気をもらえると同時に、幸せを願いたくなります。

絵画のような映像と、50年代のファッションは好きな人にはたまらない、思わず釘付けになってしまうであろう1本です。

映画『エデンより彼方に』の秋を感じられる描写

 

物語の時間が進む季節は秋。

秋の景色は儚さや寂寥を観ている人間にもたらし、懐古的な気持ちになってきます。

それは黒人と白人の恋愛が許されず、同性愛は病だという偏見が当たり前に存在した年代だからこそ感じるものかもしれません。

秋の景色と映画が纏う空気は秋に観る映画としておすすめです。

『セント・エルモス・ファイアー』大人と青春、追憶の7人

セント・エルモス・ファイアー (字幕版)

制作国・製作年	監督	作品時間	おすすめ度	キャスト
アメリカ合衆国(1985)	ジョエル・シュマッカー	111分	★★★☆☆	エミリオ・エステべス

若者たちのグループ全体が主役の映画です。

若者たち個々人が悩み、迷ったときに手を差し伸べてくれる、そんな若者たちの青春群青劇。

7人の若者たちの多種多様な感情が溢れる映画です。

若い人には分かり難い部分もあるかもしれません。

どちらかというと、年を重ねてから観るとより物語の良さや味を感じられる映画だと思います。

主題歌もとっても素晴らしく歌っているのはデヴィッド・フォスター！

この主題歌も名曲なのです。

映画『セント・エルモス・ファイアー』の秋を感じられる描写

 

木々の葉が色づき始める季節は郷愁を感じます。

それは「セント・エルモス・ファイアー」が仲良しな7人の再会だからかもしれません。

映画を観ると昔を振り返る、あの頃は…と思わず自分自身の青春を思い返しそうになります。

昔に比べて今は…そんな気分を抱かせてくれる映画は、秋の映画としてゆっくり鑑賞するのにピッタリです。

『秋のソナタ』母と娘の愛憎劇！言葉の応酬が迫りくる！

秋のソナタ [DVD]

制作国・製作年	監督	作品時間	おすすめ度	キャスト
スウェーデン(1978)	イングマール・ベルイマン	92分	★★★★☆	イングリッド・バーグマン

鑑賞後は凄い！の一言です。

母と娘の確執、娘の母への恨みの言葉の数々が赤裸々で、物凄いパワーというかすさまじい圧を持っています。

ピアニストであり芸術家でもある母の言い分、娘の母へ対する本音と秘めていた母の恋人の過ちすらもぶちまける姿は圧倒的です。

家族であろうとも、母娘であろうとも、愛憎は紙一重。

むしろ家族だからこそ、母娘でるからこその感情なのかもしれません。

エンドロールの後には思わず鳥肌が立ってしまう、心に確実に”何か”を落としていく映画です。

映画『秋のソナタ』の秋を感じられる描写

 

激情のまま、誤魔化しのない言葉の濁流が押し寄せてきます。

濃密で激しい言葉の応酬と、絶望的なまでに関係が悪化してしまう母と娘。

さらに麻痺が進む障害を抱えるもう1人の娘、彼女の言葉で伝えたいのに言葉を紡ぐことが出来ないゆえの叫び。

激しくも切ない「秋のソナタ」は秋の映画と聞くと頭に浮かんでくる作品です。

『リトル・フォレスト夏・秋』自給自足と四季の料理が魅力的♪

リトル・フォレスト　夏・秋

制作国・製作年	監督	作品時間	おすすめ度	キャスト
日本(2014)	森淳一	111分	★★★☆☆	橋本愛

自給自足で生きる女の子、美しい里山の風景と美味しそうなご飯がインパクト大な作品です。

自給自足ゆえに季節の移り変わりに合わせた生活と、食事の内容が丁寧に描かれています。

だからでしょうか。

ついつい食欲の秋が思い浮かんできてしまう映画でもあります。

固いクルミの炊き込みご飯に、栗の渋皮煮、自然のジャムなど食欲をそそる映像の数々は秋映画として外せません。

自給自足の生活から自分でやってみる、ということの大切さも教えてくれる映画です。

映画『リトル・フォレスト夏・秋』の秋を感じられる描写

 

里山の緑が青々と生命力を感じる夏の風景と、麦畑の小金や山々の紅葉が色鮮やかな秋の風景が日本を意識させてくれます。

実は雪が里山を覆う冬の風景に、桜が満開な春の風景が素晴らしい「リトル・フォレスト冬・春」が2015年に上映されました。

そう「リトル・フォレスト」は2つの映画で出来ているのです！

夏と秋、冬と春で楽しめる作品なのでぜひチェックしてみてください！

『いまを生きる』瞬間を生きる！自由と不自由を教えてくれる映画

ぱ
いまを生きる (字幕版)

制作国・製作年	監督	作品時間	おすすめ度	キャスト
アメリカ合衆国(1989)	ピーター・ウィアー	128分	★★★★☆	ロビン・ウィリアムズ

規律、学校の校則に親の期待、杓子定規な日常に疑問を投げかける映画です。

自由に生きるということはどういうことなのか？

それは楽しいことだけではなくて、時には孤独で勇気のいること、他者の非難も場合によっては受けとめる覚悟がいるとうことを教えてくれます。

生きることの素晴らしさ、学べる事の有難さ、毎日を精一杯に生きていくという事は、常に”死”を覚悟する必要があるという事も伝えてくれるのです。

生き難さを感じる人、昔より少しだけ生きやすくなった人、どちらの人にとっても観る価値のある映画の1つだと思います！

映画『いまを生きる』の秋を感じられる描写

 

生徒たちに必死に”生きる”ということを教えてくれる教師のジョン・キーティングと、次第にジョンを信頼し生き方、考え方を変化させ、踏み出していく生徒たちの関係は私たちにしっかりと届きます。

「いまを生きる」は秋の夕焼けと、秋のほの暗さと烏の不吉な予感など、物語に相応しい景色が奥行きを与え、物語の中へ誘ってくれるのです。

『ファンタスティック Mr.FOX』ストップモーションの生み出す絵本のような映画！

ファンタスティック Mr.FOX(字幕版)

制作国・製作年	監督	作品時間	おすすめ度	キャスト(声優)
アメリカ合衆国・イギリス(2009)	ウェス・アンダーソン	87分	★★★☆☆	ジョージ・クルーニー

「もっといい暮らしをしたい！」

そんな気持ちを抱いたのは元泥棒、現新聞記者のMr.フォックス。

なぜなら妻のMrs.フォックスと息子のアッシュの事を考えたからです。

丘の上に家を買ったはいいものの、丘の向こう側にいたのは何を隠そう意地の悪い人間！

野生の本能を目覚めさせ、家族一丸となって人間と戦うMr.フォックス一家と土に生きる生き物たちの戦いは一見です！

さらには秋の映画のなかでも家族でしっかり楽しめる素敵なストップモーション映画なのです！

映画『ファンタスティックMr.ＦＯＸ』の秋を感じられる描写

 

秋の景色が美しく動物たちの表情も豊かな「ファンタスティックMr.FOX」は家族みんなで楽しむのにピッタリです。

全体的にどこか可愛らしさを感じるのはストップモーションならではなのかもしれません。

家族と仲間たちと人間の戦いはまさしくイタチごっこ！

何気なく観ていてもいつの間にか引き込まれてしまう作品です。

『怪物はささやく』怪物の正体は自分？怪物が教えてくれる心の奥底

怪物はささやく(字幕版)

制作国・製作年	監督	作品時間	おすすめ度	キャスト
スペイン・アメリカ合衆国(2016)	フアン・アントニオ・バヨナ	108分	★★★★☆	ルイス・マクドゥーガル

パトリック・ネスの小説「怪物はささやく」が原作。

主人公の少年コナーは母親の身体が弱く、学校でも虐められていました。

そんなコナーは少しずつ精神的に不安定になっていってしまうのですが、その描写が巧みで素晴らしいのです。

コナーは夜中に木の怪物と出会います。

そして怪物はコナーに言いました。

自分が3つの物語を語ること、コナーは4つ目の物語を語らなければならない事を。

その物語はどれもが不条理を伝えてきます。

コナーが語る4つ目の物語と、物語が示すもの、怪物の正体、コナーの隠して来た本心はぜひご自身の目で確かめてください！

映画『怪物はささやく』の秋を感じられる描写

 

冬が歩み寄ってくる季節特有の少しほの暗い空気、冷える空気がダークファンタジーの雰囲気と映像美に合っています。

世の中は理不尽なことに溢れていて、なかなか折り合いをつけることのできないコナーは怪物を生み出してしまうのです。

怪物の語る物語がコナーを少しずつ追い詰めながらも、コナーに自分の本当を受け入れるきっかけをくれるのです。

映画全体の雰囲気が秋の映画というイメージで、頭に浮かんできた作品でした。

秋の映画のおすすめな楽しみ方を紹介

秋の映画の楽しみ方、それは秋を感じたいとき、自分にとっての秋を題材にした映画を選ぶこと！で。

今回ご紹介した映画は秋らしくない、と思われるかもしれない映画も入っています。

ですが私にとってはどれもが秋の映画なのです。

そう、自分なりの秋の映画を探すのもまた楽しみの1つではないでしょうか。

自分にとっての秋とは何か？

それを見つめ、見つけたときに自分だけの秋の映画が出来るのです！

何度観ても楽しめる、秋を感じることが出来る、観るたびに新しい発見がある、新しい感じ方ができる映画を探すのはとっても楽しい一時になるはず。

昔は面白くなくても、今見ると不思議と面白い映画もあります。

秋というテーマで自分にとっての”秋の映画”を見つけてみてください！

おすすめ作品たちが、そのきっかけになると嬉しく思います。

まとめ　秋の映画は新しい発見がいっぱい！

秋の映画は普段自分が触れないものに触れるきっかけを与えてくれます。

音楽の秋映画であれば、クラシックに馴染みのない人にとってはクラシックに触れるきっかけに。

読書の秋映画でしたら、読んだことのない原作小説に出会うきっかけをくれるのです。

食欲の秋映画でしたら新な料理、食べ物に釘付けになっちゃいます！

一度観た映画も時を重ねれば異なる視点で新しい発見があるはずです。

秋の映画はじっくりと、ゆったりした時間で映画を深く楽しむ贅沢を私たちにもたらします。

ぜひ自分なりの秋の映画を見つけて、自分なりの楽しみを発見してみてください！